- 2011年7月28日 08:36
- なんとなくレジン
今週の日曜に「ダイレクトボンディングの真髄ここにあり!!」
と言うGerald E.Denehy教授とSteven R.Armstrong教授の講演を聞いてきました。
最近のレジンは進化が非常に早く、良く分らない所が多く色々参考になりました。
私が大学を卒業した10年前と違いかなり進化しており、考え方も色々変わってきています。
簡単にメモを、
*1
患者さんに「どのぐらいもちますか!?」 (←ウチも結構聞かれる)
と言う質問
「どのぐらいあなたの車はもちますか!?」と同じ、使い方、メンテナンスの仕方。
・前歯で10年ぐらい
・臼歯で15~20年ぐらい
持つとのこと!
上手な先生が行うと結構持つもんですね(⌒o⌒)
ただ、
*2
レジンは術者の腕に予後が非常に左右される
アマルガムはプア・オペレーター(腕のない術者)が行っても比較的長く持つ
私の口の中には25年前にオヤジ詰めてもらったアマルガムがあります、アマルガムも悪い選択ではありません。
アマルガムは「自閉症」になるとか言う先生いますけど・・・
ならないって!(p・Д・;)
*3
フィラーは大きさによって色々分けられているんですね。
・マイクロフィル (0.4マイクロ)
・マイクロハイブリット (0.04マイクロ)
・ナノフィル
・ナノハイブリット (0.02マイクロ)
今の所ナノハイブリットフィラーのものが研磨性、磨耗、強さがいいみたいですね。
ナノハイブリット商品「エンプレス」、「エステライト」、「シュープリ―ム」
トクヤマの
「スープラナノ球状フィラー」はサブミクロンフィラーと聞きましたが、
とかもう訳分らない。。。(´-ω-`;)ゞポリポリ
(学生の時はこんなにフィラーの種類はなく「フィラー」は1つでした)
*4
レジン表面へのアルコールの影響
アルコールがたれる、レジンに混和して入る量で無い限りあまり影響無い。
アルコールワッテで充填器を触ってもOKとのことヾ(・∀・)/
*5
ホワイトニングしたブリーチシェードのデンチン層はA1,B1が良い
日本にB1オペークって販売している!?(;・∀・)
探してみますけど
*6
「フィールドコントロール」と言う考え方
ラバーダムをしろ!と
面白かったのが、
大学ではラバーダム出来なかったらレジン充填させない。
アメリカの開業医になるとラバーダムしているのは20%未満
そこまで大きな予後の差ってでるのかしら!?┐( ̄ヘ ̄)┌
(こんなこと書くと怒られそうですが。。。)
*7
歯への接着処理
・エナメル質:30%リン酸など酸でのエッチングは必要
・象牙質:セルフエッチングがベター
ただし、リン酸は象牙質に付いてはいけない。(酸の影響で象牙質のコラーゲンがズタボロに・・・)
接着のSEM像は面白くないので、横に座っていた中山先生と同じく寝ていました(笑)
*8
海外にはコスメデント社から歯肉色のレジンが販売されている。
(日本では100%売れないので日本での販売はないでしょうね)
歯ぐき色のレジンもちょっと興味ありますね、海外通販で購入しようか(>w<;)
最後に
Gerald E.Denehy教授の模型でのデモがあったのですが、やはり海外の先生は多めにレジンを詰めてカービングで形を作りますね。
「プル・スルーテクニックも使えそうですね!」
カービングを勉強せねばと思いましたが、日本の先生はあまりカービングする先生いなくて・・・
誰のセミナーを受講すればいいやら
*ざっくり言うと、「カービング」とは削って歯の形を作り出すことです ヾ(°∇°*)
最後に臼歯のレジン充填をしていましたが、超ラフ!ヾ(・_・;)チョット‥
驚くぐらいガンガン詰め、削って調整していましたが、あれで20年持つのはやはりラバーダムのおかげなんですかね。
バイタルリングはギャリソンのものが良いと言っていましたが、
私は3回使って捨ててしまいました・・・( ̄ー ̄;)ゞ
そうそう、Gerald E.Denehy教授
正中離開は大体20~30分で2本の充填終わってしまうらしいです。
正直凄いですm(_ _)m
毎回ちょっと気になるのが、海外の先生ってやっぱりベベル結構多めに取りますね。
(正中離開も歯の面の2/3ぐらいを薄く削ってレジン充填を)
まぁ、その方がレジンが綺麗に見えるのですが・・・
先週私が行った同じケースの正中離開ですが
天邪鬼の私は一切削らずノンベベルでエッチング処理のみ
1時間45分かかりましたけど・・・
天邪鬼もいい加減にして、
ホント、カービングをマスターせねば。。。
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