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レジンの研磨

サイトウ先生から

今回はレジンの研磨に使用する推奨する器具を紹介して

 

長くなりますよ、しかも半我流(¬¬;)

患者さんにも分りやすいように書きますね(先日突っ込み入りました・・・)

 

最近突っ走る傾向があるので!(ノ`∩´)ノ☆(ノο_ο)ノポテッ

 

 

 

 

レジンの研磨ですが、

レジンの変色を防ぐためには研磨は非常に大切になります。

 

研磨が「あまい:研磨の質が悪いと」とレジンの変色が早くなりますからレジンを長持ちさせるには大切なポイントになるようです(*>ω<*)

 

例えると、

家を建てて床を木の板にした時、

・床に紙ヤスリをかけてとりあえずトゲが刺さらないようにして使用するのか、

または、

・床に荒い紙ヤスリから順にかけ3000番までかけた後に床にワックスがけをして艶艶にした状態

5年経つと差が出てくるのは容易にわかりますよね(・∀・)

 

これと同じなのです。 

 

研磨不足=レジンの変色 ⇒ 『見た目が悪くなる』   (TwTlll)ガーン

 

見た目が早く悪くなるのは困りますよね・・・((((( ̄_ ̄;)

ですからレジン治療において「研磨」は大きなポイントになってきます。

 

ただし。。。

磨くのは非常に手間がかかります。((((( ̄_ ̄;)

 

時間がかかります。((((( ̄_ ̄;)((((( ̄_ ̄;)

 

使い捨てもものも多く材料費が色々かかってきます。((((( ̄_ ̄;)((((( ̄_ ̄;)((((( ̄_ ̄;)

 

色々道具をそろえる必要がでてきます。⇒(投資が必要)((((( ̄_ ̄;)((((( ̄_ ̄;)((((( ̄_ ̄;)((((( ̄_ ̄;)

 

 

現在私が行っている研磨システムの材料費をざっくりですが、

計算してみると研磨だけで5000円近く材料をかけています(。・д・)

因みに少し前には保険治療でも研磨費が算定出来ていましたがその治療費140円(患者さん負担40円)

 

ん~~、完全に赤字だ!!(><;)

 

 

 

 

最近はあまり変化させていませんが、過去色々使いましたね。

引き出しには数回使ってお蔵入りした道具が山ように(*´Д`(*´Д`(*´Д`(*´Д`(*´Д`) 

(何で買ったのか分らない物も。。。)

 

知り合いの先生に騙された道具も(笑)

 

 

今の私の研磨システムですが、この流れで行っています。

 

現在の研磨道具

DSC01423.jpg

右側のものから順に使用していきますヽ(゚∀゚*)  

 (スタンドはYDMのものです) スタンドと言えば・・・(疲れた方は)

 

 

その前に、 「プロフィン」 という道具でバリ・丸みの形態を行います。

動画:http://www.youtube.com/watch?v=7naoEasl_CU

DSC01441.jpg

 

 これが削るチップ

DSC01442.jpg

 金属の表面にダイヤモンド加工がしてあります。

そのダイヤモンドでレジンを削ります。

 

a.jpg

 

簡単に言えば、工具の「ジグソウ」みたいな感じでチップが動きます。(伝えにくい^^;)

(ホームセンターに行った際に見てみてください) 

 

あっ、先に動画見てみてくださいm(_ _)m

プロフィンは減速コントラなのですが、チェアーの回転数表示で10000~20000回転ぐらいで使用しています。 

 *減速コントラ:モーターが10回転すると数を減らして2回転するように回転数を減らす道具

 

このチップ全て使用する訳ではなく、

修正量の大きな時で黄色のチップ

修正量が中程度の時は白色のチップ

修正量が少なければ紫色のチップ

を私は選択しています、この3種類あればいいかな(-∀-;)

 

 

この道具は微妙な形態修正を行うもので艶などは出てきません。

 因みにこの1.5cmの金属の板にプラスチックが巻いてあるチップなんですが、1本2500円ぐらいします!!(★。★)

分解すると、色つきのプラスチックに、小さな金属の板の2ピースで作られています。

(ホームセンターでオリジナルを作れそうです^^;) 

 

 

DSC01423.jpg

さて、こちらのセットの方を(´∀`*)

 

 

その後、レジンと歯の移行面をなだらかにする為にシリコンポイントで研磨します。

DSC01425.jpg

回転数:3000~8000回転前後 

このシリコンはイボクラのアストロポルです非常に硬く、歯は削れませんが、レジンは結構削れます。

私の思っていることなのですが、レジンを削る時は間欠的にレジンを触った方がいいような気がしまいます。

チョンチョン歯に触る感じでしょうか。

 

レジンを盛って修正が必要ないぐらいの状態であればこれは使用しません(*`∀´*)

(動画でも使用していません。)

 

 普通はここでスーパーファインのダイヤモンドバー(歯を削る道具の表面を削れないように加工した道具)

を使用することが多いと思いますが、ダイヤモンドーバーなどの回転切削器具を用いると、せっかく綺麗に丸みを出して盛ったレジンも平らな面になってしまい、光を当てた時の艶などのラインが歪になってしまいます。

ですから見える部分に関して私は、あまりダイヤモンドーバーなどは使用していません。

(すみません、私のブログなのでもちろん私見です!!)

