このサイトはEEDENTALのオフィシャルブログサイトです。麻酔 (後半)
すみません、完全後半忘れていました。
では続きを
針は今ある歯科用の針の最も細い物、33Gを使用(各メーカーから出ています)
針が細ければ細いほど痛くない確立は上がります。
(ですが、30G以上の細さであればあまり変わりはないとの意見もみられます)
あっ、そうそう、麻酔液を温めておくことも重要です。
ただウォーマー・・・、温めるだけの機能しかないくせに6万もするのでウチにはありません。
熱帯魚のサーモスタットでさえ数千円で買えるのに。。。
ヤフオクで1万ぐらいでたまに出てくるのですが、そんなに欲しいとは思いませんね。
むしろスルー
では冷たいままなのか!?と言うと人肌で温める(笑)
羽柴秀吉は信長のわらじを懐に入れて温めていたそうですが、そうそれと同じ
ただ1分ぐらい握っているだけです。
表面麻酔を置いてから暇な1分間手で握っていれば十分人肌に温まります。
知り合いの先生は胸ポケットに小さなビニール袋に3本ぐらいカートリッジ入れ必要な時に出していましたがこれでもいいと思います。
(ただアルコールで拭いてね)
*麻酔液が体温より低いと体が外来からの刺激が入ってきたと感知してしまい、痛みと言うシグナルを出します。
ですから多少でも温め置くとGoodっです。
冬場はマストですね、これ
夏場は常温で十分ですが。
ではいよいよ注射です(怖っ)
この時私はミラーなどで唇を牽引しておきます。いわばテンションをかけ粘膜をたるんだ状態にしない訳です。
イメージしやすいのが膨らんだ風船には爪楊枝が簡単に入り風船は割れます。
しかし、膨らんでいない、状態の風船には爪楊枝の先は中々あいりません、また力も必要になります。
で表麻をどかすと、表麻の部分は少しシワが入っておりそこの部分が刺入場所(ストライクゾーン)になります。
表麻を3mmグライの綿球で刺入ポイントを作る先生がいますが、かなりストライクゾーンが狭く確実に針は表麻ゾーンからズレますね。
*ドカベンの悪球岩城みたいな患者さんならいいのですが。。。(すみません全然関係ないです)
テンションを軽くかけた上体の粘膜に細い張りの先0.5〜0.7mmぐらい入れ麻酔液をそお〜っと5滴ぐらい注入します。
この時麻酔器のトリガー部分(麻酔液を押し出す所)は押さないです。
手を置いておくだけで数滴はたれてきます。
(どのぐらい押せばどのぐらい麻酔液がこぼれるかを手の感覚で覚える必要はありますが、そんなに難しいことではありません)
この麻酔液の出る量を制御をしているのが電動麻酔機なのですが、
実際器具が大きく重いので針が歯茎の中に入り込み過ぎてしまい、「チクっ」とする感覚は出てしまうことが多いです。
多分0.5mm単位の仕事は難しいような・・・
あっ、大切なこともう1つ、針の先のカット面
(針は鉄パイプが竹やり状にスライスカットしてあります)
これを知らせるために針のプラスチック部分には記しが印記してあります。
またブッチャけトークをするとやはり針にも当り・はずれあります。
当りの針は恐ろしいほどスット入ります。
しかし、ハズレの針は・・・
工業製品なのでその点はご勘弁をm(_ _)m
で少し麻酔を入れたところで、時間を稼ぐ為にうがいをしてもらいます。
少し入れた麻酔液が歯茎に浸透してきます。
で、後を追うようにそこの部分に針を進める訳です。
で骨の近くに針を進め麻酔液を中に入れ、そしてまたしばし待つ。
上の歯では3〜5分待てば十分麻酔は効くと思います。
ただし、麻酔が効き難い歯は存在します。
それは下の歯の奥歯です。
ここの部分は麻酔の効きが悪いので麻酔の量を少し多めにしたり、 歯根膜注射と言う麻酔方法を合わせておきます。