- 2010年4月14日 21:53
- 歯内療法日記
この日、一番楽しみにしていた、
「根の先端の拡大は大きくすべきか小さく処理すべきか」
の話。
*AAEは同時に7部屋(大きな部屋は500人収容)ぐらいで同時進行で講義があり、自分で興味のあるセッションに参加できます。
ただし、有料のものもあります。
今回の会場の先生も演者の質問にボタンで参加できるというシステムが加わりました。
演者はブキャナン先生、セリナ先生(二人とも超有名人)
で、結論は全く出ず(*´-ω-`)
お互い好きなこと言っておしまい。
前日の夕食で佐藤先生に
「たぶんDr.ブキャナンは小さくすべきと言うと思うし、Dr.セリナは大きくしろと言って終わりだと思うよ」
と言ってもらったのですが、その通りに(笑)
流石、佐藤先生昔からAAEに行かれているので全てを分っていたかのような流れに^^;
前日の夕食でも佐藤先生、奥村先生(師匠)、高橋先生と話していたのですが、
根尖をどこまで拡大するかって、作業長(ワーキングレングス)を何処に設定するかでこの話って意味合い全く変わってくると思うのですよね。
分りにくいですね。
歯の解剖図
で、青丸の中の
根の先端のこの部分の話し
黄色が根の先端は小さく削る派
青色が根の先端は大きく削る派
と言っても1mm以内の設定場所のことなのですが、そこの1mmはある意味かなり大きな違いがあります。
大きく根尖削ると言っても日本のように30年以上前の考え方で、嚢胞治療(感染根管)の際にオーバーインストゥルメントでセメント・デンチンジャンクションまで大きく削りましょうではないですからね^^;
大きく削っても痛みは引きませんし、排膿はして来ないと思います。
むしろ根尖を破壊する方が痛みは出ると個人的には思います。
根の先端まで触るならそれは大きく削らない方がいいでしょうね^^;
因みに会場内のアンケート結果は小さく削る先生が圧倒的に多かったです。
私も西海岸側(シルダー派)のエンドの考えなので根尖は歯の先端まで掃除して、
その分根の先端は出来るだけ削らず小さく処理を行います(;-ω-)
専門でしているので根管充填は全て先端ぴったりの「フラッシュ」を狙いにいきます。
この辺りは専門医の先生でも考え方が異なってきますね(* ゚,_っ゚)-,_っ-)
結論は出ませんでしたが、セッションは面白かったです^^
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