このサイトはEEDENTALのオフィシャルブログサイトです。顕微鏡治療 (マイクロスコープ)
明日から西方面(神戸)へ行って色々情報収集してきますε=ε=ε=ε=┏(; ̄▽ ̄)┛
で来週の日曜はDr.ブキャナンが来日公演が東京であるので今度は東へ(^ 0 ^;)======3
翌日は歯内療法専門医の石井先生のオフィスに見学。。。
波乗りシーズンなのに・・・(_ _;)…
と言いつつ最近仕事前に波乗り始めましたので波乗りはちゃっかりしています。
5時半起きですが。。。
家から海まで10分ちょっとなのがありがたい!!\( ̄゜ ̄)/
あっ、そうそう 顕微鏡の話でも
歯科への導入は1990年代に入ってから歯内療法分野から始まりました。
歯科以外の科の導入は早く1960年から導入されていた科もあるぐらいです。
・眼科
・脳神経外科
・耳鼻咽喉科
・整形・形成外科
・産婦人科 など
日本の現状、歯科への導入は遅れている(正確な数字ではありませんが普及率は2.5%程度といわれています。)
中部地方に関して言えば、
東海地区の日本顕微鏡歯科学会の会員数も20人を満たないです。
2008年度
愛知県 8人
岐阜県 4人
三重県 1人
会員以外にもマイクロスコープをお持ちの歯科医院はありますが、大都市に比べると中部地方の導入は遅れています_φ(□□ヘ)
一説には日本にある顕微鏡の台数は2000台ないぐらい、そのうち半分が東京の歯科医院にある。。。
はやり確実に存在しています、医療格差・・・(ーー;)
では顕微鏡で何が出来る!?(←_→)
何もできません!!
「よく見える」だけです!!(-_-)ゞ
顕微鏡(マイクロ) =虫眼鏡 のようなものです。
ただし、歯という小さな組織を治療する歯科治療において拡大することは大きな意味があるのです。
*裸眼治療からマイクロ治療へ (マイクロスコープを使用するということは)
たとえ話、
1、見える
「背中がチクチク痒いなぁ〜、背中で見えないし手も届かないし・・・虫に刺された!?かぶれ
た!?何か刺さっている!?それともどこかに挟んだ!?」
「そうだ鏡で確認してみよう」
⇒今まで見ることが不可能だった場所を診ることが出来るようになった。
歯科におけるメリット1、・診断力の向上
2、拡大
「ん〜、何か黒い物は見えるんだけど!? 虫!? シャーペンのの芯!? トゲ!?
気になる!!」 「何なのか知りたい!!」
「そうだ虫眼鏡があったはず、あれで見てみよう」
⇒小さなものを拡大することで小さな原因を発見できる メリット2、 ・小さな虫歯の発見 ・見落としていた神経管の発見 ・正確に削ることが出来る
3、同軸照明
「何かトゲっぽいけど・・・ ちょっとこの部屋暗いな・・・」
「電気付けよう」
⇒歯科用チェアーにはライトが付いていますが、どうしても陰になる部分が出てきます。
マイクロは術者が覗いている場所だけ真上からライトを当てるのでその場所はクリアーに
見えます。 (ヘリコプター:上からのサーチライトで照らし犯人を逃がさない)
・明るくすることでより小さな原因が分かります。
メリット3、・歯の奥の破折線の発見(歯のヒビ)
動画→http://www.youtube.com/watch?v=DL-i9D28GIA
4、アプローチ
「トゲが原因だったのか!! たしか長いピンセットがあったはず」
「ん〜なんとか抜けそうだ」
⇒原因が分かることでそれに対するアプローチが可能となる。
ただし、原因が見え、分かっていても手が届かないこともある。(術者の経験・腕・道具にもよる)
メリット4、・破折ファイルの除去(歯の中で折れ込んだ器具の除去)
5、ドキュメンテーション
「うわぁ、凄い!! なんでこんなに小さな薔薇のトゲが背中に!?」
「みんなに見せてやりたいな」
⇒マイクロに接続したカメラで画像を保管しておくことができる。
メリット5、・患者さんもその動画を見てその日行われた治療を理解することが出来る。
グラストロンなどをかければリアルタイムで治療を見ることが出来るが、顕微鏡酔いを起こすので勧め出来ない・・・
・歯科医師も過去の遡って症例検討が出来る。
EEデンタル動画集(銀歯の下の虫歯)
http://www.youtube.com/watch?v=ovJNPYxLij0
といった具合で使うとその魅力に引き込まれてしまいます (ロ_ロ)
現在私の臨床でマイクロなしは考えられません!!
100%の治療に関しては使用しています(☆o☆)
と書くと使用していない先生が悪者になってしまうので、デメリットを書いておくと(;¬_¬);¬_¬);¬_¬);¬_¬) (‥;)
デメリット(殆どが歯科医院側になる)
・マイクロを使用して治療を行うといつもの数倍時間がかかる。
細かな原因が色々見えそれに対して小さな処置の連続になるので、見えないことはある意味時間の短縮に繋がる。
患者さんを診れる人数が減る →医業収入の減少
・導入にあたり莫大なコストがかかる。
安い物は150万ぐらいから、私のマイクロ+3CCDカメラの組み合わせで600万 高い組み合わせになると1000万以上
しかし、マイクロを導入して保険治療を行っても一切マイクロ加算などはない。
*昔の耳鼻科には病院に導入を促す意味でマイクロ加算が存在した。
・買って直に使える道具ではない。
歯を見るための診断ツールに用いるには買ったその日から使えるが、治療に用いようとすると、
鏡(ミラー)を持ちながら鏡に映る鏡像を見ながらの治療となるので慣れるまでかなりのトレーニングを要する。
またマイクロを使用して治療を行うにはその他にも色々治療道具を揃える必要がある。
ダイヤモンドバー(通常) →ダイヤモンドチップ(音波、超音波)
と言うように患者さんにとってはメリットが多いのですが、歯科医院側はメリットばかりではないのです。。。( ̄〜 ̄;)??
顕微鏡を見ながら治療する神外科の先生は1日何人手術をしているでしょうか!?
歯科のように1日40人も治療を行えるでしょうか!?
歯科も同じで顕微鏡を生かして治療を行える人数は限られてしまいます。
全ての患者さんに顕微鏡を使用して治療をおこなうと1日に診れる患者さんの数は5〜7人となってしまいます(;-_-;)
昨日私の歯科医院では、かなり難しい処置だったので1日3人しか診療していません。。。(★★)
医院の経営を考えると顕微鏡は導入が難しいと言うのが現状なのです。
と言う具合で顕微鏡(マイクロ)治療に日の目があたるのはいつの日になるか!?
たぶん、来ないな^^;