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歯内療法日記 Archive

治療当日の注意事項 『根管治療 と 痛み』 歯内療法専門医

 

根の治療後の注意事項


 根の治療期間中は、歯が不安定な状態となり、普段どり咬んだりしていると痛みが出ますので治療中の歯は安静にしていただき硬いものはなるべく控えて、反対側で咬むようにしてください。

 

また治療を成功させる為には患者さんの健康状態も重要になりますので、十分な休養を取ってください。(体が疲れていては治るものも治りづらくなります)


根の治療が始まったら、治療を中断しないようにしてください。

ヶ月以上治療を中断するとの中が細菌だらけになり抜歯の対象になってしまうことがあります。忙しくなりそうな場合は事前に一言行ってもらえば、暫間的な処置を行い細菌の繁殖を抑えますので、遠慮せお申し出ください。


痛み止めに関して、痛いときに1錠お飲みください。飲んだ後30~40分後から効き始めます。1時間して、痛みが治まらない時には2錠目をお飲みください。

 

術後2~3日は多くの場合で痛みは出ます。痛みを我慢するほど体に痛みが定着してしまいますので、気になる痛みであれば痛み止めを服用ください。(その方が結果として治療がスムーズに進行します)

 

*また痛み止めを飲んで気分が悪くなられた方は、それ以降飲むのを止めて、EEデンタルに電話(0532-57-7707)をして指示を仰いでください。

 

 

・気になるとは思いますが指で触らないようにしてください。


・文献的に7%ぐらいの確率で大きく腫れることがあります、

 その際医院までお電話下さい。(2012年の当院は1%以下の割合でした)


・違和感程度の痛みが三~六ヶ月程度続くことがあります。

 

何かありましたらEEデンタル(0532-57-7707)までご連絡下さい。  

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治療当日の注意事項 『根管治療 と 痛み』 歯内療法専門医

 

根の治療後の注意事項


 根の治療期間中は、歯が不安定な状態となり、普段どり咬んだりしていると痛みが出ますので治療中の歯は安静にしていただき硬いものはなるべく控えて、反対側で咬むようにしてください。

 

また治療を成功させる為には患者さんの健康状態も重要になりますので、十分な休養を取ってください。(体が疲れていては治るものも治りづらくなります)


根の治療が始まったら、治療を中断しないようにしてください。

ヶ月以上治療を中断するとの中が細菌だらけになり抜歯の対象になってしまうことがあります。忙しくなりそうな場合は事前に一言行ってもらえば、暫間的な処置を行い細菌の繁殖を抑えますので、遠慮せお申し出ください。


痛み止めに関して、痛いときに1錠お飲みください。飲んだ後30~40分後から効き始めます。1時間して、痛みが治まらない時には2錠目をお飲みください。

 

術後2~3日は多くの場合で痛みは出ます。痛みを我慢するほど体に痛みが定着してしまいますので、気になる痛みであれば痛み止めを服用ください。(その方が結果として治療がスムーズに進行します)

 

*また痛み止めを飲んで気分が悪くなられた方は、それ以降飲むのを止めて、EEデンタルに電話(0532-57-7707)をして指示を仰いでください。

 

 

・気になるとは思いますが指で触らないようにしてください。


・文献的に7%ぐらいの確率で大きく痛んだり、大きく腫れることがあります、

 その際医院までお電話下さい。(2012年の当院は1%以下の割合でした)


・違和感程度の痛みが三~六ヶ月程度続くことがあります。

 

 

また、何かありましたらEEデンタル(0532-57-7707)までご連絡下さい。  

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おぉ~、イスムスに入ったね!(大臼歯の根管治療)

術前:非常に綺麗な根管治療がしてありますが、

EEdental isumusu.jpg

左側から2番目の歯がセラミッククラウン予定で、

根の先のうっすら見える病変が気になるので、

一度根管治療をすることにしましたヾ(・∀・ )

 

 

術後:イスムスまで綺麗に充填ができました。

EEdental isumusu (1).jpg

 治療回数:2回

 

『イスムス』って何!?

 

長文でよろしければ、

イスムス=http://eedental.fine.to/eeblog/2011/11/post-276.html

isumusu.jpg

この赤い部分がイスムスという部分です。

 

簡単に言えば神経管と神経管をつなぐ横に走る神経管です───(σ ゜д゜)σ

 

術前も綺麗な根管治療がしてありましたが、たぶん根管充填法が側方加圧で根管充填してあった為このイスムス部にはガッタパチャーが入っていなかったようです。

 

また、このイスムスの部分はファイルというヤスリでは掃除できないので

イスムス部にまで根管充填するには、かなりチマチマ超音波洗浄する必要があり、

なおかつ垂直加圧という根管充填法を採用しないとこの部分までガッタパチャーは入りません。

 

まぁ、根管治療はガッタパチャーを綺麗に入れるという治療ではありません が、

逆に言えばイスムスに入ったケースはある程度根管洗浄が出来ているとも考えられます( ゝω・)

 

 

以上、かなりマニアックな1症例でしたm(_ _;)m

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根管治療した歯を探せ!

歯内療法(神経の治療)をした歯は通法銀歯やセラミックをいれるのですが、

今回はセラミックも銀歯も使用せずレジン充填にて治療を行いました。

EEdental ku (1).jpg

歯内療法をした歯が2本、レジン充填をした歯が5本あります。

 

分りますかね!?( ・∀・)ノ

 

 

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10年前に自分が行った根管治療(抜髄)

10年前に自分が根管治療させてもらった歯を見ました(^ω^ )

(当時は勤務医で全て保険治療)

CI4.jpg

抜髄を2本して、クラウンを2つ入れさせてもらいました。

 

実はこの2本の根管治療

『ラバーダム』していません(笑)

 

当時はメンドクサイとか、根管充填剤(レントゲン上で白く見える線)をいかに根の先まで入れるかなどテクニック的なことしか考えていませんでした。。。(・д・;)

 

(卒後3年目なんてそんなものだとは思いますが歯内療法に目覚めた時期でした(´ゝз・`))

 

卒後14年目の今根管治療を見ると、

経過は悪くはないと思います。

 

奇跡的に2本ともうまくいっているという結果論ですが、

10年問題起こさない治療が出来ている事実が嬉しかったですね(`・∀・)ノ

 

 

技術も知識もない時期に行ったもので、

同業者の方はあまりレントゲン見て突っ込まないようにしてくださいm(_ _;)m

 

 

特に吉岡先生(笑)

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続:珍しい癒合歯の根管治療(臼傍歯)

すみません、

http://eedental.fine.to/eeblog/2013/03/post-726.html

で発表した

http://eedental.fine.to/eeblog/2013/03/-mmmiddlemesial-mdmiddle-distal.html

なんですが、

 

臼傍歯の癒合ケースの2年予後のスライドも出しましたが、それは次回にでもブログにします。

 

と、書きましたが完全に忘れていました。

 

詳しい説明は

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/08/post-337.html

を読んで下さいm(_ _ )m

 

術前⇒1年後⇒2年後

EEdental kyu.jpg

たまたまですが、上手く治ってくれそうです!( `・∀・)ノ

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2013 AAEが終わりました。

ホテルの部屋から、サーフポイントが見えます!(〃⌒ー⌒)/
DSC01429.jpg

今年のAAEはCBCTと、再生医療とソーシャルネット対策(患者さんをどう集めるか)が多かったですね。

今年はネタ切れ感が。。。



今年はハワイで行われ、アメリカ本土で学会を行っていないので、今一盛り上がりにかける会でした


特に聞きたいものがない暇な時間、
ソーシャルネット対策のセッションに行きましたが、
アメリカはGoogle検索、FBが多いみたいで、ネットはそこの対策をするべきとのことでした。
(↑全く日本では意味ない。。。  暇だったから興味本位で
(´∀`)

あと、割合は少ないですが、アメリカでもYou Tube見て来院される方がおられるそうです。

EEデンタルでも・・・、


結構いますね

たまに全部見てきたという人もいるのが驚きです
ヾ(-_-;)


個人的には歯内療法の成功率(1960~2010年までまとめられたセッションが一番おもしろかったです)

結局、顕微鏡、CBCTが出た所で成功率に大きな変化はない。。。
(後、当たり前ですが、どんな基準で統計を取っているのかも非常に大切です)


後、超がっかりしたのが、

CBCTを撮って、根管形態を把握して根管治療を行うと言うライブ治療

前々から思っていたんですが、普通の根管治療でCBCTっているか?


前半1時間講義を聞いて、

後半のライブ治療スタート

DSC01303.jpg
(全て顕微鏡見ながら治療を行う先生みたいでした)
40分経過、まだガッタパチャー取っています。


治療1時間経過、まだまだガッタパチャー取っています。

おいおい、CBCT全然関係ないじゃんかよ!


と言うかもう完全に飽きた!
ヾ(-_-;)


ということで、講義中に夜食べに行く飯屋をiPhoneで検索


1時間15分 目の前ではまだまだまだ、ガッタパチャーと格闘中

よし、ホテル帰ってビールでも飲もう!


まだ、16時前だけど
(*´・ノω・) コソッ

で帰ってきてしまいました(笑)


ホント、日本の先生の方が手先は絶対器用だし、不器用の先生の割合も海外に比べると段違いで少ないはず・・・

なのに治療費は海外の方が数十倍高い!


それと、今回色々なセッションでレントゲンを見て気がついたのは、
・C2はレジン充填が多い
・コアはレジンコアでポストなしが多い(ファイバー入れてあるものもありましたが)

この辺りはどうにかならないんですかね、
もうメタルコアの時代って完全に終りのような気がします
。。。( ̄∠  ̄ )

ほんと、口の中にこれだけ金鉱脈を持っているのは日本ぐらいではないでしょうか
( ̄ω ̄;)

日本も財源がないのですから、わざわざ材料費が高く使わなくてもよい金属使用しなくてもいいと思うのですが。


どうにかならないんでしょうか、
保険のルールを決める偉い人?





DSC01265.jpg
ホテルからの夜景が綺麗でよかったです。
(酔って寝るだけでしたけど
(*´・ノω・)

と言うAAEinハワイ報告でした。


因みにキム教授の外科的歯内療法も去年聞いた話と同じでした。。。
(。 。;)
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第一大臼歯の外科的歯内療法

神経を取った歯が腫れたとのことで、

3年前に私が感染根管処置(再治療)をさせてもらった歯

EEdental Mi.jpg

でしたが。。。

 

赤丸の部分がなかなか治らず1年経過して、

 

また おもいっきり腫れてきました。。。

(感染根管治療の成功率は大体70~80%ぐらいと言われています)

 

これは外科的歯内療法で治さないと無理だねハァ━(-д-;)━ァ...

 

ということで患者さんを話し合い、外科処置をすることに

EEdental Mi (1).jpg

赤丸の部分の根の先と病変(膿の袋)を除去しました。

青丸の黒い部分が手術によって骨が無くなった所

 

手術から半年後のレントゲン撮影

EEdental Mi (2).jpg

あれから痛み・腫れは全くなく、生活に何の支障もなく食べれるとのこと!

 

だいぶ良い感じで骨が出来てきてくれています!(・ω・)v

 

後半年後の1年予後を見て終了です。

 

 

外科的歯内療法

奥歯の外科的歯内療法は簡単な治療ではないですけど、

最後の最後に歯を残す為に持っておくと非常に心強いオプションの1つです(>∀<)v

 

細菌感染が起こってしまった歯の中の治療には限界あります。

歯をなるべく残したい人は虫歯が神経に達する前までにきちんと治療された方がいいですよ。

 

腫れたり、痛んだりするのは決まって神経を取った歯ですから。

 

また神経を取らないといけなくなってしまった場合は1回目の抜髄処置を誰にしてもらうのかが非常に重要になります。

最初の根の処置で感染してトラブルと抜歯がぐっと近寄ってきますよ=(。・`ω´・。)

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わざわざ愛媛県から1本の根管治療に

気が付くとかなり広範囲に患者さんに来院して頂いており、

開業時には想定していなかったような県からも来院があります。

 

かなり特殊な歯医者であることを実感します(´-ω-`;)ゞ

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/12/2012enn.html

 

土曜は特に、

1人目:広島県

2人目:長野県

3人目:埼玉県

4人目:鹿児島県

5人目:神奈川県

 

何県の歯医者だんだよ!(・д・)σ

 

という状態

 

 

先週もわざわざ飛行機で愛媛県から。。。

H24年 7月に抜髄スタート

なかなか治らず、

H24年 11月に再根管治療

それでも治らずに

H25年 2月に再々根管治療でEEデンタル(わざわざ)来院

 

術前のレントゲン

EEdental Ir (3).jpg

「はぁ~~、また水酸化カルシューム押しだしてある。。。」

『根管治療の水酸化カルシュームの使い方』http://eedental.fine.to/eeblog/2012/12/post-659.html

 

雑誌にも水酸化Ca押しだし続ければ治るみたいなこと書いてあったけど、

水酸化Ca出しても治らないと私は思います。

 

と言うか、この水酸化カルシューム上顎洞に飛び出していないか!?

 

飛び出した水酸化Caが原因であれば、入院して抜歯して大手術ですよヽ(´Д`ヽ) 

(歯1本治す為に大手術。。。) 

 

今回の歯の問題点

・水酸化Caがかなり押しだしてある →どうしようもないので放置(経過観察)

・削りやすい神経管だけ極端に削られている →化学的洗浄中心で根管内を綺麗にする

・削りやすい根の先端が大きく破壊されている →根の先から洗浄液が漏れださないように化学的洗浄

iNPニードルを使用して変法(我流です)で

 

 

治療2回目のレントゲン

EEdental Ir (4).jpg

 上顎洞内にあるであろう水酸化カルシュームが下の方へ移動していますヽ(゚ロ゚;)

 

1回目 2回目

EEdental Ir (5).jpg

 

押しだされた水酸化カルシュームはどうしようもないのです。

 

ただ、幸い痛みは取れていたので、歯の中を洗浄し直して根管充填

EEdental Ir (6).jpg

治療期間1ヶ月 

治療回数2回

 

これから3ヶ月、1年後で経過観察していきます(*`・з・)ノ

 

そもそも原因は元々歯の中にあるのですから、中の問題さえクリアーに出来れば、水酸化Caを歯の外に押しださなくても治るものは治ると思うんですけどね。

 

関連:根管貼薬 FC VS 水酸化カルシューム ⇒ http://eedental.fine.to/eeblog/2012/03/-vs.html

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2013 AAE(American Association of Endodontists)

AAE inハワイ

 

AAE学会<<波乗り、食べ歩き、観光

 

の割合ですヽ( ´¬`)ノ

 

 

 

上手いロコモコ食べたいですねヽ( ´¬`)ノ

http://www.hawaii-arukikata.com/gourmet/index_b.html

 

波乗りもしたいですねヽ( ´¬`)ノ

http://www7a.biglobe.ne.jp/~hawaiinoumi/sukejyul.html

 

やっぱり、

a 6'8 x 19 18 x 2 34.jpg

この板で行こうかなヽ( ´¬`)ノ

 

 

一応。。。

 

 

アメリカ歯内療法学会

どれ、聞きに行こうかな!?(´-ω-`;)ゞ

プログラム:

http://www.aae.org/uploadedFiles/Continuing_Education/Annual_Session/2013ASProgram_web.pdf

 

今年のAAEはホント聞きたいセッションが少ない。。。

 

でも、

ペン大のキム教授の外科的歯内療法は聞きに行きたいですねΣ(-`Д´-;)

 

 

 

仕事で行ってきます!

m(_ _;)m

 

4月16日~26日までお休みさせて頂きます。

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なかなか、ええんじゃないですか!?(根管治療後のレジン治療)

根管治療(神経を取る治療)後2年 近く経過しました。

2013 4.jpg 

 

どこを!?

 

 

と思われた方、ありがとうございますm(_ _)m

 

期待通りの反応ですヾ( ´∀`)ノ

  

 

 

 

 

実は、

67.jpg

向かって左の青丸の歯

EEdental Na (1).jpg

向かって右の赤丸の歯

EEdental Na.jpg

 

過去のブログ

「根管治療+レジンは!?」 

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/09/post-355.html

 

青丸の歯

『親知らずの悪影響 抜髄からレジン充填』 

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/06/post-318.html

「MM根(ミドル・メジアル) (抜髄根管)」

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/06/post-300.html

 

 赤丸の歯

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/02/post-255.html

 

 いい感じで保存できています\(>∀<)/

 

 

 ふと思ったのですが、

セラミックってどれだけ本物に似せても全面歯と同じ色調には作れないので、

歯医者なら一発で

「はい、これ人工の歯ね!」

と分ります。

 

このケースも

http://eedental.fine.to/eeblog/2013/03/post-744.html

前から見ると誰も分りませんが裏側は

真っ白なジルコニアが出ているので直にセラミックの歯だと分ります(´-ω-`;)ゞ

 

 

今回のようにレジンが上手く詰めれたケースって、歯医者でもレントゲンを撮らない限り

「どこを!?」

となりますね(・∀・)

 

 

まぁ、ブログは、

たまたま上手く行ったケース

しか出しませんけどね(笑) 

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来たぁ~~~~~~~~~! 2つの遠心頬側根(DB2) 根管治療専門

以前、奥歯には遠心頬側第2根管があると講演できいたのですが、

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/05/post-526.html

これまで一度も見たことありませんでしたヾ(;´Д` )

 

しかし今日、一番奥歯を治療していると、

 

「こ、これは!」 

 

「DB2!?」

 

EEdental DB2(1).jpg

ちょうど神経管の穴を結ぶと十字のような形になっています。

 

DB2とか、MBとか、DBとか、Pとか一般の方からすると暗号ですよね

その他にも、ここの歯で言うとまだまだ暗号ありますよ、MB2とかMB3とかねヾ(・_・;)

 

奥歯などの大きな歯は1本の歯でも神経管が複数でてきますので、

歯の中の住所的なものです。

 


D:ディスタル-遠心側
M:メジアル-近心側

番地

B:バッカル-頬側
P:パラタル-口蓋側

 

例えば、

DB:遠心頬側 (遠心町頬側番地)

MB:近心頬側 (近心町頬側番地)

 

ですので、歯医者間で「MB根」と言われれば、あの部分の神経ね!と直に分る訳です( ・∀・)ノ

 

 

今回のこのDB2 感染根管処置で石灰化(神経管が細くなる)しており

神経管の上部のみしか開けることができませんでした(⌒_⌒;

 

ここの部分の神経の治療は前の先生もノーマークで、全く手つかずの状態でした、

これは顕微鏡でよく歯を観察していてたまたま見つけれたものでした。

(最初、0.1mm以下のヒント様の所見しかありませんでしたので、裸眼で発見することはまず無理だと思います。。。) 

 

拡大するからこそ見える、分るものもあります!

 

非常に個人的な意見で申し訳ないのですが、

この歯は、

「抜髄時に出会いたかった歯」

ですね! (ノω`)ノ

 

 

 

 

それともう1つ御報告を

以前5月のIFEAで「第2大臼歯の複雑な根管形態」のテーブルクリニックをさせてもらう予定だったんですが・・・

 

30分のスライド全部英語でないと駄目ということで、テーブルクリニック無くなりました。。。

 

また機会があればどっかで同じネタで発表させてもらいますm(_ _;)m

(今回の歯も上顎第2大臼歯だったので、発表のネタにはなりますね!)

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続 MM根(Middle Mesial) MD根(Middle Distal )を調べてみると 根管治療専門医

吉岡先生の症例検討会用に、MM根とMD根について調べてみました。

 (吉岡先生にどっさり文献教えてもらったので! 英語だけど。。。)

 

ある先生から

『MM根とMD根ってあるの!?』

と聞かれましたが、そうなんですよね!

 

顕微鏡を使用しないとまず探すのは無理ですね・・・

 

顕微鏡あっても難しいのが実情ですけどね(p・Д・;)

 

 

 

またこの部分は1本の根から3本神経管が出てくるので、

(例えると、1本の丸太に大きな穴を3つ開けるイメージです)

積極的に削ると歯の強度もかなり落ちそうなので、抜髄時に削った方がいいのか、必要最低限の洗浄に留めるのがいいのか個人的には悩む所です=( ̄。 ̄;)

これはMB2、MB3についても同じ考えがあります。

 

ただ、過去に2度ほどMM根が感染源になり腫れてきた歯を治療したことがあるので、治療しておいた方がいいかなと今は思います。

 (私コロコロ考え方変わるので)

 

MM根はイスムスを強引に削っているだけとも解釈できるのですが、

調べていると、MM根の半分ないぐらいが独立した根管との報告もあります。

 

EEdental MM MD.jpg 

この隠れた神経管は複根は遠心根より近心根の方が出現率が高いようです。

MM根1~15%

MD根0.2~3%

 

ふと思ったたのが、これってイスムスの出現率に相関がないか!?(; ̄Д ̄)

 

と言うことでイスムスも調べてみたのですが、

近心根(MM根側)83% 遠心根(MD根側)36% となんとなく相関がありそうな雰囲気ですヾ(°∇° )

 

 

ですので、治療できないより治療した方がベターかな!?と思います。

 

見えなくてできない、知らなくて⇒治療しない

見えていて、理解した考えの元⇒積極的な治療をしない

 

では意味合いが違ってくると私は思っていますヾ(・_・;)

 

一番最新のEEデンタルの統計

EEdental mm.jpg 

発見率はMM根9.4%

      MD根1%

でした。

 

って、発表内容の7割をブログにしてみました(笑)

 

 

かなり早口で話して8分の発表でしたので、あいつ何話しているんだ状態だったかも(´-ω-`;)ゞ

 

 

後、臼傍歯の癒合ケースの2年予後のスライドも出しましたが、それは次回にでもブログにします。

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アメリカから送られて来たもの

DSC00977.jpg

海外から怪しい箱が届いた。

 

 

ボルテックスブルーなら先日買った分だが・・・?

 

もしかして、先日注文したエガちゃんピンのDVD!?

 マグカップも密かに欲しい!

 

届いた箱を恐る恐る開けてみると

DSC00976.jpg

 

PROTAPER NEXT」 が入っていた。

(ニッケルチタンファイルです)

 

 

あっ、PROTAPER が m-wireになった訳ね!(・∀・)

プロテーパーは元々3世代目のニッケルチタンだったのですが、

材質が新生代のものになりPROTAPER NEXTとして発売されたようです。

 

プロテーパーは世界一ユーザーの多い非常に優れたファイルです。

非常に使いやすく私も大好きなファイルです。(師匠が開発者のラドル先生と仲がいいのでその流れで・・・)

 

個人的には、GTXよりはこっちの方がいいかな。(GTXってラジアルランドで折れない分削れない・・・)

と言うかデンツプライ、色々ニッケル・チタンファイル出し過ぎ!ヾ(*д*)ノ゛

 

知っているだけでも6種類ニッケルチタンファイル出ているよ(。-`ω-)

 

 

因みに、 送ってきてくれたのはSmailUSでした。

 

また暇な時に抜去歯で遊んでみますm(_ _)m

 

3世代のプロテーパーに比べ感覚的に何が変わったのかな!?

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道具じゃないのよ、歯内療法(根管治療)は

今日は東京まで吉岡先生の「歯内療法症例検討会」に行ってきました。
(帰りの新幹線の中で書いてい為に長文になりました)
 

今日の会は医科歯科大学であったのですが、
 
まぁ~、医科歯科の先生が多いこと(oゝ艸・)
 
医科歯科に関係ない発表者は私と服部先生のみ(笑)
 

私はMM根絡みで、6Canals(1本の歯に神経管が6本)の症例報告をさせて頂きました。
(内容は暇な時にブログにします)

今回、1番の目当ては井澤先生の「Spirits of Endodontics(Endodontist)」でした。

非常に考えさせられる面白い内容でした。
 
井澤先生は、
日本初の歯内療法のみで開業、歯科用顕微鏡の第一人者の先生なのですが、
昨今の歯内療法専門医に苦言というか、問題定義、またこうあって欲しいというメッセージを聞かされたような気がしました。

耳が痛かった部分もありますが、そこは改善すべき部分として受け止めます~~ヾ(´ω`●)
 

スライド冒頭の砂田元教授が毎年手帳にメモっていたと言う
a.jpg

【吾唯足知】が非常に心に響きました。

やはり歯医者は謙虚に自分に知らない、足りない部分があることを認識しながら臨床に当たるべきだと
 
また大切なのは患者さんに対する気持ちだともおっしゃられていました。

私も、人を治すのは「腕」と、「言葉・言葉選び」と「心」だと最近思い始めました。
(ただし、私は全ての患者さんに合わせる必要もないとも思っているかなりドライなタイプです。すみません)
 
 

井澤先生のスライドの中でも触れられていましたが、
 
今、の私の「それってどうなの!?」と思っていることでもありました(´・ω・)ノ

別に否定する訳ではありませんが、昨今の顕微鏡歯科ブーム
 
・顕微鏡を持てば良い歯科医院なのか!?
・顕微鏡を持てば良い治療ができるのか!?
 
私的にはおかしな流れだと感じています(ノω`*)
 
顕微鏡は『見る為の道具』です、この道具は何もしてくれません。
友人のスーパー辛口先生にも
「顕微鏡学会って・・・、道具の学会自体成立するのが訳分からん!」
 
「じゃあ、お前(私)は今からニッケル・チタンファイル学会作れ!」(っ`Д´)っ
  ega25.jpg 
 
「えっ、?」(ー_ー?)
 
 
そうなんですよね、顕微鏡って超高級虫眼鏡で、
顕微鏡で治療をすれば優位に成功率が上がるという科学的根拠はありません。
 
 
さも顕微鏡を使用すると素晴らしい治療・先生という風潮がありますが。。。
 
私は歯内療法を専門にしているので、その分野で話をさせてもらうと、
 
歯内療法の世界において1990年代に歯内療法革命が起こりました。
(日本にはこの革命が10年遅れでチョビチョビ入ってきましたが・・・)
 
この1990年代に
・「歯科用顕微鏡」、
・「ニッケル・チタンファイル」、
(形状記憶のヤスリの道具)
・「CBCT」、
(3次元で歯の形が分かるレントゲン)
の3つの道具が登場しました。
 
当時は夢の機械だったと思います。
 
私は、2000年に歯医者になったので1990年の感動は経験していません
(*2000年国家試験漏えい事件のとばっちりで歯科医師国家試験史上、一番合格率が低い年に歯医者になりました)
 
 
1990年代に革命が起こったのにもかかわらず、今も昔も歯内療法の成功率は大きく変っていません━(・д・;)
 
顕微鏡、CBCTでするエンドは最新で素晴らしいという都市伝説もありますが。。。
 
本で読んだのですが、

Spangberg 2000 (歯科雑誌編集者)は、

「歯内療法の知識の進歩にもかかわらず、歯内療法は過去50年大した変化はない」

「過去10年ほどの間に開発された技術補助用具(Ni-Ti マイクロ)や新しいテクニックの どれもが、40年前に知られたような歯内療法の結果を優位に改善していない」

と論文を出しています。
 
では、この歯内療法革命は歯科に何をもたらしたのか?
 
顕微鏡、CBCTがあると素晴らしい治療が出来るという術者の錯覚でしょうか(゚Д゚ノ)ノ
 
臨床においては、結果に結び付かない以上、顕微鏡は素晴らしい!、ニッケルチタンは素晴らしい!、CBCTは素晴らしい!など言えないはずです。
 
一歩間違えば術者の自己満足で終わっているかもしれません(;・-・)
 
 
私もこの3つを持って治療していますが、ない頃に比べ術者がラクを出来るようになり、術者の安心感(達成感)が上がったのは間違えありません。
 
 
しかし、エンド(歯内療法)で、大切なのは道具ではありません。
歯内療法における私の考え方ですが、
「いかに患者さんと歯を見るか!」
 
その手助けをするのが先ほどの3つの道具であり、診断を補助するだけのだと思うんですよ(。-`ω´-)
 
 
冷静に他の講演を聞いていても、
 
それって道具のお話で・・・、
歯内療法の考えからすると、「しなくていいことしているような・・・」と思えてしまうこともあります。
 
 
私もブログに道具のことはよく書きますが、ブログのネタとして面白おかしく書いているものですからね^^;
 
 
根の治療も、たまたま治ってくれたり綺麗に行ったものが殆どですヾ(´_`○)) 
(ただ、そのたまたま治る確立を上げることは考えます) 
 
 
また、井澤先生は、ファイル(神経を取る道具)のことも話されていました。
 
比較的新しい2007年の論文で、ニッケルチタンファイルで形成した歯でどのぐらいきちんと削れているか!?
根尖(歯の先端)1mmではわずか、18%の根管しか理想的な形成が出来ていなかった。
 
同じような過去の論文を探すと、
ニッケルチタンファイルのなかった1968年の手用ファイル(アナログな道具)でどのぐらいきちんと削れていたか!?
 
なんと、20%

250 (3).jpg

 

ほぼ同じ、むしろ2%多い・・・

 
CBCTも「CBCTを撮り過ぎている」、「CBCTを撮って根管が分かった所で治療出来るかは別」と話されていました。
 
私も昔からよく言っているんですが、
宝の地図を手に入れれば、誰もが宝を得ることが出来るのか!?
ということです。
(CBCTで歯の形が分ってもその部分が治療出来るかは全く別問題なんです)
 
リスクがないのなら、宝の地図は持つべきですよ。
 
ただしCBCTは、小さなレントゲン(昔からあるアナログ的なレントゲン)とは被ばく量が大きく違います。
 
まさに、医療被曝大国日本ですな!(。-`ω´-)
ega tyan 250.gif 
 
 
 
私もCBCTは撮りますが、今の私が必要だと思うケースは月に2~5ケースぐらいです。
 
私が宝の地図が欲しい!
と思うのは外科処置が多いです。
 
また、原因が分らない難症例にもあると非常に診断の手助けになります。
 
情報量がアナログなレントゲンに比べると格段に多いのがCBCTの良い所です。
 
 
 
 
 
 
今回発表した6根管も小さなレントゲン2枚で治療をしました。

EEdental 6canals.jpg

(術前に6本も神経管があると知っていた訳ではありませんが顕微鏡でよく観察することで6本の神経管を見つけました)

*因みになんですが、調べてみると6根管の治療は国内でも殆ど報告がないようです。
 
 
私は、小さな被ばく量の小さなレントゲン2枚撮れば多くの抜髄根管治療は可能だと思っています。
 
CBCTを撮る先生にこう言うと、
「だってあなたは専門医でしょ! レントゲン2枚の読影能力(読み取る力)が違いすぎる」
とよく言われますが、
 
「いやいや、まてまて! そのアプローチをしようとしているかだけですよ」
 
私自身全てが見えている訳ではありませんし、小さなレントゲンで分らないものはCBCTを頼ります。
(まぁ、見よう見まねで習得しようとしている私も問題ですが・・・)
 
 
 
でも、患者さんサイドからしたらどうなんでしょう!?
 
・仕方がないという理由で、最初の診断時から大きな被曝をお願いする先生
・診断が難しく悩んだあげく、歯を残す為にCBCTをお願いする先生
 
 
ホントに日本の歯内療法はどちらの方向に進んでいくのか。。。
(すみません、こんな若造が上から目線で)
 
でもブキャナン先生もCBCTは全ての症例で撮ると話されていましたね。
 
 
私は尊敬する先生でも完コピしません。 
(しいて言うと師匠のエンドベースで、そこから良いと思うモノをフュージョン!) 

fyu-zyon.jpg

 

ですから、道具にこだわるのなら、まずラバーダムや、隔壁仮封など極々ベーシックな部分から見直した方が絶対結果には繋がる と私は思っています(超私見)

 
理由:根管治療の失敗は細菌感染であると分りきっています。治療に用いる歯科用顕微鏡で拡大した所で 細菌までは見えません。 またCBCTで歯の形、神経の形が分った所で歯の中に細菌が入ってしまっては何の為にCBCT撮ったのか?
 
 
 
井澤先生の最後のスライド
「Happy Endo(歯内療法)」
 
患者さんも歯科医師も同じ方向に進むといいですね(^ω^ )/'''
 
 
 話の途中のMB3で私の名前を読んで頂けたことも少し嬉しかったりします(笑)
 
 
 
 
 
後、私の発表後・・・
 
小林先生すみませんでした、クソ生意気なこと言いましてm(_ _)m
 
たぶん私も今の年だからいきがっているのだと思います。
 
 
10年後には、また違ったアプローチ、考えを持っているはずです。
 
 
と言うことで許してくださいね(笑)
 
 
 
 
 
また、会を主催して頂いた吉岡先生 
収穫の多い1日ありがとうございましたm(_ _)m
ega7.jpg 
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根管治療前の診断ツールと根尖病変の治癒のスピード

12歳の男の子

 

歯ぐきから膿が出てくるとのことで来院

EEdental yu1.jpg 

話を聞くと過去2度腫れており、その都度抗生剤を先生に貰って腫れを引かせたとのこと。

(抗生剤は原因除去療法ではないので再び同じ様な症状が現れてしまいます)

 

矯正の先生にCTを撮ってもらったが原因が分らない。。。

  

 

話を聞いて、

歯ぐきを見ると確かにフィステル(膿の出口)が!( ノ・ω・)ノ

 

膿の出口からガッタパチャーを入れてまずはレントゲン撮影

EEdental yu.jpg

これは2番(側切歯)のが原因で膿が出ているみたいですね。

 

 

お母さん:「先生、CTが必要なら矯正の先生からデーターを貰ってきますが」

 

私:「いや、特にはいいです」(即答)

  :「根の先の形から言うと、側切歯の根の完成は11歳頃なので、このレントゲンを見ると根の方に何らかの問題が起きてから1~2年が経過しているとおもいますね」

 

お母さん:「何とか残りませんか?」 

 

私:「とりあえず2番の治療をしてみて改善があるか見てみましょう」

 

 

しかし、矯正の先生がCT撮を撮るのは初めて聞きました( ̄- ̄;)

 

埋伏した歯もあるし、そういう時代なんですかね。

 

 

今回の根の方の問題は通常のレントゲンで十分判断が出来るケースなので、CTを撮らないケースですね( ̄ε ̄ )

(個人的には、根の治療で本当にCTが必要なケースってそれほど多くはないと思いますが、ただ今日も1ケースありましたが、ないと診断が出来ない時もあります) 

 

診断とは術者の能力が大きく依存するものです。

能力が高い先生に診て貰う方が余計な検査はせずに済みます。

(別に私の能力が高い訳ではありませんよ(p・Д・;))

 

 

レントゲン所見的に歯の先が完成されていない為、非常に難易度の高い歯だったので、 

通常の根の治療⇒経過観察⇒必要なら外科的歯内療法」と説明させて頂きました。

 

また、根の先がこれだけ大きく開いているとMTAを用いた方が予後が良いので、MTAを使用させてもらうこと、MTAの副作用で歯が黒くなることが半分ぐらいのケースで見られることを説明させて頂き治療を開始

 

今回のケース治療して分ったことですが、

根の先端の直径が0.11mm(#110)と普通の完成された根の先に比べると、面積で約7倍近く大きく開いていました。

 

こういう場合はMTAが今の所ベターなのですが、残念ながら保険治療での使用は認められていません(;´∩`;)

 (3000円の神経治療費に1万円の薬使う訳にはいきませんしね・・・)

 

 

今日が薬を入れて3ヶ月目

 根管充填はMTA(アピカルバリア)+GP(ベータ)+レジンコア充填

EEdental yuu.jpg

わずか3ヶ月ですが、だいぶ骨が出来て来てくれています!ヽ(・∀・)ノ

 

かなり早い治癒形態で、12歳での前歯の抜歯は避けれそうな雰囲気が出てきてくれています。

 

 

次は1年後にレントゲン撮りにきてね!d(・ω・ )

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歯内療法症例検討会(第2回)

第2回症例検討会の為のスライド製作が終わりました。

http://ja-jp.facebook.com/events/473922455980404/?ref=22

 

前回は癒合歯(臼傍歯)の発表を

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/06/post-305.html

 

 

今回は特にネタなしで・・・

6根管の症例で行きます( -∀-)

http://eedental.fine.to/eeblog/2013/01/6canals.html

 

と言うか、動画編集しても、普通の根管治療で全く見せ場ないんですけど・・・

 

日本ではあまり報告のない1症例なので、

まぁ、いいか(´-ω-`;)ゞ

 

 

以下、FBより

 

プログラム
○13:00 開会の辞
○第一部(13:05~14:45)
○休憩(14:45~15:00)
○第二部(15:00~16:00)
○第三部(16:00~17:00)特別講演
井澤常泰先生 Spirits of Endodontics.(仮題)
○17:00 閉会の辞 
17:30-懇親会

参加費:
開業医・開業医勤務医 : 6,000円
大学常勤勤務医・研修医・学生 : 2,000円
懇親会費 : 4,000円 (予定)
参加申し込み yoshioka@endo-pro.com (吉岡隆知まで)
懇親会参加の有無もお知らせください。 2月20日まで

募集
症例発表
症例相談 治療前、あるいは治療途中で相談したいもの
症例報告 予後のあるもの など
申し込み先 k.komatsu.endo@tmd.ac.jp(小松恵まで) 2月20日まで
根管充填のデンタルX線写真
一人1症例。自信のあるデンタルをお送りください。
術前、根管充填後の正放線、偏遠心の2-3枚で1セット
匿名で供覧し、最優秀の根管充填の術者に賞品がでます。
最優秀にならなければお名前は出ませんので、ふるってご参加ください。
送り先 toshi.yoshioka.endo@tmd.ac.jp
(吉岡俊彦まで)2月20日まで

 

 

 

 

特別講演の井澤先生の話を聞くだけでも6000円は十分価値ありますね!ヽ(・∀・)

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ちょっと,MM根(Middle Mesial)調べてみた。

今日も1本MM根が出てきました( ´ー`)ノ

EEdental MM2.jpg

そんなに多いのか!?(。-`ω-)

 

と思い、

 

医院のカルテひっくり返してスタッフに調べてもらいました。

 

下顎の第一・第二大臼歯の治療本数

第一大臼歯59本 第二大臼歯36本

発見できたMM根

第一大臼歯5本 第二大臼歯3本

発見できたMD根

第一大臼歯1本 第二大臼歯0本

発見率:9.47%

 

10%無かったか・・・

 

見事に1~15%という統計に入りますね(〃-ω-)ノ

 

 

でも、2年後辺りには発見率は10%は越えると思います。

なぜなら、MM根を初めて治療したのが、

2009年 http://eedental.fine.to/eeblog/2009/12/post-27.html

探し方が分ってきたのがここ2年

なのでここ最近の統計だけ取ればたぶん15%ぐらいにはなるかと思いますヾ( ̄0 ̄; )

 

 

で、一緒に36本の第二大臼歯の樋状根を調べてみました。

(右下第二大臼歯20 左下第二大臼歯16本)

樋状根12本

樋状根発見率:33.33%

 

教科書に載る統計の20~30%に見事に!(=゚ω゚)ノ

 

3.33%オーバーしています。

(四捨五入すると見事に統計内にはりますけど・・・

 

ただ、これってからくりがあり、教科書の20~30%は発生率で、

樋状根は非常に治療が難しく予後が悪いことが推測でき、

EEデンタルは根の治療を売りにしているのでそういったトラぶった奥歯の人が来院しやすいので必然的に発見率は上がります(・∀・)

 

結論:教科書に載る発生率は結構当っている!

 

 

こんなことで3時間も使ってしまった。。。

ega.gif

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MM根 (Middle Mesial) MD根 (Middle Distal )の探し方 根管治療

下の奥歯を治療していると極稀に細い神経管を見つけます。

発生率は1%ぐらいと言われており、100本に1本なんですが・・・(´-ω-`;)ゞ

 

私の場合、年に2~3本ぐらい見つけますので、ざっくり調べて

大体7%ぐらいでしょうか。

(すみません、今違うこと調べているので、いつか調べます

 

追記

この後調べたもの⇒『ちょっと,MM根(Middle Mesial)調べてみた』

⇒http://eedental.fine.to/eeblog/2013/02/middlemesial.html 

 

 

去年講演された清水先生は

36%にMMが見つかったとのことです。

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/06/2012.html

 

ネットで検索してみると1~15%というのもあります。

http://www.hindawi.com/crim/dentistry/2012/103125/

 

この極細のMM根(ミドルメジアル)は見つけ方にちょっとコツがいり、

北国の先生から「どうやんの?」と質問を頂いたので、

今回は5流エンドドンティストがその治療の仕方を公開ですミ(ノ-∀-)ノ

 

誰でも何ケースか治療しているとその探し方のコツが分ってきます。

(経験則の中で見つけたやり方ですのでもちろん我流ですm(_ _)m)

 

ただ、このMM根はイスムスの一部と考えられる所もあり、

抜髄時点で積極的に細い近心根に穴を3つ開けて大丈夫なのか!?

と言う疑問も私の中にはあります。

 

ですので、私は現在MM根は必要最低限の根管拡大に留め、

化学的洗浄が効率的に出来る形体に留めています(・ω・)ノ

(あまり大きく開けると破折のリスクも出てきますしね、治療はトータルで考え患者さんのメリットが大きくなることを考えます)

 

'>

 

使用する道具は

①超音波(エナック)にダイヤモンドなしファイル

どこのメーカーでも良いですが切削の際には低出力で

マイクロオープナー(#10 06テーパー デンツプライ)

注意:04テーパーと06テーパーの2種類ありますが、04は腰がないので直に曲がってしまい長く使えないので、コストパフォーマンスを見れば06がお勧めです

EE MM.jpg 

 

①超音波でイスムス部の清掃

NC(次亜塩素酸ナトリウム)を入れ低出力でイスムス部の汚れを洗っていきます、超音波を使うことで効率的に清掃ができます。

ただし、超音波を使用するとNCは飛び散りますので、ラバーダムはマストです。

*だいたい出てくるのは太めのイスムスの中から出ることが多いです。

 

②綺麗になった所でマイクロオープナーを用いてイスムスを突きます。

紫色のものはKファイルを太くしたもので、先端0.1mm(#10) テーパー06でハンドのKファイルの3倍あります。

もしイスムスの部分にMM根があれば引っかかり(タッグバック)があります。

大体この道具で入り口2mmぐらいを突きファイルが入りやすい状態を作ります。

テーパーが06なので突いていれば勝手に漏斗状の拡大をしていることになります。 

 

その後入り口が分れば、

M.jpg

上から、#06、#08、08C+ファイル(#08)を使用して穿通させます。

 (#06はあればでいいです、#08、#10、08C+でもいいと思います)

 

ポイント: 

1、細いファイルは回さず押して使用してください。

回せばレッジができ穿通(根の先端までの掃除)不可能になります。

2、ファイルは押して引きぬくの繰り返しをおこないますが、同じファイルは長く使用しない(持たない)ことです。

#08、#10、C+⇒#08、#10、C+⇒#08、#10、C+⇒#08、#10、C+の繰り返しです。

(私は10秒も同じファイルは使用しません ←我流なので参考程度に)

 

 

一般の方読んでいるのだろうか・・・ヾ(゚∀゚;)

ここまで読んで頂いた方、「知っていましたか!?」

神経の治療って髪の毛より細い道具を何本も使うんですよ。

ピンク色の道具の先端はわずか0.06mm

 

非常に細い道具で、ほぼ使い捨てに近いです。

 

  

3本の神経管と考えられている奥歯でも

Middle Mesial と Middle Distal を治療すると、何と6本の神経管の治療になります。

EEdental 6canals.jpg 

もちろんボルテックス使っていますよ ヽ(・ε・)

 

歯内療法専門医の吉岡先生に文献を教えていただきましたが、

6根を治療した歯は非常に珍しいようで、国内の報告もあまりないようです。

 

今度の3月3日の吉岡先生駄目だし症例検討会 

で報告でもしようかな。 

 

 

北国の大尉これでいいですか!?

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/12/mm-1.html

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/06/post-300.html

 

相変わらず、真面目だねぇ~~~\(>ε<)/

 

 

 

私が不真面目なだけか・・・ミ(ノ-∀-)ノ

anpan 1.jpg

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レントゲン診断の限界と根管治療

根管治療を行う上でどうしても避けて通れないのが歯根破折

 

過去のブログで書いていますが、

神経を取った歯はモロくなるので大きく削って被せましょうという流れなんですが、

実は被せても折れます、割れますヽ(≧Д≦)ノ

 

例えば、

'>

えっ、じゃあ先生の言うことは嘘!?

 

嘘ではありません。

実際アメリカの大規模調査でも被せていなかった歯の方が抜歯の割合がたかかったとの報告もあります(・∀・)

 

ただ、これは治療の質にも大きく関係してくると私は思います。

(いい加減なアマルガム治療もありますしね)

 

 

私の今の根管治療・破折をできるだけ回避する考えは

・なるべく歯を削らない、

・再治療にならないような感染のコントロールをした抜髄を行う

(再治療の度に歯は大きく減ります)

 

細かく見ると、

・神経を取る場合必要最低限の根管形成に留める

・根尖(根の先)の形成はあまり大きく開けない

・不必要なポストは作らない

・接着性のある材料を使用する

 

 などの配慮はしています。

 

が、文献的には3~10年で1.5~3.7%の割合で破折が見られるそうです。

 

また一般の方はレントゲンなどで破折は見つけられると思われがちですが・・・

 

 

 

レントゲンでは全く分りません(・∩・)?アレ??≡

 

 

実は今日も破折症例に遭遇で・・・

 

術前、奥の銀歯から膿が出るとのことでレントゲンを撮らせてもらいました。

CI2.jpg 

 所見的には非常に上手な根管治療がしてありますが、

問題点も

・大きな金属の土台が入っている

 

 

一度再治療をさせて頂きしばらく経過を

CI22.jpg

お~ぉ、いい感じで治ってきてくれた!

と思ったのも束の間

 

再び膿がでてきてしまい意図的再植術(外科)で治すことに

 

で一度抜いてみると・・・

EEdental hasetu 2.jpg  

 

「きゃ~~~~~ぁ」

 

折れている。。。(黒っぽいスジ)

今回は根の先の方から割れてきていますから、根管治療から破折が起こったのでしょうか?

 

 

 

診療後にこの歯を使わせて頂き実験を!

 

レントゲンで破折を診断する時には

「破折線に対してレントゲン線が4度以内であれば破折の診断が行える」

とあります。

 

ではこの抜かせて頂いた歯

破折線に対してレントゲン線が4度以内になるようにレントゲンを撮ってみると!

CI24.jpg  

破折線は、全く識別することはできませんでした(´ω`。)

 

じっさい、折れた場所が分っていてもレントゲンでは破折分らないんです。

 

ただし、レントゲンでも折れ方によっては分ります。

例えば、

EEdental hasetu.jpg  

 赤丸の黒い線の部分が折れている所です。

 

ただし、この破折はバックリ割れていたケースで、目で見ても分ったケースです。

また、この部分に金属の土台などが入っていると、 破折線は隠されてします。

大きく割れていても分らないです(ノ∇・、)

 

と言うように破折の診断は非常に難しいです。

もし破折の診断が治療前に90%の確率で分る器具さえ出ればたぶん100万ぐらいまでなら即買いすると思います。

 

 

どこかのメーカー研究して出してくれないかな・・・ (p_・q) チラッ

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抜髄根管は難しい (人生初の6canal)

下の奥歯は神経管が3~4本と考えられており、

保険治療においては奥歯は3本の神経管という治療設定になっています。

 

保険治療では、4本見つけても5本見つけても治療費は150円しか変りません(´_`。)

海外の先生の中には神経管の数で治療費を決めている先生もおられるそうで神経管1本につき3~5万といったところでしょうか。 

 

国が変わると神経管1本の治療に300倍の治療費の差が・・・

 

そんなアホな((;・з・ ))

 

私自身、数年前にMM根の存在を知ってから、たまに4本、5本という数の神経管の治療はしていたのですが・・・

*MM根は探し方があります、やり方を聞けば誰でも探せます。

(1月20日のペントロンのスライド製作中 すみませんまた大分スライド増やしています)

 

 

長い前フリでしたが、

なんと今日、人生初の6根管を体験してしまいました。

AAEpathway of the pulp にたまに載っているのは見て知っていたのですが、まさか日本人の歯で遭遇するとは(p・Д・;)

 

術前

EEdental Si.jpg

以前私がMTA直接覆髄レジン充填をしたのですが、痛みが出てきてしまい神経を取ることとなりました。

ただ、レントゲンでは極々普通の難易度のちょっと高い神経管(3本)に見えるのですが、治療をしていくと・・・

 

途中で「えっ、これって・・・ 神経管多くないか?」(p・Д・;)

 

根充後

EEdental Si (1).jpg

おっ、側枝にも綺麗に薬が入ったね!(白い点状の部分)

 

でも実は、別角度でレントゲンを撮ると

EEdental Si (2).jpg

白い線が重なって6本あるの分りますかね!?ヾ(・_・;)

 

いやぁ~、私自身歯医者13年やっていますが、6本の神経管を治療したのは今回が初ですね!

と言うかたぶん今まで何本かはあったはずなのですが、知識、技術がなくて治療出来ていなかっただけだと思います。。。

 

あっ、この歯も3~4mmの穴から根管治療をしています。

 

 

次は7本の根管治療を!

