- 2010年7月11日 09:14
- 歯内療法日記
根の治療は『抜髄』と『感染根管』に分ります。
何が違うのか
抜髄:神経が生きており、細菌感染が非常に軽度
感染根管:神経は死んでしまい、細菌感染が起こり膿などが出てくる
また治療の難度で比べると
抜髄<<<感染根管
「感染根管の』方が難しくなり治療期間も長くなります。
その理由は、
1位:細菌の感染(場合によっては膿が出てきます)
http://www.youtube.com/watch?v=MFm6Tf2te_Y&feature=related
2位:前の先生の治療した痕、傷、の修正が必要になる(レッジ、折れたファイル、パフォレーション:歯に穴が開いている)
折れたファイル http://www.youtube.com/watch?v=O5UQsoI8GBE
パフォレーション http://www.youtube.com/watch?v=1bGv2hljO5I
3位:人工物(被せ物・土台)を外す必要があり、
残っている歯も少ないので取り方を間違えると抜歯になる。。。( ノω-、)
http://www.youtube.com/watch?v=VylhjFoUAH4
EEデンタルではこのような理由から感染根管の方が治療費を高く設定しています。
と言うか世界的に見ても厄介な感染根管処置の方が治療費は高いのですが、我が国日本の保険治療は手間のかかる感染根管治療の方が安いです。
不思議。。。(?。?)
感染根管が難しいと言いましたが、抜髄の中にも難しい歯は存在します。
その1症例を
術前
6歳永久歯が虫歯になってしまい。。。
受診された時には既に神経を殺す薬が入っていました。
治療すると根管口(入り口4つ)は直に見つかっても全て入り口1/3の所で石灰化して道が無くなっているTT
と言ったところで1回目の1時間半が経過・・・
赤⇒の部分から下にファイルが入っていきませんでした。。。
作戦を変え2回目の治療
超音波で石灰化している部分を根気よく削り((φ(・д・。)
(お得意のチマチマです)
で、5回目にようやく根管充填
9歳の子でしたが神経管の太さは80代の方並の神経管の細さでした。。。
今年1番難しかった
抜髄でした(><;)
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