- 2011年8月 8日 17:05
- 歯内療法日記
演題名「癒合歯での根管治療の経験」
所属 EEデンタル
事前抄録
下顎の過剰歯の出現率は上顎の37.8%に比べ2.0%とかなり少ない。
なかでも、下顎第二大臼歯が臼傍歯と癒合するケースはかなり稀である。
北村らの報告によると根管の形態は非常に複雑で治療には困難を極めると言う。
今回演者は下顎第二大臼歯と臼傍歯の癒合歯に対し、根管治療を行ったのでその概要を報告する。
患者は、30代、女性、『近医の歯科医院で病変を指摘され』来院。
患歯は左側第二大臼歯で、過去に留学先のカナダでレジン充填を施されている。
癒合歯であったが保存を第一目標とし、抜髄を行った。
治療、特に根管の把握では歯科用コーンビームCT、マイクロスコープがその一助になった。
癒合していた大きな神経管にはMTAを用いて根管充填、正常な形態であった根管には
垂直加圧法(コンテニアスウエーブ)を用いた。
また、歯冠修復では、複雑な辺縁形態の鋳造冠を避け、コンポジットレジンを用いた。
現在術後9ヶ月を経過しているが、問題は全く認めない。
抄録でした。。。
中部歯内療法学会のスライドは7割完成!
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