 

って、治療したら世界的に自慢出来る症例になりますね!(ノ´∀`)ノ

(私も7canalは本でも見たことないですね・・・)

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大きく削らない根管治療(抜髄根管)

毎度、同じ様な写真ですが、術後

EEdental Ku1.jpg

神経を取った歯が2本あります(・ω・)ノ

 

写真の下2本は最初大きな白い詰め物がしてありました。

EEdentak k.jpg 

 

 

術前のレントゲン

EEdental Ku.jpg

痛みが出てしまい神経を取ることとなりました。

歯の1/3がプラスチックの状態だったので、大きく削って被せるか迷ったのですが・・・

 

個人的な意見で申し訳ないのですが、

ハイブリットアンレーって結構な頻度で割れているものを見ます。

私の経験でもハイブリットアンレーは強度的にも弱い気が・・・(> <;)

 

どうしようか迷ったあげく上記の写真のようにプラスチックで足りない部分だけ補う方法で修復を行いました。

 

まず、レジンの詰め物をして細菌が歯の中に入らないような環境を作り

その後大体3mmぐらいの穴を小さく開け、その穴から根管治療してしまいます(*`・∀・)ノ

 

この場合、綺麗に詰めると言う目的の前に歯の中に細菌が入らないような環境を作ることがメインです。

細菌が歯の中に入り込んでしまえばせっかく作った詰め物も意味がなくなってしまいます。

審美の前にまず歯が長く持つようなことを考えます!ヽ(´∀`)

EEdental Ku1 (2).jpg

この白い丸い部分が神経を取る覗き穴みたいなものです。

慣れてくると、この穴からでも十分根管治療は可能です。

 

この方法は一切咬み合わせを崩さず治療を行います(^ω^ )/

ですので、今までの根管治療とは異なり、大きく咬み合わせが狂うということはありません。

また、根管治療でありがちの周りの歯が傾く、咬み合う歯が伸びるなどのリスクもまずゼロにできます。

 

もう1点私がよく考えるのは、再治療がしやすい形で治療を終わらせる

歯科治療は残念ながらリペアです、元の状態に戻している訳ではありません、また再治療を行う時期は必ず来ます。

今回のような方法で治療を済ませれば、大きな金属の土台、被せ物も入れませんので、もし再治療をする際にも簡単に根の方へ再アプローチすることが出来ます。

うまく治療すれば再び被せずに詰め物だけで治療を終わらせれるかもしれません( ・0・)ノ

 

ただし、根管治療中も噛み合わせはあるので、ものを咬もうとすると咬み合わせには参加してきてしまい、下手をすると咬合痛(咬んだ時に痛い)が出てしまいます。

咬まないように患者さんには言いますけど^^; 

 

で、この白い穴からの根管治療が終わるとこの穴をレジンで塞いでしまいます。

EEdental Ku1 (3).jpg

 

ホントにこんな小さな穴から治療が可能なのか!?

 

一応根充後+レジン充填後の写真

EEdental Ku (2).jpg

6番 3根管(ボルテックスファイル+プロテーパーF2)

7番 2根管(ボルテックスファイル+プロテーパーF2) 

 

どうでしょう!?

一応見逃し根管もない形で必要最低限の根管形成もできたかな!?と思います。 

 

 

 

この方法凄くメンドクサイように思えますが・・・

 

 

 

 

 

 

実際、凄く手間もかかりメンドクサイです(笑)

 

 

 

しかし、現状私はこの方法の方が色々な面でメリットが多いと考えこの方法を採用しています(^ω^ )/'''

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Vortex Blue Rotary Files 「今のボルテックスブルーの勘所」 抜髄根管治療

ブログにボルテックスブルー」のことを書いたら4人の先生から問い合わせがあったので今の私なりの考えを

EEdental T.jpg

1、術前

2、ボルテックスブルー形成後

3、正放線投影(正面)

4、遠心投影(横から)

 

神経を取る道具のことをファイルと言い、

K.jpg

こんな感じの色とりどりの道具を『ファイル』と言い根管治療の際に使用します。

(私はレジン治療でも使用していますが・・・)

 

写真は治療した歯の難易度が高く、24本のファイルを使用しました。

この写真だけでだいたい1万3千円。。。

 

ファイルは消耗品で数回~10回ぐらい使用すると捨ててしまいます。 

(海外の専門医の先生は1回使用して廃棄する先生もおられるとのこと、私が再利用するから「くれ!」とも思ってしまいますが・・・) 

 

このファイルステンレス製のもので100~250円ぐらいニッケルチタンと言う形状記憶のもので1000~2000円ぐらいと結構なお値段なのです。

例えば保険の根管治療は2回目以降300円ですから、医院側としては、出来るだけ 少ない本数で治療出来た方がコストもかからずありがたい訳です( ・▽・)

 

患者さんサイドから見ても、できるだけ少ない本数で仕上げれた方が時間もかからずすみます。

 

では写真のように24本使用していたケースが最近は何本になったか!?

 

大体4~5本!

 

いや、いやそれはないでしょう!

 

いやいやそれが・・・

根管形成に至っては2本で出来ます(^-^)

 

ニッケル・チタン2本+ステンレスのファイル2本で形成ができました。

CI25.jpg 

なかなか良い感じの形成ができました!(一番右の白い部分が削った所)

 

最初

ボルテックスブルー 06テーパー #15

を入れ、入る所まで形成をします。

その後・#08Kファイルを押し込み(*)穿通させます。

*「Kファイル押し込みの法則」ですペントロンセミナーで解説します、

知ってしまえば誰でも簡単に出来きます。   ねぇ、大尉!

 

その後、

・ボルテックスブルー 06テーパー #15

を入れると、あら不思議根の先端まで穿通・拡大が!

 

その後、#15の根尖は拡大不足なので、

ボルテックスブルー 06テーパー #25

で歯の中をもう少し削り、最後にKファイルの#30で根の先の形を整え

 

はい、形成終了~!( ̄∀ ̄)

(その後、歯の中の洗浄をチマチマ20分近くするんですけどね・・・) 

 

 

第2大臼歯の3根管形成で、大体7~8分

*太い根管の場合はもう1本ニッケルチタンを使用します。 

 

まぢでラク!°+( ´∀`)b°+

 

本来 ニッケルチタンファイルと言う道具を使用する前には

最初に細いファイルを一度通してから行うというのが大原則でした。

 

ただ、この細いファイルを一度通すと言うのが非常に難しく技術差の出る部分でした。

私は、勤務医時代診療後に毎日1年半近くこの練習を22時過ぎまでしていました。

(やり過ぎて医院のストックしている歯が無くなり怒られたことも・・・)

 

私が今感じているのは、この穿通操作のステップが無くなれば、

歯医者の間の技術差というものは減ってくるのでは?と思います。

 

ただ、ラバーダム(ゴムマスク)、隔壁(歯の補強)、仮封(仮蓋)の方がよっぽど重要なので、これをしての話ですよ(・ω・ )

 

デメリットも確かにあります。

・機械で全てやってしまうので、根管の方向、軸が分らない。(この改善策を探しています)

なので最後の根尖形成のファイルを入れる時にやりずらい!

・大きなレッジがあるような感染根管は、そのレッジをハンドファイルで修正する必要があり、従来型のエンドと同じになる!

(ボルテックスファイルは他のNi-Tiとは違い、簡単にベンディングできるので、ストッパーを付けハンドファイルとして使用することは可能です) 

・細い根管でファイル破折を起こすとファイルの除去がしにくい! 

(04テーパーは細すぎるので危険) 

などが今感じているデメリット部分です(> <;)

 

 

 

先日、オヤジにも、

私:「ボルテックスいいよ! 数本あげるから使ってみたら!?」

その日診療終わりに二人で練習して、

 

数週間後

オヤジ:「もっとくれ!」(゚Д゚ )

 

私:「海外通販で買え! 」(゚Д゚;)

今日なぜか、通販会社のスマイルUSからウインナーの詰め合わせが送られてきました(笑) 

えっ、ブログに書くとお歳暮が貰えるシステムの会社なのかな!?(゚Д゚ ) 

 

 

と言うのが今の私のボルテックスブルーの感覚です。

 

後、トルクと回転数も気を付けてくださいね。

マルテンサイトで滅菌することによりニッケルチタン内に入った歪が少し回復するようなので、理論上は使った度に滅菌をかけた方がファイルは長持ちすると思います

 

GT-Xとは違い、結構削れるファイルなので、ファイルの先端を使わずにファイルのテーパーで根管の上部から形成するイメージの方がいいと思います。

ボルテックスが入らない根管は、通法通りのハンドファイル穿通から

(レントゲンで根管が見えるようなケースはほぼボルテックスだけで穿通可能です 上顎前歯はたぶん90%) 

 

私もいつも新しい道具は手探りなのでしょっちゅう考え方が変わりますので、参考程度にm(_ _;)m 

 http://eedental.fine.to/eeblog/2012/06/post-545.html

 

今現在のお勧めファイル

*穿通目的の場合は

・#15 テーパー6 長さは21mmと25mmがあればいいと思います。

 

*それとボルテックスで拡大までしたい先生は、

・アソートセット#15~#40 テーパー6 21mm、25mm

でしょうか。

 

ボルテックスの#15 テーパー6の後にプロテーパーのF1で形成もお勧めですけどね!ヾ(`ゝд・)ゞ2本

 

ブキャナンセミナーで寺内先生に教えて貰ったツールなので、詳しくは寺内先生に聞いて下さい。(無許可)

来年、ボルテックスブルーの開発者のベンジョンソン先生も来年、寺内先生の企画する「日米Endoサミット」で来日されるようなので、詳しくは本人から直接聞いて頂いた方がいいかと思います。

 

 

こんな感じでいいですか磯崎先生!?d(ゝω・`o)

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続:大きな膿の袋でも根管治療で治す!

以前ブログで書いた患者さん

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/12/post-418.html

神経管に達するほど大きな病変があったのですが・・・

 

今日が、1年予後の日でした。

EEdental has.jpg

かなり骨が出来てくれて、あれだけ大きかった病変も

 

「えっ、どこにあったの!?」(p・Д・;)

 

と言う所まで治ってくれました。

(クラウンは私は入れていません)

 

今現在痛み・腫れもなく順調に経過しています。

 

歯を残すのが「歯内療法専門医」の仕事ですから!ヽ(・∀・)ノ

 

 

 

でも、内心このケースは病変の大きさと位置に「マヂでか!」と思ってしまった1ケースでした(´-ω-`;)ゞ

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根管治療の水酸化カルシュームの使い方

過去のブログから

根管貼薬 FC VS 水酸化カルシューム

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/03/-vs.html

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/08/post-572.html

 

根の治療中に行う根管内貼薬

世界的なトレンドとしては『水酸化カルシューム』になっていますヾ(´c_,`)

とは言え、日本ではまだまだ昔から使用されているホルマリン系の薬が使われる先生も多いそうです。

私の周りでは、ホルマリン系の薬から水酸化カルシュームに変えたという先生が多いのですが、

使い方で気になることが・・・


水酸化Caを歯の外に「これでもか!」と押し出す治療・・・

こんなやつ

EEdental Ca.jpg

赤丸の部分の白い部分が水酸化Ca それを取り囲むような黒い部分が病変

 

何を言っているのかと言うと、

根の先に出来た病変(膿袋)を治す為にわざと歯の外に水酸化Caを押し出し、病変(膿袋)に水酸化Caを入れる治療なんですが、前にも書いたようにこの方法全く科学的な治療法ではなくリスクばかりのある治療だと私は思っています⊂(゜Д゜⊂

http://eedental.fine.to/eeblog/assets_c/2012/08/Ca.html

 

 

水酸化Caは神経毒を有していると文献や大学の先生から聞いて知ってはいたのですが、とうとう今年私も経験してしまいました。

痛みが4年間取れないという患者さんが初診で来院されました。(上記のレントゲンの患者さんとは違います)

その患者さんのレントゲンを見てみると膿の袋などの病変はなく、特に問題ないように見えたのです。

 

何が原因で痛みが出ているのか分らなかったので、患者さんの許可をもらいCT撮影など行ってみたのですが、特に悪い所見はなく・・・

 

よく見ると歯の外の変な所に水酸化Ca様の所見が見られ・・・

まさか!?

 

水酸化Caが存在する場所がすでに上顎洞(目の下の空洞)に入り込んでしまい、私では除去不可能・・・


となり、大学病院を受診して頂いたのですが、そので出た結果は水酸化Caが原因になっており、入院をして歯3本の抜歯+上顎洞の手術となりました。(手術を受けたからと言って痛みが取れるかは別問題なのです)

また20代の患者さんでした。


歯医者の先生の中には水酸化Caは安全な薬のように扱われますが、薬ですから使い方を間違えると非常に危険だと思います(>。<)


以前のブログにでも書きましたが、難治性の歯(なかなか治らない歯)は少なからず存在します。

根管治療でできるのは歯の中の感染の除去です、歯の外に及んだ感染は除去できません。

 

歯の外の感染を歯の中から治療しようとする試みは分るのですが・・・、

 ただ、歯の外の感染の割合は非常に少ないですし、歯の外に感染が及んでいるのかは治療の際には分りません。

痛みが取れない歯、膿が出続ける歯なども、きちんとフィールドコントロールをして根管治療を行えば水酸化Caを押し出さなくても治る歯は治まります。

歯の外に薬を出さなくても治るかもしれないケースに憶測だけで水酸化Caを根の先からモリモリ押し出すのは・・・

 

私的には『完全になし』ですねヾ(・д・。)


根管治療をして治らなかった歯の先を外科的に治療(外科的歯内療法)すると本来存在しない歯の先に歯石様の物質が付着している時もあります。 この歯石を歯の中から除去する治療するのは不可能ですし、水酸化Caの弱い薬効で解決することも不可能です。)


 

最近、私は根の先からは薬(貼薬剤、水酸化Ca、ガッタパチャー、シーラー)は押し出さない方が良いと考えが変わってきています。

ホルマリン系の薬は特に出しては駄目だと ・・・


 

患者さんからしたら、どの先生にかかればいいのか分らない所だとは思いますが、根管治療には色々なリスクが付きまとう治療であることは知っておかれてくださいm(_ _ )m

 

 

 

一番最初に出した患者さんのレントゲン

治療後4ヶ月経過しましたが、何とか治癒傾向が出て来てくれています!

EEdental Ca (1).jpg


今回の患者さん、外に出た水酸化Caで治ってきたとは私は考えていませんのでね(´´・Д・`)

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ニッケル・チタンファイル 「ボルテックスブルー」

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/10/vortex-blue-rotary-files.html

以前書いた

Vortex Blue  Rotary Files

 

先週から実戦投入をし始めましたが、

 

最強に良い!

 

サクサク削れるし、ファイルもベンディング出来ちゃう!

 

歯科医院にあるファイル全部処分しようか・・・(ー_ー;)

 

 

 

と思うぐらい良い!

 

穿通にハンドファイルを何本も使用しなくても良い!

 

革命ですがな!

 

こんなファイルを待っていた!ヾ( ・ω・)ノ

 

ただ、今の感覚として小さな根管口の場合、ハンドファイルの#20、#25で根管口の上3mmぐらいは触る必要があるかな!?(穿通はする必要はないです)

と思います。

(もう少ししたらパターン化出来そう)

 

たぶん根管形成はハンド1本、ニッケルチタン2本で形成が終わる日が来るでしょうね!

 

流石です、ベンジョンソン先生(ボルテックスブルーの開発者)m(_ _ )m

 

 

 

しかし、日本デンツプライはなぜこういったファイルを売らないの・・・

日本のデンツプライはメルファびいきでタルサ商品には冷たい対応とも聞きましたが真意は!?

 

 

ボルテックスブルーはGTXファイルやTFファイルより全然売れると思うんだけどねぇ~( ̄o ̄)

(まぁ、知っている先生の秘密の道具でもいいんですけど)

 

因みに私は1箱(6本入り)96ドルでスマイルUSで購入しました。

(メールで売ってくれと問い合わせると売ってくれます)

 

 

 

すみません、この道具で解決出来るのは抜髄根管ケースだけです・・・

感染根管処置(やり直しの治療)は従来ながらの根気と根性のチマチマ治療が必要です(´ω`;)

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1年に1本 上顎第一大臼歯のMB3(第3近心頬側根)

休み明けの今日

エンドの患者さんが集中したのですが、たぶん今年初の珍しい神経管を見つけました( ´ ▽ ` )ノ

 

上顎の奥歯は3本の神経管の治療がしてあることが多いのですが、

実は 第2近心頬側根のという4本目の神経管があり、その存在は90%ぐらいにあると言われています。

ただし、実際歯内療法専門医が治療できる割合は

顕微鏡なしで17%

顕微鏡を使用して65%

ぐらいというのが上手な先生の発見率です。

私のMB2の発見率も⇒http://eedental.fine.to/eeblog/2011/02/ee.html

 

90%近くあると存在は分っていても治療ができない神経管。

 

何故か!?

 

4本目の神経管は他の3本に比べ細すぎる為に発見出来なかったり、

第3象牙質で入り口が隠されている時があります(>。<;)

 

では、この細い神経どうしたらいいのか!? 専門医のデーターを見ても顕微鏡を使用した方が優位に発見はできます。

多少トレーニングした学生さんで実験しても顕微鏡を使用した方が裸眼に比べ優位に発見率が高かったとの報告があります。

 

ですから、質の高い根管治療を行うには歯を拡大して見た方がいい訳です(・∀・)ノ

 

拡大することによってこんな珍しい5本目の神経管(第3近心頬側根)の治療まで行うことが可能な時があります\(>ε<)/

術前 赤丸の部分に感染があり膿が出てきます。

EEdental W.jpg

高価な被せ物と土台を外した所です。

EEdental MB3.jpg 

  緑色で囲まれた3つの部分の神経管の治療はしてあるようです。

 

ただ・・・

EEdental MB3 (1).jpg 

 この部分がメチャ怪しい!ミ(ノ゜д゜)ノ

 

 

顕微鏡を見ながらチマチマ治療を行うと。

EEdental MB3.jpg 

いつもより1つ多く出てきました( 。・o・)。

 

隠れていた神経管に細菌感染が起こり、膿が出ていたのかは分りませんが、

裸眼では見落としがちな部分の治療も顕微鏡を使用することで歯を残せるかもしれません。

 

もしこの歯、再び裸眼で治療してMB3が見つけれず抜歯になったとしたら・・・

 

 

 

怖いですねミ(ノ゜д゜)ノ

 

次回イスムス部分の掃除・消毒をして、最終的な薬(ゴム)を詰めてお終いです(・∀・)

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歯竜Ⅳ

2年ぶりに来院された患者さん

宮さん:「先生虫歯ができちゃった・・・」

    :「先生すみません、ここ2年忙しくてメンテナンスにも一度も行けてないんです・・・」

 

歯竜:「はぁ!?」

   :「とりあえずレントゲン撮りましょう」

EE.jpg

 

歯竜:「ノォ~~~~!」

   :「2年でここまで進行した虫歯って初めて見ましたよ」

 

歯竜:「歯科医院のメンテナンスと言うより、これは毎日の歯磨きに問題ありだね」

    

ぴのこ:「夜晩酌した後歯磨していますか?」

 

宮さん:「。。。」

 

歯竜:「やっぱり!」

 

宮さん:「せ、先生この歯って抜歯!?」

 

歯竜:「ハイ、抜歯」

 

ピノコ:「先生、即答ですか! 何とかならないんですか!?」

 

歯竜:「なる訳ないじゃん、歯ぐきの奥まで虫歯が進行しているんだから教科書的にも抜歯だよ」

 

宮さん:「先生そこを何とか・・・」

 

歯竜:「ならないね~」

 

ピノコ:「なんとかするのが歯医者でしょう!」

 

歯竜:「テレビみたいなこといいますね?」

   :「でも治療するなら抜歯覚悟だよ」

 

宮さん:「先生が治療してみて駄目なら諦めます」

 

歯竜:「OK!」

   :「と言うものの歯の周り全体的に虫歯だし上から削っていくと歯ぐきの下に根が少し残る程度だしなぁ・・・」 

 

 

歯竜:「何とか他のアプローチを考えねば・・・」 

   :「ハッチャけましたわ!」

 

ピノコ:「先生、【昭和】臭い!」

    :「何か良からぬことを思いつきましたか!?」

 

歯竜:「お前鋭いな!」

 

 

歯竜:「まぁな、ここはCr-endodontist の実力を見せる所だな」

 

ピノコ:「先生どうしますか!?」

 

歯竜:「1、まず電気メスで歯ぐきの周りを1層削除する」の巻

   :「2、虫歯を音波チップでチマチマ削る」の巻

   :「3、神経がたぶん出るが、先にレジン充填をしてしまう」の巻

   :「4、ラバーダムをして2mmの穴から根管治療⇒根管充填」の巻

   :「5、2mmの穴をレジン充填」の巻

    の1回法だ!

 

ピノコ:「またそんな複雑でお金にならないことを・・・、理事長にまた怒られますよ」

   :「先日もっと、どんどんセラミックやインプラントして売上上げろって言われたじゃないですか」

 

歯竜:「沢山歯を削れば売り上げが上がる悪しき風習だな」

   :「どうせ、俺、固定給だし、理事長の意見は無視の方向で!」 

 

ぴのこ:「また、怒られますよ・・・」

 

歯竜:「じゃあまず、「1、2」の治療を行う!」

 

顕微鏡を見ながらの治療で45分経過!

DSC05254.jpg 

 歯竜:「やはり虫歯は神経まで進行してしまっているので、神経の除去は避けられないな」

 

歯竜:「問題の虫歯の部分のみ除去できたな!」

  

 

ピノコ:「キノコ状に歯が残りましたね」

 y.jpg

歯竜:「なぁ、初めて見る形体だよ」

 

ピノコ:「先生今回の治療って初めて!?」

 

歯竜:「おぅ!」

 

ピノコ:「えぇ~~~!」

   :「よく思い付きますね」

 

歯竜:「さっき考えた」(笑)

   :「とりあえず、レジンで補強を兼ねた隔壁を行う」

 

ピノコ:「このままだと確実に折れてきますもんね」 

 

歯竜:「よし隔壁&レジン充填終了!」

DSC05255.jpg 

 

ピノコ:「先生・・・、因みになんですが、ここまでの治療費なんですが、保険では治療費の算定ができません、つまりはここまで無料・・・」

 

歯竜:「だな」

 

ピノコ:「知っているんですか!?」

 

歯竜:「おう!」

 

ピノコ:「どうしましょう、理事長になんて言えば・・・」

 

歯竜:「大丈夫、何とかなるって!」

 

ピノコ:「先生今月も反省文ですよ・・・」

   :「なぜか私も!」(!!) 

 

 

歯竜:「4、ラバーダムをして2mmの穴から根管治療⇒根管充填」

   :「さてここから俺のメイン」

 

ピノコ:「先生すみません、どこからがメインか分りません・・・」

 

歯竜:「いや、ここから。。。」

DSC05258.jpg 

 

歯竜:「この歯の神経の形体であれば2mmの穴から根管治療可能だ!」

   :「最小限の削除量で行く!」

 

ピノコ:「大きく削った方がラクなのに・・・」

 

歯竜「お前、MI(ミニマムインターベーション)って知っているか!?」

 

ぴのこ:「はいはい、知ってます」

    :「でも先生あの考え方って、小さく削る=MIではないですよね」

    :「予防的なプラークコントロールから始り、最小限に治療に介入する考え方ですよね」

 

歯竜:「おめぇ~、詳しいなぁ!」

 

ピノコ:「止めてください、ドラゴンボールの悟空の真似は!」

 

歯竜:「正解です! 日本では【小さく削る=MI】と言うが間違いだな」

   :「まぁ、この穴で普通に治療出来ちゃうんだからこの削除量でOKだ!」 

 

レントゲン

CI26.jpg 

歯竜:「はい、OK」 

 

ピノコ:「いい感じに入りましたね」

 

歯竜:「まぁ、合格点だろう」

   :「じゃあ、もう一度ラバーダムをして、今度はレジン充填だ!」

 

ピノコ:「えっ、まだやるんですか!?」

 

歯竜:「2mmの穴にレジン詰めてしまえば、今日1回で治療は終わるからな」

 

ピノコ:「一応患者さんのこと考えているんですね」(笑)

 

歯竜:「・・・」

   :「ガッタパチャーは詰めたが、根管内に唾液は入れたくないのでラバーダムをしてレジン充填を行う」

 

ピノコ:「いつものレジン充填ではラバーしないのに!?」

 

歯竜:「いつものレジンとビルドアップは意味合いが違うんだよ」

   :「根管治療の集大成が土台、詰め物だからここで唾液が入れば全てが台無しなんだよ」

 

ピノコ:「治療のことだけは色々考えているんですね」

EEdental Y (4).jpg 

 

 歯竜:「はい、レジン充填終了!」

 

ピノコ:「10分で詰めるとは・・・」

 

歯竜:「2mm程度のの穴だからな、詰めるのもすぐだな」 

   :「問題は入れ歯が元に戻るかだな」

 

ピノコ:「歯の形が変わってしまったので、作り直しですかね!?」

 

歯竜:「なるべく元の形に近いように詰め物してみたんだがな」

 

歯竜:「じゃあ、宮さん入れ歯入れてみてください」

 

Aさん:「?」

    「はい、入りました」

 

EEdental.jpg 

ピノコ:「入りましたか!? 痛い所ないですか!?」

 

EEdental Y (7).jpg

Aさん「はい、痛い所はないですよ」

 

歯竜:「OK どうやら、元の形に近い形で治せたみたいだな」

 

ぴのこ:「入れ歯綺麗に戻りましたね」

 

Aさん:「はい、元の歯のように見えます」

 

歯竜:「見えるだけだからね、殆ど人工物で作っているから長く持つかはAさん次第だから」

   :「歯磨きしろよぉ!」

 

ぴのこ:「ドリフ世代。。。」

 

 

歯竜:「じゃあ、今日はこれでおしまいね。2時間半もかかってしまったねぇ~」 

 

 Aさん:「いえ、本気で歯磨きします!」

 

歯竜:「じゃあ、2~3日はあまり硬いモノ噛まないでね」

 

EEdental Y.jpg 

 

 

その日の夜 ピノコ呼び出し

理事長:「?」

    :「午前中2時間半かかって治療費3300円!?」

    :「あいつ、全然売上上げていないじゃないか!」

 

ピノコ:「俺、固定給だから関係ないとか・・・」

 

理事長:「神経を取って、ファイバーコア、セラミッククラウン、入れ歯(金属床)を作れば30万ぐらいどこの歯科医院でもかかるでしょ!」

    :「馬鹿みたいに時間と手間かけてなんで売り上げが落ちるんですか!?」

 

ピノコ:「いや、あの人頭弱いですから・・・」

 

理事長:「いや、あいつの頭の悪い所は100も承知!」

    :「なんでお前が止めない!」

 

ピノコ:「。。。」 (何で私が怒られるの・・・)

 

理事長:「もういい、今後はあいつは自費治療担当だ!」

 

 

 

 

 

保険治療でも自費治療でも治療の内容は同じです。

 

今回の治療はかなり特殊ですが、医院側が120%赤字覚悟であれば保険治療で出来ないことはないです。

保険の治療費は安すぎる為に、効率重視の方法が採用されることが殆どです。

 

歯科の客観的な技術評価は非常に難しく、またその評価を行い始めると治療費は確実に上がってしまうと思います。

ただ、今のままの効率重視の診療では医学・技術の発展は遅くなります。

(歯科保険の場合何十年も変わり映えはありません、その代わり治療費もここ何十年も据え置きです) 

 

現状、歯科医師は今の治療費は安すぎると言いますし、患者さんは100円でも安い治療費を求められます。

どこでバランスを取るのかは難しい所ですが、国もお金がないのですから、これ以上国に頼らず済むように一人一人が必要な医療について考える必要がありますね。 

 

 

 

歯竜Ⅰ:http://eedental.fine.to/eeblog/2011/02/post-255.html

歯竜Ⅱ:http://eedental.fine.to/eeblog/2011/04/post-269.html

歯竜Ⅲ:http://eedental.fine.to/eeblog/2011/10/post-281.html

     http://eedental.fine.to/eeblog/2011/10/post-372.html

フィクションですのでね(汗)

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来たぁ! Vortex Blue Rotary Files

とうとう来ました!

 

寺内先生に教えて頂いた

Vortex Blue  Rotary Files

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/09/post-612.html

 

DSC05322.jpg

この針金の棒の群れが何と16万。。。ヾ(;☆ω☆)ノギャアアーー

 

高いけどこれは良い道具と信じ!

今日の夜に抜去歯でどこまで強引に使えるか実験してみたいと思います。

 

このファイルが使用できるようになれば、ハンドファイルがいらずに抜髄が終了できるので、術者による腕の差が多少少なくなるでしょうね。

 

でもエンドは、基本が一番大切で「ラバーダム」や「隔壁」作らなかったら・・・

良い道具もあまり意味ないですけどね。。。ヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/

 

 

 

因みに日本での発売はないらしいので、気になる先生は海外通販で!

 まぎらわしいのですが、

【Vortex Blue  Rotary Files】と【Vortex でもPro Files】があります。

 

間違えて買わないようにしてくださいね

http://www.tulsadentalspecialties.com/default/endodontics/RotaryFiles/ProfileVortex.aspx

 

 プロファイルも良いファイルですけど( ・ω・)ノ  

(私も2世代昔のプロファイルは使用しています。) 

 

そのうち4世代目に変えます。

 

間に合えば、1月の「ペントロンハンズオンセミナー」で見せびらかします(笑)

「いいでしょ!」(^ω^ )/

 

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樋状根の治療後

先日書いた初めての形の神経管

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/09/post-607.html

 

もともと銀歯が入っていたのですが、最終的にはレジンを詰めてお終いにしましたヽ(・∀・)

EEdental I2.jpg

綺麗に修復が行えました!ヾ(・ω´・ )

 

 

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Dr.ブキャナン 自分メモ

・テクニック的に根管治療で大切な部分は!?

1、Access(髄腔開口)

2、Negotiation(穿通)

3、Shaping(根管形成)

4、Irrigation(洗浄)

5、Obuturation(根管充填)

 

私は2のNegotiation(穿通)が最もテクニック的に重要だと考えていたのですが、

ブキャナン先生は1、Access(髄腔開口) 2、Negotiation(穿通)が大切だと話していました。

 

後、面白かったのが寺内先生の講演で

レッジを作ってしまう割合

未処置歯(抜髄、ネクローシスパルプ):33%

再治療歯(感染根管):41%

個人的にはたぶん5%以内なんですが・・・

ファイルは回すからレッジが出来る訳です。

先日のハンズオンを受講して頂いた先生から、「ファイルは押して使うなんて目から鱗が何枚も取れた」と言われましたが、道具は使い方です。

注)、回さないといけない時もありますよヾ(・_・;)

 

 

・石灰化は歯冠側で起り、根尖から起るものではない。

『(ネクローシスパルプではたまに起っているけど・・・) 

EE dental T.jpg病変の原因になっていそうな側枝にもたまたま入りました。』

 

 

・ラバーダムは大切だが、時にはアクセスキャビティーの時には一度ラバーダムを外して根管治療することもある。

 

 

・抜髄で根管が太ければ、大きく削らず、歯髄を洗浄液(NC)で溶かして歯の中を清掃する。

 

 

・GT-X(ニッケル・チタンファイル)はクラウンダウン的な使い方をしなくて、

上手になれば1本で形成も可能。

・根管形成は1~5本のNi-Tiで形成している。

1本で形成が終わるものは1/3、その他の多くは2本で形成している。 

 

日本にあるファイルでの根管形成レシピ

2世代目「GTファイル」テーパー12 #35 根管口~根管中央まで 

4世代目の「GT-X」ファイル テーパー4 #20 根尖まで

4世代目の「GT-X」ファイル テーパー6 #30 根尖付近の拡大

*GT-Xはラジアルランドなので初心者向けファイルです。

この3本での根管形成を『今』思いつきました(笑)

 

とりあえず、ボルテックスブルー購入して10年近く変えていない術式を大きく変えようかな。

 

 

・レジスタントフォーム「GPを止まるように根尖をすること」 

 

 

・ヒートプラガーの先は根尖から3mm以上引いた所に止めること

システムBのヒートプラガーは根管に添わせるように根管内で少しずつ曲げる

 

 

・最終洗浄は#10Kファイルを根管内に入れ根尖から1mm出したファイルに超振動を与え消毒させる。

↑これは目から鱗でした。(特殊な道具いらないし直にできる) 

 

・大臼歯の1回法での抜髄には2時間半かかる。

 

・エンドの問題で起る痛みは頬骨~下顎枝までの範囲内に出る、その他の部分に関しては他の疾患を疑う。

 

・全ての患者さんでCBCT撮影をしている。

私全然撮影していないですね・・・

今日診断の難しいケースがあり、今月初めて撮影しました♪(o=゜▽゜)

 

今月ってもう25日ですけどね(笑)

 

 

・外科的歯内療法後予後が悪ければ通常の歯内療法に戻り治療することもある。

・その際、別途2000ドル(18万)の根管治療費はかかる

 

 

・根管治療前に軟組織の観察を行う。

 

 

・EPT(電気歯髄診断)はあまり役に立たない。

『個人的にも同意、かなり悪くなった歯しか分らないので・・・』

・歯髄は温度診で診断を行う。

 

 

 ・MB2の35%は独立した根管である。

初めて聞きましたが、そんなものなんでしょうか吉岡先生!?≡≡≡((っ`・Å・)っ

 

 

・同じ様に穿通したファイルでも#10と#15では根管に当っている場所は異なる。

 

 

エンドベンダー は25年前に発明したもの既に特許も切れている

構造的に直に作れそうなのでどこかのメーカーが作れば売れると思うんだけど・・・

今もアメリカのサイブロンエンドで売っていますが、個人輸入すると3~4万します。

 

 

・根管治療をショートで終わらす方が失敗する

ショートで治療する方が良いというのは先人が作ったルール

「根尖を触ることにより分化が起こり嚢胞化させてしまう」という理由だがノンエビデンスである。

針治療でも体に針を刺している、インプラントなどはもっと太い金属を体に入れているのではないか。

 

まぁ、学派が変われば言うことも違ってきますね( °o°)

私の今の考え、

抜髄;オーバーは絶対駄目!(再治療の際に根先から飛び出したGPの除去が難しいので)

感染根管;根尖のシールが大切(細菌が根尖から出ないようにする必要がある)

 

 

後、最近思うんですが、

GP自体滅菌もできない不潔なものですから、それを根尖から出していいわけが。。。

(GPが綺麗だと思っていては駄目ですよ^^;)

もう1点、オーバーと言っても、垂直加圧のオーバーと側方加圧のオーバーは意味合いが全然違うと思います。

 

トロープ先生も

「現在の歯内療法の弱点は、根管充填にGPを使用すること」と話されています。

最近勉強をしてようやく「まさに!」と私も思えるようになりました。

 

結局の所根管充填なんて必要最低限のことが守れていればどれもあまり大差ない気がしています(-ω -;)

 

根管充填のこと書くと長くなるので割愛!

 

既に長いけど・・・(-∀- ) 

 

 

・『相手をたたえること=そのマネすることである

 

 

と言うことで、

考え方の近いブキャナン先生のマネをして(笑)

 

そして直に我流化ます!(^ω^ )

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Dr.ブキャナンセミナーに

先週はみっちりエンド三昧でした。

 

気が付くと、今年の前半はレジン関係のものが多く、後半はエンド関係のものが多いですね^^;

 

やっぱり、一流どこの臨床的な感覚を話を聞けるのは為になります! 

 色々メモってきました。

DSC05236.jpg 

 

 

今回の一番の収穫は、

「ボルテックスブルー」

DSC05208.jpg

このファイルは良い!ヾ(゚д゚ )

「マルテンサイト」と言う組成で、これが凄い!

使っていると、ブルーの削る部分が疲労で銀色に変化する。

オートクレーブ(滅菌器)で熱を加えると分子構造が元に戻り、色もブルーに戻る。

金属疲労を熱処理で元に戻す!

(金属内に蓄積されたダメージを熱でリセットする)

 

私の中では『革命』でした!ヾ(*ΦωΦ)ノ ヒャッホゥ

 

あっ、これは寺内先生から教えて頂いた情報でした。

(ボルテックス・ブルーでボルテツファイブを思い出しました^^;) 

http://www.dentistryiq.com/articles/2012/02/dentsply-vortex-blue.html

このサイト見ると、第4世代のMワイアーのNi-Tiファイルより更に折れにくいみたいですね。 

(たぶん歯科の先生が読んでいてもマニアック過ぎて既に暗語に近いかも・・・) 

 

 

さっそく近くにいた日本のメーカーの人に聞いたら、

「これ、日本で売るの!?」

「あっ、先生日本での発売はありません」

「即答ですか・・・今西さん」

「だって、今度新しいファイル販売しますもん」

「えっ、私買わないよWAVE ONE!」

「え、え~~~・・・」

 

だいたい、「Pass File」とか中途半端なもの売るならこっちの薬事取りに行った方がいいのに・・・(> <;)

 

 

海外にはホント良い材料が山のように・・・

今回のセミナーでもブキャナン先生の準備したい道具の4割しか日本で手に入らなかったそうです。

他の国では当たり前に売っているものが日本では買えない。。。

 

日本の場合海外とは違い保険診療が主体の為、

道具の良い・悪いと言うの前に『安い』と言う基準をクリアーしないと販売はありません。

 

国が設定した治療費では赤字になるような道具は使えません。

当たり前です(。´-д-)

 

ブキャナン先生も言っていましたが、

「根管治療(エンド)はインプラントより難しい治療なのだから当然治療費もインプラント以上にならないといけない」

 

日本の場合

歯を残す歯内療法:3000円

歯を抜いてインプラント:30万円

 

もし、あなたが患者ならどちらを選びますか!?

もし、あなたが歯医者ならどちらを選びますか!?

 

因みに、歯科界の現状

歯内療法学会  :1800人

インプラント学会  :10000人以上

歯内療法はほぼ毎日95%の先生が行うのですが、治療費が高いインプラント学会の方が人気があります(ー△ー;)エッ、マヂ゙? 

歯チャンネルの「インプラント緊急報告」は必見!

 

注意)、歯医者が悪い訳ではなく国の保険治療費設定が完全に間違えているのです。

 

良い治療、良い医療は誰もが受けたいと思っていると思います。

当然です、でもこれ以上医療従事者ばかりに負担を強いるのはどうなのかな!?と個人的には思います。

(因みにこのセミナーも医院を休みにして14万7000円払って受けているわけですからね、タダで受けている訳ではありませんので)

 

 

と言うことで、

「ボルテックスブルー」が日本で買えなければ・・・

 

e-bay見たけどないみたい・・・

http://www.ebay.com/sch/i.html?_nkw=DENTSPLY++FILES+&_sacat=0&_odkw=DENTSPLY&_osacat=0

 

じゃあ、来年のAAEで大量購入してきたいと思います( `・з・)ノ

前は、『GT-X大量購入していましたね。

 

 

セミナーではブキャナン先生、「GT-X1本」で根管形成していましたね。

大臼歯の治療の1/3は1本で形成出来るそうです。

 

 

寺内先生とお話させてもらって

「ボルテックスブルー」で穿通させて、GT-X1~2本で形成できるような気がします。

 

そうすると根管形成に革命が起こるかも!

いや、今回のハンズオンで感じたのは革命の匂い的なものを感じました。

 

今度の第3回ペントロンハンズオン(*1)に間に合えば、 やってみましょうか!?

 杉原先生だけ受講料確実上がるけど6万円⇒14万7000円に(嘘)

 (*1):募集は終了しています。

 

後、ブキャナン先生の衝撃的発言

『根管内容物は歯冠側から取れなかったら、根尖から押し出して掃除する』

根管内に汚れを残す方がフレアーアップの確率が上がる。

 

専門医レベルの話ですよ^^;

 

ブキャナン先生の臨床ではフレアーアップ(治療後腫れる、大きく痛む)が起こる確率は1%以下だと。

私も大体年1~2名なので年間1%以下ですね。

世界的な文献では、8.4%とありますがそんなに起らないねぇ~(・ω・;)

 

その他の臨床的な感覚もそんなに違わなかったので一安心!

(一流と三流という差はありますが、そこは置いておいて)

 

聞いていて思ったのが、ブキャナン先生は

根尖の最狭窄部を作業長の先端と位置づけているようでいた。

 

私の考えも師匠経由でブキャナン先生の影響がかなり入りこんだ術式なので、今回初めて術式、手順を聞きましたが、大体似ていました(>ω・)ノ

作業長も最後にしか測っていませんでしたしね。

 

ただ、コーンフィット(GPの試適)の際作ったGPの先0.5mmをカットしてオーバー根管充填にならないように配慮するのは知りませんでしたので、明日からさっそくマネしてみます。

 

 

またブキャナン先生

「根管はオープンにする時がある」そうです。

この理由は、まずは患者さんの痛みを取らないといけない

その為にはオープンも1つの治療選択肢であると

 

患者さんに2~3日我慢してもらっても細菌を歯に入れないことを考えるのか!?

それとも入った細菌を効率的に減らす技術・考えを持ち一時的にオープンにするのか!?

 

考え方は分れる所です。

 

私の考えもブキャナン先生と同じで可能な限りオープンはしませんが、どうしようもない時は1日だけオープンにします。

歯を残すことも大切ですが、まずは患者さんの痛みを何とかしてあげたいと考えます。 

 

 

一般の人へ

歯内療法(エンド)の考え方は大元の幹の部分はどこも変わらないのですが、

枝・葉の部分の考え方は色々あります

 

私は師匠の影響が一番大きくアメリカでも西海岸よりのアグレッシブエンド(積極的に根の先まで掃除をする)なのです。

最近思うのは西寄りのエンドでもまた派閥が色々あるなと・・・

(枝・葉の部分ですからね 大切なので2度言いました!!!!(゚ロ゚))

アメリカと言っても1つの州が日本より大きいですし、アメリカ全土が同じ考えではないですよね。

 

 

でも、本当の所、ヨーロッパよりでも、アメリカよりでも、日本的でも治れば良い訳です。

治る確率が高いものを臨床家が勉強すればいい訳です。

  (今信じられているエビデンスが覆ることも多々ありますし、今のトレンドが必ずしも未来のトレンドとは限りません)

  DSC05211.jpg 

非常に面白でした!

 

ホンダのTシャツって。。。 

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入り口から3つの道に分れる迷路のような神経(樋状根) 根管治療専門医

一番左側の神経の再治療を行いました。

EE dental iho.jpg

銀歯と歯に隙間もある、のですが、実はこの歯「樋状根」と言って、

日本人の2~3割ぐらいに出る、レアな歯で、通常のパターンAが通用しない治療が非常に難しい歯になります(;´∩`;)

*樋状根は色々な形体がある難しい神経管なのです。

 

一応教科書にも、このパターンがある見たいな図は載っていますが、

toizyou.jpg

当てはまらない神経管の形も多々あります。 

 

今回のレントゲンを見ても、ガッタパチャーの白い線も、途中で止まってしまっています。

非常に治療が難しかったのだと思います。

 

歯の中を治療していくと、

EE dental iho (1).jpg

ん!?

入り口は「C」の字なんですが、 

 

入り口「図」

EE dental iho (2).jpg

根の先端1/3の出口付近「図」

EE dental iho (3).jpg

 中で3つの洞窟に分れてきました。

 

樋状根色々治療していますが、このパターンは初めてだな!

 http://www.youtube.com/watch?v=WUfP_LoT-jU

http://www.youtube.com/watch?v=OzF-nOfpnvc

http://www.youtube.com/watch?v=eIbJfK7JNPY

 

で、チマチマやっていると、

「?」 

もしかして、この神経管3つの洞窟に分れた後にまた1つに合流していないか!?((φ(・д・;)

(わざわざCTを取らなくてもアナログですが、消毒液の動きを見れば大体想像はできます)

 

で、それに合わせた根管充填を行ってみると

EE dental iho (4).jpg

 はい、ビンゴ!φ(・∀・ )

 

最後は1つの神経管にまとまっていました。

ですので、 『入り口C型で1つ、出口付近で3つ股に分れ、最後の出口は1つ』

 

8年顕微鏡治療やっていて初めてのケースでした。

 

奥歯の樋状根をきちんと治療しようとすると私は必ず顕微鏡を用います

 http://eedental.fine.to/eeblog/2011/07/post-321.html

逆に言えば、顕微鏡があるので、その歯の状況が分り、その状況に合わせたアプローチが出来る訳です〆(・ω・ )

 

 ただ、顕微鏡は拡大する道具です、顕微鏡があれば治療出来る訳ではありません。

 

先日、『顕微鏡+CBCT』の歯科医院で自費で根管治療を受けられたと言う患者さんの歯を見ると・・・

 

「・・・」(;´Д`)

と言う状態でした。

(「3流のお前が言えたことか!」と突っ込まれそうですが・・・)

 

まぁ、いいんですけど道具で専門性を判断するのは、あまりお勧めできませんねぇ・・・

お金さえ出せば道具は買える訳ですしね

 

ホント、根の治療をきちんとする歯科医院を受診したければ、

『根の治療だけを行っている歯科医院』を選んだ方がいいと思いますよ。

 

となると、EEデンタルもその基準から外れますが、

まぁ、患者さんが損をしなければ良しでしょう!(。・∀・)ノ゛

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第2回ペントロンセミナー

ありがとうございます。

 

第2回ペントロンセミナーが『満員御礼』となりました。

 

 

 

募集ってしていたっけか!?=====( ̄∇ ̄*)

 

しかもまだ、開催日、会場も未定の状況で(笑)

(来年H25年1月か2月の予定)

 

今回はどこにもセミナー募集の告知をしていなかったのですが、

興味のある先生に問い合わせを沢山頂いていたようで。

 

ありがとうございますm(_ _;)m

 

とりあえず会場や日時が決まりましたら、またブログやメールでお知らせします。

 

 

櫻井先生

>やっぱり井野先生のハンズオンはアンダーグラウンドで進行させるべきだな

 

と、言われてしまいましたが、その方が私的にはいいかな(笑)

第1回の先生は全員アングラなブログ繋がりでした(⌒_⌒;

 

 

 

以上、現在のセミナー申し込み状況でした。 

Endo EEdental.jpg 

 

 

セミナーを受講して頂く先生へ、

第1回同様に土曜の飲み会メインで、(風来坊希望)

日曜は「な~、な~でやって行きたいと思います」

また、午前中のスライドが多い為、ご飯を食べながらのランチョンは決定です!

 

スライドまた年末に足します(´-ω-`;)ゞ

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根管治療を上手く行うには穿通が肝心

セミナーの時にお持ち帰り動画(DVD-R)を用意しました。

「コンテニアスウェーブ」

15分の動画になります。

 

うまく抜髄を行うにはまず穿通がポイントになります。

eedental.jpg

ニッケルチタンファイルも穿通が出来ない限りその効果は数分の1になってしまいます。

 

こんな感じのレントゲンでも根管がはっきり分らないような左上4

EEdental B.jpg

 

 

ポイントとさえ押さえ根管治療すれば

EEdental B (1).jpg

綺麗に治療が行えます。(簡単ではないですけど、治療は可能です!)

このケースも時間の半分は穿通に時間を取っています。

ニッケルチタン操作は大体4~5分、その後徹底的に次亜塩素酸Naで洗浄して、根管充填 

 

根管充填に主眼が置かれがちの日本のエンドですが、

根管充填を上手く行うには、根管形成

根管形成の前に『穿通』なのです。

 

ですので、エンドのテクニックだけを見れば、まずは穿通能力を極端に上げた方がエンドが上手になります。

 

私もあまり上手ではありませんが、

一応専門でしているので自分の中ではエンド大好きです(*`・з・)ノ

 

こう言った治療は、エンド好きの先生の一部にしか分ってもらえないかもしれませんが、それでも小さな部分からコツコツ積み上げるのがエンドの面白いところですね!

 

 

私見ですけど、抜髄根管においては99%穿通は可能ですね!(*MB2を除く)

 

穿通の『勘所』をお話します!

