- 2009年12月15日 22:17
- 歯内療法日記
外傷で前歯を折ってしまい、神経が残せないか経過を診られていたのですが、左上の前歯1本は神経が壊死してしまい・・・
根管治療が必要になってしまいました。
術前 レントゲン
神経が死んでしまい膿が骨を溶かし病変を作っています(T.T)
根管治療をおこなうと、患者さんはまだ若く根の先端が大きく開いてしまっていましたので根管充填を少し工夫して行う必要が出てきました。
MTAセメントを用いて根管充填(アピカルバリアテクニック)することにしました。
http://www.youtube.com/watch?v=OqWRJvVoeLk
根管充填後
白い部分がMTA
レントゲンでMTAがきちんと入っていることをレントゲンで確認します。
「OK」非常に綺麗に入りました!!(≧∇≦)
*MTAは一度固まるとガチガチに固まるのでその日のうちに綺麗に入るまで根管充填します。
今回はたまたま綺麗に入りましたが、たまに先端まで入っていないことがあるのでそう言った場合その日のうちにやり直しを行います。
アピカルバリアテクニックは色々とコツがあるのですが、秘密にしておきます(・m・)
その後、空間にガッタパチャーを入れて
術後
オレンジ:MTA
青色:ガッタパチャー
赤色:レジン(オペークA1)
MTAの上にガッタパチャーを入れその上に色を遮光する真っ白なレジンを詰める3層構造にしました。
*今私が使用しているMTAは元々白い色なのですが、
たまに硬化すると黒変することがあるのでMTAは下の位置までしかいれません(・д・)
黒変する理由色々調べてみても報告が上がっている程度で分らないんですよね。。。
メーカーに聞いても。。。(と言うかメーカーが分からないって・・・(▼_▼))
既に3ケース(直接覆髄2本、MTA根充1本)黒く多少変色しているものが私の歯科医院ではあります。
MTAが黒くなると歯の見た目が悪くなるので、そのまた補正でオペークレジン(色を遮断する特殊なレジン)で念を入れて( ´^ิー^ิ`)
また、レジンを詰めたもう1つの理由は、歯の色を少し白くしたかったのでインターナルブリーチを行う際にホワイトニング材が歯の先端の方向に漏れ出さないためレジンでシールを行います。
(歯科治療において、保険は出来るだけかけておきます、何かあった際のリカバリーは非常に厄介で手間も数倍かかりますから^^;)
以上ここまでが基礎の治療
ここの治療次第で上の白い部分が長く持つかが決まってきます(。≖ิ‿≖ิ)
歯を長持ちさせるには白いセラミックを入れれば良い訳ではなく、日本では全く評価の対象にならない歯ぐきの下の処置がポイントになります!!(-□-+)
この後、ホワイトニングを行い少し歯のベースを白くして、レジンのビルドアップを行っていきます。
レジンのビルドアップ症例はまたいつか☆(^∀^)ノ~~
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