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インレー・アンレー・クラウンの精度について

タイトルに書いて気づいたのですが、

レジン充填が出来るようになり、ここ4年インレー作ったことがありませんでした(笑)

 

EEデンタルでもたまにゴールドクラウン・セラミッククラウンは作っているんですが、

(あまり数は作っていませんよ)

 

一応「精度」にはある程度配慮しています( ̄▽ ̄)ノ

 

クラウンの適合を上げる為に

・削る

顕微鏡で歯を拡大して、被せ物とご自身の歯の接合部を削り整えます。

削った部分はよく見ると削った荒々しい面がみえるので、なるべくスベスベニなるように研磨します。

(これをしておくと後の印象時に変な抵抗が減るので印象の歪が少し出にくくなります)

 

特に被せ物の縁になる部分などは音波を使用して「音」で歯の縁を整えます。

(目の細かい紙ヤスリをかけるようなことをしています。)

 

こんな感じ

'>

 

被せ物を作る時にはなるべく削った面がスムーズな方が技工士も作りやすく精度のよい物が出来やすいです(^―^)

例えば、テーブルの上などの平面の部分と、パソコンのキーボードの凹凸の部分どちらが掃除しやすいですか!?

 

 テーブルの方が掃除しやすいですよね(^m^ )

それと一緒で出来るだけ凹凸を減らした方が良い訳です。

 

次の型取り前の前処置として、 

・圧排(あっぱい):歯ぐきと歯の隙間(歯肉溝)に糸を入れること

利点:歯と歯茎の境界線をはっきりさせ技工士が歯の輪郭を把握することが出来る。

 

例えば、「塗り絵」

絵を上手に書くには輪郭が大切になりますよね!?

 

それと同じです。

輪郭がはっきりしない模型はこの後の技工士の腕をいかせ切れません。

 

タイトルの「インレー・アンレー・クラウン」は、

歯科医師が技工士にどれだけ正確に情報を伝えきれるか!?

が非常に大切になってきます。

 

アタッカーにどれだけ良いパスが渡せるか?

歯科医師は「パッサー」なのです。

*私の考えですからねL(・∀・;)

 

 

・浸出液・出血のコントロール

昔は日本でも買えた「テッシュグー」と言う材料を個人輸入して使っています。

 

そんなに匂いも悪くないしお勧めできるのですが、日本では売れなかったのか。。。( ´Д`)」

 

 

次に、

・型取りの材料

基本的に私は寸法変化の少ないシリコン印象材を使用しています。

この材料は慣れると他の印象材より精度がよく印象が取れます(結構テクニカルセンシティブな材料でお値段も高い材料です。。。)

 

また他の印象材ではなくシリコン印象材を使用する理由は

【石膏模型を2つ以上作れる為】 

・1つ目の模型で被せ物を製作して、

・1つ目の模型で作った被せ物に段差がないかを2個目の模型で確認をします。

 

技工操作上どうしても作っていると小さな石膏部分がかけたり、

知らない間に石膏模型を削ってしまいそれで完成させてしまうので、

出来あがったものは口の中と違った状態で出来あがってしまうことがあります。

 

私は2個目の模型に合わなければ納品しないように、作り直すように技工師に指示しています。

で2個目の模型で合ったものが、患者さんの口の中で合わなければ私の形成・印象が悪かったと判断します(p・Д・;) 

 

ラバー系の印象材でも同じことが出来ますが、ラバー系の印象材は臭いので私は使用しませんo( ̄Д ̄o)

 

 この模型2つを作るというギミックは技工師に教えてもらったことなんですけどね(笑)

 

 でもある技工所の技工師は

「先生の所の製作物は作るのに緊張する!」

と話されてました。(良い意味の緊張感ね)

 

 