 

 

 

 

と言うか、午前中のスライドが減らない。。。(> <;)

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歯内療法専門医の『根管治療⇒外科的歯内療法』

セミナーのスライド作りに明け暮れていたお盆休みでした(笑)

 

思い出深い1ケース

 

他院でメタルボンドブリッジを入れたのだが歯ぐきから膿が出てくるとのこと、

O4 (1).jpg

*上と下は同じレントゲンです。

見事に赤丸の部分に膿が。。。

 

さすがに入れて直ぐの30万以上払われたセラミックを壊す訳にも行かず・・・

 

得意のチマチマで、顕微鏡を活用してメタルコアに2mm程度の小さな穴を開けて根管治療をすることにしました。

O4 (2).jpg

黄色の矢印の方向に金属を削って、徹底的な消毒後に根管治療(MTAを根管充填)をしました。

 

でも、治らず結局外科的歯内療法をすることに・・・( ノω< ) アチャー

 

外科後2年

O4 (3).jpg

完全に骨が出来あがってくれました!d(ゝ∀・)

 

非常に難しい治療の繰り返しだったことは鮮明に覚えていますがホント治ってくれて良かったです。

 

高価なセラミックを入れるなら、

きちんとした根管治療を受けてからにされた方がいいですよ。

 

 

歯の寿命を決めるのは高価なセラミックではなく、歯ぐきの下の組織(神経の治療、歯ぐきの状態)が非常に重要になりますヾ(・ω´・ )

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間違えだらけの根管貼薬

午前中波乗りして、午後からビール飲みながら、
9月のセミナー用のスライド製作中
Ca.jpg
よそ事するので、進まないねぇ~。。。(>。<;)



いつかわぁ~、終わるって知っている♪(byユダ)


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樋状根の側枝

たぶん樋状根で側枝に入ったの初めて・・・

sokusi.jpg

 

今更ですが、樋状根にも側枝に入るんだね^^;

sokusi2.jpg 

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神経を残す⇒歯を残す(出来るだけ削らない)

ここ1~2年自分でも神経の取り扱いが大分変ってきましたφ(ゝc_,・*)

 

「歯の神経を残されたい方へ注意事項」

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/10/post-166.html

 

でも書かせてもらいましたが、大きな虫歯の神経の保存は両刃の剣で結構リスクのある治療です。

 

ですから、私は何でもかんでも神経の保存は行いません。(と言うかしちゃ駄目です(p・Д・;))

注意:基本的には顕微鏡で丁寧に削って神経を守る処置は最大限しますよ(笑)

 

ただ、取り扱いが難しいのが、神経付近まで削った虫歯治療

 

私の経験では虫歯が神経までは行っていないが、神経付近まで削った歯に関しては、

大体10~15本に1本の割合で神経に症状が出てきます。(特に咬む負担の大きな大臼歯に出ています)

必ず治療後に顕微鏡の動画を見てもらい、虫歯が大きかったことを説明させてもいらい、症状が出てしまったら、「体の方が処置が違うよ」とサインを出した証拠だから神経を取りますとお話させてもらっています(´・ω・`;)

 

どんな症状・サインかと言うと、

「咬むと痛い」(´Д`;)

「たえず重い感じがする」(´Д`;)

「多少ズキズキする」(´Д`;)

「温かい物が凍みるようになった」(´Д`;)

「たえず違和感がある」(´Д`;)

最近はこのような症状が出た患者さんに関しては、話し合いをして直ぐに神経を取る処置に移行しています。

 

それは何故か!?(・ω・)ノ

 

「歯の神経を残されたい方へ注意事項」でも書きましたが、

神経が健康な状態と、神経が死んでしまった歯では成功率に10%の開きが出ると報告されています。

神経の健康な状態での根管治療:成功率90~95%

神経が死んでしまった状態での根管治療:成功率80%

*歯内療法専門医のデーター

 

色々勉強して、行くと成功率の10%ってメチャクチャ大きな数字で、他の方法を用いてこの10%をリカバリーすることはまず不可能なのです。

(最新の薬剤・器具を使ってもせいぜい1%も上がればかなり良いと事なのです)

 

800万の顕微鏡を使用しても客観的に成功率が飛躍的に上がるとの報告はありません(*´Д`*)

(顕微鏡では根管治療の原因の細菌は見れませんのでね)

 

逆に言うと、根の成功率だけこだわれば、小さな虫歯の時点で積極的に神経を取った方が成功率は上がる訳です。

 (しないけど)

 

なので、今の私の基準では神経の保存をして、

症状が出た歯に関しては感染が進行する前に早目に次の処置(抜髄)に移行します。

 

どうしても様子をみたいと言う患者さんに関しては1~3ヶ月様子をみることはありますが、タイムリミットは3ヶ月と決めています。

3ヶ月もするとレントゲンのように根の先に黒い影が出始めます。

per.jpg 

こうなったら、神経は元に戻る可能性は殆どなく・・・

 

神経の治療に速やかに移行した方が良い訳です。

 

そうなった場合、私は健康な歯が多く残っているような歯に関しては、

大体3~3.5mmの穴があれば治療は治療できるようになりましたので必要最小限のアプローチを行います(・∀・)

6a.jpg

教科書的には、「根管治療をする時は根管治療がしやすいように、痛みが出ないように大きく削りましょう」という流れですが、

ただ、大きく削ると、咬み合わせが変わる、被せ物にする必要があるなどの理由から私は最低限の削除量で治療を行います。

(*私の治療は日本の教科書的ではありません)

 

で、この穴から治療をしたら、この小さな穴をレジンにて封鎖します(*`・з・)ノ

birudoattpu.jpg

治療回数2回 歯内療法ビルドアップ(レジン)』

 

虫歯が大きい歯に関しては、治療後症状を出してしまう歯がたまにあります。

そう言った歯に関しては今度は視点を変え、歯をなるべく抜かずに済むように速やかに根管治療に移行して歯の保存を目標にしています。

 

一昔前に比べるとこのあたりの見切りは自分でも早くなったと思います。

絶えず考えは変化させていますし、今出来る・考えられる最大限のことを行っています(^ω^ )/

 

歯の治療ってホント奥が深く難しいんですよ・・・

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歯を残す仕事が歯内療法専門医

以前のブログ:http://eedental.fine.to/eeblog/2010/12/post-210.html

 

どうやら治ってくれそうです!

byouhen.jpg

後、2年ぐらいで元の状態に戻ってくれそうです。

 

患者さんの質問で多いのが根管治療した直後に黒い部分(骨のない部分)が無くなってくれると思われている方が多いですが、病変が出来るのは年単位なので、治ってくれる時も年単位です(⌒_⌒;

特に病変の大きな歯は治癒に2~3年かかります。

ただ、上手く行くケースは大きく痛む、腫れる、膿が出るなのどの臨床症状は出ません。

 

歯の中の細菌を退治すれば、知らない間に骨が出来がってくれるので、定期的にレントゲンを撮って確認するだけでOKです!+.(・∀・).+

 

大きな病変でも歯がある限り根管治療してみる価値はありますね!

 

歯内療法専門医は歯を残す最後の砦なのかもね(。≖ิ‿≖ิ) ニヤリ

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ファイルの整理(根管治療・歯内療法)

DSC04403.jpg

たぶん机の上だけで50万円分ぐらいあります。

 

使わなくなったファイルも結構あるなぁ・・・

 

 ニッケル・チタン(Ni-Ti)ファイルって、

殆ど好みの問題で、大体どのファイル使っても今は上手にできますね!

CI2.jpg

4年前の6番の抜髄

 

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根管治療におけるファイル破折

はぁ~、ファイル折ってしまいました。。。(T。T;)

DSCF3115.jpg

左が新品のファイル

右が折れたファイル

 

ほぼ新品で第4世代の折れにくいGTXファイルを使用していたのですが、

 

その時は突然やってきました。。。il||li(つд-。)il||li

 

折れた瞬間手に伝わってくる嫌な軽さ

折れた瞬間出てくる脂汗。。。

 

どれだけ折れない配慮をしていても金属の針金なので折れてしまいます。

 

まず、レントゲンを撮ってみたのですが、

CI7.jpg

不幸中の幸い!?

ファイルは歯の中に留まってくれています。

 

でも、ここまで長く折れていると私の今の技術で除去するのはかなりリスキー(-д-;)

 

ファイルを除去するのは非常に難しく、リスクのある治療になります。

下手に取りに行ったが為に「すみません、この歯抜歯します」になることもあります。

 

EEデンタルでは各患者さんに滅菌した清潔なファイルを使用しており、ファイル自体が体に悪さをすることはまずありません。

 

先生によっては歯の中のファイルをまるで悪人のように悪く言う先生がおられますが・・・

では、その先生に私が聞きたいのは、

歯の中に入れる「メタルコア」はいいの!?

口の中の「銀歯」はいいの!?

歯の中で折れている金属が駄目なら当然、「メタルコア」も「銀歯」もなしの治療になりますよね!?(・ε・;)

 

今回のケースは患者さんにレントゲンを見せて、折れたこと、取る為のリスクの話をして、

この後徹底的に消毒して詰め物をすると説明をさせて頂きました。

 

ただ、ファイルと歯の間には顕微鏡で歯を拡大すると、微妙な隙間があるのでそこをどういう風に隙間を詰めるか!?(´・ω・`)

 

そこはこちらも専門(「専門が折るなよ」と突っ込まれそうですが)

ファイルと歯の隙間にかなり軟らかいタイプのガッタパチャーを流し込み

fwairu N.jpg

まるで跡形もないように治療を行いました(でも実施は折れているんですけど・・・)

 

ファイルが折れないような配慮は最大限します。

また折れた時に「取った方がその歯が長持ちするのか!?」

また「取らない方が歯にとっていいのか!?」

考えます。

これは今の私の技術に依存する部分も多々あります。(技術があれば取る為のリスクを少なくできます)

 

今回の歯は10年、20年問題の起きない根管になってくれるように祈ります

また20年後問題を起こした際に「あっ、たぶん簡単に除去できるよ!」と言える技術もそれまでに身に付けておかないと・・・

 

はぁ~、ファイルを折ると1日がブルーだ。。。(lll-ω-)

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2012年 歯内療法学会

朝4時に起きたのですが・・・

雨が降っていたので、

 

「はい、今日は波乗り止め!」

 

と言うことで朝7:00の新幹線に乗り一路東京へ

DSC04358.jpg

AKBに

 

DSC04360.jpg

いや、ガンダムカフェ

 

 

を素通りで(;´・д・)

 

 

『歯内療法学会』に行ってきました。

 DSC04357a.jpg

須田教授の話が私的に面白かったです。

・『排膿の為の根管開放は行ってはならない』 Cohen S 2006

 アメリカの先生らしい発言で

・『根尖の形成を小さめにして、垂直加圧がよいとされる』 Whitworth.J

 安心しました、私も今はこう考えていますヾ( ̄∇ ̄=ノ

 

年間の抜髄、感染根管の数もお話になられていましたが、

メモするの忘れたのでネットで調べてみると、

http://www.niph.go.jp/soshiki/koku/oralhealth/juq/jyukyu/docu22/docu22_1.pdf#search='

社会 診療保険データー

平成17年の月あたりの歯科診療行為回数は、抜髄処置73.4 万件、感染根管処置99.2 万件、計172.6 万件であり、年換算すると2,072万件と推計された。治療充足率は87 ~ 93%であり、推計上、年間158 ~ 312 万本の根尖透過像保有歯が要治療であっても処置されていないことが示された。

*須田教授のH21年のデーターはネットで見つかりませんでした(5分しか調べてないけどね)

 

やっぱり、抜髄処置より感染根管処置の方が多いですね。

日本の根管治療の成功率って(汗)

 

推定50~60%。。。(; ̄д ̄)ハァ↓↓

 

もっと抜髄処置時にを細菌が入らないような配慮をして行えば、感染根管処置の割合ってもっと減ると思うんですが・・・

 

現状:【抜髄⇒失敗⇒感染根管処置⇒失敗⇒感染根管処置⇒失敗⇒抜歯】

 

大臼歯部のラバーダム義務化しちゃって、

【抜髄⇒成功】 の割合が増えれば、

感染根管×2、クラウン×2、抜歯の医療費は必要なくなるので「医療費の削減」が出来ると思うんですよ。

 

その削減出来た医療費は抜髄の費用に半分でも上乗してもらえれば、

・患者さんもハッピー(痛い思いもせず、歯も残り、来院回数も減る)

・歯科医師もハッピー(収入が増える!?  インプラントの先生は減収かも・・・

・国もハッピー(保険医療は国が25%を負担しているので)

良いことずくしなのにねぇ~q(^-^q) q(^0^)p (p^-^)p

 

 

今回の一番の目的

私の好きな先生の一人の清水先生の治療動画を見ましたが、

「マヂで!」と思うぐらいアグレッシブエンド!

 あんなに根尖を突いて出血させているとは(笑)

 

 講演も非常に面白かったです。

・0.4%ぐらいに近心頬側根が2根見られる

MM根は1%との報告があるが、清水先生の臨床では36%にMM根か見られた。

・湾曲根管では#25以上のハンドファイルではトランスポーテーションを起こしている。

・Ni-Tiファイルでは贅沢品ではなく必需品

・アピカルストップは作らなくて良い

(私もわざわざ作る必要はないと思っています、怒られそうですが「過去の産物」のような・・・)

 

2週前のペン大の先生とエンドの幹は大きくは変らないのですが、枝の部分は多々違う所がありそうな感じでした

ホント、エンドは細かな枝の部分はいくつもに分れ、どの枝が正解なのか・・・

またゴールデンルールはどこにあるのか・・・(= ̄ω ̄=)

 

まぁ、卑怯者の私は各先生の良いとこ取りで、なるべくエラーが少なくなるような臨床をこなして行こうかと(笑) 

 

 清水先生の一番参考になったスライドが(無許可m(_ _)m

 DSC04367.jpg

「THINK OUTSIDE THE BOX」 

なるほど! こう考えればいいのか! 

 

色々勉強になる1日でしたd(ゝc_,・)

 

 

でも、会場で1つショックなことが・・・

波情報見ていたら、今日は結構波良かったみたいなのです。。。Σ( ̄ロ ̄lll)

 

私もよくよく運のない男だな。(byシャア)

 

 

 あっ、でも、その代わりに、昼休みにガンダムカフェ寄って

「マグカップ」買ってきました(≧∇≦)/

DSC04400.jpg

「ザクをシャアに渡さにゃならんのだ」 (byガデム)

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運命の分れる歯根破折と歯冠破折の説明

根の治療を専門でしているとホント多くの 『破折』を診ます。

'>

と同時に歯科治療の限界さえ感じてしまいます。

 

歯科で言う歯が「折れる」

でも、折れ方によって予後は大きく違ってきます(゜ロ゜;)

 

ha2.jpg赤い線の範囲で折れているものを

「歯冠破折」

この場合はまだ残せる見込みがあります。

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/02/post-460.html 

問題なのは緑の部分、

「歯根破折」

と言って、多くの場合で予後不良で抜歯になってしまいます。

接着修復もありますが・・・

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/03/post-69.html

(一応講習は効きましたが・・・ あまりしていません(ー△ー;))

 

先日も銀歯を入れた所がどうも違和感があるとのことで、レントゲンを撮ってみたのですが

特に悪い所見もなく・・・

2週間ほど様子をみていたのですが、全く症状が変らないとのことで、治療をしてみました。

 

すると・・・

'> 

 真っ二つに折れていました。。。(´_`。)

 

*吉岡先生に教えてもらいましたが、根管治療した歯 3~10年で1.5~3.7%に垂直破折が起こっているそうです。

ha.jpg

この歯は、患者さんに説明をして抜かせてもらいました(´Д`;) 

*折れた歯の内面を見てみると感染が長く続いていたのか、ピンク色のガッタパチャーが黒く変色をしてしまっています。

 

でも、おかしくないですか!? 

よく「神経を取った歯はモロくなるので大きく削って銀歯にしないといけない!」 と話が出ますが・・・

 

折れています( ̄Д)=3

残念ながら、教科書通りに治療しても歯は折れてしまうのです。 

 

じゃあ、大きく削らず被せなければいいのでは!?

 

'>

でも、折れます(´_`。)

 

 

じゃあ、神経のある歯は折れないか!?

'>

いや、折れます(´_`。)

 

何をしても折れる時は折れるんですよ 。。。

 

ただ、破折には大きな傾向があり、

歯根破折は有意に根管治療(神経の治療)をした歯に見られます(゜ロ゜;)

 

 

でも、ですよ、歯科医師が言う、

神経を取った歯はモロくなる

神経を取った歯は枯れ木同然になる

と言うのは半分以上「嘘」なのです・・・(また歯科界のタブーに触れている!?)

 

神経を取った歯でも殆ど神経のある歯と質は大きくは変りません。

(機械的性質は象牙質を大きく削った方が下がります)

水分量が減ると言っても9パーセントで殆ど変りありません。(歯の外の唾液からでも水分は吸収できるでしょ!?)

 

ですので、

神経を取った歯は大きく削って被せないといけないという理論の裏付けは見事に・・・

裏返されます(・ω・ノ)ノ

 

読みたい人だけ⇒http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/1402574?ordinalpos=8&itool=EntrezSystem2.PEntrez.Pubmed.Pubmed_ResultsPanel.Pubmed_RVDocSum

 

ただし、元々大きく削ってあった歯の根の治療をすると、

更に歯の強度は激落してしまうので歯の補強の為にも被せてしまった方が良い場合もあります。

ssss.jpg

こんな感じの歯の右から左まで削ってある歯はもの凄く強度が落ちます。

(最初から、レジンで治せばこんなに削らず済むんですが・・・)

  

気づくとここ4年、私は抜髄した歯でも被せていませんでした(((。・-・)

s.jpg ss.jpg

 

手間はかかりますが、足りない部分だけにゴールドアンレーを入れたりしたり、

最近は、レジン(CR)を詰めて終わっています。

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/12/post-202.html

 

 

日本では全く一般的ではないですが、海外では既に「アリ」の治療法のようです。

手間がかかり過ぎるので嫌われる方法ですが・・・(*゜ロ゜)ノミ

 

レジンを1日で一気に詰めてしまうことで、接着回数1回の稀な治療ができます。

(1日でレジンのモノブロックとして処理できる点は強度の面では有利では!?)

 

作戦名:「モノブロック」:ガンダムっぽい!

anre- U.jpg

 

これはやり過ぎたかも・・・ 

歯の強度も考えていますが、

一番考えているのは、 「再根管治療時」なのですヾ(^д^)

 

神経の治療は専門医が行っても100%上手く行くことはありません。

ですから、再治療のことまで考え咬めるようにする必要があります。

 

まだ多くの歯が残っている歯にセラミッククラウン系のものを入れると・・・

再治療時、歯ぐきの上には殆ど歯は残りません。(歯ぐきの下の歯しか残りません)

逆に上のゴールドアンレーみたいな形体で留めておくと、根の治療後再び部分的な詰め物で治療を終わらせることも可能です〆(`・∀・´o)

 

言わば、ピラミッドのように一度作ったら誰も受け付けないものを作っては・・・

 

駄目だと思うんだけどねぇ~(超私見)

 

 

話を戻して、該当する方は硬い物を食べる時は気を付けてください。 

破折の傾向

・根管治療をした歯に多い(神経を取った歯は感覚が鈍感になりやすいとの報告もあり、神経のある歯より強い力で咬んでしまうのかも)

・40~60代の女性に多く見られる(EEデンタルでも7割は女性です)

・上顎では小臼歯、下顎では大臼歯に破折が見られやすい(確かに多い)

・抜歯の理由第1位は歯根破折であったとの報告も多数ある

・歯科医師がコントロール出来るものではない

 

根管治療において、

・不用意に根管を太く削ると折れやすくなる(根尖は大きく開けない、テーパーは必要最小限に)

・側方加圧の過度なスプレッダー操作は破折のリスクを上げる

・垂直加圧より、側方加圧の方が垂直破折を起こしやすい

・ファイル操作時には根管内に潤滑剤(NC,EDTEなど)を入れる

・NC,EDTA,水酸化Caは歯質を弱体化させる

 

その他、

・ポスト形成は破折のリスクを上げる

・メタルコアよりレジン系のコアの方が良い

・破折歯は大きな痛みは出にくい

・レントゲン、CTでは診断しきれない(破折に対して4度以内)

接着修復で歯を保存できる時もある

 

 ホント破折どうにかならないかな・・・( ´-ω-`)

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ペンエンド ハーベストタイム

週末の2日間のペンエンド

 

1日目 朝台風の2号の波を求めていたら大遅刻!(^∀^;)

波乗りしながら、

「あ~、俺の乗る予定の新幹線今頃静岡あたりだなぁ~」

とか友達と話していました(笑)

結構綺麗な波が入って来ていたので、朝5時から4時間みっちり波乗りして、

その後、海でコンビニで買った朝飯を食べながら友達とダラダラ話していたら、

友達に

「井野くん、仕事はいいの!?」

「あっ、そうだよ新幹線の時間調べるわ!」(p・Д・;) 

 

で、1日目は午後から参加となりました(笑)

勉強はいつでもできますが、今日の波は今日しか乗れないもので(゜ー゜;)

 (く、苦しいいい訳だ・・・)

 

会場の前の方には有名な歯内療法専門医の先生が!

 

 

色々面白いことメモってきたので

(私が忘れないようにする為のメモなのでね)

・根管と根管を繋ぐ横軸方向の根管のことを「交通枝」と言うみたいです。

 

・高齢患者さんの歯髄が石灰化して細くなる現象を「Root Canal System」と言うみたいです。

どっかのエンド商品みたいな名前ですね(・ω・;)

 

・ある研究によると歯を失う1番の原因は「歯根破折」

 吉岡先生にも教えてもらいましたが、実験では#15 0.15mmのファイルを歯の先まで入れた時点で破折が起こっているそうなので根管治療をした歯にはどうしても破折は多くなってしまいますね。

でも、ペンの先生方は根尖の手前は感染除去の為に大きく削った方がいいと言われていましたね

破折のリスク軽減の為にあまり削らないのも1つですし、感染除去の為に削るのも1つの考え方だとは思います。

同じ様なネタ:http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/aae-1.html

 

 

・太いステンレスハンドファイルを根尖に使用すると破折が多くなる

 でもある文献ではグレートテーパーのニッケルチタンファイルを使用すると破折が多くなるとの報告もありますが・・・

 どっち!?(⌒_⌒; )

 

・現代の接着システムを用いればポストは不要(歯質が十分ある場合)

 もうねぇ、保険のメタルポストコア止めたほうが・・・ 象牙質を不要に削ってもなに1つ良いことはないかと・・・

 あと、根管治療した歯の強度が弱くなる、枯れ木になるというのは間違えですからね! 強度も水分量も減るのは数パーセントで有意差はありませんから(っ゚Д゚;)っ

 

・前歯のフェルールは口蓋側の方がクラウンの脱離抵抗に関しては大切になる。

(以前どっかの講演でも聞いたかな) 

 

・抜髄を行うと、他の隣接した歯の神経にも影響・反応が出ている

元々太い神経で繋がっているのですから当たり前と言われれば当たり前のようにも思えますが知りませんでした( ゚ω゚;)

 

・麻酔の血管収縮剤は歯髄に対して麻酔効果もある

ただ、麻痺するまでに凄い時間がかかるようなので麻酔液を使うべきでしょうね。

 

 

・歯根端切除の縦切開は扇形ではなく歯軸と同じ垂直的に入れる

扇形に入れることで血液供給が有利になると教えられましたが、これ何のエビデンスもなくむしろ血管を切断しているようなので・・・ 

審美切開を目指す意味でも切開線のデザインは熟考しますm(_ _;)m

 

 

One Wave(日本でまだ売っていない回転運動をしないニッケルチタンファイル)は回転系ニッケルチタンファイルより根管内内容物を根尖から押し出しやすい

歯の外に歯の削除片を出すと、術後痛やフレアーアップの確率が上がるので避けたい所ですね。

デンツプライの人に聞いたらone wave日本でも薬事が通れば再来年ぐらいから販売するみたいですよ!

(個人的には抜髄にはファイル1本で対応できると思いますが、はたして感染根管歯には!?)

と言いますか、

個人的には第2世代のプロファイルをMワイヤー(第4世代の材料)にしたさせた進化版プロファイル(第4世代)の薬事取って日本で売ってよ!( ゚д゚)/

 

来年のAAEでこれを買おうか検討中!

 

SAF(これも日本では売っていませんが、もの凄く画期的なファイル)は楕円形の根管に強い、ただ、彎曲根管、根尖側の形成が弱いとのこと

でも、ハイブリットテクニックで他の回転系ニッケルチタンと組み合わせるのが良さそうですね!

このファイルは個人的に大注目!

買わないけど(≧∇≦)

 

 

・MOD窩洞のインレーは歯の強度が63%低下

近心と遠心に虫歯が出来てもレジンで治せば窩洞をわざわざ繋げることはしないのでこんなに歯の強度を下げずにすみますね!

レジン治療が出来てよかったです(笑) 

 

・クロールヘキシジンはスメア層の除去が出来る

初めて聞きましたが本当なんでしょうか!?(?。?;)

キレート反応って起っているのかな!?

 

 

・インプラントの成功率(審美性を含めた)はシビアにみると結構低い

95%成功というのは口の中に入っている期間(生存率)

(インプラントは半分骨が無くなった悪い状態でも脱離しませんし誰も除去しませんしね・・・) 

ざっくり見れば、歯内療法の成功率とインプラントの成功率ってあまり差はないんですよ。

(インプラントの成功条件と根管治療の成功条件に違いがありすぎます インプラントの方の成功は条件が結構甘々のような・・・)

講演の中でも先生が強調されていましたが、むしろ審美性を含めた成功条件で考えれば圧倒的に天然の歯を救った方が綺麗に治せます。

 

日本の一流のインプラント専門医のレベルはハンパないのは知っています。

日本のどの分野もそうですが、日本の一流は世界で見ても一流だと思います( ̄∀ ̄)

 

 

・根管治療の成功率

 一般歯科の先生の成功率 64.4%

 歯内療法専門医の成功率 87.6%

これが一番今欲しかったデーターでした\(^ω^)/

でも、このデーターはアメリカの話でラバーをしない日本であれば更に成功率は低いでしょうね。。。


 

で、もっと面白かったのが、

 一般歯科の先生とインプラント専門の先生の成功率の方が、一般歯科と歯内療法専門医の成功率よりももっと開きがありました。 

 

 

・根管充填前の根管内の乾燥は気を付ける

以前、菅谷先生がおっしゃられていましたが、歯の中にペーパーポイントを入れるだけではあまり乾燥していないそうです。

やはりエアブローが必要になるみたいです(気腫を作らないように^^;) 

 

 

イスムスのある歯の感染根管処置は予後が悪い

イスムスがある歯で予後が悪ければ外科で勝負ですね!

 

 

・6番の遠心頬側根にもDB2が出ることがある

個人的には見たことありませんし、見つけに行ったことがありませんでした。。。

あると思って治療するのと、ないと思って治療するにのでは大きな差が出ますからまずはあること自体知っただけでも収穫でしたね!( ・∀-)☆

注)たぶん発生率で言えば無視していいぐらいの割合だとは思います。

 

 

・根尖病変がレントゲン上で5mm以上ある歯の治癒は時間がかかる

 当然と言われれば当然ですが・・・

こんなケース: http://eedental.fine.to/eeblog/2011/06/post-314.html

 

 

・根尖でトランスポーテーションを起こした歯が感染根管になった場合予後が悪い

話を聞いていると、トランスポーテーションと言うか根尖近くに人工根管を作ってしまった歯

Hファイルや、トリプルファイルなどの穿通性の高いファイルは要注意ですねd(・∀<)

(個人的には必要性を感じないので使用していませんが、無理して削れるファイルでゴリゴリしない方が・・・)

 

 

・キム先生のメッセージも面白かったですね。

「口腔外科の先生はアマルガムやグラスアイオノマーを詰める旧型の歯根端切除は止めてください」

「2年間の動物実験で12万ドルがかかった」

と言うのも興味深かったです。

(医療ってお金のかかるものというのを日本人は知って頂きたいですね) 

 

あと、アメリカの専門医でもやはりインプラントを主にしている先生と歯内療法を専門にしている先生では残せる歯にも大きな差がありますね。

EEデンタルにも「先生にインプラントと言われたが何とか残せないか!?」と相談に来られますが・・・

年に1、2本は「えっ、これ抜歯するって!?」と言うケースも(p・Д・;)

当然インプラント中心の先生より歯内療法専門医の先生の方が歯を残す方針を出してくれます。

 

 

・技術的な部分も大臼歯の外科的歯内療法で45分とか、小臼歯2本+大臼歯1本で80分とか非常に早いみたいです。 

私は今大臼歯で70分かかっているので短縮する方法を考えようかと、でもスライド見ていると結構骨を削っていましたね(⌒_⌒; )

あれだけ削っても上手く行く場合は完全に骨ができるのもう少し骨を削って確実な術野の明示と時間の短縮をした方がいいのか・・・

 

でも、あまり骨削りたくないなぁ・・・ 

 

その他にも色々自分の改善した方が良い点など色々収穫があり面白かったですd(・∀<)

 

中でも、一番心に残った一言、

石井先生の「あっ、通訳の人訳さなくていいです」(笑)

 

 

 

 

石井先生、大会関係者のみなさま

ありがとうございましたm(_ _ )m

 

野田先生お疲れさまでした!

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歯内療法症例検討会

昨日は吉岡先生の勉強会に参加させて頂いておりました。

 

次回は、

2012年9月9日(日) 13:00~17:00

場所:東京医科歯科大学

 

で吉岡先生が主催で症例検討会(6000円)をします。

 

昨日聞いたのですが、若干名なら参加OKとのことなので、

興味のある先生は是非!(吉岡先生にメールで問い合わせてください)

 

私も大学に残っていた訳ではないので、初めての症例検討会です。

 

形式は、一人5分の発表で討論10分

*発表者は吉岡セミナー参加の先生で10人ちょっとが発表します。

歯内療法の先生だけではなく口腔外科の先生や、セカンドオピニオン専門の先生など色々な先生が日常の治療で困ったこと、どうしたら良いのかなど話し合う会なので、面白いと思いますよ。

(今参加が決定している先生は歯チャンネルの先生が多いです(笑))

 

検討会の後はもっと楽しい懇親会(4000円ぐらい)もあります。

 

医科歯科の若い医局の先生も来られるらしいので、卒後直ぐの先生も参加OKですよ。

(たぶん、面白い勉強会になると・・・(´-ω-`;)ゞ)

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ファイル破折(根管治療)

 そう多くはない、初めてこのブログを読む方へ(笑)

神経の治療=根管治療って分りますか!?

予備知識としてhttp://www2.ha-channel-88.com/soudann/soudann-00037612.html

 

根管治療は『歯が残る前提の治療ではない』ことを知っておいてくださいね。

一応今回のネタは誤解を生みやすいネタなので先に

dora9.jpg 

 

 

 

根管は神経の治療の際にどうしても起ってしまう偶発症の1つ『ファイル破折』

私も折ってしまうことがたまにあります(p・Д・;)

 

神経を取るヤスリの道具のことを「ファイル」、「リーマー」と言いますが、

神経管が急に曲っていたり、神経管が細かったりすると、この神経を取る道具が「ポキッ」と折れます。

何回か使っていると金属疲労を起こして「ポキッ」と折れることもあります。。。

 

そうしないようにある程度使用したら捨ててしまいます。

 私もニッケル・チタンファイルは高い(1本1500円ぐらい)ので、滅菌をして何回か使用します。

滅菌をして使う分には、大きく劣化することはありません。

 

ただ何十回も使いまわすと・・・

金属疲労を起こし「ポキッ」と折れます

 

稀に新品のファイルでも不良品、無理な使用をすると金属が折れてしまいます(> <;)

折れる前にファイルが伸びることもあります。

http://eedental.fine.to/eeblog/2012/03/post-477.html 

 

どこの歯科医院でも折れないような配慮はしていますが、それでも折れます。

過去の歯内療法学会のアンケート報告でも卒後2年目で100%の歯科医師がファイルを折った経験があるそうです。

私もそうでした。

 

またアメリカの歯内療法専門医のデーターを見ても

hasetu1.jpg

日本の治療費の10倍以上もらっているアメリカの専門医が、

2.4%、4.6%の割合でファイルを折ってしまっているそうです。

(個人的には専門医で4.6%は多いような気がしますが^^;)

 

私のファイル破折の連続記録・・・

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/06/post-303.html

  

と言うようにアメリカの専門医でも神経を取る道具は折ってしまう現実があります。

ただ、きちんと滅菌したファイルを使用していて、歯の中で止まっていればまず問題になることはありりません。

 

問題なのは歯の外に出たファイル

fwairu a.jpg

他院で最近セラミックを入れたが歯がずっと痛むと2年ぶりに来院された方

 

こんなに歯の外にファイルがでていると。。。

抜歯も1つの選択肢になってきます。

 (抜かずに治す方法考えますけどね〆(・ω・。) )

 

 

ファイルの太さが1mmであればいいのですが、0.1~0.5mmの道具なので・・・

油断していなくても折れます。

 

 

歯の中で折れたファイルは、顕微鏡を使用してファイルを取ることも可能です。

 

'> 

 

顕微鏡で取れた破片を患者さんに見せると、多くの患者さんが、

「えっ、この大きさ!?」

mazi.jpg

 

と言われます。

 

 

神経を取る道具は折れてしまうものだという言い訳をさせてもらいましたが、

ただ、私が問題に思うのは

「日本ではファイルを折っても患者さん告知することが少ない!」ega a.jpg

 「もの申す!」

 

確かに折っても分らない時もありますが、

根の治療の感覚が鋭くなると90%ぐらいは折れた瞬間に手に伝わってきます。

そして、大量の汗をかきます。(お、おっちゃった・・・)

fwairu (1).jpg

 

一方アメリカの専門医のアンケートを見ると

  ファイルが折れているレントゲンを見つけると95.3%の先生が患者さんに告知するようです。

 

日本のアンケート結果はありませんが、告知率は低いように思います。

私も医院で全顎検査をさせて頂いた患者さんには口全体のお話をします。

 

ファイルが折れていれば客観的にそのことを話して、歯の中に留まっていれば、

このまま置いておいても問題はないことを話します。

 

 

すると、90%以上の方は、

mazi.jpg

 

 ええ、

aa1.jpg 

 マヂで!

 *昔はシルバーポイント(銀の金棒)を最終的な詰め物として、入れていた時代もありました。

 

 

もし自分が患者さんだったら

折れたら報告してもらいたいですね(。・Д・。) 

   

 

たしかに、日本の保険治療費は考えられないほど安い治療費

http://eedental.fine.to/eeblog/2009/10/post-10.html

の為器具は消毒して何回も使いまわさないと赤字が続く現状があります。

 

例えば写真は、昨日私が治療をさせてもらった患者さん1本の歯の神経を取る為に使用したファイル

DSC04039.jpg

色々な色がありますが、これ全部のファイル代だけで13000円ぐらいですφ(・ω・ )

(根の治療にかかる材料費はファイルだけではないですからね^^;)

 

私は保険治療していないので、折れないようにする為の治療費を患者さんに頂きますが、

保険治療では2回目の根管治療は300円(:窓口負担90円) 

*この中にラバーダム、麻酔、消毒剤の費用が含まれます。

 

どうでしょう!?

300円の治療で13000円分のファイルを使い捨て出来るでしょうか・・・!?

 

無理です!( ゚Д゚;

医療はボランティアではありませんのでね(;・∀・) 

 

日本という先進国にいながら、根の治療においては後進国並みの治療費の為。。。

安いということは良いことです。

ただ安過ぎるというのは何か弊害を起こします(>。<;)

 (ファイルは折れるものであることも術前に説明しておく必要がある時代だと思います)

 

こんなことを書くと歯科界から抹殺されるかもしれませんが、

「治療費が安くて繰り返し使わないといけない」と言うのと、

【患者さんに折ったことを告知しない】

というのは別問題の気がします( 'ノω')

  

 


 

どうでもいいのなら、それもかっこいいけれど
僕たちの力で変えることもできるさ ♪ (「透明な戦場」♪Jude)
 
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新 楽しくわかるクリニカルエンドドントロジー 小林千尋先生

出たんですね!

「新 楽しくわかるクリニカルエンドドントロジー 」

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=443560

 

前に改定版が出るとは聞いていましたが、

さっき専門書検索していたらたまたま引っかかってきました。

 

早速注文してしまいました!( `・з・)ノ

*家に帰ったら親父も歯科医師会のパンフで知って今日注文していました(笑) 

 

 

私は前の、

「楽しくわかるクリニカルエンドドントロジー 」

http://www.ishiyaku.co.jp/search/details.aspx?bookcode=441520

を見て、歯科医師として進むべき方向が決まりました。

 

小林先生尊敬です!ヽ(´∀`ヽ)

 

 

個人的には、

一家に1冊ぐらい置いておくべきの本だと思います\(>∀<)/

まだ読んでいないけど。。。

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歯の長さを知る為の「電気長根管測定器」

毎月、あるメーカーの冊子が送られてくるのですが、

 

どうしても気になることが・・・

 

術中の『歯の中にファイル(神経を取る道具)を入れて撮るレントゲン!?』

 

 

なぜそんな歯の写真をとるのか!?

不思議じゃないですか!?

bakabon-papa.jpg

「不思議なのだ!」

 

歯の長さを知る為には色々な方法があります。

 

その中の1つでレントゲンで歯の長さ(作業長)を決める訳ですが、

長く測れてしまう傾向にあり、

この方法では正確に神経の長さは測れません。

 

昔から何で電気で歯の長さを測れるのにこんなことしているんだろうと思い、

調べてみると、どうも昔の電気長根管測定器(歯の長さを知る機械)は結構エラーが出ていたみたいで、

電気+レントゲンのダブルチェックで歯の長さを調べていたようなんです(*^ー゚)b グッジョブ!!

 

でも今は、電気長根管測定器(3世代目の)でも、簡単なポイントさえ押さえれば結構正確に歯の長さを測定できるそうです。

 

レントゲンと機械で歯の長さを調べても機械の方が正確だったとの論文もあります。

 

EMR.jpg

手の感覚と言う先生もおられますが、殆ど感覚です。

私も感覚で感じますが、殆ど細いファイルの時のみに感じることで、根尖径が大きくなると(#30ぐらい)感じにくくなります。

人それぞれ感覚はちがうので、正確な指標にはなりません。

 

雑誌や冊子を見ていると、歯の長さを知る為に金属のファイルを歯の中に入れているのですが・・・

 

ラバーダムなし!

b13_2.jpg 

「ぷふぉ~」~ 

 

世界的な流れでは、

根の治療は細菌感染をいかに防ぐかになっています。

 

歯の長さ知る為に歯の中に唾液+細菌入れていては・・・

 

残念な例えですが、

『屋根が壊れた家の中で、台風の日に床を拭き掃除しているようなものです』

 注意)、これをしたら100%失敗になるというものでもありませんのでね

理想的なことを行わなくても治るケースは治ってしまいます(p・Д・;)アセアセ(汗)

 

 

では、話の流れを変えて、

 

2つの考えの先生

A先生:「歯の長さ知るのが大切!」

それとも

B先生:「歯の中に細菌を入れないようにするのが大切!」

 

。。。

 

私なら『後者』の先生の治療を希望しますね!

 

 

 

と言っても毎回可能な限り根の先端まで治療はしに行きますよ!

rentogen.jpg

レントゲンで歯の長さ測っていないけどね!!\(^ω^\)( /^ω^)/

 

3根管 (MB,DB根 コンテニアスウェーブ  P根 MTA アピカルバリアテクニック)

治ってもらいたい一症例!(〃・ロ・)ゞ

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歯根破折動画

今週は今から東京出張で、『TCH』の話を聞いてきます。

 

あっ、動画上げましたのでよろしければ

'>

 

神経を取った歯・・・

神経のある歯に比べ折れることが多いので、なるべく神経を取らないで済むように早目の治療をお勧めします(*`・з・)ノ

 

今回はMTAで歯の保存を試みました!

 

残ってくれぇ~!(>人< )

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根管貼薬 FC VS 水酸化カルシューム 根管治療専門医

「歯内療法」って何か分りますか!?

すなわち「根管治療(根幹治療)」

すなわち「根の治療」

すなわち「歯の神経の治療」

すなわち エンド

 

いくつ名前あるの・・・ (TωT)ノ~

色々名前がありますが、私の専門の1つ sya.jpg

 

この治療は色々な薬、薬品を使用します。

歯の中に住みついた細菌を殺す為には強い薬も使用します。

  

1回目の治療から、次の治療までの期間、

歯の中に薬を入れて細菌を減らすことを「貼薬」(ちょうやく)といいますが、 

 

理想は、

「体に無害で、全ての細菌に効く薬」〆(ゝc_,・)

 

でもそんな「薬」は・・・

 

ない!(>。<;)

残念ながら細菌だけに効く薬はまだ開発されていません。

 

そうすると一人一人の先生毎に使用する薬が異なってきます

 

私の基準は、

臨床家として安全な物を選択する

です!(^∀^)ノ

 

 

日本ではまだまだホルマリン系の薬がメジャーなんですが・・・

世界のトレンドを見るとホルマリン系の薬は第一選択薬(最初に使用する薬)にはなっていません。

(ガラパゴス医療がここにも・・・)

 

 

先日使用した『貼薬』スライド

a.jpg

世界の第一選択薬「水酸化カルシューム」 

日本で使われる代表的な薬「FC」(ホルマリン系の薬)

メリットデメリットを上げてみましたが。。。

 

FC のデメリット多すぎません!?((っ`・Å・)っ

(林先生に言われて、アナフィラキシーショックも加えました^^;)

 

一昔前に言われた壁紙などのシックハウス症候群、

これもホルマリンが引き起こしているものです(・□・;)

 

ですので、

口の中に積極的にアレルギー原因物質をわざわざ入れるのは。。。 

 

私的には「なし」ですね!(-`ω´-,,)

 

 

 私がFCを嫌いなのは。。。

 

「臭い」から!

 

歯科医院中に匂いが充満します。。。

またFCばかり長期的に貼薬(歯の中に入れる)をしていた歯などは、歯にも匂いが染み込んでしまいます。

 

過去、患者さんの中でもこれを何とかしてくれと言われた方がおられましたが。。。

色々してみましたが、なかなか匂いは消えませんでしたil||li(つд-。)il||li

 

また、FCを使用しないと治らない歯というのも殆どないと思います。

(この発言すると怒る先生もおられると思いますが、私はここ8年FCは使用していませんが治っている歯は多いですよ^^;) 

 

 

じゃあ、私は全くホルマリン系の薬を使用しないか!?

と言われれば、たまに「ペリオドン」と言うホルマリン系の薬を使用します、

ただ必ず短期間で除去してしまいます。

*AAEのHPでは、

「パラホルムアルデヒドの使用に対して危険であって、かつ効力がない」

みたいなこと書いてありますが(汗) 

医科歯科の先生もペリオドン嫌いますね(汗)

 

『薬』は使い方だと思います

FCもペリオドンも日本の薬事法でOKが出されている薬ですから、使用してはいけない薬ではありません。

 

よく考えて、なるべく患者さんに害の少ない薬を選択して効果を出していくべきかと私は思います(>ω・)ノ

 

  1329313034.jpg 

 

 

と、基本「無貼薬派」(薬は入れない)の私が貼薬について書いてみました(笑)

 

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第2大臼歯の根管治療は難しい

 月曜の講演スライド製作中の院長です。

 (後は通し練習だな)

 

奥歯の神経の治療をしていると極たまに変った神経管の形のものを治療します。

DSC03855.jpg

今回の歯神経管が4本なんですが、この神経の出る位置が非常に珍しい所から出てきました。

 

 

konkankou.jpg

説明:○の部分が神経管の入り口 4つの入り口が存在しています。

 

4つ目の神経管は色々なパターンが存在しますが、4つ目が出てもこの位置に出ることは・・・

 pata-n.jpg

上の図でいうと「離れたもの」より「更に離れたもの」になるのでしょうか。

私自身初めてのケースでした。

 

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/08/post-136.htm

でも書きましたが、この第2大臼歯はマイクロスコープなしに精度の高い根管治療を行うのは非常に難しいと個人的には思います。

(ネ申技先生は除外)

 

 

ホント、人の体を観察すると色々なものが見えてきます(>ω・)ノ

 

*今回の写真も講演スライドのどこかに入れておきます 

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今年初! 珍しい根管治療 2012年 MM根 ケース1

今年1本目のMM根出ました!

説明:http://eedental.fine.to/eeblog/2011/12/mm-1.html

DSC03808.jpg

根管充填後 

 

MMkon.jpg

この歯も根尖(根の先)で急激に湾曲していて

また作業長(歯の長さ)も24mmと非常に長く難しかったです(;゜0゜)

 

若干オーバー充填になりましたが、

この予後が分るのは数年後、今は誰もわかりません。

 

今、私にできる最大限の医療をして後は神頼み!(o_ _)o

 

 

 

湾曲根管と言えば吉岡先生の宿題模型

DSC03810.jpg

今回のMM根もこの模型も湾曲度が強い為、

第4世代の折れにくいNi-Tiファイルを使用したのです(-_☆)キラー

*第4世代のファイルのことはこちらhttp://eedental.fine.to/eeblog/2011/04/newwave-one.html 

 

「GT-Xファイル」

Ni-Ti.jpg

キィ~ヤァ~!

伸びとるがな!(偽関西弁)

 

患者さんの歯の中で折れている訳ではないので、捨ててしまえば問題はありません。

(この伸びたファイルをまた使用すると、あっと言う間に折れます!)

 

湾曲根管(曲った歯)は真っすぐな歯に比べると難易度が高く、予後が悪いことがあります。

湾曲根管は「あまり使わないけどあると便利な道具」が1つあります!

マニアック過ぎて生産中止、あわててヤフオクでもう1つ買いました=┏(; ・_・)┛

 

吉岡先生の湾曲根管模型ですが

1111.jpg

湾曲が強くても模型なら角度変えて見れるので、

大体この3mmぐらいの穴で治療はできますね!

 

こんなこと書くと「削り足りない!」みたいなこと言われそうですが(±∀±;)

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頑張れ、みくに工業 本社

「みくに工業」からメールが届きました。

 

EEデンタル

井野先生

 

お世話になっております。

みくに工業の池田です。

 

洗浄機のヒヤリングの際には、ありがとうございました。

本日、iNPニードルの件でお知らせがございましてメールさせて頂いた次第です。

 

iNPニードルはこれまでなかなか流通経路が確保できず、東京医科歯科大学内の和同会様のみで扱って頂いておりました。

この度、モリタ様で扱って頂ける事となり、今後は歯科商店様を通しご購入頂けることと相成りました。

商品に関してのお問合せは、みくに工業が窓口となっております。

引き続きiNPニードルをお使い頂けると大変嬉しく・・・

そんな想いのもと不躾とは思いましたが商品コードをお知らせさせて頂きました。

機会がございましたら、是非お使い頂けましたら幸いです。

 

iNP40250500

iNP60250501

 

iNP40 4,500/10本入り

iNP60 4,500/10本入り

(デーラーに言って値引きさせてください)by井野

 

是非、今後ともご指導、ご鞭撻の程宜しくお願い申し上げます。

 

************

株式会社みくに工業 本社

MD事業推進PJ

 

 

細い方のニードルなかなか良いかなと思ったら!

 

http://ja-jp.facebook.com/pages/iNP-needle/160047420737134

あら、こんなセミナーしていたんですね、吉岡先生(ノ´д`ノ

 

 

吉岡先生、すみません、

既に変法で使用させて頂いております v(・ω・ )ィェィ♪

 

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根管治療した歯 「抜髄+レジン」

2.jpg

現在:治療中ですが、

4本レジン

1本仮歯

神経を取った歯『3本』分りますか!?(。-`ω-)ンー 

 

 

 神経を取っても被せない方法もあるんですよ!

batuzui.jpg batuzui (1).jpg

 

あまり一般的ではないけど。。。(;・∀・)

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とんだ所で、作戦ミス。。。

今年は歯内療法学会(本大会)で発表しようかなと思って調べていたのですが、

http://www.jea.gr.jp/taikai/jea33.shtml

↑を見て、

1)事前参加登録は大会ホームページhttp://www.procomu.jp/jea2012/

(スラッシュが大文字でコピペしてもここに飛ばないhttp://www.procomu.jp/jea2012/

 

>テーブルクリニック発表 16日(土)を予定しています.
①発表形式:大会事務局では,演題番号を表示した映写用白色ボードを用意します.パーソナルコンピュータおよびプロジェクタ等の映写機材は発表者ご自身で準備をお願いします

 プロジェクターをご自身で準備。。。

残念ながら私はプロジェクターは持っていないです(>。<;)

 

この日の為に6~7万出して重い物持って行くのもの何だしと思い、

事務局に貸してもらえません!?とメールをすると、

 

【プロジェクタにつきまして1台\10,000円でレンタルをさせて頂いております】

moguro.JPG

 

中部歯内療法学会はタダで貸してくれたんですけど・・・

 

 

と言うことで荒木先生すみません、

今年の発表は歯内療法学会以外の所ででしますm(_ _;)m

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マヂで!? 歯根吸収

開業当初治療させて頂いた患者さんが左上が腫れてきたと来院

患者さんが診せにきてくれるので、色々勉強させて頂けます。 

 

えっ、私が根管治療した歯も左上の歯。。。(p・Д・;)

 

当時違和感が続くとのことで根管治療をしたのですが、

kyuusyuu.jpg

根の治療が上手く行かなかったのかな!?(´-ω-`;)ゞ

 

で、実際今日レントゲンを撮ると、

CI1.jpg

「はぁ~、なんじゃこれ!」(>ω< )

 

根の病変ではなく外部吸収に感染が起こり腫れてきたのか。。。

*虫歯じゃないよ。

 

レントゲンを分りやすく

kyuusyuu1.jpg

黄色丸と赤丸の部分の違い分りますか!?

黄色が正常

赤丸は歯が無くなってしまった部分です。

 

歯をムシャムシャ食べる細胞が歯を少しずつ食べてしまい、このような形になってしまいましたil||li(つд-。)il||li

 

はぁ~、根の治療は上手く行っているのに。。。

動揺もないし、外科処置で何とか残せるかな! (lll´+д+)

 

過去にも原因不明の外部吸収治しているし

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/05/post-88.html

とりあえずCTで吸収状態を見て、手術で何とかトライしてみます!

(患者さんと話し合ってインプラント前に最後の処置をすることとなりました)

 

可能な限り頑張ります!(・∩・)

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歯って折れるんですよ

ロックを流して残業スタートですヾ(・ω´・ )

 

『歯』って硬いイメージがありません!?

 

モールス硬度で言えば硬度6、『水晶』と同じ硬さなんです。

 

 *因みに悪魔将軍は「硬度10・ダイヤモンドパワー」になっていました。

taiyamondo.jpg

体がダイヤモンドって無理だろ(。´-д-)

 

ただ、硬い物同士を毎日当てていばさすがに石でも割れてきますよね。

石が割れるご時世

 (ちょっと意味不明なんですが・・・)

 

歯も同じ毎日使っていると割れてきます。 ガ━━Σ(゚Д゚|||)━━ン!!

hasetu (1).jpg

 ↑どこ!?

ここ、ここ

hasetu (2).jpg

 

『割れた破片』

hasetu (3).jpg

大きさ約10mm 

 

では、レントゲンで診察を

CI1.jpg

 

あっ、

↑これは1年前の健康な状態のレントゲン

 

今回折れた時のレントゲンはこっち↓、

CI15.jpg

全然、変わらないじゃん!Σ( ̄ロ ̄lll)

 

あれだけ派手に折れていても残念ながらレントゲンでは分りません。

 

「何故か!?」 (。´-ω・)ン?

 

折れた断面に対してレントゲン線が同じ角度に入らないとレントゲンでは破折線は分りません。

破折線に対してレントゲン線が2°ぐらいズレても分るそうです。

(でも許容2°ですよ(p・Д・;))

 

今回の場合ここまで派手に折れていても破折線に対して90度近くズレている為レントゲン診断では識別することができません。。。

 

まぁ、3次元のものを2次元の診断ツールで診断しているんですから、

「どうせ、木馬のあてずっぽうの攻撃だろう」byシャア

ですけどね(⌒_⌒;

*虫歯も同じです、レントゲンで全ての虫歯が分る訳ではありません。

 

 

 

では、この歯は抜歯しかない!?((T.T; )(; T.T))

 

いえ、今回の歯は運よく何とか残せそうだったのですが、

折れたことで神経が死んでしまい根管治療をする必要がありました。

 

術前 ⇒術後

CI15.jpg CI18.jpg

 

しばらく経過をみて、落ち着いた所でゴールドアンレーを入れる予定です!

