このサイトはEEDENTALのオフィシャルブログサイトです。マイクロエンド(顕微鏡を用いた根の治療)I−1
残業中の院長です。
さて、今日から化学的洗浄作業に入って行きます。
現在私は洗浄に
EDTAと次亜塩素酸ナトリウムで洗浄を行って行きます。
(大学などで教えられ洗浄は、オキシドールと次亜塩素酸ナトリウムです ← ですが今現在海外の学会に行ってもこの洗浄方法・・・、スライドにも出てきません。 『言わば『時代○れ』)
EDTAは無機質溶解剤で先ほどファイルで削ったカスを溶かしてしまいます。
削ったカス(デブリ)は象牙細管の入口を塞いでしまい蓋となってしまっていますからそれを溶かしてしまいます。
水道管の中に汚れが貯まっていて入口が泥で埋まっているとイメージしてください。
この泥を取るのがEDTAなのです。
EDTAは16%程度のものを使用しています。
これを根管内にいれ1分ぐらい放置
その後6%の次亜塩素酸ナトリウム(NC)でただひたすら洗う
水道管の入口が開いてから洗う訳です。
私の歯科医院は自費治療のみなので1回の治療時間は1時間〜1時間半ほどなので時間が許す限り洗います。
(ですから1日6人ぐらいしか治療できず・・・、すみません月に何回も治療できず。。。)
大体、前歯で10分 大臼歯で20〜30分以上
感染根管処置で根管内が汚れている時は、1時間洗うこともありますね。
ですから私の歯科医院NCの消費量。。。
かなり多いです。 今日も新しいNC500mlを1本おろしました。
ただこのNC 欠点もあり、
強アルカリで刺激が強い
漂白作用があり、服に着くと白く変色してしまう。(脱色ですから洗っても元に戻りません)
臭い。
ですからラバーダムを張り、服につかないようにエプロンの上にタオルを置くなどの配慮を行っている訳です。
意味なくしている訳ではないですから^^;
この他の洗浄剤としては、
・2%クロールヘキシジン
・バイオピュア(酸+抗生剤) ← 個人輸入
などもありますがケースを選んでしか使っていません。
ここで疑問が
「NCでどこまで洗うか!?」
下のI−2に続く