マイクロエンド(顕微鏡を用いた根の治療)O

レントゲン

このように根充出来ました^^







マニアックな解説希望の方へ、


根の先端の部分をよく見てもらいたいのですが、
先の方で右に曲がって見えます。

ここは私が削って根の先端を埋めに行きました。


で、左側に白いガッターパチャーの塊がありますよね。
もう一度、根が途中から右に曲がる分岐点を見てください。
少し左に白い点状の物が見えますか!?

ここからもう1本神経管が側枝と言う形でありました。

でも本当は根の先で 『Y字』 に分岐しており治療しやすかったY字の右側だけ処置できた程度なのです。
アメリカで買ってきたLaunch 3D Tooth Atlasの3D CT画像を医院で見てもらえば神経管がレントゲンで判断できるほど簡単な構造をしていないと理解してもらえますが。
(今年このソフト日本で売られるそうなので興味のある人は、    5万ぐらいするらしいですが^^;)

根の先端付近では神経管は2〜3本に分岐していることが多いと言われています。
ですが私たち歯科医師はそのうちの1本しか触ることができません。

イメージしやすくすると、
根の先端は鳥の足のように分かれていたはずです。

側枝にガッタパチャーが入れば治療は完璧か!?

入らないより、入ってくれていた方が少し安心程度で側枝にガッタパチャーを入れることが目的ではありません。

*すみません見難いレントゲンで、デジタルではないので、デジカメ撮影です。
実物はもう少し見やすいです(笑)


一昔前は側枝に入ると嬉しかったですが、今は・・・

ホント若かった。。。


今回で、
マイクロエンド(顕微鏡を用いた根の治療)
は終了です。


先日も友人の先生に言われましたが、
「エンド(歯内療法)は地味で患者さんにどうアピールするか!?」
*日本の患者さんはまだ殆どの人が神経&エンド治療の大切さに気づいていません。
セラミックで被せて白く綺麗に見えれば腕の良い歯医者さんではないと思うのですがね。。。


エンドは見えない部分が殆どです、
手の感覚で0.1mm以下の単位で仕事をしなくてならない分、経験や技術差が大きく出ます。

レジンなどの歯を奇麗に見せる治療は見えるだけまだ治療はしやすいです。



違う友人に海外のカタログ(DISCUS DENTAL)に
私:「『Smat Endo』と載っていたよ、こんなキャッチーなこと言ってみたいよ」

友人:「あっ、お前のエンド『チマチマ Endo』だもんな」


現在の泥臭いエンドレポートでした。
先は長いッス・・・
 

投稿者 eedental : 09:05 | 歯内療法(エンド)