 

硬い物が好きな人は気を付けてくださいね(;・∀・) 

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虫歯が原因で顔がパンパンに腫れる 根幹治療専門医

先週末にこんな動画をアップしました。

 

そして今日、ブログを書こうとようつべ見てみると

 

既に高評価を5つ頂いているようで(;^д^

 

なんで!? 

 

でも、過去に上げた動画を見ても 

 

高評価 人と『膿』関係の動画はアクセス数、評価が高いんですね!

 

「膿マニア」さんかな!?

 

と言うか、

あるのか!?そんなジャンルヾ(・_・;)

 

 

さて、今回の歯

虫歯が大きくなり神経が死んでしまったことが原因で膿が出てきました。

切開をした日は右側の顔がパンパンに腫れていた状態でした (>0<)

 

 

治療回数5回

虫歯は早目に治した方がいいですよ!(・∀・) 

musiba.jpg  

 

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ラバーダム防湿について、

CM:パートさん募集中⇒http://eedental.fine.to/eeblog/2012/01/post-431.html

 

今年最初の勉強会は、

たぶん日本で一番熱い歯内療法専門医

石井先生」の講演を聞いてきました( >∀<)ノ

 

講演の中で石井先生もさかんに

根管治療をするには、ラバーダムをしてからしましょう!」

と話されていました。

 

世界的なパラダムシフトでは

「ラバーダムはしなくてはいけない」

方向にあるそうですヾ( ′ω`)ノ

 

ラバーダムなしは『飲酒運転』みたいなものと言っていました。

さしずめ、

・「飲んだら乗るな!」=・「ラバーダムしないなら根管治療するな!」

 

でしょうか(笑)

 

 

ただ、我が国日本では、

「ラバーダムブーム未だ来ず!」(TДT;)

歯チャンネルを見てどのぐらいの人が『ラバーダム』という単語を知ったでしょうか!?

1万人は。。。

 

行っていて欲しいですね。

 

 

日本で見てみると『ラバーダム』 

数年前の保険治療改定でラバーダムの治療費は無くなってしまいました。

 

言わば「タダ」ですヾ(・д・。)

 

昔はいくらの治療費だったのか!?

 

「100円」です。

患者さんが窓口でしはらう金額は30円です。

 

でも、ラバーダム

高いヤツで100円オーバー

 

「?」

 

赤字なんです・・・

 

ホント医療は難しい所で

良い治療をしようとすると、「時間」と「費用」がかかる☆( ・ω・)ノ~~~

 

道具・時間・技術を突き詰めると青天井で治療費は上がって行きます。

 

日本の医療に求められるのは

『安い費用で結果を出して下さい』

 

言葉にするとシンプルですが、これが非常に難しい。。。

 

現状、

歯を残す治療が1000~3000円

歯が無くなって受けるインプラント治療が200000~400000円

 

歯を残す根管治療の方がよっぽど大切で難しいのに。。。(>。<;)

 

1枚100円のラバーダムをしていれば、40万の治療がいらなかったのかもしれませんよ! 

 

と書くと色々クレームがきそうなので、話を戻しましょう(汗)

 

(p・Д・;)アセアセ(汗)

 

 

でも、根管治療で費用対効果を重視するなら

まず、『ラバーダム』

同率1位で、『仮封』(仮蓋)  

なんですよ( ̄。 ̄;)

 

なぜか!?

 

『根管治療の失敗=細菌感染』

と分りきっていることなんですから、細菌が入ってこない環境を作ってやらないといけません!(◎皿◎;)

 

ラバーダムなしの根管治療を例えると、 

お腹を切って行う手術を「泥だらけの手」でしているようなものです。

 

流石に誰もしていませんよね^^;

 

でも歯科では日常茶飯事。。。

 

日本の医療費は「安い!」という大きなメリットがかえってデメリットになってきてしまっています。

(国がラバーダムをしない根管治療は一切認めないと通達を出せばいっぺんに変わるんですけど・・・)

 

 

よく歯科の本をみていると、

歯科医師がラバーダムをしない理由(いい訳)が書いてあります。

1、めんどくさい

2、コストの問題

3、患者さんが嫌がる

4、やり方が良く分らない

5、時間がない

6、治療がしにくくなる 

 

えっ!?(;・∀・)

 

Q1、めんどくさい

⇒ 歯を5本も6本も出す連続防湿はめんどくさいですが1本の歯なら非常に簡単!

Q2、コストの問題

⇒ 通販の激安ラバーダムは1枚16円ですが!?高いですか!?

Q3、患者さんが嫌がる⇒

ラバーダムの重要性を知れば患者さんの方から「して下さい」と希望されますよ

Q4、やり方が良く分らない

⇒ 流石にこれは「本」で調べてみてください。(推奨道具も載っています)

Q5、時間がない

⇒ 4,5回すれば衛生士でも同じことが出来ますので衛生士にしてもらえば・・・

Q6 、治療がしにくくなる

⇒ いや、慣れるとラバーした方が治療しやすくなります

 

でも、 

 「16円」は・・・、多少痛いですが。。。

そこは『医療』と割り切って!

 

その他初期投資で

ラバーダム1セット2万円(滅菌可能)

 

後、年に1~2つクランプは壊れます(> <;)

 

 

 

さてラバーダム私はどのぐらいの割合でしているのか!?

 

1位

・歯内療法ほぼ99.9%

(去年は患者さんの希望で1回だけ途中で外しました) 

 

2位

ファイバーコア80%

(上顎切歯は被せ物の方向を確認したいのでラバーダムなしの簡易防湿が殆どです)

 3位

レジン充填10%(ほぼレジン充填は簡易防湿です)

 

と全ての治療にラバーダムは使用していませんφ( ̄  ̄|||) 

 

 

「ラバーダム」って私が線引をすると、3つ

 

1、器具・薬液を喉の方に落とさないようにする安全!(誤嚥防止)

2、細菌を含む唾液を遮断

3、息を遮断(呼吸による湿気含む)

(注意:私がですよ!)

 

私は 2と3の間で線引をします。

 

レジン治療をする先生は呼気による「湿気」まで気にされますが、

根管治療における「細菌」とレジンの「湿気」では意味合いが大きく違うと私は思っています。

*数年後にレジンにもラバーダムとか言っているかもしれませんが、今のところ簡易防湿でいいような・・・ 

 

こと根管治療においては予後を大きく左右する道具の1つになりますからやはりラバーダムはした方がいいと思いますね( ・ノД・)

  

 

ホント日本の歯科医療はガラパゴス化してきていると思います!!(>д<) 

 (良い面も沢山あるんですけどね)

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その歯、インプラントでなくとも根管治療で治るかもよ!?

CM:パートさん募集中⇒http://eedental.fine.to/eeblog/2012/01/post-431.html

 

今日の夜NHKテレビ クローズアップ現代

明後日18日(水)の 午後7時30分~8時 です。

「歯科インプラント トラブル急増の理由」

 

見てみてくださいね!(`・∀・)ノ))

 

歯科医師会のFaxで回ってきました。

 

インプラント。。。

 

凄い治療だと思いますが色々問題も出てきてるのも事実。。。(><;)

 

虫歯の治療(保険適応の場合):1本1000~3000円

インプラント:1本200000~400000(被せ物まで入れて大体30万前後)

 

『差』あり過ぎません!?(。´-д-) !?(。´-д-)!?(。´-д-)

 

 

例え膿の袋が大きくても、

根の治療で治せる歯も多くあるのも事実です。

byouhen.jpg

 

お願いですから抜く前に一度来てくださいm(_ _;)m

 

病変が大きくても治ってくれる歯は多くありますよ!

 

以前のブログ、

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/08/post-338.html

 

 

治療で自分の歯が残る当たり前ですが、

素晴らしいことなんですよ\(>∀<)/

 

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今年最も長い根管治療

今年最長の根管治療でした。(6ヶ月)

 

知り合いの口腔外科の先生からの紹介で来院

45MTA.jpg

レントゲン見た瞬間

病変のあまりの大きさにビックリ!(ー△ー;)

 

神経管まで病変が進行して・・・

下手すると麻痺が出そう。。。 

 

治療を始めてみるとフレアーアップが(治療後大きな痛み)・・・

1ヶ月近く痛みが続いてしまい、抗生剤も2回ほど飲んで頂きました。

(今年唯一のフレアーアップ)

 

で、月に1回の水酸化カルシュームを貼薬(歯の中にカルシュームの薬を)繰り返し

12月の初めにようやくMTA根管充填(根尖が#80の為)

45MTA (1).jpg

薬が根の先端まで綺麗に入った所で

 

昨日ようやく仮歯まで入りました!

45MTA (2).jpg

 

既に少し骨が出来てきているように見えますが、今後もしばらく経過を見て行きます(>ω・)ノ

 

 

 

45MTA (3).jpg

治療回数10回

治療期間6ヶ月

 

Hさんお疲れさまでした。

  

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これは側枝か!?MTA根管充填

今日は歯科医師会の当番で、救急当番の方へ、

20:00~23:00で患者さん6人でした(´-ω-`;)ゞ

 

今日のEEデンタルの患者さんと同じです(笑)

 

 

今日の、一ケース

術前 

1.jpg 

最近前歯にセラミックの被せ物を4本入れたのだが、歯ぐきから膿がずっと出てくるとのこと。


 

口の中の被せ物は「連結冠」で前歯4本が繋がっています。


となると入れた40万以上のセラミックを壊して根管治療をするのか!?


患者さんとしては1年で40万はつらいですよね。。。



でも膿が出る歯は治さないと。


ではどうするのか!?


小さなトンネルを掘って膿にアクセルしてみては!?



2.jpg

と言うことで被せ物の裏に2mmぐらいの穴を開けて根管治療

 

1回目の治療後膿が出なくなったのを確認して、今日MTA根管充填を行いました。

MTA (4).jpg 

 *根尖が大きく破壊されていた為MTAセメントをチョイス

 

 

「?」 

 側枝(神経管の枝)にも入ったような。。。

 

分りやすくして見てみましょう(っ・∀・)っ

MTA (3).jpg

青丸の部分がギザギザしていませんか!?

 

 

それでも分らない!?(p・Д・;)

 

更に親切に解説(笑)

MTA (6).jpg

たまたま綺麗に側枝に入ってくれました!

どうやら膿の原因は神経管の細い枝に感染源があったようです。

 

後は経過を見て行きます(`・∀・)ノ

  

MTA (7).jpg

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根管治療時の歯を削る量に関して(髄腔開口)

治療の際に歯を削る量をできるだけ減らしたいですよね?( ・ノロ・)

 

教科書的には神経の入り口(根管口)が見やすい所まで削るように言われています。

akusesu.jpg 

 

 

削らない方法【動画】

 

すみません、とある筋から突っ込み入ってしまいました。

 (まぁ、いつか入るとは思っていましたが)

 

一般の方へ、

この動画の方法全く一般的ではありませんし、

エラーの起こりやすい方法なので否定はされてしまうような方法なのです(; ̄Д ̄)

 

 

「削らない=エラーが起こりやすい」

 なんです。

 

 

先日セミナーを行った先の院長先生も

「今の若い先生は歯質保存という考えが強すぎて根管治療時に歯を削らないからエラーが起こりやすい」

と話されていました。

 

教科書的に言えば、根管治療後はクラウンというのがセオリーなので、最終的にクラウンを入れる予定であれば根管治療がしやすいように、歯を大きく削る方がセオリーです。

 

被せ物でどうせ後で大きく削るなら根管治療時から削るべきかと思います(;・∀・)

 

 

私の考えなのですが、神経を取らなくては行けなくなってしまった歯

第一目的は

「問題ないように根管治療を行う」

少しあいて

第2目的が、

「可能な限り歯質保存」

 

なのです ( ・∀・)

 

 

私も根管治療のクオリティーを下げてまで歯質を残すことはしません。

削ると決めたらドラクエ並の「ガンガン行こうぜ」で! c(`Д´)

 

『歯を残す方法』を選んでも、

治療がしにくいと思えば少しずつ治療がしやすいように歯を削って行きます。

「全ての歯を削らない方法で治療している訳ではありませんのでね」(汗)

  

 

 

と言いつつ、今日も3mmぐらいの穴から根管治療を・・・

7 rezin.jpg 7 rezin2.jpg  

 

だって、これで十分治療出来てしまうんですもの・・・ヾ(・_・;)

 

必ず、「根管の見逃し」や「髄角の取り残し」がと突っ込まれますが

(簡単に言うと神経の取り残し)

 

上のレントゲンの歯も治療中、神経管が2本しかなく

「えっ、2本しかない!」 

「あと1本はどこに・・・」(p・Д・;)

(普通この歯の神経管は3本 多い時は5本ありますが)

 

そそくさ方向転換

 

「はい、じゃあ今日の治療はここまで!」 

後にCT撮りますよぉ~」(⌒・⌒)ノ

 

で、CTを撮影してみると、な、なんと!

この歯の神経管は今年初の2本でした(っ゚Д゚;)

(根管の数を調べる為にCT撮ったのは初めてでした)

 

 

たまには役に立つねCT

 

 

髄角の取り残しの有無のチェックは

「企業秘密」 (零細企業ですけど・・・)

 

 

 

こんなことしていますが、

顕微鏡を7年近く使い始めてようやくたまに出来るようになった術式です。 

 

6 rezin.jpg

たまたま今日1年後のレントゲンを撮影 

 

 

何本も何本も顕微鏡見ながら根管治療して、7年かけて何となく出来あがって行ったアプローチです。

ただ、この治療の仕方がベストだとは思っていませんのでm(_ _ )m

 

 

顕微鏡導入して1,2年目でこの方法は・・・

 

私は考えもつかなかったです( ̄_ゝ ̄)

 

 

 

顕微鏡はあくまでも拡大ツールです。

どう使うか!?は熟練度などにもよると私は考えています。

(当たり前ですが、顕微鏡があるから良い治療が成立する訳でもありません)

 

 

では、何でこんな特殊なことばかりするのか!?('∀';)

 

 

 

   

zyan1.jpg

 <普通だとつまらないから!

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ゲットー

箱がどがっこいい!(三河弁)

DSC03344.jpg

            「Hot Tip」 (by Smart Endo)

 

これは何かと尋ねられたら!?

 

http://www.j-pentron.com/products/alpha.html

と同じ。

 

 

師匠、

ありがとうございますm(_ _)m

 

これでレベルアップ間違いなしです!

 

 

 

 

 

0.01ぐらい。。。

 

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根管治療で治らない歯(外科的歯内療法)

根管治療(神経の治療)を専門でしていると

・担当の先生に抜歯と言われた

・大きな痛みが出ている、

・歯ぐきから膿が出てくる、

・根の治療中だがなかなか良くならない

・大きな病変をかかえている

色々な症状を持った患者さんが来られます。

 

このように問題を抱えた歯でも、通法の根の治療だけで治ってくれる歯は多いのですが、残念ながら専門の歯科医院で治療をを受けても全ての膿の袋は治ってきません。。。(><;)

成功率100%にはなりません。 

 

特に奥歯は神経の走行が複雑で色々なパターン、色々な枝に分れ一筋縄ではいかないことが多々あります。

 

では、根の治療で治らない歯は抜くしかないのか!?

 

 

いいえ、専門の歯科医院で『第2の選択肢』を持っています。

それは【外科】です。

 

一般的には歯根端切除術と言われますが、根の専門の間では「外科的歯内療法」と呼ばれています。

 

何が違うのか!?

従来の根の先の膿の袋と根の先を切って終わりの方法では成功率が50~60%と一か八かの勝負でした。

 

でこの方法を根の専門医が突き詰めた方法が外科的歯内療法と呼ばれ、成功率は90%近くになりました。

術式が変わったことにより30%もの成功率が上がる!

 

驚異的なことなんですよ!(゚Д゚|||)

 

 

 最近の治療例

術前、治療を数ヶ月続けられているのですが、大きな痛みがあるそうです。

1.jpg

 

 

治療後半年 

治療をして痛みは直ぐに無くなったのですが、半年経っても病変は治ってきません。

1 (1).jpg

赤丸部分の黒い玉は小さくなってきていません ⇒治って来ていない 

 

 

たまに違和感が続くということで、

患者さんに説明をして外科的歯内療法をすることに

1 (2).jpg

術前 ⇒外科直後

病変(膿の袋)除去+根の先のカット+MTA逆根管充填

 *MB(MB2)根、DB根に

 

外科後半年

1 (3).jpg

赤い丸で囲んだ所の黒い部分が見えなくなり骨が出来あがってくれました。

 

 

めでたしめでたし! (≧ε≦)

 

 

1 (4).jpg

 歯内療法専門医とは歯を残す最後の砦になることもあります!

 

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根管治療専門医 『下顎第一大臼歯のMM根』(ミドル・メジアル)

今年も終わりの12月

今日も1本珍しい根管を見つけました!

mm.jpg

今年2本目です。

MM根http://eedental.fine.to/eeblog/2011/06/post-300.html

同じ歯です:http://eedental.fine.to/eeblog/2011/06/post-318.html

 

治療中の歯の中の写真

mm1.jpg

術中2は黒い丸が2つですが、術中3になるとその間に神経管をもう1本発見して掃除をしたので黒い丸が3つになっています。

*発生率0.5%程度の珍しいケースです。

 

レントゲンで見ると、

mm2.jpg

何とか3本きっちり根の先端まで治療ができました\(^ω^\)( /^ω^)/

 

今日のビールは美味そうだ!

 

 

 

今年は複根をよく見つける1年になりました。

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/10/post-372.html

そして何となく見つけるコツが分りました(・ω・)ノ゜

 

 

オールドタイプのこの私が、

「見えるぞ!私にも根管が見える!!」

(シャアをパクッてみました)

 

*オールドタイプ:ガンダムシリーズに登場する「ニュータイプ」という概念の対義語。

 

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最近の根管治療

 どうも、セミナー実習で、パーフォレーション×2 の院長です。

 

特に調子が悪訳ではないのですが^^;

ここ2~3ヶ月のエンド症例を

【前歯】

konkantiryou.jpg

2ヶ月間、

痛みに悩まされた患者さんです。

 

今は痛みが引いています。 

 

 

【臼歯】

「上の奥歯」

【被せを入れて数十年後に膿んできた歯】konkantiryou (1).jpg

6番近心頬側にフィステル(膿の出口)

1カ月後に膿は止まりました

4根管でした。

 

【かなり大きな虫歯】

konkantiryou (3).jpg

賛否あると思いますが、残すか・残すまいか悩んで残しました。 

4根管でした。

 

【咬むと痛む】

konnkantiryou.jpg 

4根管でした。 

【近医からなかなか痛みの引かない患者さんの紹介】 konnkantiryou (1).jpg

4根管でした。

上顎6番 全て4根管でした。

多いですね、6番4根管http://eedental.fine.to/eeblog/2011/02/ee.html

 

「下の奥歯」

【膿がダクダク出てきた歯】

konkantiryou (4).jpg 

かなり腫れて膿がでてきました

DSC02384.jpg

現在膿も腫れもおさまっています。

 

【パフォレーション一歩手前症例】

konkantiryou (2).jpg

 下顎も全て4根管でした。

 

といった感じです。

 

 

 

模型で「パフォ」2か所

調子は悪くはないんですけど。。。(汗)

 

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11月末に2011年の仕事を振り返る。

EEデンタルの年末のお知らせ、

「12月25日~1月3日」まで

お休みさせて頂きます。

11月末に2011年の仕事を振り返る!

画像 003.jpg今、出来ることをする1年でした。。。

 

上手く行ったケース、上手く行かなかったケースどちらからも教えてもらう所は色々ありました。

 

endo2112.jpg

 

あっと言う間の1年でした。

 

 

 

しかし、歯科は深いですね!(。-`ω-)ンー

 

 

今日、11月30日最後の症例

 

seramiltuku.jpg

セラミック  4本(右上1・2・3、左上1)

レジン治療 2本(左上2・3)

歯内療法  5本

インターナルブリーチ

 

 

 

Oさんお疲れさまでした(^ω^ )/'''

 

ご主人のご紹介、ありがとうございましたm(_ _ )m

 

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MTAの決定的な欠点 (歯が黒く変色する 黒変)

まずは、前歯の動画を

非常に思いで深い1症例なんですが、

http://eedental.fine.to/eeblog/2009/12/2-1.html

 

レジン治療の前に根の方に問題があったので根管治療をさせて頂きました。

http://eedental.fine.to/eeblog/2009/12/post-26.html

 

で、その際にMTAで根の先端4mmぐらいを詰めて治療を終えました。

 

 

幸いなことに根の方の病変は2年で綺麗に治ってくれました!ヽ(・∀・)ノ

MTA kuro.jpg

 

が、

治ったのはいいのですが、問題が発生・・・(><;)

歯の色の問題。。。

 

実はMTAを使用すると歯が黒く変色することがあります。

術直後     術後2年

MTA2.jpg MTA.jpg

 

4年前ぐらいに調べものしていてこんなことが起こると言う報告は知っていましたが、

(日本では月星先生、福西先生が6年前ぐらいにクイントで報告していたかと)

実際前歯で起こると問題ですよね。。。

 

と言うか、

エンドレジンで診療組み立てている私には死活問題!

(神経取ったら全てセラミックで被せてしまう先生には問題にならないかもしれませんが・・・)

 

不思議なことに、

同じ術式をとっても黒変が強く出る時、弱く出る時、出ない時があります。

・多少変色したケース

M4.jpg M3.jpg

・変色ないケース

M2.jpg M1.jpg

ということで、ここ2年前歯などの黒くなって困ってしまう場所には

・MTA根管充填

・MTA直接覆髄法

は避けるようになりました(p・Д・;)

 

そういった理由からこのケースもMTAをあえて使用しませんでした。

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/04/post-274.html

 

成功率もこだわりますが、

残った後のことも考えて綺麗に治療したいですからね!

v(・ω・)

 

 

と言うかメーカーもそろそろ売るだけでなく、こういったことオープンにしていかないと。

 

と思う院長でした(ー△ー;)

 

 

 

次回この黒変どこまで深く黒くなっているのか!?

の報告を!

 

 

 

暇な時に書きます。

 

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根尖病変(膿の袋)

普通、下顎の犬歯の神経管は1本なんですが、

極稀(発生率10%)に2本目の神経管があります。

 

以前イスムスの時の下顎の犬歯(糸切歯)

CI7.jpg

          ↑ 黒い丸が骨が無くなっている部分

 

根管治療の依頼を受け治療させて頂き、6カ月後

3.jpg

 

おぉ~、少し骨出来てきていますね!(゚ω゚)

普通この歯の神経管は1本なんですが、もう1本神経管がありそこが感染してしまっていたようです。

 

そこを見つけ治すと!

 

膿で溶かされていた骨が少しずつ出来て来てくれます! 

 (赤丸の黒い部分は骨が溶かされてしまっている部分です)

 

あっ、

この歯『パフォレーション』もありそこもリペアさせて頂きました。

大きな問題が2つありましたが順調に治って来てくれているようです( ・∀・)ノ゛

 

次は半年後にレントゲンを撮って経過を見て行きます!

 

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見えると気になるイスムス 根管治療専門医

今日は始発の新幹線で豊橋まで帰ってきました(^∀^)

いやぁ~、趣味の分野に近い勉強は面白い!

(趣味の分野しか仕事にしていませんけど・・・) 

 

今回は『見えると気になるイスムス』

図【イスムス】

zu1.jpg

*イスムスとは神経管と神経管をつなぐ溝のことなのですが、(穴と穴をつなぐ道路みたいな溝もの)

いかんせこの溝、小さくて幅は約0.1mmぐらいしかありません。 

 

裸眼で注意深く見ると、イスムスがあるのか・無いのかまでは確認出来ます。

しかし、イスムスのすき間が綺麗になっているか分りません。

この部分にも神経がありしっかり掃除出来た方が良い訳です。

 

図、今年の4次流用スライド 

isumusu2.JPG

イスムスが出やすい場所は決まっているようで、

・上顎4(上顎第一小臼歯) 

・上顎6(上顎第一大臼歯:近心頬側根)

・下顎6(下顎第一大臼歯:近心根)

に見られやすいとのこと、

2本の神経管が近接する場合は疑った方がいいようです(。-`ω-)

 

興味深いことに!

イスムスが見られやすい歯は、歯根破折も多く見られる傾向もあります。 

昨日の吉岡先生のエンドセミナーは個人的に興味がある歯根破折のネタが多く非常にためになりました!( ^-^)

しかし、歯根破折の診断は難しい。。。 

(これもブログで書こうと思って数ヶ月放置していますが^^;) 

 

吉岡先生:色々な意味でオタクな人です(笑)

「レゴが凄いんだって!」

「昨日それ、3回聞きました」

 

 

 

話を戻して、

イスムスは歯の上の方に多くの場合で現れ、

若い方には多くの場合で見られそういです。

*年齢を重ねると神経に石灰化が起こりイスムスが無くなる傾向があります。

 

出来れば、このイスムス部も掃除した方がいいと思うんですが、この0.1mmの部分をどう掃除するか!?(p・Д・;)

先端が0.5mmの激細の道具で削るか!?

削れば歯の中は空洞状態になり、破折のリスクが上がるかも。。。(´ヘ`;)

1.jpg

 こんなにするにはどうするのか!?

 

実は先に書いた上顎4、下顎6近心 上の写真のように真ん中あたりがウエストのようにくびれがあり・・・、クビレがない人もいるので元い

「8」の字のようにくぼんでおり、下手に大きく削ると・・・

ストリップパーフォレーション(歯の変な場所に穴を開ける)や歯の強度が下げてしまい破折などのリスクが更に上がります( ノω< ) アチャー

 

歯質は出来るだけ残しつつ、余分な感染部分は除去したい・・・

 

じゃあ、どうするのか!? ̄ω ̄A;

 

削らず「溶かして」みてはどうでしょう!?

____________________________

業務連絡:

「水曜どうでしょう!?」 ならぬ「NCどうでしょう!?」

です大尉! 

____________________________

 

私は次亜塩素酸ナトリウム(NC)でネチッコク超音波で洗います(笑)

次亜塩素酸ナトリウムは細菌を殺す薬剤なのですが、『有機質溶解作用』と言って、神経などのたんぱく質を溶かす働きもあります。

死んでしまった神経のたんぱく質は細菌の餌になりますから、先に人間側が除去してしまい細菌の餌を奪う必要があります

兵糧攻めです。 (三国志では基本)

 

+この部分を効率的に洗うには音波or超音波などの洗浄器具で液体を揺らしこの部分に液体が効果的に当るようにします。

先日書いた「根管内洗浄」 (無駄に長いです)

 

前に作った地味な動画

 

水面が揺れているの分りますか!?

 

洗浄液を入れて待つのではなく、同じ時間なら効果的に洗浄した方がいいですよね!( ・∀-)☆

 

私のイスムスの処理の仕方は、極細の超音波を使用して小さく削る+溶かすのアプローチをしています。

isumusu.jpg

 

こう治療していくとあることに気がつきます。

2つの穴(神経管)が近接している場合、多くの場合でその2根は繋がっています。

先日書いたもの:http://eedental.fine.to/eeblog/2011/08/post-336.html 

 

例えばこんなケースは2本のように見えても繋がっている場合が多いです。

DSC01392.jpg

 (↑上の歯、下顎の犬歯です)

2本の穴ではなく、2本の穴がお互いに何箇所かで交通しており「あみだくじ」状になっています。

入り口

amida1.jpg

  出口

 

 

でもね、歯は立体なので実際は、上の図ではなく

amida.jpg 

 ↑こう言った立体あみだくじなんですよ。 

 

 

歯の分りやすい画像で言えば、

aa.jpg a.jpg

 

これ全て神経を削って綺麗にできるのか!?(>∀<;)

 

 

「120%無理!! 取れる気がしません」( -ω- ;)ゞ

 頼みの綱の顕微鏡も。。。

顕微鏡で見えるって限られた範囲です。。。(><;)

(でも個人的には無いよりあった方が良い1アイテムだと思っています)

 

 

では仮にここが綺麗になったとしましょう( ̄∀ ̄;)

で、このイスムスの空間に根充剤と言う最終的な薬:ガッタパチャー(ゴム)を詰める訳ですが・・・

 

図1.jpg 

 

 

 

またこのイスムスには根管充填剤(ゴム)は入りにくい!

 

isumusu1.jpg

吉岡先生に宿題で出された歯牙模型 

2本の神経管が歯の先端で繋がり大きな三角の形の神経管に 

この部分はやはり軟化ガッタパチャーを使わないと上手く入りませんね!

 

 

今回はイスムスでも、マニアックに

『下顎の3番(糸切り歯)』のイスムス

(発現率:約10%前後)

3 2konkan.jpg

 2本の神経管がありましたが上から下まで細い神経で2本が繋がっていました。

 

3 2konkan(1).jpg

実は、この歯パフォレーション(歯の横に穴があくこと)も治しました。。。

 

 

イスムスとは関係ありませんが・・・ 

ポスト、タービンで削らないでm(_ _;)m

意外と多い土台形成時のパフォレーション。。。

ポスト部分って新しめのエアースケーラーで形成すると安全に綺麗な形体で作れます。

 

 

根尖付近にイスムスが出てくることも

isumusu.jpg

 

 石灰化が起こったような歯はイスムスはない場合もあります、

migiue4.jpg

 (レントゲンはなかったケース)

 

 何にせよ、できるだけ消毒液(次亜塩素酸Na)を

根管内に長時間入れておいて溶かしてしまった方がいいですね!

 

あまりNCで洗い過ぎると象牙質がダメージ受けるとも聞きましたが (p・Д・;)アセアセ

 

 

イスムスがあるか無いかは根管内に洗浄液(次亜塩素酸Na)を満たして、どちらか1根根管ないバキュームなど極小の吸引器などで液体を吸えば液体の動きでイスムスの有無は確認できます。

(言葉にすると難しそうですが、一度見れば誰でもできます)

 

このローテクな方法が意外と発見しやすい方法なのです!d(・∀<)

またイスムスが、あるか・無いかでも根管充填法を変えていますね。 

(それはいつか書きます。。。)

 

歯内療法は専門でしているので、ケースbyケースで色々な根管充填方法を多様化しています(;^皿^)

 

 

書き始めてほぼ6カ月放置していた「イスムス」でした・・・

 

暇な時に足して行く予定・・・

 

未定だけど。。。

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生活歯髄切断後の出来た膿の袋(感染根管処置)

ブリッジをやり代えようとすると、一番奥の歯の先に病変が・・・

どうやら歯の神経の上だけを取る『生活歯髄切断』を行ったようです(><;)

 

赤丸の『黒い部分=膿の袋』

Br 7.jpg Br 71.jpg

 

『生活歯髄切断』とは、神経の全部を取らず一部を除去する方法です。

seisetu.jpg

シンプルな形態の上の神経を削って「取る」、

治療が難しい複雑な下の神経を「残す」治療 

 

 

うまく行けば下の部分の神経は生きたままです!

 

 

 この方法のメリットは

・歯の神経が部分的に残せる

・歯の先端を触らないので破折のリスクを減らせる

 

これが成功しているケース

seisetu.jpg

 

成功だけ見ると、

非常に良い治療に思われるのですが。。。

 

実はデメリットが非常に大きく

・石灰化が起こった後病変ができると再治療が極端に難しくなる

・もしくは再治療出来ず「抜歯」という選択に・・・

 

アメリカなどでは、根の治療費が払えない患者さんが行う方法とも聞きました。

ただ、

治療が失敗して感染根管(膿が貯まる)になると一般の歯科(GP)では対応できない状態になっており、そういった治療難度の高い患者さんが歯内療法専門医の歯科医院に紹介されてくるとも聞きました。 

(逆に治療費が高くついています)

 

この方法は小児の歯や幼若永久歯には適応症になりますが、

成人では失敗することがあり後で大変になることもあるのでこの治療は、あまりお勧めできません。

 

最初の生活歯髄切断が上手く行かなかった患者さん

術前 ⇒ 根管治療1年後

Br 7.jpg

 

幸いなことに綺麗に治ってくれました!((((・ω・)ノ

ただ、この歯の1本の神経管は石灰化が進んでおり、一か八かの治療でした。

因みにCTは撮っていません(笑) 

 

まぁ、駄目なら意図的再植術で治すつもりでしたがヽ(・∀・)

 

 

因みにEEデンタルでは成人の「生活歯髄切断」は行っていません。

成人の場合予後が良いというイメージがありませんので・・・ 

 

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歯竜Ⅲ-2

前回から1週間後

歯竜:「前回の下の歯に痛みは出ていないですか!?」

凪さん:「はい、全く出ませんでした」

ピノコ:「良かったですね」

凪さん:「はい、ピノコさんのおかげです」

ピノコ:「ですよね(笑)」

歯竜:「オイ!」

    :「漫談はその辺で治療を・・・」

 

レントゲン

MB3 6.jpg

歯竜:「また、この歯も長いねぇ~」 

凪さん:「先生この歯って神経管は何本あるんですか!?」

歯竜:「3~4本ですね」

凪さん:「1本の歯なのに!?」

歯竜:「そう1本の歯なのに!」

   :「厳密に言うと、何本とは言えず木の根のようにかなり複雑な形をしていて除去出来ている部分は限られた部分なんですよ」

凪さん:「私の歯は4本なんですか!?」

歯竜:「この歯の神経は本来4本なんですが、そのウチの1本が激細で見つからない時があるんですよ」

凪さん:「難しそうですね」

歯竜:「まぁ、簡単な根の治療は存在しませんね」(笑)

 

歯竜:「これから左上6番ネクローシスパルプの歯内療法を行う」
   :「既に歯髄は壊死していると思われるがラバーダム防湿後に根管にアプローチする各自油断しないよう」

 ピノコ:「各自って2人だけなんですけど・・・」

 

 

術中

歯竜:「ん~、やはり!この歯の神経管は4本であったか!」

                  ここには穴が1つの時が多い

MB3.jpg

ピノコ:「先生やっぱり第4根管(MB2)が出てきましたね」

歯竜:「歯が大きいからな、あってもおかしくないな」

凪さん:「せjhヴhpmy3my・・・」

歯竜:「ラバーダムしているからしゃべれないよ(笑)」

ピノコ:「後で説明しますね」 

歯竜:「いつもみたいに寝てていいですよ」

 

ピノコ:「じゃあ、先生根管充填の用意をしておきますね」 

歯竜:「まだだ、まだ終わらんよ!」

ピノコ:「シ、シャア!?」

 

歯竜:「よく分ったな、お前ガンダム好きだろ!?」

ピノコ:「そらねぇ、毎日聞かされていれば誰でも分ります!」

歯竜:「この歯に関してはMB3を疑うべきだな」

ピノコ:「MB3!?」

歯竜:「そう超レア根管の第5根管」

ピノコ:「あるんですか!?」

歯竜:「治療とは、いつも二手三手先を読んで行うものだ

ピノコ:「シャアのパクり・・・」

凪さん:「ZZZzzz。。。....」(睡眠中)

 

歯竜:「じゃあ、MB3探すから例の道具くれ!」

ピノコ:「理事長見たら高くて怒られる道具ですね」

歯竜:「なぁ~、あいつ嫌な奴だな!」

ピノコ:「理事長も先生のことで同じこと言ってましたよ」

歯竜:「 。。。、  さてお仕事するか!」

 

 

歯竜:「はい、どぉ~ん!」

MB3 (1).jpg

ピノコ:「やっぱりMB3ありましたね!」

歯竜:「ドレン、私を誰だと思っているのだ?」

ピノコ:「もういいですよ、キャスバル・レム・ダイクンは」

歯竜:「おぉ~、それ言いますか!」

   :「『私は、良い友を持った』 あっ、これガルマ・ザビな!」

凪さん:「ZZZzzz。。。...」

 

 

 ピノコ:「先生レントゲンできました」

 正放線         偏心投影

MB3 6 (1).jpg MB3 6 (2).jpg

 

歯竜:「よし、バッチリだな!」

   :「礼をいうよ、私に華を持たせてくれて」

ピノコ:「シャアはもういいですから、先生凪さんに説明を」

歯竜:「そうですね。。。」

 

 

 

凪さん:「先生、今日もよく寝れました」

歯竜:「寝て起きたら治療が終わっているのが一番理想ですからね」

凪さん:「そうですね、全く痛くないし安心です」

歯竜:「じゃあ今日の歯の説明しますね」

   :「先ほど歯の神経は3~4本と言いましたが・・・」

   :「なんと凪さんの歯の神経はそれより1本多い5本の神経がありました」

凪さん: 「えっ、5本ですか!?」

歯竜:「そうなんですよ、たまたま見つけたんですけどね」

凪さん:「珍しいんですね」

歯竜:「大体0.5%ぐらいと言われていますが・・・」

   :「実は今年3本目なんですよ(笑)」

凪さん:「へぇ~、0.5%で3本だと、先生は今年600本治療したんですね」

歯竜:「ピノコ、今年上顎第一大臼歯何本治療した!?」

ピノコ:「えっと、18本です」

歯竜:「ですって」

凪さん:「先生・・・、16.6%ですよ」

歯竜:「け、計算早いですね、まぁ、たまたまですよたまたま」(笑)

ピノコ:(そこで、「ドレン、私を誰だと思っているのだ?でしょう)

歯竜:「何か言ったか!?」

ピノコ:「凪さんよかったですね、細い神経まで見つかって!」(汗)

凪さん:「はい、よかったです!」    

歯竜:「教科書的に綺麗に出来たケースですよ」(笑)

ピノコ:「はっ!!」(先生、凪さんが寝ている時だけシャア言葉・・・)

歯竜:「ん!?」 

凪さん:「どうしたんですかピノコさん!?」

ピノコ:「あっ、いえ何でもないです」

 

歯竜:「凪さん根の先まで綺麗に治療出来たんで麻酔が切れた後、しばらく違和感出ると思いますが日にち薬で落ち着いてきますからそんなに心配しないで下さい。」

   :「2~3日痛かったら痛み止めを飲んでくださいね」

凪さん:「はい、歯も治りましたし、よく寝れました」

    :「先生、ありがとうございました。」

 

 ぴのこ:「また来週来て下さいね」

     :「おだいじに」

 

 

診療後

歯竜:「今年3本目か、これだけタマタマが続くと怖いなぁ~」

ピノコ:「先生、凪さんが寝ている時だけシャアモードなんですか!?」

歯竜: 「キグナン・・・私はクワトロ大尉だよ」

ピノコ:「キグナンって誰!?」

歯竜:「ゼータだよZガンダム!」

ピノコ:「もぉ~、それでも男 ですか、軟弱者!

歯竜:「おぉ~」

   :「アルテイシア、そんなにファーストガンダム好きなのか!?」(笑)

ピノコ:(笑)

 

 

 

 

 

歯竜Ⅲ完」

(フィクションですからね^^;)

 

 

今年は異様にMB3が見つかり過ぎる1年になりそうです。

 

 

今回、チンプンカンプンの方は

*一応

シャア=キャスバル・レム・ダイクン=クワトロ大尉

セイラ=アルテイシア(シャアの妹です)

これ書き始めると更に長くなるのでこちらで調べて下さい。

 

『ガンダム ORIGIN』

を読むと話が繋がります・∀・)ノ゛

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歯竜Ⅲ

ピノコ:「先生~、凪さん(仮名)が左側が腫れてきたとのことです」

歯竜:「あの人、まだ右下の治療中だったな」

      ↓

CI3.jpg

ピノコ:「どうします!?」

歯竜:「とりあえず、応急処置だな」

   (次に治療する予定の爆弾(歯)が先に腫れたのか・・・)

 

 

凪さん(仮名)来院

歯竜:「あ~ぁ、凪さんアンパンマンのように腫れていますねぇ。。。」

凪さん:「先生、歯が原因で目の下まで腫れることあるんですか!?」

歯竜:「ありますよ!虫歯放っておいたり、根の病変があるとたまにね」

    「まぁ、虫歯で死ぬ人もいるから気を付けた方がいいですよ」

    (しかし、左側だけアンパンマンだな。。。)

凪さん:「そうなんですか・・・」

  

歯竜:「大丈夫、大丈夫、とりあえず今日はレントゲン撮りましょう!」

ピノコ:「先生CTも・・・」

歯竜:「いらねぇ~」(即答

ピノコ:「先生、CT買ったのに先月1枚も撮っていないんですよ!」

    「理事長大怒りですよ!」

歯竜:「『診断に経済持ちこむな』言っとけ!」

ぴのこ:「いいんですか!?知りませんよ」

歯竜:「あ~、ウソウソ理事長には・・・」

凪さん:「先生弱っ!」

歯竜:「雇われなんでねぇ~」

   :「まぁ、とりあえず小さなレントゲン1枚撮りましょう」

 

レントゲン

MB3 6.jpg MB3 6.jpg

歯竜:「奥から2本目の歯が虫歯によって化膿してしまっている」

ピノコ:「膿出す為に切開しますか!?」

歯竜:「イヤ、今切ってもたいして膿も出ないから抗生剤で消炎処置だけ行う」

 

凪さん:「先生、どうすれば・・・」

歯竜:「3日分抗生剤出すからそれで様子を見させてください」

凪さん:「明日には腫れひきますか!?」

歯竜:「いや、腫れたままでしょう」

凪さん:「では明後日!?」

歯竜:「いや、腫れたままでしょう」 

   :「多少は引くと思いますが4~5日はそのままだと思います」

凪さん:「先生、そんなぁ~」

ぴのこ:「先生、何とかならないの!?」

歯竜:「ならない!!」(即答)

   :「ん、じゃあ抗生剤止めておく!?」

   :「飲まなかったら2週間ぐらい腫れているよ」

凪さん:「の、飲みます!そして5日我慢します」

歯竜:「OK」

   :「凪さんこれに懲りて早目に他の虫歯も治した方がいいよ」

凪さん:「昔先生に言われた通り腫れてきてしまいましたので・・・」

    :「治します!」

    :「言うか治してください。。。」

 

歯竜:「次に腫れていなければ、先に右下咬めるように治して」

   :「その次に左上の腫れた所治しますね!」

凪さん :「先生、大丈夫ですか!?」

歯竜:「まぁ、泥船に乗った・・・」 

   :「いや、間違えた大船に乗ったつもりで」(笑)

ピノコ:(「泥船」って、沈没するんじゃないのか・・・)

 

歯竜:「凪さんに今出来ることは十分睡眠をとることです」

   :「体が治るのは寝ている間だから、最低6時間は寝てね」

凪さん:「寝ます、寝ます倍の12時間以上」

歯竜:「寝過ぎ、寝過ぎ」(極端な人だ(汗))

 

 

1週間後、

凪さん:「先生、大分腫れ少なくなりました」

歯竜:「よかったですね」

   :「でも原因は除去されていないから疲れるとまた腫れてくるよ」

凪さん:「仕事も少し休みをもらって、睡眠時間を確保しました」

歯竜:「それが一番ですね」

   :「だいたい日本人は働き過ぎなんですよ」

ピノコ:「イヤ、先生は・・・」

歯竜:「?」

   :「きさま、ブッ飛ばすぞ!」

 

凪さん:「先生、漫談はその辺で治療を・・・」

歯竜:「あっ、はいはい」(汗)

   :「右下の痛みは!?」

凪さん:「全くありません」

歯竜:「じゃあ、今日でこの歯の根の治療をお終いにしましょう」

 

歯竜:「これから、ラバーダム防湿後にNC、EDTAによる根管内洗浄、根管形態確認後コンテニアスウエーブにて根管充填を行う」

   :「術後の判断はレントゲン撮影で行う」
   :「なお、オペは1時間半を予定する

 

治療後、

ピノコ:「先生レントゲン現像できました」

CI6.jpg

歯竜:「はい、OK!」

ピノコ:「凪さんの歯って長くないですか!?」

 

歯竜:「長かったねぇ~」

   :「奥歯で作業長23mmの歯ってそんなにないなぁ」

 

 

治療後

凪さん:「先生どうですか!?」

歯竜:「ん!?ばっちりだよ」

ピノコ:「凪さんの歯凄く長かったみたいですよ」

凪さん:「えっ、歯に長い、短いあるんですか!?」

歯竜:「あるんですよ、日本人は比較的短いんですけど・・・」

   :「凪さんの歯は外国人のように長いんですよ」

凪さん:「長いとどうなるんですか!?」

歯竜:「根管治療する私が少し困る!」

      (道具が入りにくいから治療しにくいんですわ)

   :「ただ歯としては長い方が色々有利だから親に感謝だね」

凪さん:「残りの虫歯も早目に治します・・・」

歯竜:「来週から腫れてきた左上治療しましょう」

凪さん:「よろしくお願いします」

 

長くなり過ぎたので、 つづく

次回、「今年の発見率は異常事態」

 

 

 

 

これ、フィクションですからね(笑)

    

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根管治療(根・神経の治療)

根管治療の成功率は色々なもので上げて行くのですが、私的に言わせてもらうと、

1、治療コンセプト・知識

2、経験・技術

3、道具(マイクロスコープ、ラバーダム、CT)

4、「勘」

5、「運」

だと思いますっています。

 

若造が生意気に!

と突っ込まれそうですが。。。  

しかも、「勘」とか「運」って( 'ノω')

 

何が言いたいかと言うと、根管治療において道具というのは順番的に後の方になります。

 

 

先日違和感が取れないと来院された患者さん

マイクロスコープを使用した根管治療を受けられてのですが・・・

1.jpg

一向に違和感が収まらないということ(><;)

 

「?」

パフォレーション(歯の変な場所に穴が開いている)がある以外非常に綺麗な治療がしてあります。

2.jpgの部分がパフォレーション 

 

 『Hファイル』などを使われたのでしょうか!?

 Hファイルはキリみたいな道具ですから、ネジっていけばどんどん直線的に根管形成してしまい、最後は歯に穴が・・・

でも、この部分のパフォレーションはそれほど大きな問題を起こしませんので、ここが原因ではないと推測。

 

 

で仮蓋を取り顕微鏡で覗いてみると、

3.jpg

赤丸の部分が。。。

怪しい!(¬з¬)σ  

 

 

見た瞬間この部分の歯の色が白かったので、石灰化している部分で削る必要があるな!

 

と、

4.jpg

はい、もう1本出てきました( ̄∀ ̄)

 

1、治療コンセプト・知識

2、経験・技術

で治療をしました。

 

この4本目(MB2)の神経管は過去の文献でも多く存在することが分っています。

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/02/ee.html

 

でも裸眼では殆ど見えないんです。

また顕微鏡で見ていても分らないものなんです(>Ц<)

ホント、根の治療って難しいんですよ! 

 

'

 

探すにも多少のテクニックと言うか技術が必要になります。

今回のケースは発泡を頼りにMB2を探しました(超マニアックな方法)

 

 

でも4本目を探し終わった後、

 

 

「?」

 

まだ何か気になる!(´-ω-`;)ゞ

 

で、

5.jpg

6.jpg  

はい、もうもう1本出てきました !

 

 

これは・・・

 

 

4、「勘」

で治療を行いました。

第一大臼歯の5本目の神経管は非常に稀です。

 

 

「?」

 

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/01/post-230.html

今年2本目ですね(^―^) 

 

今年はMM根と結構隠れた神経管見つけていますね! 

 (専門でしているので当たり前と言えば当たり前ですが・・・)

 

同じ顕微鏡・道具を使用していても専門性で差が多少出てしまいます。 

 

 

また、5本神経管を治療出来ても治らないことがあります。

 

神経管を探し出す=100%治るにはならず・・・

根の治療って予知性も低く難しいんですよ。。。(。・Д・。)

 

 

ですから、マイクロやラバーダムもそうですが、

設備はあったに越したことありませんが、ある道具を使用すれば

飛躍的に成功率が上がるものはありませんので・・・

 

 

 

あまりホームページの

道具、設備に振り回されない方がいいですよ(;・∀・) 

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根管充填が良ければ!?

 今回は歯内療法の話でも、

(講演内容とカブリますが^^;)

 

『 根の治療は根管充填(最終的な詰め物:ゴム)がきれいに入っていれば大丈夫!』

『根管充填剤(ゴム)が根の先端まで入っていれば、成功率が高い!』

 

みたいな考え方が昔はありました。

 (今でもこう考えておられる先生はいますが、30年前ぐらいの日本の考え方ですよ^^;)

 

 

例えば、 (右と左は同じレントゲンです、赤丸の部分に黒い影があります)

konzyuu.jpg

 赤丸の部分に根の病変(膿)が出来てしまい、違和感が続いている。

 

これ根の薬の入り方で言えば120点です!

かなり上手な先生が治療したと思われます(・∀・)∩

 

ですが病変が出来てしまっています。

 

 

何故か!?(。-`ω-)ンー

 

 

歯科医師が最終的な『薬』と表現する根管充填剤(ゴム)には何の薬効もありません。

 

神経を取った場所が空洞になっているとそこにバイ菌が繁殖してしまうので、

繁殖出来ないように空間を埋めておく薬で、バイ菌を抑えつけるだけの効果は残念ながらないのです(´-ω-`;)ゞ

 

と「答え」を半分書いてしまいましたが、

現在、根の治療成否を決めるのは根管充填剤ではなく、

「いかに歯の中に細菌が入らないようにするか、余分なものを排除できるかと言う方に考え方が変わっています」

(歯の中のいらないものを歯の外に出すかであり、いかにしてゴムを詰めるかではないのです)

 

言わば、

歯の中を綺麗にする(機械的・化学的洗浄)=部屋の掃除

歯の中にゴムを詰める(根管充填)=部屋のワックスがけ

 

部屋を綺麗にする時に掃除しないでワックスがけだけしますか!?(⌒_⌒;

 

と言うことなんです。

 

歯内療法専門医の先生が口を揃えて言う言葉があります。

何を足すのかではなく、何を引くのか!?』

 

これなんですよ!!ヽ(゚Д゚≡゚Д゚)/

(これって、グロスマン先生が先にいったのか!?シルダー先生が先に言ったのか!?)

