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原因不明の痛み (実は隠れた神経管が!)

左下の大臼歯(第1大臼歯)治療を続けていたも、痛みが引かないとのことで紹介を頂きました。

 

レントゲンを見ると確かに病変(膿の袋)がありました。

 

術前(顕微鏡 ×13倍)

1.jpg

*歯の中を顕微鏡で拡大して見ています。

 

きちんと根管形成などしているようなのですが、顕微鏡で覗いてみると

ん~、なぁ~んか怪しいなぁ・・・(゚ω゚)(。_。)           (お考えください)

 

怪しい所を顕微鏡を見ながら音波で削っていくと・・・

2.jpg

 

2本の神経管の間にKファイル(0.06mmの金属のヤスリ)が入っていきました。

 

*解剖学的に言ってこの場所に神経管があることは珍しいです。

 

 全ての歯で顕微鏡を使用して治療していますが、ここに神経管があるのは年に1本ぐらいの割合です

 

その極細の神経管を掃除していくと・・・ 

3.jpg

 

ビンゴ (-ω-*)

ファイルが入った所を慎重に根管形成(Ni-Tiファイル)すると が溢れ出てきました。

 

歯の中から膿って出てくるんですよ^^;

例えば⇒http://www.youtube.com/watch?v=MFm6Tf2te_Y

 

今回の場合は幸いにも、10分もすると膿は止まってくれました。

歯ぐきの中の膿の圧力で痛みが出ていたのかもしれません(´-ω-`)

 

 

消毒、根管形成後

4.jpg

下の方に 黒い丸いが3つ あるのが分るでしょうか!? 

 

本来ここの場所には黒い丸は2つ(神経管は2本)なのです。

1本の根に3本神経管が現れることは非常に珍しいです。

 

専門で行っていても年に1本ぐらいしかない珍しい症例でした(。゚ω゚)

 

こういったケースは拡大して歯の中をみてみないと分らないケースです。

凄いな顕微鏡!!

  

 

 

これで痛みが引いてくれれば年明けに根の治療は終了になります(・∀・)ノ

(今回の治療時間:1時間半 )

 

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