次に

・石膏模型

 型取りしたものに石膏を流し込み模型を作るのですが、この石膏の流し方によっても精度に差が出ます。

昔、技工師に

「先生ちゃんと混和比、0.1g単位で測って流していますか!?」

私:「いやぁ!?」

「やっぱり・・・、じゃあ先生は流さなくていいです、石膏に関してはこっち(技工士)の方が熟知しているのでこちらで流します」

私:「了解!」( ・ω・;)

と言うことがあり、現在私は石膏を流していません。(←これがこだわりです)

 

 ゴールド、セラミックに関しては専門の技工所に仕事を依頼しています。

通常1件の技工所に、メタルインレー、メタルクラウン、セラミック、入れ歯、仮歯、ハイブリット系を出すのですが、

隙間産業であるEEデンタルでは技工所も同じ様なセラミック専門、ゴールド専門(金属系) の技工所と使い分けています。

1件の歯科医院が4件の技工所と取引していると言う珍しい形態です(⌒_⌒; )

(餅は餅屋に依頼を) 

 

当然技工所もマイクロスコープを用いて作業をしてくれます。

ですので、たまに技工士から

「先生ぇ~、シリコン印象なんですが、少し部分的に不鮮明なので採り直ししてください」

とか、

「先生、たぶん今回の印象歪んでいるので採り直しをしてください」

と電話がかかってきます。。。 (年に2~3回)

 

私の目と技工士の目のダブルチェックをするので、出来あがったものは裸眼で作っているものより若干適合が良いです!ヽ(・∀・)ノ

 

 

と信じている。。。(> <;)

 

その他、技工士のこだわりは色々あるのですが省略(笑)

こだわって作ってくれるので、こんなことまでしてくれます。

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/04/post-512.html 

ここまでしていても年に2~3個再製になります。

 

でも、この前も見学していた先生に

「一日見学させてもらいましたが、先生の補綴(ゴールド、セラミック)殆ど調整していませんでしたね」

 

私自身、被せ物(ゴールド、セラミック)は技工士が作ってくれた理想的な形のまま口の中に留めたいので、無調整で口の中にくっ付けるを狙って治療しています。

(ただ、微調整が必要になる時はありますよ^^;)

 

と言うか・・・

調整のいる被せ物だと調整中に自分がイライラしてくるので。。。

 

適合の良い被せ物は患者さんの為でもあり、自分のストレス軽減の為でもあります(笑)

 

 

次に、

・接着、合着(くっ付ける)

基本的には私は接着はあまり得意でないので、被せ物の縁はもの凄く精度にこだわりますが、被せ物の中はある程度余裕があるようにしてもらっています。

 

被せ物と歯が誤差ゼロであれば、歯と被せ物の間に接着剤が介在する隙間は理論上存在出来ない訳です。

ですので、接着剤が入るスペースを技工士に作ってもらうのですが、私は少し大きめにしてもらっています。

 

といっても0.1mm以下の話ですからね(・ω・;)

 

セメントは当然取れにくいようにレジン系のものを使用するのですが、このレジン系のものでもフローの良い(流れの良い)結構タラタラの接着剤を好んで使用しています。

この接着剤の流れが悪いと、せっかく適合よく作っても接着剤の厚みで、被せ物が少し浮いてしまい、段差が出来てしまいます。

 

ということで、技工士には接着剤の幅を指定して、被せ物が浮かないようにタラタラの接着剤を用いています( ^д^ )

 

 

こだわっている先生はこれ以上のことをされていると思います。

尊敬する横山先生なんかは温度管理までされているようなのですが、私は。。。

 

特に専門でしている訳ではないので・・・

 

このぐらいしか。。。

 

 

私の補綴中心の全顎治療

Go.jpg

適合の良い被せ物・詰め物を作ることで毎日の歯磨きがしやすい口の中を作る訳です。

そうすることによって歯磨きだけで10年20年持つ治療が可能になる訳です。

 

 

たぶん・・・

 

10年ちょっとしか歯医者していないもので『20年は夢の耐久年数』ですねヾ(。◕ฺ∀◕ฺ)ノ♫♬

 

でも、突き詰めれば可能だと思っていますよ!

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