 

お二人とも近代エンドを築き上げられた先生なので、どっちでもいいですが『名言』です。

  

*ただ、根管充填剤が長く残っている方が予後が良いとの報告もあります。

 

 

一方こんな歯もあります。

S.jpg

 

根の治療は全くせず、太い金属の土台を入れてメタルボンドが入っていました。

根の治療は殆ど行っていないのですが、根には病変(膿の袋)は出来ていません(p・Д・;)

 

でも、これって。。。

 

根の治療は言わば「家の基礎工事」です。

3000円の銀歯と違い、メタルボンドという10万近くするセラミックの被せは言わば、お金のかかる高層マンションです。

 

患者さんに見えない根の治療は分らないからって。。。

耐震偽装もいい所・・・

 

 

と書くとクレームが来るので、直ぐに訂正 ヽ( ̄△ ̄;ゞ=ヾ ̄△ ̄;)ノ

 

根の治療が苦手な先生だったのかもしれません(汗)

(オブラートに包みました^^;)

 

でも、病変(膿)が見られないので、この根管治療でも

根の治療は『成功』な訳ですよ (◎ー◎;)

 

 

不思議ぃ!?(◎ー◎;)ビックリ

 

 

メタルボンドが大きくかけてしまい、変な内部吸収様の所見もあり、一度根管治療させてもらいました。

S (1).jpg

根管治療を行うと、根尖はすでに石灰化しており、開けれるところまでで根管充填をおこないました。

 

 

最初に出したレントゲンは根に病変がある為に一度根管治療させて頂きました。

konzyuu (1).jpg

 

根管充填は同じように見えますが、消毒(化学的洗浄)をかなり徹底的に行いました!

 

 

 術前⇒術後6ヶ月

konzyuu (3).jpg

綺麗に治ってきてくれました! (」゜ロ゜)」

 

 

「?」 

よく分らない人へヾ( ̄0 ̄)

konzyuu (4).jpg

 黒い部分が無くなってきたの分りますか!?

 

 

神奈川歯科大学の面白いデーターが

抜髄(初めての神経の治療)はオーバー根管充填(充填剤がはみ出す)予後悪し!

特に側方加圧(ラテラル)の方オーバーは垂直加圧(バーティカルオーバー)より予後悪し!

 

感染根管(やり直しの治療)においてはオーバー(少しはみ出す)でも、ショート(少し足りない)でも成功率に差はなかったそうです。

 

一般の人には難しいですね。

ゴムは根の先端から出ると多少予後が悪くなる時があるそうです、また詰め方の方法でも若干の差が出るとのこと。

*ただし、かなりミニマムな話で、一番大切なのは感染させないこと、消毒をきちんとするということですね。

個人的にはオーバーがそんなに悪いと言う印象はないです。

 

オーバー、ショートありますが、ゴムの入りだけで予後をみてみると、

やっぱり根管充填はフラッシュ(ジャスト)が

一番予後良いみたいですね!

 

 

EEデンタルはここを専門でしているので、

 私はジャスト狙いに行っちゃいますけどね!(屮゜Д゜)屮

 

【抜髄】           【感染根管治療】

CI26.jpg

CI6.jpg 

  チェスト!

 

 

「!?」

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根管治療+レジンは!?

エンドを専門でしているのですが、レジンのブログが目立つので

 

今回のケースは少し趣向をかえて、

どこの歯の根管治療をしたのでしょうか!?

 (複数本治療してあります)

 

向かって左側のゴールドの歯は生活歯髄切断をしていますので、

その他の歯で何本神経の治療を行っているでしょう!!

 

a.jpg

*ヒント

治療した歯、メチャクチャ虫歯大きかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解ですd(・ω・ )

 

na.jpg

na (1).jpg 

たぶん。。。

 

術者でも分らないぐらい

奇跡的に上手く行ったケースですから

正解率は低いはず・・・( -ω-;)ゞ

 

 

先日も1件ありましたが、

歯科医師の先生でもレジンと分らず着色を削ってしまわれたと言う患者さんが。。。( ノω<)

 

必ずレントゲンを取って確認してもらってくださいね!

 

 

 

Nさん

お疲れ様でした、メンテナンス頑張ってくださいねヽ(・∀・)

 

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根管治療後の『意図的再植術』

今回は、

何とか歯を保存できた一症例を(-c_,- 。)

術前 一番右の歯の根管治療

2009 9 18.jpg

 

 

 顕微鏡で根管を探してみるもののなかなか根管が見つからない

2010 1 20.jpg

 

 

3回ほど顕微鏡で根管を探してみましたが、全く根管の手掛かりもなく

消毒だけ徹底して行い根管充填

2010 4 2.jpg

 

 

術後しばらく病変が治るか経過を見て行ったのですが。。。 

2010 8 25.jpg

 (根の先の黒い影が治るか見ています)

 

 

 1年経過してもそのままなので2011 1 20.jpg 

意図的再植術に踏み切ることにしました。。。

 

 

意図的再植術

一度歯を抜いて根の周りを掃除して戻す治療です。

画像 035.jpg

 

 詳しくは動画をご覧ください。

'

 

今回取れたレントゲン上の黒い影(肉団子のような物)

4mm.jpg

大きさは約4mm程度

 

抜いた歯を戻した所(一番下の歯

a.jpg 

 

 

手術後写真

2011 02 18.jpg

根の先端の白い物はMTA

 

 

 3ヶ月予後

2011 5 17.jpg

 一層黒い部分が小さくなってきたかな!?

(黒い部分が減る=骨が回復してきた)

 

 

6ヶ月予後

2011 8 23.jpg

だいぶ骨が出来あがって来てくれました。 

 

 

 これなら大丈夫そうです!(^―^) 

外科処置は歯を残す最後のオプション治療になります!

 

やり直しの感染根管治療って難しいんですよ ( ゚Д゚)ノ

神経を取らないように、

もし神経を取ることになったら1回目の根の治療にこそ質の高い根管治療を受けられてくださいね!

 

 

しかし、根管見つからなかった。。。(><;)

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大きな病変(膿の袋)

はやり側枝か!(神経の枝の感染)の経過

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/05/post-294.html

 

3 byouhen (3).jpg   黒い部分が病変(骨が溶けた部分)です。

右のレントゲンではその黒い部分が減って行っているのがお分かりになるでしょうか!?

 

たまたま上手く行きそうですが、

『病変が大きい=即抜歯』

にはならないと言う一例ですね!(・∀・)

 

注意)今回のケースかなり骨の治りが早いですヾ(゜∀゜)

 

後、9ヶ月経過を診て行きます!

 

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演題名「癒合歯での根管治療の経験」

演題名「癒合歯での根管治療の経験」

所属 EEデンタル

事前抄録
下顎の過剰歯の出現率は上顎の37.8%に比べ2.0%とかなり少ない。
なかでも、下顎第二大臼歯が臼傍歯と癒合するケースはかなり稀である。
北村らの報告によると根管の形態は非常に複雑で治療には困難を極めると言う。
今回演者は下顎第二大臼歯と臼傍歯の癒合歯に対し、根管治療を行ったのでその概要を報告する。

 患者は、3
0代、女性、『近医の歯科医院で病変を指摘され』来院。
 患歯は左側第二大臼歯で、過去に留学先のカナダでレジン充填を施されている。
 癒合歯であったが保存を第一目標とし、抜髄を行った。

治療、特に根管の把握では歯科用コーンビームCT、マイクロスコープがその一助になった。
 癒合していた大きな神経管にはMTAを用いて根管充填、正常な形態であった根管には
 垂直加圧法(コンテニアスウエーブ)を用いた。

 また、歯冠修復では、複雑な辺縁形態の鋳造冠を避け、コンポジットレジンを用いた。



 現在術後9ヶ月を経過しているが、問題は全く認めない。


 

 

抄録でした。。。

中部歯内療法学会のスライドは7割完成!

 

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マイクロスコープで分るイスムス

イスムスのことを書こうと思って早3ヶ月が経過。。。

 

またスライドネタなんですが、

 

マイクロスコープ(歯科用顕微鏡のこと)

ちまたでは

『根の先端まで観察出来ないんだから根管治療には意味ないよ』

とおっしゃる先生もいるそうなんですが。。。(*ノω<*)

 

 

マイクロスコープがあると、ある程度イスムスに対する処理ができます。

 

根管上部のイスムス

i (2).jpg

解説図

i (3).jpg

赤丸の部分がイスムスと言って細い溝状の神経です。

近接した神経管と神経管の多くにはこのようにお互いが手を取り合ったような形で細い溝で繋がっていますd(・ω・ )

 

当然この部分の神経も除去した方が良い訳なのですが・・・

実はこの溝(イスムス)裸眼では殆ど見えません(; ̄Д ̄)

見えた所で綺麗になっているかも確認出来ません(; ̄Д ̄)(; ̄Д ̄)(; ̄Д ̄)

 

左の赤丸の中の「白いカス」のように除去しきれていませんでした・・・

 

顕微鏡があると上部のイスムスの有無、

綺麗になっているかの確認ができます! ヾ(・∀・)/

 

 

 

次に根尖近くのイスムス

i.jpg

2本の神経管のうち、1本(頬側根)の根の先に病変が出来てしまっていました。

 

 

青丸の部分が根の先の方のイスムス

  i (1).jpg 

 白い線が神経管2本の白い線の間を繋ぐように横に白い線があります。

こんな根の先でも神経管は繋がっています(-ω-;)

 

こんな深い所の神経管が繋がっているのが分るのか!?(;@3@)

 

実は顕微鏡の使い方で分るんですねぇ~

 

 

分っているから、

そういった方法の根管充填法をチョイスするんですねぇ!(。→∀←。)

 

 

 

と言うスライド・動画を作っています。

講演の時に話します(´-ω-`;)ゞ

  

 

と言うか、本編のイスムスブログ残り3割作らなくては。。。

 

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ここ20カ月の根管治療の平均値を調べてみた!

ここ最近のデーターを取ってみた(スライド作りの為に)

 

このデーターは根管治療スタートから根管充填までの回数をカウントしました。

 

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/or.html

最近の流れとして少ない回数での治療が流行りなのですが、

さてさて、私の治療回数平均は!?

 

 

また中途半端な期間の20カ月(´-ω-`;)ゞ

 

『抜髄総本数 33本』

前歯   2本

小臼歯 7本

大臼歯 24本

 

*Necrosis Pulp(壊死した神経)は感染根管の方でカウントしました。

 

前歯2本

治療回数

1回 0本

2回 2本

平均:2回

 

小臼歯7本

治療回数

1回 0本

2回 5本

3回 2本

平均:2.3回

 

大臼歯24本

治療回数

1回 0本

2回 4本

3回 16本

4回 4本

平均:3.0回

 

『抜髄 平均2.79回』

*1回の治療時間約1:30分

治療期間7~10日に1回 

 

 

 

『感染根管総本数 168本』

前歯   56本

小臼歯 42本

大臼歯 70本

  

前歯56本

治療回数

1回 11本

2回 34本

3回 8本

4回 1本

5回 2本

平均:2.1回

 

小臼歯42本

治療回数

1回 3本

2回 29本

3回 7本

4回 1本

5回 1本

6回 1本

平均:2.3回

 

大臼歯70本

治療回数

1回 1本

2回 31本

3回 25本

4回 5本

5回 3本

6回 1本

7回 2本

10回 1本

11回 1本

平均:3.1回

 

『感染根管 平均2.54回』

 

 

こうみてみると

やはり感染根管処置(やり直しの治療)割合が多いですね!

5倍近く差があります。(「凄い!5倍以上のエネルギーゲインがある」byアムロ)

 

まぁ、専門でしているので必然的に感染根管の割合が多くなります。

また、虫歯が大きくても顕微鏡で丁寧に虫歯を除去していくと神経守れることも多いので抜髄自体の本数はあまり多くないですd(・ω・ )

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/04/post-274.html 

 

ある面、抜髄が少ない歯科医院が理想ですね!

出来るだけ神経・歯を守っている指標になりますからd(・ω・ )

 

ただ、治療の難度でいうと抜髄より圧倒的に感染根管の方が難しいですけど・・・ 

 

 

来院回数を見てみると

感染根管の方が平均来院回数少なくなっています。

(たぶん普通は逆になると思うのですが) 

 

考察、

抜髄の方は大臼歯の割合が多いこと。

(奥歯の方が神経管の数が多くて、治療は複雑になる分治療回数はかかってきます

 

私は抜髄の場合必ずペリオドンを1回貼薬して、2回目から根管を触るので、カウントが1回増えてしまいます。

一方感染根管は1回目の治療から根管内のガッタパチャーを除去しにに行きますので、この差が数字に出てきているのかなと思います。

 

 

しかし、感染根管の10回、11回って。。。

多いですね( ̄‥ ̄;)

 

 

 

 

さてこのデーターをスライドに!

 

疲れたから、明日やろう・・・(><;)

 

 

 

 

成功率のデーターも取りたいのですが・・・

 

上手く行っているのか、痛みがでていないのか・・・

1年後のレントゲン診査に来て頂ける方が少なく。。。

 

今月から電話で定期レントゲンのお知らせの方をさせて頂きますm(_ _;)m

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マイクロスコープなしに治療出来ますか!?

歯科で使用している顕微鏡のことを

『マイクロスコープ』と言います。

 

先日海で友達と話していると、

友達:「いの君の所の歯医者は何してんの」( ゚д゚)

私:「あ~、顕微鏡で虫歯や神経の治療しているんだわ(三河弁)」(・ω・ )

友達:「ふぅ~ん、顕微鏡!!? っているの!?」( ゚д゚)

私:「まぁ、あった方が良い場合が多いね」(・ω・ )

友達:「どんなことするのか見てみたいね」( ゚д゚)

私:「? ようつべで見れるよ」(・ω・ )

友達:「はぁん!? 歯の治療を!?」( ゚д゚)

私:「そう、歯の治療」(・ω・ )

友達:「そんなの見る人いるの!?」( ゚д゚)

私:「あの~、ウチの動画これでももうすぐ900000アクセスなんですけど・・・」(・ω・ )

友達:「どんなマニアが見るんだよ!(笑)」( ゚д゚)

 

 

確かに今の時代、一般の方が歯の治療動画を好き好んで見るのは・・・

 

 

マニアですね(笑)

 

 

マニアな患者さんが多く来院して頂ける為全国から患者さんが来院して頂けます! 

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/06/post-105.html

(日本の真ん中にある為か^^;)

 

「信長の野望(光栄のゲーム)」ならぬ

『EEデンタルの野望』で各県の患者さんを集める

と言うお馬鹿さんなことを昔言いましたが、気づくと既に27県! (その他、海外2名)

http://www.eedental.jp/blog/archives/2008_4_23_122.html

 

半分は超えましたね!ヾ( ̄0 ̄; )

 

 

で、

今月の動画は【樋状根の根管治療】

「見せてもらおうか、連邦のマイクロスコープの性能とやらを」
 「見せてもらおうか、連邦のモビルスーツの性能とやらを」(byシャア)

マイクロスコープの性能とやらを見れる1症例に仕上がっております。

 

*この動画見て「顕微鏡なしでもこんなことできるよ!」と言う先生は「ネ申」認定です(笑) 

'

 

 

かなり複雑な根管でしたが、3カ月後には綺麗に骨が出来あがってくれました( /^ω^)/

toizyoukon2.jpg 

この歯は近医の先生から依頼を受けた歯なのですが、

何とか残せそうです(p・Д・;)

 

 

 

 

 

「ニューガンダム(マイクロスコープ)は伊達じゃない!」(✪ฺД✪ฺ)
(ファンネルついてないけど・・・)

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歯科用CT(CBCT)っているのか!?

あまりHPなどでCTのアピールしていませんが、

一応EEデンタルにも稼働率の低いCTがあります

 

なぜ稼働率が低いのか!?(。´-ω・)ン?

 

それは根管治療レジン治療しかしていないので・・・

まずレジン治療ではCTは必要ありません。

また根管治療でもレントゲンで診断に困る難しいケースはそんなに多くなく、CTの必要性を感じません。。。

 

 

先日ある、講演を聞きに行ったら、

「根管治療においてCTは全患者に必要」

と話されていた先生もおれれましたが・・・

(それでいてマイクロはたいしていらないとか。。。)

 

私からしたら逆なんですけど。。。

(先生次第で考え方は色々ありますね)

 

 

 

で、

最近あった症例を,

治療する歯:5番

臨床症状:なし

1.jpg

レントゲンの近心投影で見ると近心側の小さな虫歯以外問題がないように見えます。

と言うことで『普通の虫歯の治療』をしたのですが・・・ 

 

実はこの歯以前の詰め物(レジン)がかなり深い部分まで充填してありました。

で、結局神経まで達してしまい、0.3mm程度露髄(神経が出ること)してしまいました。

 

本来露髄すると多少は出血するはずなのですが・・・

全く出血なし!(。-`ω-)ンー

 

ん~!?

なんとなくおかしい・・・

 

レントゲンよく見るとこの歯神経死んでいないか!?

 

と言うことでCTを撮って みると、

5ban sainasu (3).jpg 3.jpg 

 

神経死んでいるどころか、上顎洞まで炎症が波及している!

*歯が原因で俗に言う『蓄膿症』になることがあります。

 

正にこれがそのパターン(゚ω゚;A)

 

術前に電気歯髄診断しておけば神経生きているか・死んでいるか分るんですけど、

この検査痛いし、全部の歯で最初にすると相当痛い治療になるので、私はレントゲンで神経が生きている・死んでいる調べるのですが・・・

 

今回の歯は麻酔をした後の治療中に分ったので「電気歯髄診断」は出来ず・・・

 

結局この歯は神経が死んでしまい化膿してしまったので神経の治療を行うことになりました。

 

今回のケースは通常のレントゲンでは判断出来ず・・・

CTで診断が出来なければ将来的に問題がかなり大きくなってしまっていたかもしれません。。。 ( ノω<*)

 

 

 

 

 

で最近もう1ケース同じようなことが、

歯科医院を2件回っても原因が分らず、耳鼻科でも歯科の問題だと思うと言われ・・・

ウチが3件目 (±∀±;)

2.jpg

 これもレントゲンで原因が分らないのでCT取ってみると・・・

 

4.jpg

 

上顎洞炎(蓄膿)の原因はやはり歯でした。。。

  

 とりあえず、

抜く前に根管治療をして治るかみてみます。

 

 

ケースによりますが、CTは非常に大きな効果を生む診断ツールになることがあります。

ただし、被曝もありますから無駄に撮らない方がいいのも事実です。

 

 

あっ、EEデンタルでは私が必要と思った時のみCT撮影を無料でしています。

患者さんからの希望は。。。 

 

 

撮影費用を頂きますよ!

 

 

と言うか「必要ない!」と一喝すると思いますが(。-`ω-)

 

 

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根管治療専門医『親知らずの悪影響 抜髄からレジン充填』

親知らず、ありますか!?

 

現代人は親知らず抜いておいた方が良い場合が多いです。

 

無理な場所に生えていることが多いので、

親知らずを残したが為に手前の第2大臼歯を虫歯にしてしまう

ことが多々あります(゚Д゚≡゚Д゚)

mae.jpg  CI9.jpg

 赤丸の部分は親知らずの影響で歯ぐきの下にまで虫歯が。。。

 

 

これどのように治療計画をたてるか!?φ(・ω・ )

教科書的に言えば、

A案

1、親知らずの抜歯

2、第2大臼歯の抜髄

3、第2大臼歯のクラウン(銀歯)orアンレー(部分的な銀歯)

 

とたぶん90%の歯科医師が治療計画を立てると思います。

 

他の10%とは!?

 

B案

1、親知らずの虫歯処置

2、第2大臼歯の抜髄

3、第2大臼歯のクラウン(銀歯)orアンレー(部分的な銀歯)

 

たぶん、この治療計画が8%ぐらい(適当な数字)

 

残り2%

 

C案

1、親知らず、第2大臼歯抜歯

2、第2大臼歯のインプラント

 

が1.8%(適当な数字)

 

 

で、残り0.2%とは・・・

 

D案 

1、親知らずの抜歯

2、第2大臼歯の抜髄

3、第2大臼歯のレジン充填(プラスチック)

 

当然、すき間産業のEEデンタルは、この0.2%の治療法を選択!

 

 

最初近くの口腔外科(成田記念病院 口腔外科)で抜歯をして頂き、

抜歯後10日のまだ親知らずの穴が開いている時に、第2大臼歯の虫歯の治療スタート

 

まずは普通にレジン充填をします。(あんまり普通じゃないけど(_ _)) 

naka.jpg 虫歯をきちんと取ると神経まで虫歯が達していました。。。

 

 

 

この後、

もう一度歯の上から穴(3.5mm)を開けて根管治療を行います。

(歯の横からのアプローチ1と縦からのアプローチ2)

3.jpg 

手間をかけて健康な歯を残す! (・ω・ )

(歯科医の先生が見ると、何でまたわざわざと思われるかもしれませんが・・・)

 

 

レントゲン(術前・術中・術後)

zenntai.jpg

 

 

術後の説明を

ato.jpg水色の部分が全てレジン

 (殆どに見えますが(  ゚ ▽ ゚ ;))

 

 

 

見える部分のエナメル質は全て健康な歯で保存、

中の方は殆どレジンに置き換わっています。

 

zyuten.jpg充填後の 写真

【説明】

卵を大きく割らないように底に小さな穴を開け

中の白身・黄身を取り出し、殻の中にプラスチックを流し込む治療を行う。 

 

 

 

 

 

1本の歯の

「地味~ぃ」な症例でした!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実を言うと、この歯の近心根は、

非常に珍しい(発生率0.5%)3本の神経管でした。

3konn.jpg0.5%の確率の歯を

0.2%の治療法で(笑)

 

 

 

 

 

まさに『隙間産業』。。。(; ̄Д ̄)

 

 

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根管治療専門医 『大きな病変の根管治療』

以前ブログで書いた、

『感染根管後 骨が出来ていく!!』

 

の続編

2byouhenn.jpg

説明

レントゲン左の真ん中辺りに黒い丸が見えますか!?

実は、この部分は白っぽい状態が本来の状態なんですが・・・

 

歯の中の細菌により人差し指の第一関節ぐらい骨が溶けて無くなってしまっています

 

そんなことって・・・

 

 

 

あるんです!

(上のレントゲンがCGじゃなく、事実ですから(p・Д・;))

 

 

レントゲンを見てもらうと、右のレントゲンに行くにしたがい徐々に黒い面積が減ってきています!!

 

 

 

すなわち!

 

少しずつ骨が出来てきている!d(・ω・ )

 

 

もう後1年もすれば 

更に骨の密度も上がって行きます!v( ・ω・) 

と思います。(と小さく書く。。。)

 

 

 

たまたま上手く行きましたが、

「根の病変が大きい=即抜歯」ではないですからね。

 

ある先生にレントゲン見てもらった所、

「これだけ病変大きくても治るんだね!」と

 

 

まずは根管治療をしてみましょう

今回の歯のように治る時もありますからね(・∀・)ノ゛

 

 

それと、ここまで問題が大きくなるのは必ず神経を取った歯ですから、

神経を取らないように早目の治療を心がけてくださいね!(>Д<;)ゝ"了解!

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意外と多い下顎の2根管

 一応スライドにしようかなと思っているネタを『一席』m(_ _)m

 

前歯・小臼歯の 下の歯の神経管は1本と考えられがちですが、

意外と2本目が多く存在します。

(ホント意外に多くあります)

 

また、この2本目の処置が出来ていなかった為に『病変』が出来てしまっているモノも存在します(´ω`。)

 

例えば、

byouhenn.jpg byouhenn (1).jpg

 

①切歯、②犬歯、③第一小臼歯 全て2根管です。

赤丸の部分が病変(膿の袋)

この複根データーを調べてみると、

愛知学院の実習帳で、

下顎 切歯: 中切歯:11% 側切歯34%   

    犬歯: 稀に2根管

    小臼歯:15%(第一小臼歯に多発

 *2根管は中切歯より圧平度が強い側切歯に多く出るようです。

 *中心結節第二小臼歯に多くでます。

 これ

ketusetu.jpg

 

尊敬する小林先生の本で、

下顎 切歯:30.6%

    犬歯:13.5%

    小臼歯:11%

 

となっています。

 

習う分には暗記すればいいのですが、治療になると非常に見つけずらく治療が難しいのが下の歯の複根管(2根管目)です。

 

ではこれらを見つけるには何が有効なのか!?

レントゲン(正放線・偏心投影)

マイクロスコープ

CT

の順で必要になるかと私は思います。

(バリバリ私見ですからね、また個人的には複根でCT撮ったことはないです^^;)

 

製作中の『CTってよく分る! ・・・時がある』も講演スライドにします!

 

 

では歯の中はどんな風に見えるのか!?

 

動画

 

レントゲン症例

30%ぐらいで見られる:前歯の複根

kagaku1.jpg kagaku1 (1).jpg 

 

 

10%ぐらいで見られる:犬歯の複根

kagaku3.jpg kagaku3 (1).jpg 

+パフォレーションリペア(MTA)

 

15%ぐらいで見られる:小臼歯の副根管

  kagaku4a.jpg kagaku4.jpg

 

ただし、小臼歯関しての枝分かれは近遠心に分れている場合と頬舌側に分れている場合の2パターンがあります。

近遠心に分岐:27.0%

頬舌側に分岐:67.5%

と頬舌側に分岐するパターンが多いとの報告もありますので、このケースは正面からのレントゲンの他、もう1枚近心投影すると、

kagaku4.jpg

左下のレントゲンで見ると1本のように見えますが、

右下のように角度を変えて撮ってみると2本の神経管が見えます。

 

と言うスライドを作ろうかなと思っています!

 

 

 

 

 

 

 

 

未だにスライド枚数ゼロですけど(TωT)

  

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下顎7番(第二大臼歯)の癒合歯

根管治療をしていると神経管が特殊な歯がたまにあります。

バリエーションが多い

 ・上顎2番 

  ・上・下顎7番

  

下顎の7番は他の歯に比べると比較的多くのケースで特殊な歯の形が見られます。

 

ええっと、

下顎の7番とは下あごの一番奥の歯です。

(親知らずはカウントしないで( ^-^))


一般的には日本人の2~3割が持つ「樋状根」と言う歯が有名なのですが、

今回は7番に小さな歯(臼傍歯 )が合体した「癒合歯」を取り上げます!(`ゝд・)

yugousi 1.jpg

 一番右の歯です!

 

似たような形で「癒着歯」と言うものもありますが、

2つの違いは2本の歯が軽く接している物を『癒着歯』(ゆちゃくし)

一方がっつり神経までくっ付いているものを『癒合歯』(ゆごうし)と言います(*^ー゚)b

 

今回は歯髄までがっつりくっ付いていたので「癒合歯」になります。



  

 

患者さんは海外で虫歯治療を受けられたのですが、不幸にも神経が死んでしまってました。(歯科治療にはどうしてもたまに起こってしまう偶発症です)

術前時、非常に上手なレジン充填がしてありました!ヾ(^ω^ )


 

動画の詳しい説明

まず小さな歯の横の面(頬側)にレジンが充填してあったのでこの部分から除去、すると膿がダクダク出てきました。(0:20過ぎ)

歯を押しても膿が出たり引いたり・・・(((((( ;゚Д゚)))))


 

まず虫歯を取り、もう一度レジンで壁を作ります(1:05辺り)

フロアブルレジン(液体状のプラスチック)を何回かに分け詰めていきます。

この時最終的な形を考え丸みのある本物らしいラインを目指します( °o°)


針金の先から液体状のプラスチックが出てきますが、針金の細さは0.4mm程度です。


1:36 ラバーダムをしていよいよ歯の中の掃除に!!

1:47 今回は奇経歯と言うことで一応術前にCT撮影を行い根管の位置は術前に把握しているのですが・・・

思った以上に難しい根管のようで、また患者さんは小さな女性で口も大きく開けられないので(2横指ちょっと)ヽ(・_・;)


口が開きにくい患者さんの治療は難しい。。。


1:55 もう少し削ることにしました。

と言っても0.4mm程度ですが^^;


2:20 神経管の数は3本でした。

 

 

2:37 通法通り根管充填終了!!


 

2;53 その後コア用レジンを詰めて行きます


 

3:16 土台のレジンの色(真っ白)を消す為にオペーク色のレジンを詰めます。

下地の色を消して歯の色っぽくしていきます。


3:32 レジン充填終了( ´∀`)ノ゛


 

 

6カ月後骨が大分回復してきてくれました。

 

 

 

めでたしめでたし(。ˇε ˇ。 )

 

 

 

 
でも! 

yugousi.jpg

 


 

神経を取った後は被せる治療方法しか治療オプションが無かったら。。。

 

これどう補綴するか・・・

これも最初に考えなければならない問題の1つではありました( ´Д`;)


これ被せ物作れないでしょう・・・

 



被せ物が想像出来ない(>д< )


 

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外科的歯内療法(根切)のその後

 以前、3本再外科処置させてもらった患者さんのその後、

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/01/post-38.html

 

分りやすく病変部分を赤丸

zentai.jpg たぶん、プロの方(歯科医師)には見にくいと思いますのでこちらを

konsetu.jpg 

 全体的に大分骨が出来てきてくれてどやら3本とも成功の方向に進んでくれています。

一番右のレントゲンの1年4ヶ月後(すみません中途半端な期間で・・・)

 

前に歯内療法専門医の吉岡先生に1年予後のレントゲン見てもらった時には

『不完全治癒と分類されます』
とのことでした。

 

たまたま先日来院されたのでレントゲンを撮らせてもらったのが1年4ヶ月後

「!?」

1年予後のレントゲンからまた少し骨が出来てきて・・・

 

ん~、一般の方は分りにくいですね。

どこを見ればいいのか!?

 

kakudai (1).jpg 

赤の点線部 

すこしずつグレーの面積が増えて行っているの分りますか!?

逆に黒い部分が減っていっているのがわかりますか!?

 

この灰色の部分は骨になり、黒い部分は骨がない部分になります。

ですから、灰色の部分が増え、黒い部分が減るのは良い方向へ治癒して行っているというこのなので(`・ω・´)v

 

この部分は頬側から口蓋側まで骨が無くなっていた部分で、スルー&スルーの状態でした。

 

えっと、(;・∀・)

簡単に言うと、唇側から舌(ベロ)側まで全く骨のなく貫通していた状態でした。

 (分厚いはずの骨に穴が空いていると思って下さい)

 

ケースによっては人工骨(凍結乾燥骨)やバイオスを入れたりGBRをする訳ですが。

 

えっと、(;・∀・)

簡単に言うと処理された他人の骨や牛の骨、また人工の膜などを入れて人工的な骨を作る手術をすること

 

なんですが、

 

すみません、GBR出来ません!(;・∀・)

 

 

 でも人工骨入れてもレントゲン上で上手く行ったように術直後見えるだけで、成功率には全く関係ありません(;゜○゜)

根の処理がうまく行っていなければ、入れた骨も感染してしまい結局は膿が出てきます。

 

個人的にはきちんと根の先の処理を行えばいいかなと思っています(;☆ω☆)

 

口腔外科の友人もわざわざ感染源になるかもしれない人工物(人工骨、膜)は入れない方がいいと話していました(;・д・)

 

 

 

 

今回の歯、もう少し経過を診て行きたいと思います+.(・∀・).+

   

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MM根(ミドル・メジアル) (抜髄根管)

月曜に、講演のネタを貰いに愛知学院大学へ行っていたのですが、

 

山口先生

すみません、1回しか見つけたことないと話していたのですが・・・

 

開業以来2本目のMM根を見つけてしまいました( ̄ω ̄A)

*MM根:Middle Mesial (ミドル メジアル )

MMkon1.jpg

患歯は左下7(親知らずの影響で大きな虫歯が出来てしまっています)

 

頻度的にそんなに多くはないのですが、年にあっても1本のMM根

MMkon.jpg

3つ白い点があるの分りますかね!?

本来ここの神経管は2本なんですが、極々稀に3本目があります。

(真ん中の白い点がMM根)

 

*「MM根」の説明はこちら

http://eedental.fine.to/eeblog/2009/12/post-27.html

 

ただ、ここの場所あまり太く削り過ぎると歯に穴を開けたり、

歯の強度を弱くしたりするので今回は少し控えめに削りました。

(#25 0.06テーパーまで 他のMB,DBはプロテーパーF2まで)

 

珍しいと言えば「MB3」とか

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/01/post-230.html

 

あまりないですけど、全部の歯で一応ないかはチェックしにに行きます(^―^)

 

 

 

(「MM根」や「MB3根」あると、あったでたぶんニヤついて治療していると思います(^m^ ))

 

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ファイル破折の連続記録が・・・

ここ最近と言うか、

ここ2年ちょっとニッケル・チタンファイル珍しく1本も折っていなかったのですが、

とうとう今日ファイルを折ってしまいました。。。(><;)

 

前回の治療の際に、

前の先生が大きな湾曲点でレッジ(歯の中の傷)を作っていたのが分っていたので、

カルテに

「次回拡大時、根管形成に気を付ける!」と注意文を自分で書いていたのに。。。

 

fwairu hasetu.jpg

 

書いていたのに折ってしまいました(´_`。)

 

 

使用していたファイルはプロテーパーF2 

しかもあまり使っていない新品に近いファイル。。。

今改めて見ると柄の方も多少歪んでいますね。

 

今回のファイルはスクリューイング現象や、クリッキング音など全くなしに折れました・・・(・ω・、)

 

「?」

でも折れた2mmのファイルがなぜあるのか!?( ゚ω゚) ハッ

 

 

必死になって時間内に取りましたよヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/

(今回は除去に30分かかりました、ニッケル・チタンは除去が難しい・・・ 折ったの私ですけど(´‐公‐`))

 

 

こんな感じで

 

 

 

 

 

また明日から新たな記録の更新を目指します!(TヘTo)

 

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外科的歯内療法(歯根端切除術) 切開

外科的歯内療法後6ヶ月予後で患者さんが来院されました。

 

術前のレントゲン

1.jpg

*被せ物は綺麗なセラミック

  +長いコアが入っています。

*根の先端には病変

  +変な歯根吸収像

 

 

 

この歯は外科的歯内療法の適応だと診断。 

 

 

手術後1週間の糸取の時の歯ぐき

術後1週間.jpg

傷が目立たないようにする為に極細(7-0)のナイロン糸を使用

(もう少し縫合練習しなくては。。。)

 

 

で、先日が6ヶ月予後の日

2.jpg 

おぉ~、大分骨できてきましたねぇ!

 (赤丸の部分は骨が溶けて空洞化した部分です)

 

6カ月後の歯ぐきの方は!?

術後6ヶ月.jpg

切った所があまり目立たないように治癒してきてくれました

(狙ってしていますが、ここまで綺麗に行くと嬉しいですね(^~^)ゝ)

 

 

反対側の歯も(こちらは通法の歯内療法+MTA)

3.jpg

綺麗に治ってきてくれました ♪( ̄ω ̄)v

 

 

 

 

 

  

1つずつの手技の『精度』を

上げて行きたいですね( ̄ω ̄)

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歯髄壊死( necrosis Pulp)

7月無計画に勉強会入れていたら大変なことに気が付いた院長です(ー△ー;)

(波乗りシーズンなのに・・・)

 

最近気になった1症例を

・虫歯が大きく神経の近くまで治療を行った歯

・神経を残す治療を受けた歯

などは後で神経が死んでしまうことがあります。

 

*歯科医が残す努力をしても患者さんの体がそれを拒絶することがあります。悲しいですけど事実です(TT;)

 

この時「痛みを出す場合」もありますし、「痛みが出ない」まま神経が死んでしまい(歯髄壊死)フィステルが出来て来ることもあります。

 

で、このような歯に共通することは、

歯の中で『石灰化』が起こり神経の治療が行いにくくなることがあります。

 

石灰化 : 例えると、元々神経の穴が水道管のようにある大きさの直径だったものが、ストローの管のように急激に細くなることがあります。

 

*掃除をしようとした時、水道管のように道具が入る場所はいいですが、

ストローのように細い管の中を掃除するのは「特殊な器具」を用いないと不可能ですよね。

また掃除するのも大変ですよね。

 

話を戻します (・∀・)φ

 

神経が保存できても(神経が残っても)、

前回の治療で神経付近まで削った歯は石灰化を起こし、

神経管に道具が入りにくくなり治療が難しくなることがあります。

 

今回の歯も。。。( ;′Д`)

esi.jpg

赤丸の部分は骨が無くなり膿が・・・

赤の点線部は神経管が細くなった部分

トンネル内に落石事故が起こった状態で道が崩れている(><;)

 

 

根管治療を行う際には別方向からもう1枚撮影して合計2枚のレントゲンで推測を立てるのですが・・・

 

2枚とも、

 

 歯竜「? 根管ないねぇ」 (・ω・;)

 

(この第一小臼歯は通常2本の神経管があるのですが、2本とも石灰化が起こっているようです)

 

こういった歯はどうするのか!?

外科処置(抜歯)!?(p・Д・;)アセアセ

 

 

 

外科も1つだとは思いますが、まずは通法の根管治療ですね(・O・)σ

 

migiue4.jpg

 

なんとか、2本の神経管の掃除ができました

(2本の白い線が神経を取った部分です)

通常の根管治療に比べると非常に難易度が高くなってしまっていました。。。

 

膿が出ていた歯なのですが、今後しばらくは経過観察していきます 。

(骨が少し炎症で無くなっているから)

 

こういった石灰化起こした歯って最初のアプローチが非常に重要になると言うか、

最初に根管(神経)を触らせてもらえるので何とか処置ができます(p・Д・;)

(私見というか私のブログなので「私は」として読んでくださいね。)

 

逆に言うと他の先生が一度触った歯は傷が入ってしまっており、さらに難易度が上がっているので、このように根管形成ができない場合もあります。

 

0.06mmの超極細ファイル(特殊な神経を取る道具)

でギリギリ攻めれる根管に0.2mmの傷(レッジ)があると、それはもう大変です...(´Д`;)...

 

神経の治療は非常に繊細というか、

0.1mm以下の非常に細かい単位で仕事をしています(⌒_⌒;

*日常では『0.3mm』となると非常に小さな単位なのですが、こと根管治療においては0.3mmは大きな単位になります。 

 

 

今回の歯も先端が0.06mmの#6から先端が0.15mmの#15、

後は、C+ファイル(←結構使える)でただひたすら

「チマチマ・ステップバック法」を繰り返して行ったのですが、一度歯の中に傷が入るとそこでジ・エンドな非常にスリルある治療(エンドドンティクスゲーム)でした(±∀±;)!!

0.06mmKファイル

⇒0.08mmKファイル

⇒0.10mmKファイル

⇒C+08ファイル

⇒0.15mmKファイル

⇒0・06mmKファイル に戻る

 

第一ステージは、

この繰り返しをただひたすら繰り返します。

無心で!(ー人ー)

 

 

今現在一番細い神経を取る道具というのが #6の0.06mm

ただこれ以上神経管が細くなられていると神経管の除去はそこまでとなります(><;)

 

生まれ持ってきた神経管が0.06mm以上に細くなっている場合はないので、治療後症状が出てしまった歯は積極的に神経を取るのも根管治療の成功率を上げるための1つのポイントになるかと思います。

 

 神経は残した方がいいのは事実です!

ただ固執して悪くなった神経を保存するとこのように難しい治療になることも多々ありますので気を付けてくださいね(」゜ロ゜)」

 

 

 

 

 

しかし、今回の歯は穿通に時間がかかった。。。(*□*;)

   

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はやり側枝か!(神経の枝の感染)

このレントゲン

sokusi.jpg

赤丸の部分が骨が無くなっている部分

ここまで病変が大きいと・・・(+ω+)))

 

口腔外科で犬歯を抜歯して手術。。。

と先生に言われたそうですil||li(つд-。)il||li

 

 

でもよく見ると『側枝』が原因っぽいような・・・

側枝とは神経の「幹」から出る神経の細い「枝」です。

 

今回の歯はその枝に感染が

「あるんじゃぁないかなぁ~」と(゜Д゜;)

 

で根管充填してみると

sokusi (1).jpg

青丸が側枝の出口

 

やっぱり側枝かぁ~。。。_(・ω・ )

(側枝だと思ったので、メチャクチャ洗いました)

*根尖は石灰化していたので開けれる部分までで根管充填

 

 

sokusi (2).jpg

 

 

出来ることは全てしたので後は。。。

 

 

 

 

 

 

待つ!!ヾ( ̄0 ̄)

 

自分的にはかなり治ってほしい症例です

(20代の女性ですし何とか・・・(>人<;))

 

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感染根管 これ、本当ですか!?

AAEのポスター発表で見たものを「ようつべ」で動画を発見!!

 

 

根尖病変の掻爬(かき出す)を根管内から行う時代ですか・・・

 

'

 

 

でもこの方法。。。

麻痺などのリスクが高そう(。´-ω・)

 

怖っ!!

 

ようつべのコメント欄の最後

『Apexumプロシージャを使用して6ヶ月以内に根尖病変の95%が治癒なったことが明らかになった。』

 

と、 「素晴らしいCM」が書いてありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな訳ないだろ。。。( 'ノω')コッソリ

 

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精製するだけで巨万の富のMTA(Mineral Trioxide Aggregate)

先日、殆ど使っていない携帯に連絡が入り

 

友人:「井野君、明日暇!?」

私:「何もしていませんけど」

友人:「家の修理をしているんで、よかったら・・・」

私:「よかったら・・・      波乗り後に行きますわ」

 

DSC02152.jpg

あまり波良くないねぇ・・・

  

 

じゃあ、大工の手伝いにでも( ̄へ ̄ )

 

 

 

そこで山積みのセメント発見!!

DSC_0077.JPG

 

「ん!?」☆(゚ω゚ )

 

「おォ~、ポルトランドセメント!」

 

 

ポルトランドセメント

ポルトランドセメントに砂と水を加えて混ぜ合わせるとコンクリートになり、倉庫の床などに使用します。

 

 

友人:「何、井野君いるのか!?」

私:「いや、いらないんですかど。 これ1袋だいたい御いくら万円ですか!?」

友人:「問屋から買うと1袋450円だね」

私:「4、、、450円!?」(・д´・+)

友人:「昔からセメントの値段だけは変わらないな」

 :「因みにこれを精製したものが、歯科では1g:1万円オーバーです」

友人:「1g!?」Σ(゚Д゚;o)

私:「そう1g」(ー。-;)

友人:「やっぱり歯科治療は高くなるはずだわ」

 

1g:1万円の商品がこれMTA

DSC02161.jpg

 

ポルトランドセメント 25000g:     450円

MTA               1g:10000円

精製を行うと555555倍の価値がそこには生まれる!( ・`ω・)

 (正確には555555.55555...............倍 )

 

MTAはたぶんここ半世紀で一番のヒット商品だと個人的には思います。

企業は莫大な投資をして長い期間をかけて実験を繰り返して商品を開発しています。

 

企業もボランティアではありません、純粋に利益だけを追求します。

(当然ですけど^^;)

で、最近になり企業も保険材料として赤字になるものは自費材料として認可を得るようになってきています。

 

保険材料の第一条件は「絶対的に安い」です。保険治療費は海外ではあり得ないぐらいロープライスなので・・・(>。<;)

 

海外には良い材料、素晴らしい材料がまだまだあります。

ただし、安くはないです。

 

高額の商品が必ずしも良い訳ではありませんが、

多くの場合で良い材料は高いです(; ゜д゜)

 

 

 

でも10万倍以上の『値段』の差って凄いな(笑)

因みに海外では日本の半額でMTAが買えます。

(海外の商品は日本で買うと倍ぐらいします。治療費は海外の方が数倍高いのに・・・)

 

日本のメーカーでポルトランドセメントを精製して1g2000円ぐらいで保険適応で販売すれば・・・

凄く売れると思いますよ(*・∀・)/

 

 

 

 

 

ただし、莫大な投資が必要になると思いますけど.....((((*。_。)

  

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初診で来院される方へ 「初診の際の参考に」

初診で来院される方へ

 

初診日には治療を行っておりませんので注意してください

 

中には遠くから来ているのでその日に治療してほしいなどの要望もありますが、実際診てみないと、

・私で治療できるのか、

・どんな材料を使用するのがベターか、

・治療時間はどのぐらいかかるのか、

・患者さんの希望はどうしたいのか、

など分からないと治療のしようがないので当日の治療はしておりません。

 

ただし、応急処置が必要な場合は初診の時間内に応急処置は行います。

 

 

初診で来院して 頂いた際に問診表を書いて頂くのですが、そこの項目に

1、問題になっている歯だけを希望

2、全体を一度検査して話を聞きたい

3、先生と相談したい

と3つの選択肢があります。

 

根管治療や、すきっ歯などの1、2か所の治療希望の方

1、問題になっている歯だけを希望  を選んでください。

レントゲンを1~2枚撮影してその日のうちに治療方針、費用などお話します。

(初診代:10500円のみです) 

 

3か所以上の治療を希望される方全体的に治したい方

2、全体を一度検査して話を聞きたい を選んでください。

この方は初診時に全顎検査(レントゲン14枚、口腔内写真、顕微鏡で口の中の診査・説明)を行い

次回30~40分かけて診査結果をお伝えして、治療の希望を聞きます。

その後、治療計画書を郵送します。(治療部位、材料、金額が書かれています)

(初診代:10500円+検査代15750円 来院回数2回)

 

どうしていいか分らないと言う患者さん

3、先生と相談したい を選んでください。

最初に私が見せてもらって、1か所のみの治療にするか、全体的な検査をするか判断します。

(初診代:10500円 or 初診代:10500円+検査代15750円 来院回数2回)

 

後、全顎治療を希望される方は、治療に対しての希望を言ってください。

例えば、

1、白く治したい

2、見える範囲で白く、長持ちする治療がいい

3、もし私(患者さん)の口の中が先生(井野)の口だったらどう治すのか!?

4、予算を決めて優先度の高い所から治したい

など、

 

・「HPのどの治療を組み合わせると綺麗に見えるのか?」

・「ここは何の治療を行うと長持ちするのか?」

は考えなくていいです、私が考えます。

 

 

その他、セカンドオピニオン

『今の治療がどうなっているかを客観的に話をします』

注意)、必ずファーストオピニオンに一度帰って頂きます。

 

私の話を聞いてみた後、当院での治療を一度考えられる方は

1、問題になっている歯だけを希望  を選んでください。

 

 

以上初診の際の流れを書いてみました。

 

  

来院される際の参考にされてみてくださいヽ(>ω・)ノ

 

 

初診時には待合室で、5分ぐらいの簡単な問診表の記入と、

本人確認をさせていただきますので、免許証などを持参してください。

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必要最低限削り、最大限歯を残す 小さな穴をドロップテクニック!?

まずは間違い探しを

右と左の違いを見つけてみてください φ(・∀・)

 

?.jpg

 

 

見つかりましたか!?

実は左が術前、右が術後

たぶん歯科医師の先生でも難しいと思います(・ω・ ;)

(写真が見にくいからしょうがないですかね^^;)

 

 

理由は後ほど

 

1.jpg

 

左の写真どこに虫歯が!?

あるの!?でしょうか。

 

 

 

 

 

実は真ん中の健康そうな歯に大きな虫歯がありました。。。

図4.jpg

 

 赤丸の部分に虫歯が。。。(((((( ;゚Д゚)))))

 

 

1 (1).jpg 

で、何ですか!?

この「青い点!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

この謎を知りたければ。。。

この動画を見てみてください!!

 

 

 

 

 虫歯の治療後、この青い部分(1.5mmぐらい)

から根管治療をおこなっています。

青の部分はレジンです、穴が小さいので本物の歯とレジンとはっきり分るようにわざと(技と)色の違うレジンを用います。

 

根管治療後

図1.jpg 

図3.jpg

 

ただ、ここまで小さな穴だと。。。

小さすぎてレジンを詰めるには非常に困難になります。

 

で、確実にこの穴を埋めるにはフロアブルレジンを活用

+よりリアルに詰めるには。。。(。゚ω゚) ハッ

 

 

 詰め終わった後が最初の右の写真になります

1 (2).jpg 1 (2).jpg 

ドロップテクニック!?

 

パソコン用語のドロップ

* 掴んだものを放して「落とす」ことになぞらえてこのように呼ぶ。

  サクマドロップとは違います( ゚д゚ )

 

治療期間:2回(3週間)

 

歯科医師の先生の中には「髄角などの取り残しは!?」と思われる先生もおられると思いますが

大丈夫です、その辺りはきちんと処理出来ている自信があります!!

