- 2009年11月29日 21:50
- 歯内療法日記
7番(一番右の歯)の根管治療を依頼されたのですが・・・
(*一番右の歯の「白い部分が金属」です。
ん~~~、長いポストだ!!(ノД`)
ポストとは鬼の角のような突起です。
歯の中に金属の芯が入れてあるのです。
歯内療法(根の治療)を行うにはまずこの長いポストを外さなければいけません。
また、 患者さん20代前半の女性で開口量も少なく(口が大きく開けれない)。。。
「ん~、難しい!!」
と言うかメタルコアを入れた先生ははたしてこのコア取る自信があるのだろうか・・・
保健の流れで金属の芯は入れないといけないのですが、これが歯の補強になっているとは考えにくい!!
http://www.eedental.jp/buildup.html
ただ保健は国のルール通り仕事をしないといけないので極々一般的な治療です
根の再治療を専門に仕事をしていると思うのですが、
歯の治療とは再治療のことまで考えて治療する必要があると思うのですよね・・・
特に根の治療においては4割ぐらいが再治療になっていると考えると、難攻不落のものは作らない方が・・・
ピラミッドの様に「一度作ったら中に誰も受け付けない」
個人的には、歯では作る必要ないと私は思うんですよね。
虫歯が大きくなると、
神経の治療(基礎工事)をして⇒メタルコア(骨組み)を入れる⇒更に大きく削ってクラウン(被せ物)を入れる。
実際根の再治療になった時には(基礎工事に問題が起こった時)
被せ物を削って外す⇒メタルコアを削って外す⇒神経の治療を行う。
すると歯ぐきの上の健康な部分は3割ぐらいしか残りません ガ━(゚Д゚;)━ン
メタルコアを外すのは結構歯を削ります。
場合によっては歯に穴を開けたり、歯にヒビを入れたりと結構リスクがあります。
ですから再治療を考えた設計でコアを入れた方がいいと思うのですが・・・
実際、私は健康な歯質が多く残っている場合はレジンで蓋をする程度の土台しか入れていませんが、
きちんと接着処理してやればまず問題は起こらないと思っています。
http://www.youtube.com/watch?v=66AMRwHg78c
実際1ケースも外れてきたことありませんし(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)
現状、国の方針もありメタルコアで治療を行うことが一般的ですが、そろそろこの治療法は見直す時期にきているのではないかなと思います。
あっ、最初の鬼のように長いメタルコア
取れました!!+.d(・∀・*)♪
除去にはマイクロ見ながら1時間近くかかりましたけど。。。
メタルコアを入れるのは5分ぐらいで終わっていると思います・・・
保健治療だとメタルコア除去、治療費500円⇒3割負担で150円
因みに、
1本500円の削る道具2本廃棄になりました(*-ω-)
(その他色々道具使いました)
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