 

患者さんへ簡単に説明

歯の形は直線部分がありません、すべて丸みのある形です。

角材から球体を作る時、こぎりのみで丸く作っていく感じでしょうか。

丸みを出そうと思っても、少なからず平らな平面になってしまいます。

 (腕が良い先生は別です^^;)

 

もの凄いミニマムな話ですよ、ウチの歯科医院に来ている人以外読んだら忘れてください(゚ω゚`)

 

 

次に、臼歯(奥歯)の隣接面、臼歯の縁などはこちらの道具で研磨をしていきます。

DSC01427.jpg

回転数:2000~4000回転前後 

これはKerrのグロスポリッシャー

ここから艶出しを行います。

DSC01426.jpg

回転数:2000~4000回転

マイクロテックのフレクシーポイント  1本700円

 

この後、ブラシを

DSC01429.jpg

回転数:2000回転以下 

GCの研磨ブラシNO1

注水なしでブラシに水をしみ込ませて使用しますが、

注水なしで高回転で研磨するとレジンの表面の艶が無くなるような 気が私はしていますので注意して見てください。

 

フェルトで艶出し

DSC01430.jpg

GCの研磨フェルトに

DSC01432.jpg

フェルトに付ける研磨剤 コスメデント社のエナメライズ

回転数:500~1000回転 (注水なし)

 フェルトにエナメライズを付ける前に水をしみ込ませてください、歯面も濡らしておいてください。

 

 

研摩材を取るように

DSC01431.jpg

回転数:3000~5000回転(注水ありで^^;)

 Keerのオクルーブラシ

 

 

 ここまでが、いつもの流れです。

 

 あっ、忘れていましたが、

大前提は研磨すれば艶が出るレジンを使用するということが絶対条件です!!(・ω・;)ゞ

 

 

このシステムではどうしても歯と歯の間は研磨できない部分が出てしまうのでそんな時は研磨テープを使用します。紙ヤスリならぬテープヤスリ!!(笑)

 

DSC01433.jpg

 

 市販の状態だと5mmぐらいあり非常に使いにくいので(こんな幅いらないので改善してください)

私は半分の2.5mmぐらいになるように、スタッフにハサミでカットをしてもらっています(´∀`)∩

DSC01436.jpg

 毎回切るのも面倒なのでストックしておきます。

 

修正量が多い時:緑、青色のテープ(殆ど使用しません)

修正量が中程度:白色のテープ

修正量が少ない時:オレンジ色のテープ(`・ω・)ゞ

このテープを口の中で保持するのは難しいので

DSC01437.jpg

 

 口の中でテープをレジンに擦りつけ研磨するのは手では難しいので

この道具でテープを握り研磨します。。

 

結構これ↑お勧めできる道具です(´∀`)∩

今、Feed(歯科用通販)でこれセールになっているんで興味のある方はお早目に

 

DSC00004.jpg 

 

またストリッピング(テープでの研磨)する時は集中するとよく歯ぐきに傷をいれやすので、

図1.jpg

輪ゴムを1.5cmぐらいに切ったものを歯間に入れておくと歯ぐきを傷付けずに済みます。 

 これはお勧めです!!(´∀`)∩

 

 

その他、

その他、極たまに使用する研磨道具

DSC01424.jpg

DSC01434.jpg 

上の写真右から、

ディスク上の研磨道具は前歯のすき間の形態の調整には便利ですね。

ピンク色のシリコンは特に必要ないような感じがしています(><;) 

青色のシリコンカップは歯頚部付近(歯ぐきの縁)研磨にかなり使えます!!(´∀`)∩

(カップを歯面に押しつぶすように垂直に当て研磨します) 

金色の柄の灰色・水色のシリコンは完全にお蔵入りですね(笑)

 

その他、4軍

かなり前はカーバイトバーも使用していまいたが、最近は全く使っていないですね (゚∀゚)

DSC01440.jpg

 ダイヤモンドで削るのではなく刃物でレジンのバリ・形を修正する

 

使用しなくなったのは、私はレジンを硬化した時点で修正量を極僅かになるように盛るので大きな修正が不必要になり使用しなくなりました。

 

レジンの考え方は少し大き目に盛って削って形を出していく(カービング)というものなのですが、私は腕がないのか(TT;)削ると形に歯の丸みが出ないので、盛って形を作るという考えになりました。

例えると、100をジャストな状態とすると、本来105~110レジンを盛って100に近づける流れですが、

私は101~102ぐらいにして100に近づけるをしていますd(ゝc_,・*)

 

前に高橋先生(レジンで有名な先生)に

「カービング(削る)しないといけないんですか!?」 

 「盛って作れればそちらの方でもいいよ」

と、

削って歯を作った方が時間は短縮できるのですが、いかんせ私の腕が・・・

 

以前、大野先生に教えて頂いた、シャーベル先生のアマルガム修復の症例を見たのですが、

だと思うぐらいの神業(。゚ω゚)

 

 

盛って歯の形を出すならプレミスのようなベタつきが無い物がいいと思います。

エンプレスダイレクトポイント4などのベタベタ系のレジンでも歯は作れますが、プレミスより操作にコツが必要になります。

(完全に私の感覚)

最近は前歯のエンプレス

奥歯はプレミスですね。

 

レジン盛りも色々コツがあるのですが、更にブログが長くなるので省略!!

 

 

今回は研磨ですものね(*・○・)

 

 

研磨して使いにくくなって。。。

DSC01439.jpg

 

超人墓場ならぬ研磨墓場!!(筋肉マンネタね、ウォーズマンそら反則ですぜ(;-ω-`A))

出来るだけ新しいものを使った方が研磨しやすいもの事実です。

 

 

 

こんな感じで毎日研磨しています(・c_,・)

(以前は研磨に15分近くかかっていましたが、現在は7~8分ぐらいですね) 

 

 

 

長くなってしまいすみませんでしたm(_ _;)m

 

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