(顕微鏡で見ていますからね、残髄による術後疼痛もゼロ)

 

 

 

 

注)、 

この症例かなり上手に行った1症例です。

『これ』してくれと言われても・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「170%無理です」と即答しますので悪しからず・・・(±∀±;)

 

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Endodontic Retreatment (やり直しの根の治療)

サンアントニオのAAEで今年唯一購入したもの

『Endodontic Retreatment』

SCN_0002.jpg

 

 写真が多く、色々な道具(例のごとく日本では買えない物が多い^^;)、テクニック、治療の流れが書いてあります。

 (プロテーパーのリトリートメント用ファイル使っている先生って少ないですよね・・・)

 

何よりこの本安い!!80ドルぐらいでした。

一般の読まれている方へ、歯科の本は専門書になるので高いんです。

去年買ったマイクロサージェリーの本は300ドルぐらいでした。(しかもメチャ重かった!!)( 〇□〇)ハァハァ

 

この先生もメチャクチャ上手ですね。

「リトリートメント」だけで本を出すぐらいですから

相当自信があるんだと思います!!( ・∀・)ノ゛

 

 

ブッチャけて言うと、

イニシャルトリートメント(誰も触っていない最初の根管治療)のレントゲン、誰も触っていない傷1つない根管なんで。。。

抜髄と感染根管では難易度がちがうでしょと(´-ω-`;)

 

イニシャルトリートメントなら私でもこのぐらいは出来ます(¬з¬)σ

batuzui.jpg

 

リトリートメント(感染根管)は細菌の除去の他、ケースによっては前の先生が作った傷、問題を1つずつ解決していかないといけないので抜髄に比べ手間がかかり、非常に難しい治療になります。。。

 

そこに来て、術前と術後のレントゲンなどをバンバン出されると、この先生は相当上手なんだ、自信があるんだと思ってしまいます。

(本にありますが、樋状根のオープンApexに既製品のガッタパチャーを束ねた根管充填テクニックとか、考えつかなかった・・・)

 

そんな中でリトリートメントだけで本を出された

この先生は「非常に凄い!!」

 

 

 

将来は私も歯内療法の本を!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3ページぐらいの自費出版で。。。( ̄ー ̄;

 

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根管内洗浄 (2011年版)

 根管内洗浄(2011年版)

 

去年書いたものと殆ど変っていないんですけど、今回も無駄に長いです(≧皿≦)

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/07/post-125.html

洗浄液は,

『高濃度の5~7%次亜塩素酸ナトリウム(NC)+17%EDTA』

これがやはり今の所最も良い組み合わせみたいですね。

*17%のEDTAは日本では購入しにくいですけど、海外では凄く安く買えます。

 

日本のどこかのメーカー作ってくれないかな、しかも安く(笑)

スメアクリーンもEDTAですが、確か3%。。。

(メーカーは高濃度EDTAと同じ作用と言っていましたが。。。そんな訳ないでしょ(;- -)σ)
 

 

感染根管治療で問題視されるE.faecalis(細菌)には高濃度のNCが一番効くみたいです。

濃度の違うNCを同じ時間で比べてみると1%NCは少し効率が悪いです。。。

 

MTADはE.faecalisあまり効いていない的なデーターも。。。(; ̄д ̄)


 

また、EDTAを単体で使用してもある程度細菌を殺す効果があるとか

(不勉強でこれはあまり知らなかった・・・)


去年と今年、1年ではあまり大きな変化はなかったですが、

でも、2006年のハワイのでのAAEに比べると

当時は、

『機械的洗浄(削る)と科学的洗浄(洗う)どちらが大切か!?』

みたいなこと言っていましたが、今は科学的洗浄をどうすると効率化出来るかが論点になってきていますね。


「Hannd-Rotary VS Ultrasonics 」と言う論文もあるようですが、時代は洗浄重視の方向に!!

 

(ただし、Ni-Tiで形成してからの洗浄話ですからねヾ(・_・;))

 

結局、Ni-Tiファイルはある条件がクリアー出来ればどこのファイルでもいいのか・・・

で、このニッケルチタンファイル思ったより根管綺麗に出来ていないみたいです。

マイクロCTの登場でこんなことが分ってきています。

 

maicroCT.jpg

 

 

 

赤い部分が:削った所

緑の部分が:削れていない所

 

結局ファイルで削るだけでは限界があります。

ですから、

削ると同時に『洗浄する』 と言うことが大切になってきます!!(・∀・)

 

 

去年とは違い、今年感じた変化を少し、

MTAD(バイオピュア)3年前のAAEより触れられなくなってきました。

⇒つまりは、あまり効果がなく研究対象から外れてきている!?


『MTAD+NC』の組み合わせもありましたが、

『EDTA+NC』の組み合わせより細菌を減らす効果は少なかったそうです。

(in vitro)

 

 

薬液で言うと、まだ2%クロールヘキシジンは言われていました。

が、NCとの組み合わせで泥状の沈殿物が出来ることが欠点なのが痛い!!


 

また、根管内の消毒で今回結構取り上げられてきたのが『レーザー』

最終日の先生なんかは「レーザー&レーザー」で「レーザー」絶賛でしたけど。

 

注)、機械的(削る)+科学的(洗浄)な消毒後にレーザーですよ。

日本のようにレーザー単体で消毒出来るとは言ってません。

違うセッションでは、「レーザーよりNCの方が洗浄効果が高い」とありましたけど。

(まぁ、当たり前と言えば・・・)



因みに、日本発祥の「3Mix-mp」・・・

「ス」の字も出てきていませんでした( ̄∇ ̄;)

 

「3Mix-mp」のHPで信じられないぐらいの成功率が書いてあるとのことなのですが・・・

(最近知りました)


 

今年、抗生剤のセッションにも参加したのですが、

セミナーの1時間半内服(飲む抗生剤)の話で根管に入れると言う話は「0分」と言うか正確には「0秒」。。。


最後、会場から根管内への抗生剤の質問出ていましたが、

「知らない」的な発言で10秒で質問が終わりましたヾ(・_・;)チョット‥


1時間半、抗生剤の論文や、各学会のガイドラインをあれだけ出しまくっていた先生が・・・

 


是非、根管内に抗生剤を使用するというアプローチの発表を!!


面白いと思うんですよね、ただあの成功率見るとデーターに信憑性が。。。


薄過ぎる( ´д`)

今年のAAEは月星先生が「歯牙移植」の話を、

小林先生が「根管内洗浄システム」の発表を行っていました。


月星先生は次にアルゼンチンで講演をするとのこと、

小林先生は最後のAAEでの発表のようでした。

(個人的にスライドのことでメールさせて頂きました。)


後、

去年まとめていなかった、

根管内のDelivery Systems(洗浄システム)をまとめると

・Positive  Pressure

・Passive  Pressure

・Negative  Pressure


や、

Conventional Irrigation

Activation of Irrigation

Lasers


 

その他、

分け方は色々あるのですが、小林先生の分け方が一番分りやすかったので、これを書かせてもらいました。


簡単にどのような物があるかを書くと、

Positive が「シリンジ洗浄」 

Passive  が「エンドアクチベーター」、「超音波」

Negative が「エンド・バック」


 

で、どれが良いのか!?( ・3・;)


一番効果的なのは『Negative Pressure』と言うことを多くのセッションで言われていました。


現在の『Negative Pressure』の代表格「ENDVac」

ただ、この道具も日本で買えません。


すみません、日本では買えないものだらけです (( ゜C_゜;))ェ...


4年前のバンクーバーのAAEで「END Vac」が発売された時、

クロスフィールド(ヨシダの子会社)が薬事を取りに行くと言っていたんですが!?



あれから4年・・・


いつ!?ヾ(・ω・`;)

ただ、システム自体が高いので日本の市場では受けず利益が出ないの分っているんで日本で発売するのは難しいですね。。。


結局、保険医療制度自体は福祉という名の「社会主義」でそこを取り巻いているのは「資本主義」・・・

どこかで歪はでてしまいますよね。。。(。_。;)



 

開業医としては出来るだけローコストで効果的な洗浄消毒を考えないといけないですよね。


と、話を戻します(汗)



では、『Passive  Pressure』に目を向けてみると、

【「Sonic」(音波域)VS 「Ultrasonic」(超音波)】


この2つの結論から言うと、

「Ultrasonic」の方が「Sonic」より効率的に根管内を綺麗に出来たとの論文もあるそうです。


興味があれば、

Sabins RA, Johnson JH, Hellstein JW. J Endod2003;29:674-8




で、最もショッキングだったのが、私が6万円もの大金をはたいて海外通販で買った

「エンドアクチベーター」(Sonic)


どうやら「?」みたい。。。(@_@;)




小林先生に見せて頂いたスライドにも否定的なが論文4つ・・・


他のセッションでも同じようなスライドが出てきましたが、

「Sonic」(エンドアクチベータ)と特に道具を必要としない普通のシリンジ洗浄でもバイオフィルムの除去に差は無かった・・・(@_@;)(@_@;)



小林先生も講演の中で

「Not So Good...」




が~~~ん!!( ̄□ ̄;)




もうすぐ日本で認可が下りて「ENDO ACTIVATOR」発売するのに良いのかこんなこと書いて・・・

(ごめんなさい、デンツプライの人) 



まぁ、私デンツプライ(メーカー)と何の関係もない一開業医ですから(笑)

(デンツプライは世界一の歯科メーカーですから変な所から圧力かかるか!?)




道具なんてこんなものでしょう(-ω-;)



小林先生が「みくに工業」と開発している、

「Negative Pressure」が出来る道具に期待ですね!!(・∀・)


メーカーの人と話しましたが、「デモ品」貸してもらえそうかも!?


その際にはまたブログに!!



また、懲りずに道具に頼るか・・・

(小林先生が開発した道具のユーザーとしては次も期待してしまう)



そうそう、今年の洗浄のセッションで、

「作業長に切ったガッタパチャーを上下運動させる」と

「End Vac」と同じような効果があると言っていた先生もいました。



ホ、本当か!?(∀ ̄;)



今、直に出来る洗浄システムは、

どこの歯科医院にもある「超音波」


その後、出来ればNC満たした根管で、マスターポイント上下運動!!

*マスターポイントはきちんとアピカルゲージング(根尖の直径を調べて)してくださいね ノ(ゝω・)


と言うか私は昨日からシステム代えました。

エンドアクチベーターは・・・

何かに使える日が来るだろう!!

 

来るだろう。。。

来るだ。。

 

 

見学に来て、「エンドアクチベーター」見て買ってしまった先生

「すみません!!」m(__;)m

(使わないより使った方がいいのは変わりませんから^^;)



 


でも、個人的な感想を言わせてもらえば、

アメリカってメーカーよりの先生が発表すると正反対の結果を言うこともあるので・・・


例えば、

LSX+エンドバック(ディスカス社よりの先生)が良いと言っていたら、

(LSX:ライトスピードの新しいやつ、テーパーは少なく根管を太く削るシステム)

プロテーパーのようなグレートテーパーのNi-Ti+エンドバックが良いとか。。。



吉松先生にが言うにはアメリカでは結構『大きな利権』が動き回っているようで、

ある意味CM合戦!!


エンドユーザー(両方かかっていますよ)は賢くならないとね(>△<;)





【今年の結論】

薬液:6%NC(60℃加温)+17%EDTA

洗浄システム:「Endo Vac」

     なければ「超音波」+「GP上下運動」




あっ、

隔壁+ラバーダムはマストですからね、仮封もストッピングでは。。。

洗浄だけこだわってもあまり意味ありませんからね!!(>ε<;)


 


以上2011年度改定版でした。

 

 

読んでくれた先生はエンドの経験値が0.5は上がったはず!!

 

 

 

 

 

ただし0.5/10000のですが。。。           そんなに簡単に上がらないって (ノ゜д゜)ノ      

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Newニッケルチタンファイル『WAVE ONE』

すみません、これから何回か

完全に歯科医師向けのブログの内容になります(( ´∀`;))

 

Ni-Tiファイル について、

最初に言っておきますが、

意味もなくダラダラ書きます、しかも日本で買えないファイルのことばかり(笑)

 

 

今回デンタルショーのブースで気になったのが

M-Wire(R層のニッケル・チタン)が目立ちました。と言ってもデンツプライの話ですが(笑)


中でも去年のAAEで、ラドル先生が言われていた

1本のニッケル・チタンファイル(Ni-Ti)で根管形成を終えるという新しいファイルがお目見え!!


その名は『WAVE ONE』

ONE WAVE.jpg

 

本国(アメリカ)でも発売は1ヶ月先らしいですが、ブースには置いてあり透明模型で使わせてもらいましたが、

1、#15番でパテンシー(穿通)をさせ

2、『WAVE ONE』(Ni-Ti)で根管形成(今回は赤を使用)

*従来の Ni-Tiのような回転運動とはことなり、「150°ぐらい回って30°ぐらい戻る」

(これ書く為に動画をコマ送りにして角度調べました)

逆バランスドフォースと言ったら分りやすいでしょうか。


 

 

「バランスドフォース」が分らない方は・・・

ググッてくださいm(_ _;)m


サイズは3本 

・「Small」(#21:黄色)

・「Primary」(#25:赤色)

・「Large」(#40:黒色)の3本

*「Smallを使うには#10が抵抗なく根尖まで行くこと」だそうです。

 

長さは3種類 21mm、25mm、31mm



使用した感想から言わせてもらうと・・・


凄い簡単!!(ノ≧∀≦)

ただ、イニシャルトリートメント(抜髄、壊死している根管)には使えるが、

はたしてこれ、リ・トリートメント(再根管治療)に対処できるか。。。


サイズも#40までだし・・・(´з`)

西側(アメリカの西海岸)の先生が行いそうなファイル押し出して形成すればいいと言う考えかた!?



 

結論

1本で根管形成が終わればローコストで終わるのでその点は「あり」ですね。

しかし、

『WAVE ONE』を付ける専用の機械を買わなくてはいけないので初期投資は必要です。

(個人的にはファイルが優れていると言うより、専用のレシプロみたいた機械がが優れているのでは!? とも思っています(笑))
 

はたして日本の薬事を通るのはいつの日か・・・(笑)

(さっき、師匠に聞いたらヨーロッパでは販売されているそうです、ただ電圧の関係で日本では使えないとのこと・・・ (O_O;))


その他、

個人的に去年のAAEで大量に買った『GT-X

これもM-Wireで4世代目のファイルになります。

GTX.jpg

 

日本では今年の6月に発売になるそうですね。

はたしてお値段は!?(。´-ω・)

 因みに私は1箱38ドルでした(これ言っては駄目だった!?)

 


現在日本で唯一発売されている

4世代目のTFファイル(サイブロンデンタル)

TFファイル.jpg

 良いファイルなんだけど3本であの値段は高い!! 

私は3本入りのTFファイルは高かったので、ほぼ同じ値段で買えるGTX(6本入り)にしました(・∀・)

 

 


 

そうそう、カタログ見ていて気づいたのが、

『PRO FILES』(プロファイル)これもM-Wireになったんですね。

プロファイル.jpg

 

今まで出ていた『PRO FILES』は2世代目のファイルで、使い方を間違えると折れやすいファイルでした(×。×)

ただ、ユーザーも多くNi-Tiファイルの中では非常に優れたファイルです。


ここまで書いておいて、『世代が新しくなるとどうなるのか!?』(・ω・;)

4世代目のM-Wireニッケル・チタンはよりフレキシブル(良く曲がる・腰がある)で折れにくくなっています。


 

個人的には『PRO FILES』デザインやレパートリーが充実していて好きなファイルだったのですが、これも折れにくいM-Wireになって生まれ変わり、よりナイスです!!


ファイルの本数は必要になりますが、

ニッケル・チタン初心者向きのクラウンダウンを行うには非常に良いファイルだと思います。


で、これ日本の発売いつ!?

まさか、アメリカの在庫が日本で掃けるまで、日本での薬事申請はないとか!?


個人的には『PRO FILES』でもシリーズ29の方が良いファイルだと思っているんですけど、シリーズ29はM-Wireにならないのかな!?φ(・ω・ )


と言う疑問符の所を今度今西さん(デンツプライ)に聞いておきたいと思います(笑)



そう言えば、必要あるかどうか微妙な

『Pass FILE』

もこのファイルもM-Wireでしたね。

PASSファイル.jpg

 

*#10でグライドパス後(穿通後)、に通す激細のニッケル・チタンファイ

これを使用することで「トランスポーテーション」が起こりにくくなる。


 

今回のAAEでのセッションでもありましたが、

#15以上の剛性が高いファイル(K,Hファイル)を根尖まで通すとトランスポーテーションが起こってしまうそうです。


*トランスポーテーションとは本来の根管からズレて形成してしまっていくことです。


 

ですから、超こだわりたい先生は

#10穿通

⇒『Pass FILE』#1

⇒『Pass FILE』#2

⇒『Pass FILE』#3

から

⇒『PRO Taper』シリーズS1へ

⇒『PRO Taper』のFシリーズまで形成


・・・

 

理想を追求する先生は「是非、是非!!」

 

でも・・・、

PRO Taperの「F2」,「F3」は剛性が高く使用するとトランスポーテーション起こってしまうとのデーターもあるそうなので・・・

 

どこまで、こだわるのか(笑)


個人的には、ここまで必要とは思いませんけど・・・

 

『Pass FILE』もまた例のごとく日本で買えませんε=(‐ω‐;;)


絶対売れないから日本の薬事も通さないでしょうコレ(笑)

 

 

 

と思ったら今日デンツプライ(メーカー)の人が来て、

「あっ、先生発売しますよ」と、

 

私も即答で、

「絶対売れないし、私は買わない!!」

とやり取りが。。。


 


すみません、かなりマニアックな話をしていて、

一般の方ははたしてどれぐらいの人が読んでいるのか。。。


歯科の先生も10人ぐらいでしょうか、読んでくれているの(笑)



で、更にマニアックに進みますけど (゚ω゚ノ)ノ

「世界的シェアNO1」の『PRO TAPER』は、まだM-Wireじゃあないんですよ!!


慣れればホント良いファイルだと思います。

「S1」、「S2」が激細で使い方がテクニックセンシティブだけど。。。(><;)

(「K3ファイル」が良いファイルだと言う先生もいますが、個人的には「硬すぎる!!」 あれこそトランスポーテ―ションお起こしまくり・・・だと AAE行っても最近全く言いませんし)
 

まぁ、プロテーパー(3世代目)は最初からかなりフレキシブルファイルだったんで、今更M-Wireに代えないでいいかもしれませんね。

(過去、こっそりマイナーチェンジしているみたいですけど。。。( ゚д゚)ァラヤダ


来年辺りM-Wireに変わっていたら驚き!!  


と、ここまでデンツプライの「CM的」な流れで書いていますが、

個人的にはデンツプライは好きなメーカーで使用しているファイルが多いです。

(ハンドファイルは高いから買えないけど。。。)

 

師匠がデンツプライのインストラクターと言うのが最も大きな部分ですが^^;)



今回、学会で評価が高かったファイルが去年もさらっと触れた

『SAF』セルフアジャスト ファイル)

http://www.endovationsdental.com

 

SAF2.jpg SAF.jpg

 

 

 

 

 

 

  

 

別名:「パンストファイル」・・・(メーカーに怒られそうですが)


このファイル根管の形に追随してくれるので太い所、細い所、様々な場所に根管壁にファイルが辺り、最も根管壁にファイルが当り清掃性が良いそうです(・∀・)∩


このファイルの凄い所は別売りキットを接続すると根管形成と同時に根管内洗浄が出来る。

これは画期的、効率的!!


削ると同時に根管付近まで洗浄液を行きわたらせることが出来るので理想的な洗浄がこれで!!( ´゚∀゚)ノ

(たぶん根尖からの起炎物質の押し出しもかなり少ないと思います:推測)


またこのパンストファイル(SAF)折れないんですよ!!

負荷がかかり過ぎると、網目状の形状が崩れて根管からファイルを取れるので、ファイルが根管内に残ることはありません。

 (パンストがデンセンして終わりなので捨てるだけ、ちまちま除去する必要なし!!)

 

因みに私は去年ブースで透明模型で1回使っただけなんで、臨床でどう使えばいいかは知りませんのでメールもらってもスルーです(笑)


 

パンストファイル(SAF)、

現在『HENRYSCHEIN』(海外通販)でセールをしていて、

お値段5,999.99ドル(約6000ドル:50万オーバー)

因みに安いスターターキットで、2,499.99ドル(21万オーバー)

新しいファイルをお探しの先生は是非!!( ゝω・)ノ

(ただし、我流で)

 

私は去年40万近く『GT-X』ファイルを買ってしまったので・・・

デンツプライも去年はこの『GT-X』一押しだったのに、

今年は『WAVE-ONE』かよ・・・

 


「どないやねん!!」(# ゚Д゚)つ




 

と言うか、

今年のAAEで思ったのは最新の器具追っても仕方がない。

基礎のコンセプトをしっかりさせることだと感じました。

(と言っても一様抑える所は抑えますよ) 


 

 

 

根管内洗浄のことなどはまた次回書く予定です。

 

  

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歯竜Ⅱ (長文)

とある田舎町、

 

ピノコ:「先生っ、急患です」

歯竜:「どうした!!」

 

ピノコ:「前歯に問題があるそうです」

歯竜:「よし、まず口の中を診て、診査後レントゲン撮影だ!!」

ピノコ:「CT撮影は準備しますか!?」

歯竜:「・・・」

 

歯竜:「だからよぉ~、前回言っただろ!? 」

   

歯竜:「歯科治療においてCTなんて殆どいらねぇんだよ」

     「すぐにCT撮は撮らない、これ大原則な

 

歯竜「お願いだから、覚えておいてね...」

 

 

診療室で、

 

患者さん:「先生、前歯の調子が悪くて・・・、後セラミックも割れて・・・」

歯竜:「分りました、口の中をみせてもらいますね。」

 

歯竜:「歯ぐきを見ると、前歯は過去に手術していますね」

     「確かにセラミックブリッジも割れていますね。」

患者さん:「強度があるって言うんで、ジルコニアブリッジで作ったんですが。。。」

 

歯竜「?」 「ジ、ジルコニア!?」 

hasetu1.jpg 

 

 

スタッフルームにて、

 

ピノコ:「ジルコニアって割れるの!?」

歯竜:「イヤぁ~、聞いたことない」

    「セラミスト(技工士)にでも電話して聞いてみるか!」

 

歯竜:「ジルコニアって割れるもの!?」

セラミスト:「えっ!? 何言ってんですか、割れませんよぉ~(笑)」

歯竜:「いや、患者さんがね」

セラミスト:「実は・・・」

       「2000ケースやってますが過去一度だけですけど・・・」

       「割れたケースがあります。。。」

歯竜:「えっ、それってまさか今回の患者さんでは!?」

セラミスト:「いや、それは120%ないんで大丈夫です」

歯竜:「そ、そうか、20%も多ければ大丈夫だな」

 

 

診療室に戻り 

 

歯竜:「ピノコ、レントゲン見せてくれ」

ピノコ:「はい」

 

歯竜:「こ、これは」

konnsetu.jpg

レントゲンを見ると歯根端切除がしてあるが・・・

 

うまく行っていないようだ。

 

患者さん:「どこか悪い所でも?」 

歯竜:「根の方があまり思わしくありません」     

患者さん:「えっ、抜歯ですか!?」

歯竜:「根の治療は家で言う基礎工事です、歯が長く持つかはここが重要です」

    「セラミックのブリッジは後でどうとでも綺麗にできます。」

 

歯竜: 「大丈夫です、ちょっと難しい根管治療になりますが頑張りましょう!!」

 

とは言うモノの・・・、

 

『症状がある歯=外科処置』って間違っていると俺は思うな・・・

 

 

診療室にて、

 

歯竜:「これから、セラミックブリッジ除去ならびに、隔壁から根管治療を行う」
    「患歯は、根尖が大きく破壊されていることが予想される」

    「各自心してかかるように」

ぴのこ:「はい。 (各自って2人しかいないけど^^;)」

 

歯竜:「予想はしていたが・・・、顕微鏡(×13倍)で確認すると」

    「やはり根尖が大きく開いている、ガッタパチャーでのシールは難しい・・・」

    「これより、術式の変更を行う、根尖をMTAセメントにより完全に封鎖する」

 

 

 

手術後

歯竜:「理想的な根管治療ができました。 後は3、6ヶ月経過をみて行きます。」

 

 

診療後

ピノコ:「はやり外科処置は最後の手段にしておいた方がいいですね」

歯竜:「そうだな、原因は歯の中の細菌なんだから、まずは根管治療だな」

ピノコ:「治ってくれるといいですね

歯竜:「何言ってんの!?、 俺がやったんだよ!!」

    「治るに決まってんじゃん。。。」  

ピノコ:「ですよね!!」

 

 

 

 

歯竜:「嘘!!、 大嘘です(汗) 治るかどうかは誰も分んないって」

     「結果は6カ月後だな」

ピノコ:「・・・ (じゃあ、振るなよ)」

 

 

 

手術から6カ月後の定期健診

 

歯竜:「どうですか、あれから腫れ、痛みはありませんか!?」

患者さん:「はい、全く問題は出ていません」

 

6カ月後の定期診断

 

歯竜:「ピノコ、レントゲン」

ピノコ:「あっ、はい。」

    「かなり綺麗に治ってきていますよ、被せ物入れれますね!!」

歯竜:「だから、レントゲン見れてもお前は診断しちゃダメなの」

    「診断が出来るのはライセンス取った歯科医師だけだから」

re1 (1).jpg

患者さん:「どうなんでしょう!?」

 

歯竜:「かなり綺麗に治ってきていますよ」

    「これだったら被せ物を作っていきましょう」

ピノコ:「・・・ (同じこと言っている。。。)」

 

患者さん:「お願いします。前のセラミックの形が好きだったんですけど」

歯竜:「分りました、まず仮歯で理想形を探りましょう」

 

歯竜:「まず歯の方を整える程度削らしてもらいます」

3.jpg

 

 

技工師との打ち合わせ

歯竜:「あっ、いつものように綺麗な仮歯をよろしく」

ピノコ:「持つべきものは上手な技工士ですね」

歯竜:「だな(笑)」

 

 

4.jpg 

歯竜:「こんな感じどうですか!?」 

歯竜:「透明感や色合わせは最終的なセラミックでないと演出できないので」

    「今回は歯の形と長さのコメントをください」

 

患者さん:「OKです。 と言うか私これでもいいですけど・・・」

 

歯竜:「じゅあ!!」

 

歯竜: 「いやいや、いや(汗)」  

    「2~3週間後の歯ぐきが馴染んだ所で、型採りしましょうか」

 

 

 

型採り当日

 

歯竜:「これからダブルコードによる歯肉圧排と、シリコン印象を行う」

    「いつもの根管治療、レジンに比べれば余裕だが各自気を抜かないように」

ピノコ:「だから、各自って2人だけだって!!」 

 

 

 

歯竜:「ホント根管治療に比べたらラクだな・・・ 言っちゃいけないのかコレ(汗)」 

 

 

歯竜:「綺麗に型が採れました、次回はジルコニアの仮合わせをします」

患者さん:「?」

歯竜:「ジルコニアクラウンは全てジルコニアで作るんではないんですよ」

    「2層構造で精度と強度をを決める中の層がジルコニアで、」

    「外の色出しをする層はセラミックです」

患者さん:「なるほど、次回は精度の確認をするんですね!!」

歯竜:「そうです、理解が早い!!」

   「今回の歯は4本くっ付いているブリッジだから、この作業が「肝」になります」

患者さん:「へぇ~」

 

 

 

2週間後のジルコニアフレームの試適

5.jpg 

患者さん:「こんな形になっているんですね」 

 歯竜:「そうなんですよ、本歯になるとこの部分全部隠れちゃいますけどね」

      「じゃあ、顕微鏡で適合を確認します」

 

 

10分後、

歯竜:「じゃあ今日はお終いです」

患者さん:「えっ!? もう!?」

歯竜:「はい」 

    「次回完成になります、カッコイイのセラミスト作ってくれますから」

患者さん:「大丈夫ですか!?」

歯竜:「大丈夫、大丈夫、じっちゃんの名にかけて!!」

   

 

歯竜:  「爺さん靴屋だけど(笑)」 

 

 

 

ジルコニアクラウン セット

(6).jpg 

患者さん:「本物みたいですね!!」

 

ピノコ:「上手な技工士さんに作ってもらうとホント分りませんね!!」 

 

歯竜:「根の状態も良いし、長く使えると思いますよ」

 

 

 

zirukonia Br.jpg           konnsetu2.jpg    

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、

フィクションですから突っ込まないようにm(_ _;)m

 

 

 

 

「長い期間の通院、お疲れさまでした!! 」

 

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歯内療法学会 (テーブルクリニック)

昨日、中部歯内療法学会が終わりました。

20110324_805726.jpg

吉岡先生のブログから失敬(^ー^*)ノ

 

聞きに来て頂いた先生方ありがとうございましたm(_ _ )m

 (帰ってきたら、3件も今日の件のメールがありました)

 

直前に自分の発表スライドをまとめたプリントを作った訳ですが

 

中部で行う歯内療法学会、数年前に参加した時も40人ぐらいだったので、

 

まぁ、50人来場があったとして、発表者は6人

50÷6=8人ちょっと

 

ん~、

10枚ぐらいでOKだろ!!(-`ω´-,,)

 

友人に話と

「はぁ~!?、そんな枚数でいいの!?」(#`Д´)

 

と言うこともあり、増刷決定!!

 

 

32~33枚・・・、これだけあれば十分過ぎるだろう!!(`ω´*)o

 

と言うか、絶対あまる。。。

 

 

正直、プリント山積みなのに聞いてくれる先生4人とかだったら

「嫌だなぁ~」

「持って帰ってくるのめんどくさいなぁ~・・・」

 

と本気で思いつつ(笑)

 

実際蓋を開けてみると・・・

プリントが全然足りない。。。(p・Д・;)

 

椅子の数まで足らず、立ったまま発表を聞いてくださる先生も沢山おられ申し訳ありませんでした。

 

 

 発表後、

「先生の講演目当てで来ました」

と言う先生もおられまして、

これを聞かされてしまうと、もう少し作り込んで行けば良かったと反省。。。

 

 

 

話を聞きに来て下さった先生方、

ありがとうございました!!(・∀・)

 SCN_0003.jpg

 

前日の夜はみんなで

 

ennkai.jpg

 

 

 

あっ、

直前ですが、4月10日~4月19日午前中まで診療をお休みさせて頂きます。

サンアントニオで行われるAAE(アメリカ歯内療法学会)に参加してきます。

(てっ、サンアントニオってどこにあるんだよ(゚Д゚≡゚Д゚))

 

 

英語全く分りませんが、

『雰囲気』を楽しんできます!! (・ω・;)

 

 

去年のAAEはこんな感じでした。

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/or.html 

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3月21日 スプリングセミナー

今度の月曜日名古屋でテーブルクリニックさせてもらいます^^v

 

まだ21日に予定の入っていない先生がおられましたら

「mm:ミリエンドからμm:マイクロエンドへ」

と言うタイトルで根管治療の話をさせて頂きます。

 

私の一番得意な分野の

 

 

一番・・・!?

 

 

 

歯内療法レジンの2つの分野しか治療していませんが(・ω・;)

 

toizyoukon.jpg

(何根出てくるんだこの樋状根。。。)

 

 

 

お土産用資料作成中です!!(^ω^)

 

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/01/in.html

 

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Transient Apical Breakdown 「トランシエット アピカル ブレークダウン」

3月13日に中村教授(愛知学院大学 歯内治療学講座)の講演を聞きに行っていました。

 

中村教授の話で興味深かったのが

 

「トランシエット アピカル ブレークダウン」

(TAB)って何ぞや!?

一過性に壊死に至った歯髄が元に戻る。


現象のことです。 

 

*これ書いちゃうと勘違いする患者さんが出てきてしまいそうで少し怖いですが。。。

 

 

 


  

メモってきたことを、

 

『外傷により、歯髄が壊死を起こし根尖病変が出来ても、根尖(根の先)の歯根吸収が起こり根尖が広がった後に歯髄が再生することがあるそうです。

その後、根尖の病変は治って行くそうで、その際電気歯髄新で無反応だった歯髄も健康な歯髄反応に変わる』

 

とのことです。

 

 一般の方には難しいですね、

簡単に言うと、「衝撃で一度死んだ神経も稀に生き返る時がある」と言うことです。

 

中村先生の話では、「TAB」(トランシエット アピカル ブレークダウンって長い!!)

・亜脱臼

・歯髄壊死、歯の変色(オブリタレーション

・根尖部の歯根吸収

・根尖孔の拡大

・歯髄腔の狭窄

・脈管系の増殖

を見るといいそうです。

 

多少の違和感、打診ぐらいなら様子見でいいそうです。

愛知学院大学では9ヶ月ぐらい様子をみているそうで、スライドであった症例でも

外傷歯2本の歯の経過をみていましたが、1本はTABで何もしなくても治癒して、もう1本は完全に神経が死んでしまい根管治療になっていました。

 

 

 

このような報告は過去にも

Andreasen先生の論文

日本外傷歯学会の報告があるそうで

 

気になる、『成功率は60%』程度だそうです。

 

 

話を聞くと、「へぇ~、凄い!! こんなことが起こるんだ」と思いました。

 

 

一般の方へ、

このTABは一応『外傷歯』(転んで前歯をブッた)が適応みたいで、虫歯が出来て歯髄が死んだ歯には該当しませんので注意して下さい。

 

虫歯・歯の治療後に起こるものは「壊死」ではなく「壊疽」です。

「壊疽」は歯の中に細菌が入ってしまっているのでうまくは行きませんので治療対象外になります。

 

 

過去一度あったんですが、大きな虫歯があり根尖病変が出来てしまった方が、

MTA直接覆髄で治してください!!」

 

さすがに無理ですよと説明させて頂きましたが、40分ぐらい何とかならないのか言われた覚えが・・・

 

 

転んで前歯を打ってしまった方は大学などの専門機関を受診して頂くとこのような治療が可能な時もあります。

 

 

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歯竜

とある歯科医院の診療

 

 

患者さん:「先生ぇ~、痛い!!」

6 抜髄 レジン (2).jpg

レントゲンを診て、 

 

 

 

 

歯竜:「か、かなり大きな虫歯だ、若いから進行も早い!!」

{これは早く抜髄しないと抜歯のリスクが。。。}(心の中)

 

アシスタントのピノコ;「先生続けてCT撮りますか!?」(*・∀・)?

 

歯竜:「いや、必要ない!!」

{うっすら神経も死んで病変もあるが、レントゲンで十分だ!!(心の中

 

 

 

患者さん:「えぇ~、神経取ると銀歯ですか!?」

 

歯竜:「はい、通法銀歯です」(即答)

 

 

歯竜:「大丈夫ですよ、銀歯にはしないから!!」

 

{とは言うモノの虫歯大きいなぁ。。。} (・∀・;(心の中)

 

 

 

まず神経の処置

歯竜:「これから、カリエス除去ならびに、隔壁から根管治療を行う」
    「オペは1時間半を2回行う、2回法だ!!

    (1回法もあるが出来るだけ患者さんの症状を見ながらオペを進めたい)

 

      「よし、ラバーダム!!」

 

*2回の壮絶なオペが終わり(壮絶って・・・)

 

6 抜髄 ビルドアップ レジン.jpg

とりあえず、

教科書的な根管治療は終了!!

 

 

 

 

 

 

ピノコ:「先生、銀歯の準備しますか!?」(*・∀・)?

 

 歯竜:「いや、まだ患者さんも若いし何とか歯質の保存を行う」

    「この後は・・・

 

 

 

 

歯竜:「これから、レジン支台築造ならびに、

          レジン充填を行う」
   「オペは1時間半を1回行う、1回法だ!!」

 

レジン充填中         術直後

6 抜髄 ビルドアップ レジン (4).jpg 6 抜髄 ビルドアップ レジン (3).jpg

 

 

 

 

 

 

  

 

歯竜:「よし、レジン充填ビルドアップ)終了だ!!」

  

{正直、詰めた歯竜も分らない。。。}(・∀・; (心の中)

 *カルテに詰めた面、レシピ(OA3 クリアー ステイン)など書いてあるんでいいんですが^^;

 

 

 

 

ピノコ:「ミッションクリアーですね」(*・∀・)ノ

 

患者さん:「あれだけ大きな虫歯が!?どこ治したか分らないです」 

 

歯竜:「他院で診てもらう際には必ずレントゲン取ってもらってくださいね」( -ω-)

 

歯竜:「私の使用しているレジンはレントゲンでは真っ白に写るので、直にレジンだと分ります」

 

 

 

 

ピノコ:「どおしてここまでするの!? 」ヽ(・∀・)ノ

 

 

 

歯竜:「まぁ、半分趣味だな!!」( ̄ω ̄)ゞ

図1.jpg 

  

 

 

 

 

参考:

歯龍(湯浅先生の方が面白いですね^^)

http://wiki.livedoor.jp/mxe05064/d/%BB%F5%CE%B6

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自費治療で行う根管治療

最近、田尾先生とネットの話をしていてふと気づくと

 

自費で根管治療する歯科医院増えましたねぇ~

私が開業する時はまだ東京と大阪で数件の先生方が行っていただけなのですが、これも時代ですね(゚∀゚)ノ

 

 

ただ、気になることが・・・

 

ネットを見ていると殆どの先生が保険医(保険医療機関 

 

 

私の素直な感想としては正直「羨ましい!!」(*・∀・)ゞ

 

 

私も開業当時、

全てマイクロスコープを用いて根管治療したかったので、

歯科医師会の先生やその他の機関に

「自費で根管治療したいのですが、保険医療機関で登録できますか!?」

と尋ねたのですが・・・

 

即答で、「駄目!!絶対駄目!!」( >Д<+)ゝ

(大切なことなので2回言いました的な)

 

「キぃ~ャ~」(ノω=;)。。。

 

 

 

 で、

『保険医』で行くか、『自費診療医』の2択となりました。

 

それから

コンサル(同級生)と相談して、

「自分がやりたいならそのリスク飲んでもすべきだと思うよ」 

と背中を押され!!(☉ε ⊙ノ)ノ

 

その他、周りから

税理士さん

「3年やって駄目なら廃院して、お父さんの後を継ぎなさい」(☼Д☼) 

歯科医師会の先生

「うまく行けば3年で軌道にのるかもね」(☉∀☉)

や、

「絶対お前の所は潰れる」 o(`・・_,´メ)o

 

 

などなど色々意見を頂き。

自費診療医を選択しました( ´3`)ノ

 

開業当初など、全く患者さんはいません!!(今の混み具合が嘘のよう・・・)

1日0人か多くて1人・・・

 

患者さんが来なくて午後勝手に休診にして波乗りに行ったり・・・

今は出来ないけど((=゚Д゚=))

 

歯チャンネルしたりして時間を潰したり

 

 

さすがに3ヶ月もこんな状態が続くと、

精神的にも非常に病む所まで・・・

 

カミーユになりそうでヒヤヒヤ(>Д<)ゝ

カミーユは、シロッコの断末魔で精神疾患を発症する)

 

シロッコいないけど^^;

シロッコ.jpg

 

 

 

開業から半年した所でようやく赤字から脱出でしたε=ε=ε=ε=ε=┌(; ・_・)┘

(返済はまだまだありますよ、殆ど使わないCT買っちゃったし・・・)

 

未だにCT無料フェアー。。。

(必要な症例に撮るのみ月に5人・・・)

 

 

おかげさまで今は半分趣味みたいなこだわった治療をさせてもらっています

m(_ _)m

 

 

 

そこへ来て、保険医療機関で自費で根管治療・・・

 

 

えっ、!?!!!!(゚ロ゚ノ)ノ

 

きちんと筋を通した私って・・・ 

 

 

確かに、

マイクロスコープ見ながらチマチマ根管治療を行うと、時間もかかり保険治療では完全赤字ですよね・・・(―_―;)

でも保険医療機関は国の決められた費用で治療を行うことが義務付けられている訳で・・・(―_―;)

 

 

 

保険医療機関でも自費治療として根管治療していい手段があります。

患者さんに許可を得て「保険で使用が認められていない材料を使用する」と言うのが今の逃げ道みたいなルールなのですが・・・

 

自費材料を使用したからと言って「治る」ものではありません。

MTAD(バイオ・ピュア)しかり、使用したから治るというものではありません。 

 (MTAD全然使っていない、僅か数10円のNCとEDTAの組み合わせでOK)

 

 

きっぱり!!(・ω・)

*もの凄い私見なのですが。。。(と言うか私のブログ!!)

 

 

保険内の材料で十分治療はできます、

根の治療において大切なポイントは時間をかけて丁寧に治療することです。

 

 

ここがねぇ~、((((( ̄_ ̄;)

 

 

 

保険治療では、

>保険の2回目以降の根管治療は20点(200円)~です。

>一体どれだけの時間がかけられるでしょうか?

と歯チャンネルに書いてありました^^;

 

保険治療ではそこまで時間を割けません、

顕微鏡を使用して慣れてくるとより細かく治療する為時間がかかります。

 

 

そこで歯科医は悩みます。。。ヽ(´Д`ヽ)

 

ルール』と言う壁に・・・ヽ(´Д`ヽ)(/´Д`)/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「自費診療医になったら!?」((((( ̄_ ̄;)

 

 

 

    

先生もカミーユ体験してみませんか!?

(私は二度としませんよ、辛いから!! )

 

 

今は診療充実していますよ。!!(d ̄▽ ̄)オッケ♪

6 抜髄.jpg

遠心投影 

奥歯 レジン.jpg

奥歯のレジン 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶対クレームメールが来るな・・・(><;)

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6部 根管形態の確認

 日本歯内療法学会中部支部スプリングセミナー

 用、スライド 6部「根管形態の確認」

 

顕微鏡を使用して治療をしていると、

 根管(神経管)にバリエーションが多い歯が存在することに気が付きます。

 

上顎の2番(側切歯)

上顎7(第2大臼歯)

下顎の7番(第2大臼歯)

 

 

上顎7番 1根管2根尖

7番 1根管(2).jpgのサムネール画像

            

レントゲンの歯が上顎7(第2大臼歯)なのですが、

この歯の神経管は1本~4本あります。

Aさんは1本、 Bさんは3本、Cさんは4本 と色々な訳です。

 

問題、

このような何本神経管があるか分らない歯、手の感覚と経験だけできちんと治療出来るでしょうか!?

 

 

 

 

答え、

出来る時もあります。

(「出来ません!!」とは書きませんよ^^; 神業お持ちの先生もいますから)

 

 

 

 

では、私みたいな凡人はどうすればいいのか。。。

 

簡単です、 「見えれば」それなりの対処は出来ます。

 

 

今回のレントゲンもよく見てもらうと白い線の上が2又に(枝毛のように)なっているのが分ります。

7番 1根管(2).jpg  

 

 

顕微鏡で見るとこんなことが分る時があります。

 

凄いな顕微鏡!!

 

 

 

 

 

 

 

とスライド作っていますが、スライドすでに9メガ近くに・・・

 

こ、こいつ、動くぞ!?

   

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EEデンタル 根管治療統計(3年8ヶ月)

 
http://eedental.fine.to/eeblog/2011/01/post-234.html
 
の為にチマチマ残業しています@院長です。
 
 
 
 
そろそろ統計でも取ろうかと調べてみました。 
 
 
今回調べてみたのは治療がしにくい上顎大臼歯
個人的には上顎大臼歯大好物なのですが( ̄∇ ̄;)
 
 
中途半端ですみません
「3年8ヶ月」のデーターです。
 
 
 
上顎6 
総本数        60本
内、
抜髄          12本
感染根管       48本
左右
・右側         28本
・左側         32本
 
病変が見られた根管
MB          25本 (なぜ!?)
・DB           4本
・P            9本
 
MB2発見数      30本
MB2穿通出来た数  27本
MB3発見率        2本
パフォレーションがあった歯 7本
 
 
MB2発見率: 50%
MB2穿通率: 90%
MB3発見率: 3.3%
 
 
 
上顎7番
総本数    29本
内、
抜髄       6本
感染根管   23本
左右
・右側     14本
・左側     15本
 
病変が見られた根管
・MB      5本
・DB      2本
・P       9本
 
MB2      8本
MB2穿通   7本
MB3      0本
パフォ(見つけた歯)1本
 
MB2発見率: 27.6%
MB2穿通率: 87.5%
MB3発見率:    0%
 
*1根管    1本
 
 
MB2とは上の奥歯に隠れている非常に細い神経管のことです。 
 
  
 
 
MB2発見率: 50%
 
これは多いのか!?少ないのか!?(ΦωΦ)
 
Buhrleyらは、 
裸眼で行う根管治療では発見率が17%と報告があります。   
 
ただ、
 
Kulildらは
上顎第一大臼歯で96.1% 第二大臼歯で93.7%と報告しています。
*抜去歯(抜いた歯)で調査
 
Stropkoの報告で、
手術用顕微鏡を使用して、
上顎第一大臼歯で93%、第二大臼歯で60% と報告しています。
 
 
MB2って殆ど場合であるんですよ!!
(半分の確率でしか見つけていないのに偉そうに。。。)
 
 
と言うかMB2はあるとみる方が自然ですね。
歯医者としてはここ綺麗に治療できると「ビール」が上手いですけど(笑) 
 
 
櫻井先生は分ってくれるはず^^;
 
 
 
 
吉岡先生(根管治療専門医)がまとめた本から、
抜去歯での検索        33~96%
臨床(実際の治療)的には  17~65%
と引用m(_ _)m
 
注意)雪で大変な長岡市の吉岡先生と、
    東京の根管治療専門医の吉岡先生がこのブログ出てきますのでややこしい!!
 
 
 
 
 
 
まあ、抜いた歯で調べた方が口の中で見つけるより見つけやすくなりますな(笑)
 
 
これで見ると私の50%は17~65%に見事に入りますね。
 
 
(もう少し発見率は高いと思っていたのですが、勘違いでした(・ε・;) )
 
 
 
 
 
 
上顎6番:MB2穿通率: 90%
 
・上顎より下顎の方が穿通しにくい

> 上顎87% 下顎79% 

 

「MB2の穿通率は80~90%ぐらい」と書きましたが、

MB2の穿通率は自分で思っていたのと一致していました(;≧∇≦) =3 ホッ

 

上顎6番90% 上顎7番87.5% 

(EMRで測って根尖まで拡大形成出来た物をカウントしました)

 

 

こちらは平均より上回っていますね!!

 

 

 

 

 

『専門』でしているので当たり前か・・・

 そのうちこちらNewページ作ります。

 

 

 

  

私の場合、

穿通率を上げる為には、 『超音波』マストアイテムになります。

 

 

 

 

 

 

 

ん~、データーに照らし合わせると、偏差値「51~52」という所か・・・

 

頑張りましょう.jpg 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このデーターは、

 

で使います。

 

 

 

突っ込まないで下さいd(・∀<)

    

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上顎第一大臼歯のMB2 MB3 (珍しい第3の根管) 

スライド第1部

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/01/in.html

EEデンタルのMB2発見率を調査中。

 

 

神経の治療をしていると、

歯の神経管が1本多い時があります。

6番 MB2.jpg第1大臼歯の神経管は3本だと思われていますが、半分ぐらいの割合で神経管は4本の場合があります。

 

保険治療では3本までしか治療費が算定されません・・・

4本目を見つけて治療しても患者さんの負担なんと50円∑(O_O;)Shock!!

 

4本目は非常に細く治療するのもかなり難しいですけどね。。。

 

 

 

ただ、極稀にこのように同じ場所に3本神経管が出てくる時があります。

MB3.jpg  

 

年に1本ぐらいしか見つけれませんけどね(◎ー◎;)

今日『MB3』見つけたので今年はもう出ないかな・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

見つけに行きますけどね( ゚д゚)

 

【エンドドンティクスゲーム!!】 

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歯内療法専門医 吉岡デンタルオフィス 

昨日、午後の診療をお休みさせて頂いて、

歯内療法専門医の吉岡先生の実習付きセミナーに参加してきました。

 

どうでもいいことですが、吉岡先生のオフィスSONY製品が多かったです^^;
USBメモリーも『SONY』

 

 

 

受講者4人の少人数のセミナーだったのですが、4人中3人が歯チャンネル回答者で顔見知り(笑)




吉岡先生はニッケル・チタンファイルを使用せずにKファイルのみで根管形成をされているようで、どうやって形成をするのか非常に興味がありました(@∀@)


#80からのクラウンダウンで根管形成

透明歯牙模型で実習をしたのですが、実際やってみるとなるほど!!( ̄▽ ̄)ノ_彡


DSC00853.jpg

DSC00875.jpg

 

 

 

 

 

でも私はシルダー派でこれからもニッケル・チタンを使うと・・・


シルダー .jpg

 

 

 

 

 

 

 

「シルダー先生」

 

『ジョンウエスト先生』 

 

吉岡先生には、

歯根破折など今調べていること、疑問など色々聞かせて頂き大変参考になりました。


メモってきたことを


・根管治療で細いファイルを使用しても歯根破折(クラック)は起っている!!

(ここ疑問で懇親会でも議論に、さがら先生の切り口には脱帽m(_ _;)m)

 

・根管形成では根尖・根中央から亀裂は入る。

一般の方には難しいですね。

根管治療(神経の治療)を行うと多かれ少なかれ微細な破折はどうも起っているようです。

だから、歯を長く保存したい方は神経を取っては駄目なのです 。(取らないといけない神経もありますが・・・)

 

・根尖の象牙質は象牙細管が疎であまりない、また象牙芽細胞も殆どない

 

・ノンインストゥルメーションと言う考え方

 

・上顎より下顎の方が穿通しにくい

 上顎87% 下顎79% 

(とスライドがありましたが、個人的には抜髄は上下関係なくほぼ98%穿通できるのですが・・・ MB2は80~90%ぐらい・・・)

 

・MM根の発生率は0.5%ぐらい

(これ調べようと思っていたので、手間がはぶけました^^;)

MM根~1.JPG

 

 

 

などなど、2時間半の実習で講習費驚きの

10000円v(@∀@)vィェ~ィ

いいのだろうかこんなに安くて^^;


 

 

セミナー後、吉岡先生のオフィスの近所の居酒屋で懇親会

DSC00869.jpg

 

すみません、さがら先生が写っていませんm(_ _;)m

完全に酔っていました。。。

 

 

最初の1時間は歯の話ばかりしていたんですけど、

(歯のオタクばかりか・・・)

ミロ先生(一番右の酒飲み)のフリから話は思わぬ方向に・・・

ここでは書けないような、

ぶっちゃけトーク満載でこちらも非常に参考になりました(^m^ )


吉岡先生に書くなよと言われたので内緒に(笑)




いやいや吉岡先生、激熱な人で色々なことを教えて頂きました。

歯内療法専門医の石井先生もそうでしたが、

根の治療だけで診療をしている先生は非常に熱く

・『歯内療法専門医とはこうあってほしい』

・『こうでなければいけない』

などの心構えを教えて頂きました。

 

 

辛口エンド症例評価もしてくれると約束してもらいました。

明日ぐらいにメールしようかと(笑)


 

 

 

 

新幹線から

DSC00874.jpg

 

始発の新幹線に乗って豊橋市に帰ってきました。

さぁ、診療します!! (^ω^@)

  

 

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歯根破折!?

発表動画

http://eedental.fine.to/eeblog/2011/01/in.html

 

 

第3部 【歯根破折】

'>『動画』

 アノテーション入れてみました。

 

 

昨日資料を頂いて見ています・・・

 

破折にはこんな傾向があるんだと!!

