- 2013年3月29日 08:55
- EEデンタル こだわり
術前
主訴は、
・前歯に違和感がある
・歯ぐきの赤みが気になる
・前歯を治療してからモノが詰まる
・写真を撮ると前歯の色が合っていない
でしたヾ( ̄□ ̄;)ノ
レントゲンを撮ってみると
特に根の先に膿の袋などありませんでしたので、根管治療は必要ではなさそうです(^∀^)
治療前の患者さんの主訴に対する推測は、
【前歯に違和感がある】⇒これは前歯の歯ぐきの状態からだと推測
【歯ぐきの赤みが気になる】⇒セラミックの被せ物の縁が歯ぐきのかなり深い所まで削ってあることで、年がら年中炎症を起こしている状態だと推測
【前歯を治療してからモノが詰まる】、これは両隣の歯の詰め物(レジン)に段差があり食べカスが詰まりやすい状態だと推測
【前歯の色が合っていない】、これは周りの透明感のある歯に対して被せ物がオペ―キー過ぎる(透明感のズレ)がある為に写真を撮った際にこの歯だけ全く色が違って見えると推測
まずは被せを外して、土台を金属からレジンコア(プラスチック)に変更
(中途半端な長さのポストだったので顕微鏡を使用して除去すればリスクも殆どないと判断しました)
その後、仮歯を作り歯ぐきの炎症の改善を待ちます。
(と言っても患者さんに1ヶ月歯磨きしてもらうだけですが・・・)
歯は1本で見るのではなく、全体の雰囲気も大切なので、歯の長さと全体の調和を仮歯で探ります(・Д・`)
その間、両隣の不適合レジンのやり代えを行います。
その後歯茎の炎症が改善したのを待って型取りを行い、セラミスト(技工士)にいい感じでセラミックを作ってもらうと!
ジルコニアクラウンを入れて2週間経過
大分歯茎の方もセラミックに調和してきてくれています(^∀^)ノ
歯茎の調和や炎症の改善はたまたま上手く行ったと思います。
今回のような真ん中の前歯1本のセラミックは非常に難易度が高い治療です。
またセラミックのやり代えともなると更に前の治療の問題点を解決してのリカバリー治療になるので更に難易度が高くなります(> <;)
手間と時間をかけて上手な技工士にセラミックを作ってもらうことで綺麗に 治療が出来る時があります( ̄ー ̄;)
歯科治療は、きちんと治療をしようとすると手間かかるんです!
(手間をかけたから必ず上手く行く訳でもないことも事実ですが。。。)
ただ・・・
今回のケースは完全に出来過ぎ君の1症例です!
(これ、求められても即答で無理!と言いますからm(_ _;)m)