- 2010年10月 8日 19:45
- 歯内療法日記
10月9日は診療をお休みさせて頂きます。
横浜で行われる国際歯科大会に行ってきます。
(夜はタイヨウ先生が主催する嵐の飲み会・・・、 もとい、勉強会に参加してきます(´-ω-`;)ゞ)
と、
10月17日~10月25日までお休みさせて頂きます。
たまにはエンド(神経の治療)の話でも^^;
歯科相談でもよくあって根管治療が難しいのが、、
・パフォレーション (歯の一部に穴が開く)
・ ファイル破折 (神経を取るヤスリが歯の中に残る)
この2つ根の治療の際にはどうしても起こってしまいやすい2つなのです(_ _|||)
このようなことはないに越したことはないのですが、
どうしても歯みたいな小さな組織を削ったり、擦ったりすると起こってしまうものなのです。。。(´Д`。)
歯内療法学会の発表でも卒後2年でほぼ全員がこの2つのことを経験しているそうです。
私も卒後2年で経験しています・・・il||li(つд-。)il||li
今回はその1つのパフォレーションの方を取り上げます。
最近、月に大体2件のペースでパフォレーションを見かけます。
この「パフォレーション」は「ファイル破折」より抜歯になってしまうリスクが大きいです。
またパフォレーションが起こってからどのぐらい経過したものか?
感染があるか?
穴の大きさ?
穴の開いた位置?でも予後が違ってきます((φ(・д・。)
比較的予後が良い物は、パフォレーション直後で穴の位置も根の先端に近いもの。
これはまず問題が出ない状態を維持させることが出来ます。
しかし、EEデンタルに来られる歯は、
・感染があり膿が出ている
・痛む・腫れる
・穴の付近の骨が大きく溶けている
・歯の上の方に穴が開いている
と言うものが殆どです。。。
条件の良いものなど自分で開けた場合しか・・・
1つ言えるのはマイクロを用いるとパフォレーションのリスクはかなり減ります(。・c_,・。)
パフォレーションの治療ケースを
術前
犬歯の赤い部分に穴が開いています(><)
で、まず歯の虫歯をきちんと除去して、ラバーダムがかかるようにレジンで隔壁(壁を作る)
を行います。
http://www.youtube.com/watch?v=oguHg_5ilFQ
その後ラバーダムを張り、穴の部分を見つけます。
今回の歯もそうですが、時間が経過したパフォレーションは穴から歯ぐきが中に入ってきています。
「歯の中に肉がある」 何とも不思議な光景がそこにはあります(。・д・)ノ
この穴を塞ぐ為にはこの「肉」が邪魔になります。
そこで1回目の治療では肉を除去して、 『魔法の薬』で消毒と出血を抑える処置を行います。
『魔法の薬』は企業秘密です!!
ウソです(笑)
水酸化カルシュームで消毒と肉が再び中に入らないように下準備します。
その後2回目の治療でMTAを詰めます。
詰めるのはちょっとしたコツがあるのですが、書くのがメンドクサイノで省略 ( ゚д゚)ンマッ!!
するとこんなレントゲンになります。
パフォレーションリペア後
術前・術後
ここから仮歯でしばらく様子を見ます(。≖ิ‿≖ิ)
動画はこちら【歯内療法専門医 パフォレーションリペア MTA】
'> '
のような流れの治療になるのですが、薬が綺麗に入れば治るというものではないので(o´ω`o)
きちんと治療をして後は体が許容してくれるか!?を見て行くと言う流れになってきます。。。
パフォレーションが原因で抜歯をした歯を見ると
赤い矢印の部分が歯に穴が開いた部分です。
本来ここからはGP(ピンク色のゴム)は見えません。。。
(見えてはいけない物が見えています━(゚Д゚;)━)
歯に穴が開くことはたまにあります、
ただパフォレーション=即抜歯
にはならないのでもし何とか残そうとするのであれば根管治療が得意な歯科医院へ相談してみてください(^―^)
あ~、久々にエンドの話し書いたなぁ~(^m^ )
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