 

 

後日報告しますm(_ _)m

 (知らないことばかりだ。。。)

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2011年 テーブルクリニック 中部歯内療法学会 

2010年3月21日 

日本歯内療法学会中部支部会
2011 スプリングセミナー

 

日    時 2011年3月21日(祝)10:30~16:00
会    場

愛知県産業労働センター(ウインクあいち)
JR名古屋駅 徒歩3分 名古屋市中村区名駅4丁目4-38

 

で、テーブルクリニックをさせて頂きます。

 

仮:タイトル

「mm:ミリエンド」から

µmマイクロエンド」に

 

歯内療法だけの発表は久しぶりです(笑)

 

 

動画(半分以上you tubeの流用)をふんだんに入れ、

顕微鏡を使用していない先生向けに作っていたのですが・・・

 

少しずつズレて行き・・・

手技、文献、発生学、統計、便利な道具。。。

 

色々詰め込んで盛りだくさんにして行ったら既に4メガ近くある(笑)

 

因みにまだ5割ぐらいしか出来ていません(¬¬;)

 

 

 

つ、ついて来れるのか、『パワーポイント』(TДT|||)

 

*アムロ・レイが駆るRX-78-2ガンダムは、アムロ・レイの反応速度に対応出来なくなり、急ごしらえで機体のレスポンス向上が求められました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

関東の方から講演依頼がきているので、このスライドに何かを足して。。。

2次流用を( 'ノω')コッソリ

  

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感染根管後 骨が出来ていく!!

今日6ヶ月予後のレントゲンを撮影させて頂きました

2番 病変.jpg 

初診時 根の病変が(黒い丸)・・・ 人差し指の第一関節ぐらい骨が無くなってしまっています

     口腔外科で「 抜歯&手術」と言われEEデンタルに来院(><;)

 

歯の先端にパフォレーションもありましたが・・・

通法通り根管治療

 

で、

術後3カ月 

丸い黒い部分が少し小さくなりました。(骨が少しずつ出来てきています。

2番 病変.jpg 

術後6ヶ月

更に黒い部分が小さくなってきます。(治癒傾向がはっきり出てきています!!)

 

 

大きな病変でしたが、何とか抜歯せずに済みそうです。

 

1年後のレントゲンが楽しみだ(v^ー°)

 

 

 

 

 

 

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レジン治療後に歯髄炎

こんな「動画」を作りました。

http://www.youtube.com/watch?v=1oZrxLgFs0I&feature=feedu

 

虫歯の治療後、1年経過して「痛い」と言われ来院された方のケースです。

1 術前.jpg

 銀歯の下に虫歯があります

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 白くレジンで治療を行いました。

 

 

 しかし、 

 1年後「痛い」と来院 

2 術前.jpg

レジン充填直後 1年

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電気歯髄診断などを行うと、神経の反応は非常に弱く神経を取る必要が出てきました。。。

 

 

3 術中.jpg

4mmの穴を開けて根管治療 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 根充後

aaaaaaa.JPG 

 

 

レントゲン

図2.jpg

 

 

 

 

 

 4本綺麗に根管充填終了!! (^∀^ )

 

 

4 術後.jpg

4mmの穴をレジン充填 

 

 1色目:ビルドイット(オペーシャス・ホワイト)

 2色目:マジェスティーLV(OA3)

 3色目:プレミス(クリアー)

 

 以上

3色で充填を行いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 動画:【4mmの穴から行う根管治療 抜髄】

エンド レジン.jpg 

動画:http://www.youtube.com/watch?v=1oZrxLgFs0I

 

 

 

 神経はできる限り残したいですね (>人<;)

ただ、治療直後は痛みがなくても、稀にしばらく経過してからこのようなことが起こってしまうことがあります。

 

 

神経の治療にもこのタイミングでという所があります、

神経を取るのが嫌だということで放置しておくと・・・

 

今度は抜歯のリスクが大きくなってしまいます (。-`ω-)ンー

歯の神経を残されたい方へ注意事項  ←神経を残したい方は是非!!

 

 

 これまた特殊なケースをあげましたが、現代の器具を用いればこんなことは可能ですφ(ゝc_,・*)

 

 (スタンダードな所をベースにした特殊な治療、アプローチが好きなもので(。`・ω・)) 

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今回の収穫メモ(歯内療法編)

昨日は、愛知学院に「歯内療法」の講演を聞きに行っていました。

 

収穫はレントゲンの見かたでした。

 

 

 

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/10/post-170.html

全くその後触れていませんでしたが^^;

 

 

大きな会場で色々なセッションがありました、

歯内療法

審美レジン

しかしていない私は当然これ絡みの講演をしか聞いていません。

 

ノートにメモってきたことを

 

ミロ先生のブログに書いてありましたが、井澤先生が講演の中で

根管治療の失敗は撮影ツールによっても差が出るようで

CT(3次元で分るレントゲン)での感染根管と識別できるものを100%とすると、

デンタル(小さなレントゲン)55%

パノラマ(大きなレントゲン)28%

 

と言うことでかなり多くの病変を見逃しているようです。

 

CT買いましたが、先週はCT1枚も撮っていないな^^;

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/09/post-157.html 

 

確かにデンタルは上の歯などの病変は識別しにくい場所がありますね(><;)

でも55%って2枚のレントゲン(正放線・偏心投影)で撮影したんでしょうか。。。

 

偏心投影(角度を変えて2枚目のレントゲンを撮る)すると以外に

 

今回感じたのが日本の著名な歯内療法の先生もCTは必要だと講演し始めましたね^^;

 

 

 

歯内療法の講演の中でも私が一番面白く聞かせて頂いたのが、清水藤太先生

南カルホルニア大で勉強されアメリカでご開業されている先生なのですが、かなりアグレッシブな先生で・・・、

大好きな先生です!! (*`ω´*)v

 

 

中でも印象深かったのが、

「根尖のエステティック」

根(歯)の先って出来るだけ元の状態に近い状態で削る必要がありこだわっている部分なので、正に!!

と思えたことでした。

 

1974年にシルダー先生(私が生まれた年^^;) 

・根尖は出来るだけ小さく維持させる

・根尖は移動させない(トランスポーテションさせない)

・根尖は出来るだけ解剖学形態に近似させる

などおっしゃられていますしね。

 

 

シルダー先生

私の中では『ネ申」!!  

シルダー .jpg 

左・ジョン・ウエスト先生

右:シルダー先生

 

 

 

と言うか

前に書いたもの⇒http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/aae-1.html

 

 でも感染根管の歯は以外と外部吸収も多く根尖が大きく開いてしまっている歯があります。

 

 

その他、

『抜髄と感染根管では、根管の削る量を変える』

これ昔から思っていて、

抜髄根管はある程度削ったら消毒で対処(テーパー06~08)

 感染根管ではある程度太く削る(テーパー08~12)

(太くは削りますが、先に書いたように根尖は出来るだけ小さくです^^;) 

 

 抜髄:殆ど細菌がいないので歯の中の歯髄(タンパク質)の除去、

感染根管:細菌+細菌の出した内毒素(LPS)に犯された象牙質+取り残しのたんぱく質(腐った歯髄)の除去

目的が違うので、当然感染根管の方が感染除去は多くなる訳と思います。

 (すみません凄い私見入れています)

 

ドイツの教授は感染根管には"2%クロ-ルヘキシジン洗浄剤も追加していると講演で話されていましたね^^;

洗浄:http://eedental.fine.to/eeblog/2010/07/post-125.html

 

 

 

初めてこのブログ読んだ人はついてこれていますかね^^;(吉岡先生もウチのブログマニアック言っていましたし・・・)

神経の治療は

*抜髄:初めて神経を取る(初めて神経取る人 成功率90%)

*感染根管:細菌が歯の中に入り込んで行うやり直しの治療(神経を取った歯で膿が出てくる歯

 (成功率は低い)

 

 

 

その他、

 下顎の大臼歯に見られる 第5根管

 

MM根.jpg

http://eedental.fine.to/eeblog/2009/12/post-27.html

 この根管はMiddle mesial (ミドル メジアル )略すらしいです。

略すと「MM」でしょうか^^;

 

 

 

さすがアグレッシブな先生の考えであり、

「Finalization Concept」南カルホルニア大学の考え方があるそうで、

通法の歯内療法(根の治療)で不安要素が残るなら(穿通出来ない、病変が大きいなど)。。。

⇒とっとと外科で勝負をつける

 

だそうです。

こ、これは・・・ とこの時ばかりは思いましたが、アメリカエンドの一部ではこう言う考え方もあるようです。

さすが訴訟国家アメリカ、

「しばらく様子をみましょう」で訴訟になるぐらいなら、「出来ることは全てやりましたが、結果駄目でした」でしょうか!?^^;

 

 

清水先生がおっしゃるにはロマリンダ大学、UCLAなどはコンサバティブなエンドをするそうです。

歯内療法と言っても大学によって考え方が大きく変わる部分もありますしね、面白いです。

(日本はあまりそんなことないと思いますが・・・)

 

 

そうそう、こんなこともおっしゃられていました。

外科的歯内療法の逆根管充填用の穴を音波で開ける時に歯の弱体化を起こし破折を起こさせてしまうこともあると、ご自身の症例を発表されていました。

 

フィン.jpghttp://eedental.fine.to/eeblog/2010/05/post-95.html

 

これは初めて聞いたことでなるほど、あり得ることだと思いました。

特にフィンなどが見られる下の奥歯、上の小臼歯などが怖いですね(っω・。)

 

 

 と色々メモってきました。

 

レジンはレジンで『ネ申』みたいな先生を見てきましたが((((」`д´)」

 

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大きな病変(膿の袋)

以前のブログの患者さん

http://www.eedental.jp/blog/archives/2009_11_17_624.html

動画:http://www.youtube.com/watch?v=VylhjFoUAH4&feature=channel

 

 

術後2年

図3.jpg

赤い⇒の部分にうずらの卵ほどの病変があったのですが、綺麗に治ってくれました(・∀・)∩

 

 

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根管治療後なるべく削らない治療 (ゴールドアンレー)

多くの場合で、

神経を取った歯は通常大きく削って被せる治療(銀歯、セラミック)を行うのですが・・・

図2.jpg

 

根の治療後、あまり歯を削りたくないですよね。。。(´-ω-`;)

 

気づくと、EEデンタルでは神経を取っても被せていないですね^^;

 

 

では大きな銀歯が入っている歯はどうすのか!?(?。?)

 

 

画像 012.jpg 画像 009.jpg

  

元々大きな銀歯が入っていたのですが、

健康な部分は殆ど削らず、4mmの穴から根の治療 ⇒ 

レジンコア(左の白い丸)を入れ ⇒ 

元の銀歯と同じ形のゴールドアンレー(右の写真)で治療を行いました。

 

 

大きく削って銀歯やセラミックを入れて、もし根の再治療になると・・・

更に歯を削り、歯ぐきの上の白い歯の部分は殆どなくなります。。。

 

被せ物を入れた歯の再治療は歯ぐきより上の部分が無い為、ラバーもかかりずらくちょっと大変になります。

 

ただアンレーなどの部分的な詰め物で終われば、また同じデザインの詰め物で終わることも十分可能となり結果歯の寿命を延ばすことができます(^o^)/

 

専門でしているので、今回の歯がもし悪くなっても直径4mmの白色の土台を削って外して再治療(根の治療)してしまう予定です(・ー・)

 

手間はかかりますが、歯を長持ちさせるにはこういった配慮が必要になる時があります。

 

⇒の5番、7番は銀歯をレジン充填(ダイレクト)をして白く治しています。

画像 004.jpg   図5.jpg  

根管治療後のMI(ミニマム インターベーション)って、あまり言われないんですよね。

 

インプラントのMIと根管治療後のMIって、、、

先に根管治療後のMIが先にウチ当たる問題だと思うのですが。。。

 

私なりの『MI』です

v(。・ω・。)ィェィ

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歯の神経を残されたい方へ注意事項

 EEデンタルには「神経を保存したい!!」

ということで来院して頂いている患者さんも多いのですが。

MTA直接覆髄法http://www.eedental.jp/mta.html

 

ちょっと、誤解と言うか間違って解釈されている方も多いので今回注意事項ということで(_ _|||)

 

質問1「神経は大切と言うが残した方がいいのか!?」 

A,神経は残した方がいいでしょう。

 

こう書くと何でもかんでも残せると思われてしまうのですが、

私の中の基準で言うと 

1、レントゲン上で虫歯が神経に達しているものは神経の保存を行いません。

2、現在症状がある歯(ズキズキ痛む、温かい物が凍みてその後持続痛が出る、冷たい物が強く凍みて生活に支障が出ている)の神経の保存も行いません。

3、過去にさかのぼって大きな痛みが継続して出た歯の神経の保存は行いません

4、削ってみると既に虫歯が神経に達していたものは神経の保存を行いません。

 

この場合私は神経の保存を行いません( ̄ロ ̄lll)

大きな症状が出てもしばらく我慢していると症状は落ち着きますが、その多くは神経が死んで症状がなくなります。

 

「え~、駄目もとでもいいからやってよ」(っ´ω`c)

ということを希望される患者さんもいますが。。。

 

 

神経を無理に残すとどうなるのか!?

 

上手く行けば神経は保存できます。(ただし成功率は低いです)

ただ、失敗すると・・・

抜歯の確率がグンと上がります。

 

問題点1、神経が死んでしまい、根に病変ができます ⇒ 「感染根管」になっているということです。

 

エンド模型 (1).jpg

虫歯が大きいと

右の黒い神経:神経が死んでいる部分茶色の矢印部分

左の赤い神経:健康な神経

*大人の歯の場合、神経の一部が死ぬと全部の神経が悪くなっていきますので部分的の残す治療はお勧めできませんね・・・ 

 

 

 

 

神経が死んでしまうと、専門医が行った抜髄(初めて神経を取る)の成功率から成功率が10%低くなるという文献もありますハァ━(-д-;)━ァ...

 

 

このケースは私がMTA直接覆髄法を行い、1年後にレントゲンを撮ってみると・・・

神経が死んでおり、かなり大きな病変ができてしまっていたケースです(TT;

7番病変.jpg

 

5カ月後には大分骨も出来あがってきましたが、神経が死んでしまうとこのようなことになります。

 

 

問題点2、神経が死んで(腐って)しまい根の先に病変ができます。

膿がドバドバ出てくることもあります。 ←ショックです。

 

虫歯が大きい場合、治療直後に症状がなく神経が残ったと思っても徐々に神経が死んで行き

数年後:フィステルが出来・・・、歯を支える骨が溶けてきてしまう場合もあります。

根尖病変 壊死.jpg

赤丸の中の黒い部分が骨が溶かされてしまった部分 

右のレントゲンは神経を取った部分にゴム(ガッタパチャー)を詰めた後

 

 

 

問題点3、石灰化が起こり神経管が細くなる。(水道管のように太かったパイプがストローのようになる) 

⇒Q),「細くなると何か問題でも!?」(´・ω・`)

A),根管治療(神経の治療)が難しくなります。

 

具体的に言うと、

根管治療中にパフォレーション(歯に穴が開く)を起こす確率が上がってしまいます。

難しすぎますね^^;

図で説明、健康な歯の神経部分は黄色の矢印のように大きな神経の空間(3LDK)

虫歯や大きな詰め物がしてあると青い矢印のように細い神経になります(1K)

エンド模型 (4).jpg

 

神経付近まで削って治療した歯、虫歯の大きな歯などは石灰化(体の防御反応)を起こしてしまいこのように神経が細くなっていきます(★★) 

 

 

下の図の赤矢印のように歯の下の方にに穴を開けることがあります(´ヘ`;)

  

根管治療は見えないが故に手先の感覚で治療する部分も多々あります。

神経まで達したかどうかは特にこの感覚に頼る(落とし穴に落ちたような感覚)のですが、神経管が狭まってしまっていると手に伝わる感覚がなくどこまでも削ってしまい・・・

図7.jpg

 

つい先日、削り過ぎで歯に穴が開き転院されてきた方のレントゲン

図1.jpg

 

特殊なことをすれば穴を埋めることは出来ますが、非常に時間と手間がかかります。

 (穴が開いたら抜歯ということもあります)

 

パフォレーションリペアhttp://www.youtube.com/watch?v=1bGv2hljO5I

 

 

次に、このように歯の途中に勢いよく石灰化が起こると・・・

 

図2.jpg

 

根の途中に石灰化が起こり、膿の原因の根の先端の掃除が出来なくなっている。

(トンネルの落石事故のようなものです) 

専門でしているので治療できないことはないですが、まず裸眼での治療は・・・ 

このケースは顕微鏡でチマチマ途中の石灰化物を削って治療しますが、非常に手間がかかります。

 

術直後(何とか根の先まで治療できました)

2bann (1).jpg 

 

6カ月後

 si.jpg

上手く治ってきてくれてます(v^ー°)

 

 

本来あった神経管も細くなりすぎてレントゲンにはっきり写らなくなることもあります。

もともと神経管は水道管のように太いパイプであったものが、石灰化により非常に細いストローのようになります。

 

(左上のレントゲンの黒い線が神経部分なのですが、細くなりすぎて黒い線が見えにくいです)

図4.jpg

 

このケースは4mmの穴からアプローチして湾曲した4本の神経管を処置しました。

治療はできますが、非常に特殊な道具が必要になってきます(。´-д-)

 (このケースも通常の治療時間より1時間半ぐらい長くかかっています)

 

途中の結論

神経を保存させた歯では石灰化が起こり、歯の神経が細くなります。

⇒すると後の神経の処置の難易度がかなり上がります。

 

楽勝でやっつけられると思っていた『F型のザク』が、

気づくと『S型のシャアザク』に時期が悪いとサイコミューを使う『ジオング』に^^;

(↑分りにくい!!)

 

みたいなこともあります。

 

 

たまに私は患者さんに厳しいことをいうこともありますm(_ _)m

「神経を残されたいんですか!? それとも歯を残されたいんですか!?」

 

私はなるべく神経が残るように、なるべく健康な歯が残るように治療は行っています。

 神経を取る時期って歯を残す視点から見た時には凄く重要なのですよ、後手になると非常に治療の難易度が上がり・・・

 

ここで1つ、

根の治療の成功率を上げるには

「出来るだけ早い時期に神経を取る」というのも1つのポイントになります(´・ω・)ノ

言い換えると

青信号で横断歩道を渡った方が事故に遭う確率は低い訳です。

赤信号で横断歩道を渡れば下手をすれば死に至る(抜歯)になることも多いのです。

 

虫歯が大きい=黄色信号(*´ω`)(´ω`*)

であり、信号と同じで黄色信号はいつ赤になるのかは分らない状態なのです。(p・Д・;)

 

私の中の感覚として青から黄色に変わったものは残せる見込みがあります。

この時点で神経は取らないといけないと判断する先生もおられます。ただこれは先ほど書いたようにある面、根の治療の成功率を上げれるという面も持ち合わせております。

 

最初に書いた、

1、レントゲン上で虫歯が神経に達しているものは神経の保存を行いません。

2、現在症状がある歯(ズキズキ痛む、温かい物が凍みてその後持続痛が出る、冷たい物が強く凍みて生活に支障が出ている)の神経の保存も行いません。

3、過去にさかのぼって大きな痛みが継続して出た歯の神経の保存は行いません

4、削ってみると既に虫歯が神経に達していたものは神経の保存を行いません。

 

と言うのは神経があっても、私のなかでは、既に赤信号な訳です(*ノω<*) 

この辺に厳密な線引はできませんし、日本人の大好きな数字でも表せません。

 

 

大きな虫歯で時間をかけて神経の保存治療をしても術後にも症状が出てしまうことがあります。

 

様子をみていい症状と、様子をみてはいけない痛みが存在します。

・ズキズキ痛む(´Д`;)

・温かい物を飲んだと気にズキズキ痛む(´Д`;)

この2つ症状は、体の方が神経を取ってくれ、処置が間違えているととシグナルを出しているのです。

 *この辺のことは受付のクリアーファイルに詳しく書いてあるので、来院中の患者さんは持って帰って読んでください(^o^)

 

 

 

この場合は速やかに神経の治療に入ります。

昨日書いたように、条件の良い歯ではこのような修復もできますし、

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/10/post-169.html

6番 抜髄 (5).png

 

 

 

注意)、これは私の中の基準であり、絶対的な基準ではありません。

以前学会発表の時に色々調べてみたのですが、基準はありませんでした。

 

 

根の治療がちょっとだけ得意なので何かあった際には対処できるオプションは多少持ち合わせていますが、問題が起こってから対処するのはお勧めできません!!

 

 

 結論

先に上げたリスクを飲んでも無理やりに神経を残しますか!?

とれとも考え方の転換をして歯の寿命を延ばしますか!?

 

 

 

あっ、当然残せる神経は残しますよ^^

CC2.jpg

 8歳の女の子後続永久歯がないので何とか神経の保存を行いました。

 

 

 

以上、歯の神経を残されたい方へ注意事項でした。

(長っ!)

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神経のない天然歯!?

神経を取った歯はどこ!?

 

6番 抜髄 (1).jpg

 

 

正解は、

治療した歯は左か ら2番目の歯(銀歯の隣)

 

大きな詰め物・虫歯があったので、

6番 抜髄 (5).png

今回の治療

歯内療法:http://www.eedental.jp/endo.html

ビルドアップ:http://www.eedental.jp/buildup.html

 

 4mmの穴から根管治療すれば綺麗に治せることもありますL(´▽`L )♪

  

 

 

 

 

 

 

 

大切なので、もう1回、

「こともあります」^^;

  

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パフォレーションリペア(歯に穴があいた処置)

10月9日は診療をお休みさせて頂きます。

横浜で行われる国際歯科大会に行ってきます。

(夜はタイヨウ先生が主催する嵐の飲み会・・・、     もとい、勉強会に参加してきます(´-ω-`;)ゞ)

 

と、

 10月17日~10月25日までお休みさせて頂きます。

 

たまにはエンド(神経の治療)の話でも^^;

 

歯科相談でもよくあって根管治療が難しいのが、、

パフォレーション (歯の一部に穴が開く)

ファイル破折      (神経を取るヤスリが歯の中に残る)

 

この2つ根の治療の際にはどうしても起こってしまいやすい2つなのです(_ _|||)

このようなことはないに越したことはないのですが、

どうしても歯みたいな小さな組織を削ったり、擦ったりすると起こってしまうものなのです。。。(´Д`。)

 

歯内療法学会の発表でも卒後2年でほぼ全員がこの2つのことを経験しているそうです。

私も卒後2年で経験しています・・・il||li(つд-。)il||li

 

今回はその1つのパフォレーションの方を取り上げます。

 

最近、月に大体2件のペースでパフォレーションを見かけます。

この「パフォレーション」は「ファイル破折」より抜歯になってしまうリスクが大きいです。

 

またパフォレーションが起こってからどのぐらい経過したものか?

感染があるか?

穴の大きさ?

穴の開いた位置?でも予後が違ってきます((φ(・д・。)

 

比較的予後が良い物は、パフォレーション直後で穴の位置も根の先端に近いもの。

これはまず問題が出ない状態を維持させることが出来ます。

 

しかし、EEデンタルに来られる歯は、

・感染があり膿が出ている

・痛む・腫れる

・穴の付近の骨が大きく溶けている

・歯の上の方に穴が開いている

と言うものが殆どです。。。

 

条件の良いものなど自分で開けた場合しか・・・

1つ言えるのはマイクロを用いるとパフォレーションのリスクはかなり減ります(。・c_,・。)

 

パフォレーションの治療ケースを

術前

パフォレーション.jpg 

犬歯の赤い部分に穴が開いています(><)

 

で、まず歯の虫歯をきちんと除去して、ラバーダムがかかるようにレジンで隔壁(壁を作る)

を行います。

http://www.youtube.com/watch?v=oguHg_5ilFQ

 

その後ラバーダムを張り、穴の部分を見つけます。

 

今回の歯もそうですが、時間が経過したパフォレーションは穴から歯ぐきが中に入ってきています。

「歯の中に肉がある」 何とも不思議な光景がそこにはあります(。・д・)ノ

 

この穴を塞ぐ為にはこの「肉」が邪魔になります。

そこで1回目の治療では肉を除去して、 『魔法の薬』で消毒と出血を抑える処置を行います。

 

『魔法の薬』は企業秘密です!!

 

 

 

 

 

 

ウソです(笑)

水酸化カルシュームで消毒と肉が再び中に入らないように下準備します。

 

その後2回目の治療でMTAを詰めます。

詰めるのはちょっとしたコツがあるのですが、書くのがメンドクサイノで省略 ( ゚д゚)ンマッ!!

 

するとこんなレントゲンになります。

パフォレーションリペア後

CI18.jpg 

 

 

 

術前・術後

 

図1.jpg 

ここから仮歯でしばらく様子を見ます(。≖ิ‿≖ิ)

 

 

動画はこちら【歯内療法専門医 パフォレーションリペア MTA】

'> '

 

のような流れの治療になるのですが、薬が綺麗に入れば治るというものではないので(o´ω`o)

きちんと治療をして後は体が許容してくれるか!?を見て行くと言う流れになってきます。。。

 

 

パフォレーションが原因で抜歯をした歯を見ると

パフォレーション1.jpg 

 

赤い矢印の部分が歯に穴が開いた部分です。

本来ここからはGP(ピンク色のゴム)は見えません。。。

(見えてはいけない物が見えています━(゚Д゚;)━)

 

歯に穴が開くことはたまにあります、

ただパフォレーション=即抜歯 

にはならないのでもし何とか残そうとするのであれば根管治療が得意な歯科医院へ相談してみてください(^―^)

 

 

 

 

 

あ~、久々にエンドの話し書いたなぁ~(^m^ )

  

 

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4mmの穴から根管治療 ⇒ ビルドアップでレジン充填へ

12日,13日とCT工事で医院でやること無かったので、立て続けに動画にアノテーション(説明)を付けて過ごしていました。

日曜、月曜はネット三昧でした(笑)

(ちゃっかり朝一の海には行ってましたが=┌(; ・_・)┘)

 

 

吉岡先生が

いずれ被せる予定ということで「ガバッと削って根管治療」というのと「できるだけ歯を残して根管治療」というのでは、治療のやりやすさが違います。

と前に歯チャンで言っていましたが。

 

 

丁度その動画作っていた所でした

(1ヶ月ぐらい放置したままでしたが^^;)

 

'> http://www.youtube.com/watch?v=aDap5xMV2XY

 

 

根管治療(神経の治療)

この治療先生の考えかた、よって歯の削る量が異なります((φ(・д・)

 

セオリーを言うと、

根の治療後⇒大きく削って被せ物(銀歯、セラミッククラウン)

と言う流れです。

 

根の治療をきっちり行う為には見やすく治療を行う為に、歯を大きく削る必要があります。

これは『ゴールデンルール』です。

 

前は私はこう考えていました、

歯質保存(歯を出来るだけ削らない)は、神経がある歯のC1,C2の話であり、

C3のような神経まで達した歯に関しては、根管治療の『質』を重視する為にも大きく削る場所は削るべきだと考えていました。

*下手に歯を削らずして根の治療を行うと根管の見落としや、余分な場所に穴を開けるなどエラーが出やすくなります。

 

 

月日は流れ。。。---(o_ _)o

 

顕微鏡を使うようになり、今は3~4mmの穴が開けれれば殆ど治療出来ところまできました。

 注)、殆ど削っていない歯ですよ^^;

 

http://www.youtube.com/watch?v=aDap5xMV2XY

 

一番左の写真

ビルドアップ.jpg

 

このケースは4mmの穴から4本の神経管の治療を行いました。

その後、詰め物を全て外してレジンでビルドアップで被せずに健康な部分の歯の保存を行いました。

 

相変わらず・・・

こんなセオリー外のマニアックな方法を行っています。

 

顕微鏡を使用するようになると、 以外に『歯って削らず治療出来る』ものだなと感じています^^; 

 

ただ、今でも顕微鏡がなければ、私もガバっと削って根管治療すると思います。

そのぐらい大きく削らないと根管(神経管)は見えずきちんと治療できません(TT;)

神経管の入り口は大きいもので0.4mmぐらい、

今回の奥歯のような4本目の極細の神経管では0.1mmありませんから、これを裸眼で見つけるには見やすいように大きく削った方が私はいいかと。。。

 

 

顕微鏡治療の1つのメリットとも言えるでしょう。

 

 

ただ、顕微鏡あればすぐに出来る訳ではないですけど(o_ _)o ドテッ! (TT;)

 

毎日の積み重ねですね。

 

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CT設置

週末搬入工事があり無事設置にいたりました。

(かなり色々ありましたが^^;)

 

設置前(レントゲン室)

DSC01415.JPG

 

 

設置後 (デカイ!!)

DSC01422.JPG

 

因みにレントゲン室にはドラゴンボールは四星球(スーシンチュウ)が置いてあります。

じっちゃんの形見 

 

さっそく今日、外科的歯内療法患者さんのCTを撮らせて頂きました。

 

術式は今回も完璧!!

 

 

 

 

と思います。。。(・ω・;)

 

レントゲン見ても、綺麗な仕事が出来たと思います!!

3カ月後のレントゲンが楽しみ(* ゚,_っ゚)

 

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MTAで根管充填(アピカルバリアテクニック)

根の先端が大きく開いている場合

(前の先生が大きく削り過ぎてしまった為。。。)

私はMTAで根尖(歯の先端)を埋めることがあります。

 

今回のケースは下の前歯なのですが、

図1.jpg 

先端が#70(0.7mm)に大きくなっていたのでMTAを使用して根管充填を行いました。

何故に抜髄でここまで大きく削るのか。。。(><;)

 

CI37.jpg

 

先端まで根管充填出来ました^^v

 

 

実は、この前歯根の先端で二股に分岐しており

図2.jpg 

根の先で2つに枝分かれしているのが分りますかね!?

 

間違い探しではありませんが、限りなくそれに近いですね。

 

サーフボードの『フィッシュテール』のような形態に・・・ 

 

この例えの方が分りにくいか。。。((((( ̄_ ̄;))

 

後は土台を入れて3カ月後にレントゲンを撮って治ってくるか経過を見ます。

たぶん隣の歯の根の先端も二股に分れていそうですね。

 

 

たまにある一症例でした。 

 

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第2大臼歯の複雑な根管

マイクロスコープ(顕微鏡)を用いて根の治療をしているとたまに、教科書には載っていない特殊な形態の神経管を見ます。

 

'>http://www.youtube.com/watch?v=tpkeezWqdWk

 

今回の動画もそうなんですが、このような複雑かつ特殊な形態の神経管は手先だけの感覚だけではエラーが出ます。

 

一般の患者さんは少し驚かれるかもしれませんが、奥歯の神経の治療は指先に感じる感覚+感だけに頼って治療を行います。

我々歯科医師は歯の解剖学を学びだいたいどこに大きな神経管があるのかは分っています。

 

ただ細い4本目の神経管などは教科書では学びますが、実際肉眼では見えませんし、分りません。

 

マイクロスコープがあるとこんな神経管の治療を行うことも出来ます。

 

'>http://www.youtube.com/watch?v=20B8Cne9BGo

 

これは完全まぐれですが、

'>http://www.youtube.com/watch?v=5vPbrEpETrI

(昔師匠に教えられた「シャンパンテクニック」:誰がこんなオシャレなネーミングを^^;)

 

注)、マイクロスコープは「高価な虫眼鏡」でこれが治療をしてくれる訳ではありません。

 

 昨日見ていて驚いたのが、

「○○県のマイクロスコープ使っている歯科医院を教えてください」などが多いですね。

 

「マイクロスコープ+ラバーダム」もチラホラ見られますが、完全に歯チャンネルの影響でしょうね^^;

 

先生によっては根の先端まで見える訳ではないので必要ないと思われている先生もおられますが、これを言ったら・・・

我々歯科医師が治療出来ているのは主根管のみであって側枝などの触れない・分らない部分が5割近くをしめるのですから、根の先端までマイクロスコープで見えた所で無意味です。

 

また根の治療においての原則

「歯の上の部分の処理が出来なければその先(下)の神経管は処理できない」

に当てはめれば上が見えることこそに価値があり、上の問題を治療して下に進むの繰り返しで綺麗な根管治療が出来ると思います。

 

 

その昔、勤務医の頃

診療が終わると週に2回ぐらい師匠と飲みに行っていたんですが、 ほとんどずぅ~とエンド(根管治療)の話をしていましたが、

 

根の治療ってゴルフに例えられるんですよ。

根の治療は根の先端を目指す = ゴルフはカップを目指す

 

Q1、難コースのパー4のラウンドで一か八かでグリーンへワンオンを目指しますか!?

Q2、ティーグランドでサンドウエッジを握りますか!?

Q3、グリーンが見えない深いバンカーからカップを目指しますか!?

 

私の考え

A1、2打目が打ちやすい場所を考えます。 

A2、コースによってドライバー、アイアンを使い分けます。

A3、一度グリーンが狙いやすい場所に出します。

歯で言うと

A1、根管の上部の処理を行い、根尖(根の先)に道具が届くようにします。

A2、単純な歯ではいきなりハンドファイルを握りますが、難度が高い歯(奥歯)では超音波を握ります。

A3、レッジが出来たらファイルの種類をもう一度細いものに変えレッジの修正を行う。(根尖方向へは作業を進めません)

 

 その他、色々例えられるのですが、

その判断を『感』任せにおこなうのか、それとも視野の拡大を行い、『客観的』に判断を行うのかの違いがあります。

 

今回のケースもそうですが、 

見えるということは非常に大切なことなのです。

 

 

上7 術前.jpg 上7 術後.jpg 

 

 

 

 

 

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根管治療を受けられる方へ

動画作りました。

http://www.youtube.com/watch?v=Zg_Z3fwiVAk

 

9分32秒の長編ですが、銀歯の除去から根管充填までしています。

 

ちょっとオプション治療の

MTAでの根管充填も行っています。

(神経管の先端が大きく削られている場合に使用させてもらっています)

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根管治療後は出来るだけ削らない

非常に難しかった抜髄を行った9歳の女の子

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/07/post-124.html

 

流石にこの年齢で銀歯は。。。

 

で、私が取った方法

http://www.eedental.jp/buildup.html

 

こんな流れで

1、仮の蓋を外し土台を作る

画像 002.jpg

 

レジン充填の時は殆どラバーダムしないのですが、

今回のケースは唾液の量の多い小児の治療だったので。

 

2、充填後 

画像 012.jpg

以上、 

(飛ばし過ぎですかね^^;)

 

レジン充填直後は寝起きで(治療中熟睡)治療した部位が分らなかったようです(笑)

 

治療後10日

画像 0041.jpg 

馴染んできました。(一番左の白い歯ね^^;) 

 

 

 気が付くと、

開業以来健康な歯が多く残っている場合の抜髄した歯は被せていないですね。

個人的な意見ですが、

多くの場合神経取っても歯がある程度残っていれば被せる必要私はないと思うんですよねぇ・・・

 

ただ、被せた方が医院の収入は大き「ピィ~~~~~(放送禁止)」 ですけどね(><;)

 

 

 

以上、経営音痴の院長でした。。。

 

 

 

良い人ぶるより本気で経営考えねば・・・....〆(・ω・。)

 

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根管内洗浄(Irrigation) サンディエゴのAAEのことを踏まえ

本当に放置しまくりで書き始めたのが、4月末。。。

存在すら忘れかけていたのですが・・・

 

根管内洗浄について、

2年前にAAEに行った時にはこればかり聞いていたのですが、今年は最終日近くに2セッションに参加してきました。

 

前回の

「いかに歯の中の余分なもの(死んだ神経、細菌)を歯の外にだすか」

の続きにもなるのですが。

 

細菌、たんぱく質(神経の死骸)効率的に出す方法として

機械的清掃(削って余分なものを外に出す)

化学的清掃(液体を使用して余分なものを溶かす)

の2種類があり根管内洗浄は化学的清掃の方にカテゴライズされます。

 

前に書いたGT-Xファイルなどは機械的清掃の方になります。

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/post-77.html

 

興味があれば、昔何度か書いています。 ( 探してくださいm(_ _)m )

http://www.eedental.jp/blog/archives/category5.html

 

 今回は、

化学的洗浄の根管内洗浄(イリゲーション)にスポットを当てて

 

日本ではあまり関心がない根管内洗浄ですが、数年前まで海外では非常にお熱で研究も盛んに行われていたのですが、一時期に比べ研究報告のピークは過ぎたみたいですね。

大分考え方が決まってきたようです。.

「ジャーナル」(AAEの学会誌)も2007年がピークだったとスライドがありました。

 

では、効率的な洗浄システムをみていくと。

まず、どんな消毒剤(洗浄液)を使用した方がいいのか?

 

因みに11年前大学で教わった「次亜塩素酸ナトリウム+過酸化水素(オキシドール)」

この組み合わせは過去のものであまり期待できる消毒効果は得られないと思います。

(完全に私見ですよ、ウチのブログですから自由に書かせてもらいます^^;) 

 

と言うか、「次亜塩素酸ナトリウム+過酸化水素(オキシドール)」だと、お互いが直に中和してしまいあまり効果的でないような・・・

 

消毒効果を得る為には、ある程度薬剤が浸透する時間が必要なのですが、

AAEでも「次亜塩素酸ナトリウム+過酸化水素(オキシドール)」の組み合わせは全く出てきていませんでした。。。 

 

現在(2010年現在)良いだろうとされている組み合わせは、

・1~7%次亜塩素酸ナトリウム(注1)+2%クロールヘキシジン

・1~7%次亜塩素酸ナトリウム+15~17%EDTA

・1~7%次亜塩素酸ナトリウム+MTAD

になるそうです。

みたいです^^;

(注1、1%次亜塩素酸ナトリウム(NC)はあまり期待できる効果はないとの報告もされていました)

 

次亜塩素酸ナトリウム(NC)について細かく見ると、
・温度 Kamburis et al, JOE 2003
・洗浄時間 Sassone et al, 2003
・濃度 Gomes et al IEJ 2001
・量 Goldman et al,000 1981
・多剤との組み合わせ Hasselgren et, JOE 1988

お勧め出来るのはNCを加温することです。(in vitroの研究ですが^^;)

冷えたNCと温めたNC、溶解作用は温めたNCの方がありますから、治療前に少し温めた方がいいですね。

 

超アナログ歯科医院EEデンタルでは

用意するもの

・2Lのペットボトル(お~いお茶、使用)、

・500mlのペットボトル(ポカリスエット使用)

・10mlのシリンジ(テルモのロック式の物)

で下の部分で適当にカットしてください。

NC (1).jpg

 

ペットボトルに熱湯を注ぎシリンジをさすだけ。

NC.jpg 

 

20分もすると冷えるのでお湯を変えてください。

これで洗浄効果を上げています。(これはお金がかからず次の日から実行可能!!) 

 

その他の薬剤(MTAD、2%クロールヘキシジン、15~17%EDTA)ですが、

MTADは極たまに使用していますが私的にいうと「?」です。

(ただただ高い洗浄液のような気も・・・ 日本では購入することが出来ないので海外通販で購入します)

難治性のものから多く検出される「Enterococcus faecalis」にターゲットにしているようなのですが、使っても治らない時は外科的歯内療法で治療するしかないですね・・・

 

日本ではあまりまだなじみのない2%クロールヘキシジン

浸透性は良く、NCに比べ生体にも為害作用が少なく、

薬効が持続もしますし良いとは思うのですが、まだ未知数。。。

 

 

以前、師匠が教えてくれたのですが。。。

 

忘れました(笑)

 

ただ、1~7%次亜塩素酸ナトリウム(注1)+2%クロールヘキシジン

で使用すると泥状の沈殿物が根管内にできるので除去するのにちょっと厄介。

 

私は極たまに難治性のケースに使用しています。

 NC+EDTAでフィステルが消えないケースには「MTAD」

でも消えない⇒クロールヘキシジン

 

年に2本ぐらいですけどこの方法を使うことがあります。

(完全に臨床的な感です、科学的な根拠は皆無です) 

 

一般的に世界では2番目の組み合わせ、

「1~7%次亜塩素酸ナトリウム+15~17%EDTA」の組み合わせが多いですね。

この組み合わせがコスト的にも安いですしね(笑)  

・有機質溶解には次亜塩素酸ナトリウム

・無機質溶解にはEDTA

 

で、もう一度先ほどの物を

・1~7%次亜塩素酸ナトリウム(注1)+2%クロールヘキシジン

・1~7%次亜塩素酸ナトリウム+15~17%EDTA

・1~7%次亜塩素酸ナトリウム+MTAD

 

ではなぜ2種類も洗浄液を使用するのか!?

NC1種類では駄目なのか!?

 

右側に書いた『15~17%EDTA、MTAD』

 これらはスメア層に対しても有効に働きます。

 

次亜塩素酸ナトリウム(NC)はスメア層の下の細菌を殺すことが難しいとされています。 

洗浄液の主役はNCで、主役の演技をより引き立たせる為には、よい助演男優が必要になる訳です。

この助演男優が『15~17%EDTA、MTAD』なのです。

 

 

では、「スメア層」とは何ぞや!?

歯の中は象牙細管と言うストローの束のような構造になっており、ハチの巣・洞窟様に穴がたくさんあります。

a.jpg

     細菌              細菌

この穴の中にも細菌が入り込んでいるのですが・・・洞窟の入り口は汚れ(スメア層)でバリアされていて、頼みの綱のNCも入っていけません。

 

このスメア層は 神経を取るファイル(ヤスリ)を使用すると必ず出来てしまい、削りカス(デブリ)が穴の出入り口を塞いでしまいます。金属で歯を擦ると出来ると言われています。

洞窟内に逃げ込んだの細菌を殺すにはまず、入り口の削りカスをどかした方が洗浄効果が上がるのです。

aa.jpg

          細菌

このカスを溶かすものが15~17%EDTA、MTAD

細菌を殺す薬が次亜塩素酸ナトリウム

 

ですから2種類を使用した方が細菌を効果的に減らすことが出来、ベターな訳です。\(^_^=^_^)/

(2010年現在:10年後の考え方は分りません

 

しかし、日本では・・・2%クロールヘキシジン、MTAD 購入が出来ません。(薬事の関係)

高濃度のEDTAも購入しにくい・・・

(ウルトラデントから高濃度のEDTA購入できますが、ジェル状なので。。。 ジェルにすると根管上部だけしか消毒できないような・・・ジェルにする必要が見えない(_ _|||) )

 

 

17%EDTAは海外通販では安く買えます。(と言いつつ最近購入先を師匠に教えてもらいました)

スメアクリーン(3%)よりはかなり安く購入できますが、ここでも薬事が・・・ 

 薬事は良い面もあるのですが、医療の発展を著しく妨げている面もありますね(><;)

 

先ほど書いたように、洗浄液は「種類」の他、「量」、「温度」、「時間」、「濃度」でも差が生まれるのですが、メンドクサイので割愛(笑)

 

で洗浄液の洗浄効率を上げる為には、

・根管形成(テーパー、根管の太さ、根尖径、)も重要です。

 

液体を還流させるにはある程度の角度と太さが必要ということです。

(かなりマニアックになってきました。一般の方はついてきているのか(笑)) 

 

ストローみたいな平行な状態より、すり鉢状(アリ地獄の様な!?)の方が下の方まで洗浄液が入りやすいです。

根の治療は出来るだけ根の先端部分の処理が大切になるので出来るだけ洗浄液を根の先端方向に進めたい訳です。

テーパーを06(0.06)以上付けることで洗浄効率も上がるとか。  

 

で簡単に06テーパーを付けようとすればNi-Tiファイルを

DSC01025.jpg

下から04、06、08テーパー(正確に言うと0.04、0.06、0.08テーパーです)

 

Ni-Tiを使用する場合グライドパスをさせてから

下の写真のファイル2本で根管形成は済みます。

 

『洗浄効率が高い根管を作るには』

・06テーパーのニッケル・チタンファイルを使用する

・02テーパーのKファイルで0.5mmずつステップバックを行いテーパーを付けるか

(こちらは結構メンドクサイです、テーパーの話を読んでください・・・)

 

私は08テーパーのニッケルチタンでブラッシングモーションでファイル操作を行うのでテーパーは10ぐらい付いているかと思います。

08テーパーのもので根管形成をすれば根管は08以上になっている訳です。

 06より08の方が根管充填もしやすいので。

 

 

大昔に書いたものですが、今も9割方この考え方です。

http://www.eedental.jp/blog/archives/2007_12_20_64.html

 

 

また数年前から洗浄液をどう効率的に奥の奥の細菌まで届かせるか!?という所に目が向けられ。

・洗浄道具(洗浄針、音波or超音波)

 も注目されています。

 

 洗浄液を揺らして隅々まで効率的に洗おうという考えです。

 

ここで1点、NCなどを根管内に入れて放置する洗浄をたまに見ますが・・・

消毒液をただ入れておくだけでは、一番消毒液を浸透させたい根の先端、この部分って直に気泡が貯まってしまい殆ど消毒出来ていないようです。

 この実験動画を見た時は、 見えないが為に思いこみで治療すのはマズイなと。。。

 

出来るだけ針の先を根尖側に持って行った方がいい訳ですが、そこで気をつけなければならないのが『圧力』

針先の穴が横に開いている物などを使用しないで、過大な圧力をかけると。。。

洗浄液 圧力.jpg

まさに水鉄砲!! (この歯根尖の数多いですね^^;)

この横穴使用の針(ニードル)は色々なメーカーから発売されていますが、私個人の意見は洗浄液のMTADに付いてくる針が一番腰もあって使いやすい。

(単品で売ってくれないかな・・・、デンツプライ)

 

で、今現在一番安全で理想的と言われる洗浄システムが、 『ENDO VAC』

(*日本での発売は今の所ないです、認可は取りに行っていると聞いていますが)

ENDO VAC (1).jpg

 

金属部分の先端に穴が12個開いていて、

根の先端まで針を入れると洗浄液を根の先端まで持ってきて吸引する。

ENDO VAC (2).jpg

 青⇒ 洗浄液を根尖側に

赤⇒ 洗浄液を歯冠側に吸引

 

すると、スメア層が綺麗に取れ象牙細管が

ENDO VAC (3).jpg

 根管内を陰圧にして根の先端まで効率的に洗浄液をデリバリーして理想的だなとは思うものの・・・

 

 ただ「ENDO VAC」 

 

 

高い!! 

 

 かなりコストパフォーマンスは悪いです。(0.32mmの針はNC使えば直に目詰まりするでしょうね)

使用すれば確実に成功率が3%上がるということが保障されれば買いますが、ただただ高い道具のような気もしなくはないです。

この道具は根管形成をかなりきっちりした上で使用するツールになりますので、上手な根管形成が出来る先生が使用した方が効果的でしょうか。 

 

 お金のかかならい(ランニングコスト)道具に着目すると!!

エンドアクチベータ.jpg 

 

写真上のVibringe (たしかオランダメイド)

写真下のENDO ACTIVATOR (ラドル先生が考案)

使い方 ⇒http://endoactivator.com/video.html 

後、超音波チップ 

 

3つの違いの動画を作りました:http://www.youtube.com/watch?v=VJKb0BqQ3oo&feature=player_embedded

洗浄液の揺れなどを顕微鏡で覗いて見てみると、Vibringeは洗浄針の先が揺れるシステムです。

個人的な感想なのですが、

根尖(根の先)の洗浄効率を上げるにはニードルを出来るだけ根尖側に入れた方がいいと思うのですが、Vibringe根管に針が触れると針の振動が無くなり殆ど洗浄液は揺れない正直これで良いのか!?と

 

一方ENDO ACTIVATORは汚れが激しく浮いてきたり洗浄液も目で見て大きく揺れています。

気泡を発生させられる、根管にプラスチックチップが振れても液体は激しく揺れる点からも私的にはENDO ACTIVATORの方が安心できます。

ただ、この道具3段階に振動が変わるのですが、正直使い方が今一分らない。。。

いつ振動を大きくしたり小さくしたりする必要が出てくるのか!?

 

Vibringeの金属の洗浄針が根管に当ってスメア層が出来ないかも心配、一方ENDO ACTIVATORはプラスチックチップなのでその辺も安心です。

 

特にデンツプライのまわし者ではありませんが、このぐらいデンツプライ商品のCMしておけば今西さん(業者さん)も何かくれるだろうと淡い期待を!!(MTAください!!)

 

AAE(アメリカ歯内療法学会)でもVibringe販売はしていましたが、いつもブースは閑散としており。。。il||li(つд-。)il||li

 因みに Vibringe 7万円しました。。。(ただただ揺れるシリンジが^^;)

 

ENDO ACTIVATOR:まだ日本では販売されていませんがそのうち日本で発売の噂も聞きます。

 

 超音波の出力を下げて根管口付近で揺らすことをされている専門医の先生もおられます。

 

何がいいのか私には分りません。

2年前ぐらいにアメリカのヒゲを生やした教授が日本へ講演に来た時に

「音波と超音波どちらの方が洗浄効果は高いですか!?」と聞いたのですが、回答は

「どちらでも良いが、揺らしながらあらうことが大事」と話されていました。

 

この先少しずつ解明されていくかもしれませんね。

 

 

 

臨床的な感になりますが、

やはり液体が激しく揺れて、発泡する方がいいのではないかなぁ~と思っています。

 

 

以上 、3ヶ月ダラダラ書いていたものになります。

 

この後だらだら修正していきますが、未完成のまま終わりそう。。。(><;)

  

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感染根管症例 2007~2009年

新しくページを作りました!!

3月に完成予定が。。。^^;

1277639911.jpg 

 

感染根管と特殊症例を載せています。

http://www.eedental.jp/endo2.html

 

2007年~2009年の私の傾向

穿通ファイル Kファイル

 

グライドパス #15Kファイル

 

根管形成Ni-Ti:

・GTファイル

・ゲイツファイル、

・オリフィスシェーパー、

・プロファイルシリーズ29、

・GTファイル、

・プロテーパー、

・TFファイル、

・GT-Xファイル


洗浄:次亜塩素酸ナトリウム、EDTA,2%クロールヘキシジン、バイオピュア

    *詳しくはそのうち

   +エンドアクチベータ

根管充填

・コンテニアスウエーブ、

・ウルトラフィルを用いたダブルインジェクション法、

・MTAを用いたアピカルバリアテクニック、

・単一ポイント、

・側方加圧変法

 

メイン

2007年:システムB+ウルトラフィル

2008年:eiダウンパック+ウルトラフィル

2009年:eiダウンパック+β(ホトショット)


仮封:ルミコン、レジン、ルミコン+レジン(2重仮封)


平均治療期間:    前歯:      2回 2~3週間

                 奥歯:*抜髄  2~3回 2~4週間 

                      *感染根管3~5回 4~6週間


ファイル破折                 2007年  2本 (内1本除去)

                          2008年  5本 (内2本除去)

                          2009年  0本 


パフォレーション               2007年 0本

                           2008年 1本

                           2009年 1本

 

根管治療後外科的歯内療法が必要になった本数

                 2007年 2本 

                 2008年 3本

                 2009年 3本

 

治療中に発見した歯根破折      

                 2007年 1本

                 2008年 1本

                 2009年 1本

 

抜歯になった歯 (破折歯は抜歯扱いとしました)

                  2007年 2本

                 2008年 3本

                 2009年 2本


麻酔使用率          99.9%

ラバー着用率         99.9%

マイクロ使用率        100%

抗生剤投薬の割合      3~5%ぐらい

鎮痛剤投与の割合      100%  (ロキソニン、ロキソニン+カロナール)

3MIX使用率          0% 

        

当院での支台築造率     100%

・ファイバーコア         20%

・レジンのみ           80% 

 

 

まだまだ精進の日々は続きます。

33539.gif

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2010年 『根の治療』 コンセプト

根管内洗浄について、書こうと思いはや2ヶ月、放置しまくりで。。。

で、いざ書こうと思ったのですが・・・

 

実は先週末同窓会があり根の治療のことを色々聞かれたのですが、

根の治療の「コンセプト」これに違いがあり・・・( ̄~ ̄;)

(11年前に大学で習ったことは少し変わっています)

 

これは洗浄(イリゲーション)のことを書く前に書かなくてはと、ということで今回は大きな1つの考え方を

(ただし、時代、時代でこの考え方は少しずつ異なっていきますので2010年とタイトルをいれました)

 

現在の最先端の根の治療のコンセプトは

「いかに歯の中の余分なもの(神経、細菌)を歯の外に出すか」

と言うものです。

 

時代的背景として、その昔、

根管治療は根管根管充填材を綺麗に緊密に詰めれば治療が上手く行くと考えられていました

が、この考えは「今はなしです!!」

 

昔の考えでは、『汚い床にワックスをかける』でもOKなのです。。。 (><;)

 :歯の中

ワックス:根管充填

当然、『綺麗な床にワックス』をかけた方が良い訳です。

 

歯の中(根)が綺麗になれば多くの歯は治ってきます。 

 

ただ、一度生活を始めた床は新品同様の綺麗な床には出来ません。

⇒『一度感染した歯には細菌が住みついてしまい細菌をゼロにすることは出来ません』

目標はゼロですが、ゼロにはならないことも事実です。

 無菌操作と無菌治療は異なりますからね。話すと長くなるので今回は省略 

 

 

『細菌を出来るだけ少なくした所で根管充填してして細菌を動けないように封鎖してしまうと言うのが世界的な潮流です。』 

 

もの凄く簡単に言えば、

丸太の中にいる10000匹のシロアリを悪さができない数(例えば50匹)まで減らしてしまい、チラホラとしかいないシロアリの巣にコンクリートを流し込んで今いる白アリも身動きがとれないようにする。

 

では10000匹の白アリ(細菌)を減らすことに着眼すると、

1、ガバっと巣ごと削り出し数を減らす(機械的洗浄)

2、消毒液を流し込んで数を減らす(化学的洗浄)

 

 の2つがあるのですが、これはまた次回(たぶん)

 

昔の考え方⇒現代の考え方は

根管充填までの過程:『機械的洗浄+化学的洗浄』の方に重きがおかれるようになっています。

 

これを書くとでは根管充填は軽視しているように見られるのですが違いますからね(・ε・)

 

*綺麗に根管充填がエンドの予後を左右すると言うイングル先生の報告が20年以上前にもありますが。。。

 

ただ、きちんと根管拡大・根管内洗浄したら、普通セットで根管充填も綺麗にすると思うんですよ。

 

綺麗に根管充填出来た=綺麗に根管形成した=歯の中の余分なものをある程度除去出来た

と私は考えていています。

逆に言えば、綺麗に根管充填する為にはそれまでのステップをきちんと行わないと綺麗に根管充填できません。

積み木の一番上に根管充填が来ると言ってもいいでしょう。

 

 

 

 

非常に個人的な意見なのですが、 

根管治療後の予後は根管充填が支配するのは80%間違え だと思っています。

(ガッタパチャーが長く残っているものほど根の病変は出来にくいとの報告もありますが^^;)

 

細菌さえいなければ、根管充填していなくても病変はできないものもありますし、二昔前などは綿栓根管充填と言って綿しか詰めていなくても病変が出来ていなかったものもあります。

どちらかと言えば、 「根管治療後の予後の支配は根管口をどのようにして塞ぐか!?」だと私は考えています。

 

なんか読み方によっては矛盾したことだらけですね(笑)

 

 

 

「根の治療後に細菌が入れない状態をどれだけ維持できるか!?」

 

一般の方だと難しいですかね^^;

例えば掃除で巣の中の白アリが50匹になったとしましょう。

ですが巣の外に出ていた白アリが、応援に直に駆けつけてしまいます。

根管充填後(根の治療直後)は、巣の入り口はまだ開いた状態です。

 

応援隊の白アリを中に入らせない為にするには、入り口を塞ぐ必要があります。

 

綺麗に根管充填してそのままガッタパチャーを唾液に触れるようにしてしまうと、直にガッタパチャー(ゴム)は唾液感染します。

ガッタパチャー自体歯との接着はありません、空間を埋めておくだけの材料ですね。

 

歯で言うと1つ目の封鎖扉が支台築造(土台)、2つ目が被せ物(セラミック、ゴールドクラウン)

なのです。

 

3ピース.jpg

ですからきちんとした根管治療後には

どれだけ精度の良い②支台築造(土台)を入れたのか!?(1つ目の防御壁)

精度の良い③被せ物を入れたか!?(2つ目の防御壁)

 

こちらの方が根管治療の成功率を大きく左右する因子になると思います。

 

 

 

ですから、EEデンタルでは根の治療で来院されても

セットで1つ目の防御壁の②支台築造(土台)まで治療をさせてもらっています。

 (唾液にガッタパチャーを触れさせたくないので全て直接法で土台を作ります、間接法にすると細菌感染のリスクが高くなるので。。。 かなり細かな重箱を突くレベルの話しですが、1%でも成功率を上げたいので)

 

 

 

シンプルに書くと

「余分なものを取り除き歯の中を綺麗にする。」

そして

 「土台はガッタパチャーが感染する前に入れてしまう」

  

です。 

 

 

 

 

 

ウチのブログ同級生も見ているようなので、ウソを1箇所入れておきました。

 自分で見つけてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(嘘)

 

これ読んで見学きてね^^

 

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超難度の抜髄根管(私にとって^^;)

根の治療は『抜髄』『感染根管』に分ります。

 

何が違うのか

抜髄:神経が生きており、細菌感染が非常に軽度 

感染根管:神経は死んでしまい、細菌感染が起こり膿などが出てくる

 

また治療の難度で比べると

抜髄<<<感染根管

「感染根管の』方が難しくなり治療期間も長くなります。

 

その理由は、

1位:細菌の感染(場合によっては膿が出てきます)

   http://www.youtube.com/watch?v=MFm6Tf2te_Y&feature=related

2位:前の先生の治療した痕、傷、の修正が必要になる(レッジ、折れたファイル、パフォレーション:歯に穴が開いている)

  折れたファイル  http://www.youtube.com/watch?v=O5UQsoI8GBE

  パフォレーション http://www.youtube.com/watch?v=1bGv2hljO5I

3位:人工物(被せ物・土台)を外す必要があり、

    残っている歯も少ないので取り方を間違えると抜歯になる。。。( ノω-、)  

   http://www.youtube.com/watch?v=VylhjFoUAH4 

 

EEデンタルではこのような理由から感染根管の方が治療費を高く設定しています。

と言うか世界的に見ても厄介な感染根管処置の方が治療費は高いのですが、我が国日本の保険治療は手間のかかる感染根管治療の方が安いです。

 

不思議。。。(?。?)

 

感染根管が難しいと言いましたが、抜髄の中にも難しい歯は存在します。

その1症例を

術前

CI3.jpg

6歳永久歯が虫歯になってしまい。。。

受診された時には既に神経を殺す薬が入っていました。

 

治療すると根管口(入り口4つ)は直に見つかっても全て入り口1/3の所で石灰化して道が無くなっているTT

と言ったところで1回目の1時間半が経過・・・

石灰化.jpg

赤⇒の部分から下にファイルが入っていきませんでした。。。

 

作戦を変え2回目の治療

超音波で石灰化している部分を根気よく削り((φ(・д・。)

(お得意のチマチマです) 

 

 

 で、5回目にようやく根管充填

 

CI6.jpg 

 

9歳の子でしたが神経管の太さは80代の方並の神経管の細さでした。。。

 

 

今年1番難しかった

抜髄でした(><;)

 

 

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歯の横にもできる病変(側枝が原因の)

根の病変は歯の先端に出来るものなのですが今回はちょっと珍しいケースを

 

歯の先端に病変ができる理由は、根の先端に神経の出口がある為です。

模型.jpg

                    

その出口から細菌が歯の外に出る為、病変は根の先に出来ることが多いですφ(・ω・ )

 

ただ稀に歯の側面(横)に出来ることがあります。

 

これは歯の神経管の走行によるもので、

歯の横に抜け穴状の出口があり、そこに感染が起こると、根の横に病変が出来てきます(><;)

その横の枝に感染が起こると赤丸のように歯の横の骨が無くなります。

*黒い部分が細菌に犯され骨が無くなった部分

図11.jpg 

 

図で表すと

模型.jpg

 

 

 

 この辺に神経の出口がある

 

 

 

 私たち歯科医師が使用する道具は直線的な道具で歯の横に出来た病変になると・・・

専門的なアプローチが必要になることがあります ゚Д゚)φ.....

 

*上のレントゲンは根管充填後で根管治療直後(5番、6番:奥歯2本)です。

 

専門的アプローチ。。。

言葉にするとカッコいいのですが、なんてことはないいつもの術式をちょっとだけ変更したものです(笑)

 

 で、根充後3カ月後

図12.jpg

 

青い⇒の部分に骨が出来あがりつつあります

 

3ヶ月ですからかなり改善の早いケースですが、

歯の横に病変が出来てもきちんと根管治療をしてやると治る歯は治ってきますφ(。・c_,・。)

 

患者さんも「長年も違和感が消えた」とおっしゃられていました。

 

もう少しすれば骨の密度も上がってくると思います。

よかった、よかった(^―^)

 

図13.jpg 

 

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発表。。。

丁度1週間前の土曜に発表したスライドです。

 (レジンセミナーといい、発表といい2週連続で土曜休診にしてすみません(*ノω<*) )

 

発表のネタはAAEで見てきたガットマン先生のパリ。。。

いや、良い影響を受けた のでモデファイして(p・Д・;)アセアセ

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/post-76.html

 

無題1.JPG

 

無題2.JPG

 

無題3.JPG

 

無題4.JPG

 

無題5.JPG  

黒い部分は動画:http://www.youtube.com/watch?v=VylhjFoUAH4

 

無題6.JPG

黒い部分に白い所見がでてきました。

 

無題7.JPG

一番下段のEPTは電気歯髄診断⇒神経が死んでいるか生きているか調べる検査です。

 

無題8.JPG

GBRは骨を増やす造骨手術

PDは部分入れ歯

 

無題9.JPG

 

無題10.JPG

 

無題11.JPG

 

口腔外科の先生が多い場所での発表だったのでこんな〆のスライドになりました。

(若造がクソ生意気に)

 

今回文献調べないでいいように作ったのでスライド2時間で作製できました。

 

怒られそう。。。(⌒_⌒;) 

 

 

 

今年の発表、はい終了!!ε=( ̄。 ̄;A

  

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AAE(アメリカ歯内療法学会)で見かけた類似商品^^;

AAEの展示ブースで色々日本では売っていない商品カタログをもらってきたのですが・・・

 

全く整理していません( ̄▼ ̄|||)

 

数年前から根管充填商品もコードレス化が進んでおり、海外で専門医が好んで行う根管充填

『コンテニアスウエーブ』

http://www.youtube.com/watch?v=IUa1qE2MvlI

 

日本でも『システムB+オブチュレーションⅡ』という組み合わせでこの根管充填はできるのですが、この2つの道具有線でコードが・・・

煩わしい!!Σ(゜д゜)

 

と言うことで数年前からコードレス化(海外の話しです、日本は薬事がうるさくて海外の道具が入って来ません^^;)が進んできています。

 

今年のAAEよくもまぁこれだけ類似商品が出たなというぐらい同じような商品が出ていました(笑)

 

カタログの写真で紹介

DSC01021.jpg  

 

アルファー、ベータ こちらは日本でも『ペントロン』から購入可能ですヾ(・∀・*)

この商品韓国メーカーが作ったものなのですが、非常に良いです!!

私もベータは使用していますが、コードがないとラクと実感していますヾ(ゝc_,・。)

 

またパテントの関係で色々なメーカーから出ています。

『スマートエンド』からも名前が変わって同じ物が出ていましたね。

 

 

『サイブロンエンド』はシステムBとオブチュレーションⅡを1台にまとめた

DSC01016.jpg  

 5年前ぐらいにハワイのAAEで見た時には衝撃的でしたが

正直、買わなくてよかった(¬з¬)

因みにブキャナン先生が考案です。

 

ただ、この後コードレス化の流れが一気に加速して、今ではサイブロンエンドもコードレス商品を

DSC01020.jpg

 

似たような商品はまだまだ、

 

DSC01015.jpg

 

 その他にも、

DSC01014.jpg

 

DSC01019.jpg

 

私が今使用している道具

DSC01018.jpg

 

などがあります。

ここまで形、システムが一緒だと。。。

 

この形が最終形かなと思います( -ω-)

 

 

その他AAEで見つけた面白道具

DSC01011.jpg

網タイツ状の根管拡大ファイル(゜д゜)

正直これで拡大出来るのかと思いましたが。。。

 

英語分らない癖にブースで色々説明を受け、模型でデモをさせてもらうと、凄いこれ!!

DSC01012.jpg

 

注水までできてしまう(あまり意味ないと思うけど^^;)

 

 

道具で言うと、更に根管洗浄時の音波

DSC01022.jpg  

 

私は現在音波でEDTA+NC洗浄を行っているのですが、

写真の上のVibringe 。。。

買って損した気分。。。

揺らしているはずが、液体が全然揺れない。。。。

(微妙に揺れてはいますが、ホント微妙です(´-ω-`)) 

 

写真下のENDO ACTIVATOR (ラドル先生が考案)

こちらの方が感覚的に洗浄効率が高い気がする。。。

使い方 ⇒http://endoactivator.com/video.html 

 

AAE(アメリカ歯内療法学会)でもVibringe販売はしていましたが、いつもブースは閑散としており。。。

無駄な買い物してしまった。。。il||li(つд-。)il||li

 

 

エンドの道具は買う前に師匠に聞くべきだったと大後悔!!

ENDO ACTIVATORは師匠に2年前ぐらいにその存在を聞いてネットで購入

(エンドアクチベータはまだ日本では販売されていません)

 

因みに Vibringe ただシリンジが小さく揺れるだけなのですが、これが7万円しました。

(友人の先生にはENDO ACTIVATORをお勧めしています) 

 

7万か・・・、バイクのパーツ買った方がよかったです。。。(・ε・` )

 

 

まだまだ貰って来たカタログがには面白い商品がありますが、またの機会に!!

  

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第一大臼歯の外科的歯内療法

 

いつも前歯の症例ばかり出しているので^^;


たまには難しかった奥歯の症例を( ̄∀ ̄;)


動画:http://www.youtube.com/watch?v=i154hriQWmM


 

術前


根の治療を既に2回行っているそうなのですが、フィステルが消えず経過しているようで・・・

赤い丸の中にある白い物がガッタパチャー、赤い丸の辺りの骨は炎症で無くなっています。

 

1.jpg

 

再々治療をしてみると、

既に2回治療してあるだけあって根の先が大きく開いてしまっていました(*´Д`)=3



具体的に言うと、元々根の先端は大体0.3mmぐらいなのですが、0.9mmぐらいまで広がっていました。。。

ミリで言うと少しなのですが、円なので公式は『半径×半径×π(3.14)』になりますから、

直径が0.3mmの場合 半径0.15×0.15×π=0.0225π

直径が0.9mmの場合 半径0.45×0.45×π=0.2025π

 

ですから、3倍に見えても実は9倍の大きな穴が空いている訳ですε=(‐ω‐;;)

 

 

治療すれば治療するだけ歯の中はボロボロになるので理想を言えば1回目で決めるのが理想です。

私は基本的に根の先端が0.7mm以上はMTAで根管充填を行っているのですが、

東京の専門医のS先生にも基準を聞いた所だいたいそのぐらいと話されていました。


ただ、

MTAを詰めた歯は再根管治療は不可能なので、駄目なら外科処置(意図的再植術、外科的歯内療法、抜歯)になります(´∩`。)

 

セメントだけあって一度固まったものはほぼ除去不可能なのでケースはホント選ぶ必要があります。




今回の6番ですが、4根管全てMTAで詰めたのですが・・・

  

 

MTA根充.jpg

 

フィステルがまた再発 ハァ━(-д-;)━ァ...

(MTAが綺麗に入っても病変が治る訳ではない良い例ですね。。。)



と言うことで『外科的歯内療法』に踏み切りました。

逆に言うと外科的歯内療法の為に戦略的にMTAだけで根管充填しておいたのですが( 'Θ')ノ( 'Θ')ノ( 'Θ')ノ


こうしておくと上手く行く場合では根のカットだけで外科的歯内療法が終わり手術時間の短縮が図れる場合が。。。

ただ実際、カットだけでは終わりませんけどね^^;


今回のケースもカットして見ると根管と根管の間に細いフィン(溝)がありこの部位が感染現でしたので、音波で溝を削り、その溝にMTAを詰めました。


遠心投影するとフィンにMTAが入っているのが分ります。

レントゲンの白い横線。(赤⇒)

図1.jpg

 

 

        動画を使用すると

図3.jpg

説明をすると、

 

図2.jpg

でこの部分をフィンを溝を削ってしまいます。すると

 

フィン2.jpg

 

で、ここにMTAを詰めて

  

フィン3.jpgすると3ヶ月後・・・

 

 

2.jpg

 

見事に骨が出来あがってきました!!

 

手術後3ヶ月後

画像 0201.jpg

 

 

私の場合になりますが、外科的歯内療法で上手くいくケースに関しては大体3~6ヶ月で骨が回復してきます。

術後6ヶ月


CI19.jpg

 

 

最近思ったのですが、「1年後にレントゲン撮りに来てね」と言っても殆どの人が来院していません。。。

まぁ、症状が出ていないからでしょうけど。

 

お願いだから来てね、「統計」取りたいので⊂(゜Д゜⊂【



3ヶ月、6ヶ月で骨がほとんど出来ており、上手く行っているケースばかりなのでさほど心配していないのですが、。。。


何かあれば必ず電話が鳴るはずだし、「まぁ、いいか」と




と言うことで今後手術を受けられる方は1年予後まで来てくださいね、ホントは3年予後も取りたいのですが。。。

(多くの統計が3年予後まで追っているので3年後のデーターも欲しいのですがね)



今回のケースもほぼ99%上手く行くケースだとは思いますが、1年後も来てね!!


MTA 外科.jpg  

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樋状根2

前回に続きまた樋状根です。

http://www.youtube.com/watch?v=OzF-nOfpnvc

患者さんは抜髄を行ったのだが全く痛みが取れないということで来院されました。

原因はもう1本神経管が隠れていてそこが痛みの原因になっていました。

 

今回の歯を裸眼で行うのはちょっと難しいですし、下手に攻めの治療を行えば歯に穴を開け抜歯になるところでした。

 

患者さんの転院はたまたま『吉』となりました。

 

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ファイルのテーパー

現在、イリゲーション(根管内洗浄)についてブログを書いているのですが。。。〆(・ω・。)

長くなりそうなので、まずファイルのテーパーについて、

 

イリゲーションを行う際に、根管形成と言うものが大切になるのですが。

(理由はまた書きます)

イリゲーション:歯の中を消毒液で洗うこと

根管形成:歯の中の神経を取り除き理想的な形態に整えること

 

その際、「テーパー」と言うものが1つのポイントになってきます( 'ノω')コッソリ

 

友人とも話していて、よく「テーパー」って何!?と聞かれるのですが、

私も以前はよく分らず単語を言っていました。(現在もそんな単語多いですが^^;)

 

簡単に言えば『角度』のことです。

テーパーの数字が大きければ大きいほど、角度が大きいと思ってください。

例えば、

ビールジョッキの様な左右の面が平行で角度のない形のものはテーパーが少ない

カクテルグラスのように下に向かい尻つぼみになっているものはテーパーが大きい

といった具合です (^―^)

 

で、ここからなんですが、

よく04テーパーとか06テーパーとか書いてありますが、正確に表現すると0.04テーパー、0.06テーパーです。(略すと04、06テーパーです)

数字が大きいほど角度は大きいと思ってくださいね(大切なので2度言いました_( ゚Д゚)ノ)

 

で、洗浄効率を上げるには角度をつけてやった方がよいとされています。

ビールジョッキではなくカクテルグラスを作った方が消毒液が還流しやすいということです(*Φ皿Φ*)ニシシシシ

 

日本では太く、太く削れとされていますが、今のエンドの流れはそんなに大きく削らない傾向にあります。

前にも書きましたが根尖、解剖学的根尖孔(黄色の矢印)は大きく開けない方がいいと思います)

理由は歯を削ることによる破折リスクの増大などがあり、あまり削らない方が・・・

ある程度削って、後は薬剤で神経を溶かしてしまうという方法もあります。

 

患者さんの違和感がある ⇒ 直に根管拡大 はパーフォレーションのリスクも上がります。

 違和感が長く続くケースなどを私に紹介してくれますが、ナイス判断だと常々思います!!((*´∀`))

 

また太いファイルは剛性が強く曲がっている根管を直線化していまい、「トランスポーテーション」や「ジップ」(本来の根管から大きく形態が変わってしまう)が起こりやすい、また湾曲根管では歯にそうとうな応力もかけてしまうので根尖(解剖学的根尖孔)を大きく開けるメリットはあまりない気が。。。(あくまでも私見ですからね^^;)

 

昨日治療した患者さんも前歯の根の先端が#80番(0.8mm)以上開いていました。

言い方が悪いですね、生理学的根尖孔が0.8mm以上ではなく解剖学的根尖孔が0.8mm以上開いていました。

(一般の方には難しいですね。。。 お知りになりたければ⇒http://www.gugule.nomaki.jp/ )

私的に言うと歯を破壊しているとしか。。。

 

では、話を戻して、

「どのぐらいのテーパーが良いのか!?」(-ι_- )

 

ちょっと前の話になりますが、

大体06以上のテーパーが必要と考えられています。

(実際もう少し必要だとは思いますが^^;)

 

もう1つテーパーをそんなに与えず、太く削る方法でも洗浄効率は上がります。

ただし#60以上の拡大が必要です。。。(彎曲根管には#60ほど剛性が強いファイルは届きません^^;)

 

では、この06テーパーの根管を作ろうとすると、

1、グレートテーパーのニッケル・チタンファイルを使用する。

2、ISO規格の02(0.02)テーパーのKファイルを使用してステップバックを行う。

の2パターンがあります(>ω・)ノ

 

06テーパーを作った根管の形は、

基準点(根尖)から10mm先の直径が0.6mm大きくなっています。

例えば根尖#35でテーパー06の根管だと10mm上の部分は#95なわけです。

 

ISO規格のKファイルなどは02(0.02)テーパーです、

根尖が0.35mm(#35)の場合、

根尖から10mm先の歯冠側では0.35mm+0.02mm×10mm=0.55mm(#55)

1mm歯冠側は0.35mm+0.02mm=0.37mmとなります。

0.55mm-0.35mm=0.2mm拡大 ←これが02テーパーなのです(* ゚,_っ゚)

 

分りずらいですね(*-ω-)

小林先生の本の図で、

一番右(C)の黒い筒が神経です。

必要最低限削っていこうとすると下が小さく上が大きなカクテルグラス上の形成が必要になります。

DSC01027.jpg

左の白い数字は長さを表しています。0mm、5mm、10mm

図A、ISOのKファイル(02テーパー)だと#60(0.6mm)のような極太のファイルを根の先端に入れた所で中間部から上の部分は削れきれません。

図Bは神経管の大体の太さとしましょう。下から#35(0.35mm)、#40(0.40mm)#45(0.45mm)・・・

10mm付近ではいくら太いファイルを入れても神経管は削りきれていない訳です。。。(*゚Д゚)φ))

ですから、ある程度角度をつけた形成が必要になる訳です。

 

では02テーパーのKファイルを使用した場合どのように形成すればいいのか!?(*・ω・)

例えば根尖を0.35(#35)まで開けたとしましょう。

根尖0.35(#35)から1mmずつフィル号数を上げた場合

1mm先 0.40(#40)

2mm先 0.45(#45)

3mm先 0.50(#50)

4mm先 0.55(#55)

5mm先 0.60(#60)

6mm先 0.65(#65 こんなファイルないですけど^^;)

7mm先 0.70(#70)

8mm先 0.75(#75 こんなファイルないですけど^^;)

9mm先 0.80(#80)

10mm先0.85(#85 こんなファイルないですけど^^;)

根尖から10mm上が0.85-0.35=0.5mm大きくなっています、これだと05テーパーなのです。

 

ではどうすれば。。。

1mm毎にファイルを上げるのではなく0.5mm毎にファイルを1つ大きくすると

0mm       0.35(#35)

0.5mm先   0.40(#40)

1mm先     0.45(#45)

1.5mm先   0.50(#50)

2mm先     0.55(#55)

・・・

書くのがメンドクサイので結論をd(・∀・*)♪

10mm先では1.35mm(#135)

根尖から10mm上では1.35mm-0.35mm=1.0mm大きくなりテーパーは10テーパー(0.10)になるのです。

 

ですから、ステップバックで根管形成するには根尖径が決まってから、0.5mmずつ作業長を短くして形成すれば10テーパーの形成が出来る訳です。

 

ただし非常にめんどくさい!!(ー△ー;)

 

で簡単に06テーパーを付けようとすればNi-Tiファイル

DSC01025.jpg

下から04、06、08テーパー(正確に言うと0.04、0.06、0.08テーパーです)

よく見ると微妙に太さが太くなっていると思います。ただこの3本の先端は同じサイズの0.25mmです。

この場合グライドパスをさせてから

下の写真のファイル2本で06テーパーの根管形成は済みますφ(・ω・ )

 

 

 結論

・06テーパーのニッケル・チタンファイルを使用する

・02テーパーのKファイルで0.5mmずつステップバックを行う

 

で次の洗浄(イリゲーション)に備える。 

 

理想的なこと書き過ぎていますが、少しでも理想的なアプローチをしながらラクをしようとすればニッケル・チタンファイルが必要になる訳です。

日本は売れていないみたいですね・・・ 

理由:。。。

世界的に一番売れているプロテーパーなどのファイルはマルチプルテーパーでファイルの場所によってテーパーが違うものもあります(´・ω・|||)

 

最後にテーパーとは関係ないのですが、ニッケルチタンを使用してもニッケルチタンは真円です。

また根管の多くは楕円ですから、ある程度大きく削らないと楕円は処理できません。

楕円の短径をきっちり処理するのか、長径まできちんと処理するのかでも根管形成は異なってきますので注意してください。

 

こんなデーターもあります。

        長径        短径

前歯    #120       #45

小臼歯   #80        #50

大臼歯   #150       #60

 

さすがに#150まで削るのは不可能ですね・・・(゜д゜)

ストリップパーフォレーションも起りそうですし 

 

以上、テーパーについて、親父にも分るように書いたつもりです(笑)

 

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日本人に多い樋状根(といじょうこん)

樋状根の治療動画です。

http://www.youtube.com/watch?v=WUfP_LoT-jU

 

日本人の下顎第二大臼歯の2~3割に『樋状根』という特殊な形態の神経が見られます。別名「Cシェープ」とも言われ「C」の字型をしていますが、治療は非常に難しく予後が悪い場合が多いのでより専門的なアプローチが必要になります。 今回の動画はその治療の流れです。

 

 

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原因不明の外部吸収

歯内療法動画

http://www.youtube.com/watch?v=H1SCCEirq9k

 

レントゲン上で大きな影があり、その影の部分の根が吸収され無くなっていました。 今回の歯はトライケースでしたがMTAを使用することで何とか歯が残せました。

 

注)、血の映像が出てきますので気の弱い方は見ないでください^^;

 

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下顎第一大臼歯の外科的歯内療法

歯内療法動画

http://www.youtube.com/watch?v=i154hriQWmM

 

根の治療を行ったのですが、根管治療では治癒せずに外科的歯内療法で歯の保存を行いました。 

 

注)、血の映像が出てきますので気の弱い方は見ないでください^^;

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ストリップパーフォレーション

歯内療法動画

http://www.youtube.com/watch?v=ZDODkzJcmeQ

 

半年以上治療しても歯の違和感が取れないとのことで来院されました。 根の治療を行い過ぎて歯に穴が開いておりそこが原因で違和感が出ていたようです。 今回はMTAを使用してリペアの方を行いました。

 

違和感があると言って歯の中をけずってばかりしていると、歯に穴を開けてしまいます。。。

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PASS File!?

新しいファイルがデンツプライから発売されていました。

カタログ

DSC01013.JPG非常にニッケル・チタン細いファイルです。 

 

#10でグライドパスを得てからこの細いファイルで根管形成するようなのですが、

DSC01024.jpg

 

でもこの後、通常のニッケルチタンファイルを使用する訳で。

#10⇒#15のグライドパスをラクにする程度では!?

 

確かに#10から#15に上げる時にレッジ、トランスポーテーションなどは形成しやすいので、非常に高いレベルで言えば必要なのか・・・

 

何となく感じたのが最近は太い根管形成より最近は細い根管形成の方にシフトしているような感じがしています。

*十分削ることは前提ですが^^;

  

でも細い根管って根管充填難しいんですよね・・・(★★)

 

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根管治療専門医 MTA根管充填が側枝に

 こんなケースが

 

術前:赤丸の部分が骨の無くなった部分 

MTA根管充填.jpg

豊橋名産ウズラの卵ぐらい骨が無くなってきてしまっています(><;)

 

術後3ヶ月で骨が多少出来てきているような・・・

3ヶ月で腫れ、フィステルが出来てきていないの、もうしばらく様子を診て6カ月予後のレントゲンで骨の状態を確認します。 

 

根の先端が大きく開いていたので根管充填はMTAを使用させてもらいました。

側枝(青矢印)まできちんと入りました。

 *側枝:根の先端に現れる神経の細い枝

cut.jpg

まだ10代の患者さんなので何とか外科処置なしで歯を残したいですね(^―^)

 

 

もう1ケース、

こちらは最近の症例 

MTA根管充填1.jpg

 

 術前:側枝が感染源になっているようです。

      ファイルも折れている・・・

術中:ファイル除去

術後:MTAでアピカルバリアテクニック

 

MTA根管充填4.jpg

こちらも原因らしき側枝に綺麗にMTAが入りました^^v

 

完全まぐれですが、両症例とも後は待つのみです(。-`ω-)

 

 

出来ることは全てしたつもりなので、結局はいつもの神頼みです(><;)

 

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 内部吸収

 17日午後のセッションはこの日一番聞きたかった『内部吸収』のこと

いや、素晴らしい発表でした。

 

最近聞いた講演の中では最もインパクトを受けた内容でした。

 


演者のUnii Endal先生もベオネッタ(セガのゲーム)の主人公にそっくりで(笑)

DSC00929.jpg

 

ベオネッタ。。。

クリアーせずに放置したまま・・・

 

内部吸収のケース分け、それに対する治療アプローチ

内部吸収に分類があることすら知りませんでした(*´-ω-`)

 

 

内部吸収.jpg

 

左からⅠ度、Ⅱ度、Ⅲ度、Ⅳ度

各歯でアプローチは異なるらしいのですが、MTAの出現でかなり治療出来る適応症範囲も増え成績も上がったようです。

また演者の先生はホワイトタイプよりグレータイプのMTAが好きと言っておりました。

 

ここまで吸収してても治療出来るの!?(内部吸収によってパフォレーションを起こした状態)

というレベルのものを沢山見てきました。

 

で、そんな歯が20年近く持っているケースも。。。

 

 

不思議だ(; ̄д ̄)

 

 

内部吸収が大きくて歯に穴が開いていても専門的なアプローチで歯は残せるようです。

 

 

大体治療の仕方はイメージ出来ているので今度内部吸収の患者さんが来られたら、トライケースでも治してくれと言われれば喜んでトライさせて頂きます。

 

半年前ぐらいに来られた内部吸収の患者さんのケース

 

内部.jpg

 

講演であれだけ凄いケースを見せられ、講演が聞き終わると

残せるような気も。。。^^;

 

任侠映画見た後のような感じでしょうか┐( ̄ヘ ̄)┌

 

 

でも、やはり「内部吸収の原因」までは分っていないようです。

 

原因は「ミステリアス」だそうです。

ただ、ウォーキングブリーチが原因で起こるという報告はあるそうなのでウォーキングブリーチは避けられた方が良いかと・・( _ _ ).........

 

つい数年前まで保険適応できたけどねウォーキングブリーチ

 

 


 

後、収穫だったのが、

内部吸収がいきなり出来てしまい、1年で根の殆どが無くなるぐらいスピードが速いケースもあるそうで、2症例出ていましたが、自分の歯がああなると思うと・・・


こ、怖い!!


また外部吸収と内部吸収が重なり起ることも稀にあるそうです。

 


怖いな内部吸収(・ω・、)

 

 

 

最近、師匠も内部吸収のケースを治療をしたとのことなので、私の歯がもし・・・

 

 

その時はお願いしますm(_ _;)m

 

 

 

 

来週も続くかも。。。

 

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 根管治療の全てのグライドパス

 15日

 

その後、

ジョン・ウエスト先生のグライドパスのセッション

 

グライドパス:一度細いファイルを根の先端まで通して、ニッケル・チタンファイルが使えるようにする下処理

2年前もバンクバーで同じような話を聞きましたが(笑)


しかし、 「巧い!!」m(_ _;)m

 

 

 

上手な先生の話を聞きに行っているので当たり前ですが(¬з¬)σ

 

講演内容はウエスト先生のグライドパスの仕方

ファイルの触り方、#10ちょっと特殊なベンディングの仕方^^;

 

*ベンディング:ファイルにプレカーブを付けること

歯の中の神経は一直線ではないので金属のヤスリに根管のカーブに合わせたカーブを道具に付けておくということです。

 

私はエンドベンダー使用していますが、これも非常に使いやすい!!

 

エンドベンダー.jpg 

 

サイブロンエンドから発売されています。

 

残念ながらこれも日本での発売は。。。

 

大分昔これ日本でも買えたんですが、売れないようで日本での取り扱いは数年前に終わったそうです(つд-。)

 

 

私は3つ持っていますが、スタッフにもう少し買い増しをお願いされました。(゚ω゚)(。_。)

 

私の持っているものは銀色なのですが、師匠のエンドベンダーはなぜか金色(別名:百式色)でした。

 

 

因みにこれを考案したのはブキャナン先生

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/aae-.html

 

 

 

日本でも好きな先生が多いジョン・ウエスト先生

オフィスなどの動画が出てきましたが、現在使用されている顕微鏡(マイクロスコープ)

「グローバル」でした。


*グローバル:アメリカで最もユーザーが多い顕微鏡メーカー


日本は高い顕微鏡(1000万)が良いとされていますが、

なんてことない顕微鏡はあくまでも拡大ツールであり、そんなに値段にこだわる必要ないと思うんですよね。


グルーバルの顕微鏡200万ぐらい、1000万の顕微鏡持っているからと言ってジョン・ウエスト先生以上のことが出来るかと言えば・・・

 


 

不可能でしょうね(-_-)


 

道具にこだわる癖に変に冷静な私。。。^^;



 

 

そうそう、大切なスライド

グライドパス.jpg

 

ニッケルチタンはグライドパスが出来てから使用しましょう。

 

 

昔師匠に散々言われたな^^;

 

 

大まかな目安、

あなたのグライドパスファイルは!?

#10 32%

#15 39%

#20 23%

それ以上 6%

 

私も#15が抵抗なく根尖に入るようになってからニッケルチタンを使用しています。

#10でもいいと思いますがニッケルチタン折れやすいですから気を付けてください(゚□゚;)

 (↑経験者、#15にしてからここ2年近くファイル破折ゼロ、#10の時は。。。)

 

 

 

そう言えば「X-Gates」のCMもしていましたが、気になる方はデンツプライに資料をもらってください。

X.jpg

 

因みに私は持っていますが、根管口の形成とエンド三角の除去に非常に便利!!

 

 

 

 

 

 

では、また

 

 

 

 

 

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AAE(アメリカ歯内療法学会) ベンジョンソン!?

14日は

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/aae-1.html

の後、

ベン・ジョンソン先生

 

ドーピングの。。。

 

 

古っ!!

 

*分る人は確実に30歳以上ですね(゚∇^*)

 

 

ベン・ジョンソン先生のセッションに(好きな先生なもので^^;)

『巧い!!』(☆○☆)

の一言


どうやったらあのような根管治療ができるのか・・・(;〇□〇)


 


ファイルの形状の話も出ていましたが、

ファイルも2世代目から3世代目でカッティングエッジの角度が緩やかになっているんですね。


全く気にしていなかった。。。(・_・)



しかし世界には知らないニッケル・チタンファイルが山のようにある。

また道具の話はいつかブログで。


1点、

日本で人気の『K3ファイル』、非常に折れにくいファイルですが、このファイルは剛性が非常に強く根の先端付近でトランスポーテーションが起こりやすいので注意です。


今回のセッションでもニッケル・チタンファイルではトランスポーテーション起っているので注意が必要と何回かセッションで異なる先生が言っておられました( ̄ロ ̄lll) 

 

出来るだけ根尖1/3の形体は気を付けられた方が・・・


フレキシブルなファイルを使用するか、LS-X(ライトスピードの新しいやつ)である程度回避は出来ると思います゚(。・c_,・。)ノ゙


 

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 根管治療は1回法or複数回法?

これもAAEに来て聞きたかった  

「根管治療は1回法それとも複数回法?」

と言う最近非常に興味のあるセッションに参加。

 

最近耳にするのが、

「アメリカの1回法でも複数回法(2回以上)でも成功率に差が無かった」

という論文で1回法の傾向もあるのですが(確かこれを否定しているような論文もあったような・・・)、会場内の先生方(殆ど歯内療法専門医)はどうなんでしょう!?

 

これもボタンを押して会場内の先生方(アメリカの歯内療法専門医)の回答が出ます。

 


 

1、☆抜髄症状なし(抜髄は勝手に書いています、正確にはVital pulpです)

1回法  :95%

複数回法 : 5%


ただし、


2、☆抜髄症状あり

1回法  :83%

複数回法 :17%

 

会場内の傾向ですが、

(というか会場内がそうであればアメリカの傾向とも言えると思います)

基本抜髄(初めて神経を取る)で症状なしでであれば1回法で行うようです。


 

感染根管病変(膿の袋)などある場合には

(感染根管も勝手に書いています、正確にはNecrotic Pulpです)

1回法  :53%

複数回法 :47%


感染根管 病変あり症状あり排膿あり

1回法  :11%

複数回法 :89%


やはりまだアメリカでもケースを吟味しての1回法のようです。


 

勝手な推測ですが、西海岸の先生が1回法を好んでいるのはと^^;


 


 

またまた、食事の時に佐藤先生に

毎回、食事の際のネタが今日・昨日聞いたセッションのネタ(笑)

 

佐藤先生:「先生(私)、1回法で治療する!?」

私:     「いやぁ~、怖くて出来ないですね」

         「病変なくて単根でガッタパチャーを入れ替える治療の時だけですね」

         「殆どしていないですね」

佐藤先生:「だよね」^^;



感染根管の1回法も「あり」だとは思いますが、

 

私が思う1回法の前提は、

「かなり専門的な知識、効率的な治療システム、駄目だった時の外科的歯内療法の優れた治療能力が必要かと思います」



少なくとも私はこの条件では無理です(。´-д-)


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AAE帰り

 18.19日 


05:00起きで帰ります(;´ρ`)

飛行機飛んでください(>人<)

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/04/post-75.html

日付変更線の関係でアメリカを18日の朝出発、19日の夕方関空着。


12時間のフライトは疲れる。

次はマイルでビジネスクラスにグレードを・・・、上げて帰ってきたいです^^;



非常に面白かった2010年のAAEでした。


やっぱり歯内療法(根管治療)を勉強するには世界のエンドを牽引しているアメリカに行った方がいいですねε=ε=┏( >_<)┛

世界中から専門医が集まる学会だけはありますね。


アジアの先生も沢山おられました。


世界のトレンド、最新のトピックス(考え、材料)、日本では議論になっていない部分、日本ではあまり研究がされていない部分、中でも非常にモチベーションを上げられるのが根充後のレントゲン、世界でトップを張る先生の症例は神業としか言いようがないですねm(_ _;)m


と言っても、世界の超一流でも全ての根管を触れている訳ではありませんが、

(人間が削れる部分は神経部分の6割ぐらいだそうです)

今の最高水準の症例が見れてよかったです。


120%追いつけはしないですが、色々臨床を改めさせらるところがありました。



と言う2010年AAE(サンディエゴ)でした。

 

遊びゼロで海外にいくのはAAEだけですね・・・



いやぁ~、早く帰って来週末は温泉行きたいですね。

最近、全然波乗りしていないな。。。(´Д`。)



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AAE(アメリカ歯内療法学会) GT-Xファイル

 17日


AAEの展示ブースで私が根の治療の道に進むきっかけになった本を書かれた小林先生を発見(・∀・)

(世界的に使用されている道具を開発した先生でもあります)

 

今年のAAEで小林先生は前日に洗浄に関しての機械のテーブルクリニックをしたみたいです。

(知らなかったので行っていないです^^; すみません)

 

以前聞いた小林先生の講演ではそう言った道具を開発していると聞いていたのでもしかしてもうすぐ商品化出来るのでしょうか( ゚∀゚)ノ゙


 

名刺を渡してしばらく話をさせてもらいましたが、

小林先生:「どうだ、日本より面白いだろ?」

私:「はい」

小林先生:「先生はAAE何回目?」

私:「3回目です」

小林先生「しかし、会費高くなったね」

私:「・・・」


よく考えると、

日本歯内療法学会1日15000円、アメリカ歯内療法学会4日間1190ドル:約12万(非会員)


「た、高いですね」^^;



この日は洗浄のセミナーに2セッションと他のセッションに参加、色々勉強になりました。

クエン酸でもスメア層が取れるとは、初耳でした( ´^ิ益^ิ`)

(私が知らないことが多いだけですが)



またいつか洗浄やその他のセミナーのことは書く予定です。。。  予定です。。。



昼休みホテルに帰って到着した荷物の確認

2年分ぐらいのファイルを

・「GT-X」112個 

(日本で発売していないのでまとめ買い)

・ニッケルチタンのMTAガンのチップ

(師匠に教えてもらいましたが、どこでこういった情報を手に入れるのか!? こちらも日本では売っていません。。。)

  DSC00935.jpg 

 

 1日5人ぐらいしか治療していないのにこの量を買ってしまった(゜э゜;)

 

 

まだまだ興味のあるものがあるのですが、ヘンリーシーンカタログ(メチャクチャ分厚い:4cmぐらい)も貰ってきたので後は通販(アメリカ)で買います。



この最新のニッケルチタン(GT-X)使えば巧くなるか、成功率が上がるか!?((( *゚д゚)φ


DSC00940.jpg

 

200%成功率は変わらないでしょうね!!  オイ>(゚Д゚⊂)

 


 

では、なぜ最新(4世代目のファイル)の物に飛びつくのか!?


1年半前から第4世代のニッケルチタン使用していますが、今日本で買える3世代目のファイルより『折れにくい!!』んですよ。

(注)、腕があれば別です。


少しぐらい押しても、同じ部分で回転させても、根管が90°近く曲がる根管、2根管が急に1根になる分岐点でも、これが折れないんですよ。


ファイルを折るとそれをまた取るのに非常に労力と時間がかかり、

患者さんにはリスクが付きまといますから、そう言ったリスクマネージメントと言うか・・・


私がラクしたいだけなんです(笑)



来月のファイル代の請求が。。。

60万ぐらい来そう。。。(><;)

 


 

その他、英語読めない癖に、スペインの先生の外科的歯内療法の分厚い本も雰囲気に飲まれて買ってしまいました(-∀-。)

DSC00713.jpg

 

 

本で思い出しましたが、Pass Way of The Pulp また版が新しくなりましたね。

最新の物が会場で130ドルで売っていました。

 

 

 

 

高橋先生はお買い上げしていましたが、私はあまり重い物持って帰りたくないのでネットで買います(* -ω-)


 


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AAE(アメリカ歯内療法学会) 3-D 外科的歯内療法

朝(8:30~)からブキャナン先生のライブオペ

学会の一部屋(400人ぐらいの部屋、小さな体育館みたいな所)で3次元的なアプローチの外科的歯内療法+.(・∀・).+

 

DSC00648.jpg

 

 

DSC00627.jpg

 

インプラントの様なドリリングガイドを使用して、インプラントの際に骨を削る要領で根尖病変相当の骨を削除していくやりかたのようのですが。。。


 

こんな若造が言うのもなんですが|( 'ノω')

普通にやった方が早くてラクなのでは・・・!?


と言うのが私の感想です^^;

 


 

ただ300人ぐらいの先生の前で軽い講演をして手術を行うブキャナン先生、凄いです。


私ならビビりまくりの緊張しまくりで、まず、いつものようにするのは無理ですね(´Д`。)



アメリカ歯内療法学会。。。

学会会場内にチェアーから何から何まで、歯科治療道具一式揃えて手術までしてしまう辺りアメリカだなと(笑)

 

 

 

 


会場内の隅には・・・

DSC006301.jpg

 

何とCTまで(;゜○゜)



被曝に敏感な日本ならまずこの場所にCTは置かないでしょうね(笑)

 

  

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 歯内専門医はこの歯を残す!?

この日は午前、材料の材料・道具の展示ブースに行き色々物色。


英語が分らないので色々親切に説明してもらってもチンプンカンプン(笑)

効率よく英語勉強したい。。。.((((*。_。)_

 

取りあえず日本で見ない道具が沢山あるので、カタログは山のようにもらってきました。

 (日本のデンタルショーではあまりパンフレット貰ってこない私が^^;)

またそのうち材料・道具のブログを書きます。

 

 

 

会場何の雰囲気も一種独特。

 

DSC00751.jpg

 

 

*2年前に比べインプラントブースが目立たない(゚Д゚≡゚Д゚)

*デンツプライ(会社)は今回のAAEに1000000ドル寄付していました。 

1億の寄付とは凄い(¬з¬)σ


DSC00458.jpg

 

 

午後からガットマン先生の講演を

(好きな先生のセッションばかり行っています^^)


この日のセッションもボタンでのアンケート形式


凄い病変が大きなもの、歯質が少なく抜歯適応かギリギリの症例などを提示され、どのような治療選択をするかディスカッション形式

 

流石、会場には専門医が多いので根管治療(根の治療)で解決するという先生が多かったです。

 


このブログ歯科医師の先生方も見られているそうなので、1つ同じ質問を


「先生ならこの6番の歯どうされますか!?」

 

DSC00610.JPG4根管、シルバーポイント根管充填、ファイル破折1本

(写真無許可なのでクレーム付いたら消します^^;)


選択肢

1、抜いてインプラント

2、抜いてブリッジ

3、抜いて放置

4、非外科で根管治療

5、外科的に再治療

6、その他


 


 

私は4を選択しました >L(´▽`L )

 

 

 

会場内は

1、抜いてインプラント  8%

2、抜いてブリッジ    3%

3、抜いて放置      0%

4、非外科で根管治療 73%

5、外科的に再治療   8%

6、その他          8%

 


会場内は根の治療を得意としている先生が多いのでこのような4番の回答が多くなりました(^―^)

 

 

日本ではどうなんでしょうか!?

4の選択肢を上げる先生は。。。 

 

 

根の治療が得意な先生ですね(o゚▽゚)o


ただ、治療費の背景も言っておかないとフェアーではないですね。

この歯アメリカで専門医の治療を受けたらたぶん被せ物入れるまでに1本で30~35万円以上するでしょうね。

 

帰りに現地のコーディネーターの人としゃべっていたら、

奥歯で全て専門医にかかり根管治療から被せ物まですると4000ドル(40万)かかると言われていました(つд-。)



もし日本の保健診療で行う場合根管治療+土台+クラウンで8000円ぐらいでしょうか。

(この話をすると、コーディネーターの方非常に日本の保険治療を羨ましがっていました^^)


1の選択肢の抜いてインプラントでもこの歯は全くおかしくはないです。

むしろインプラントの方が成功率も高く、予知性が高いです^^;

 

 

 

 さて、読まれた先生はどの選択肢をえらびましたか!?

 

 私も根の治療を主としなければ、確実に1の抜いてインプラントを選んでいたと思います。

 

 

 

一般の方へ、

治療とは先生の得意分野にもより多少治療方針が異なることを知っておいてください。

 

根の問題は根の専門医にかかられた方が残せる見込みが少しあるということです。

 

 

 

 

ではまた明日(☆^ー^)ノ

   

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AAE(アメリカ歯内療法学会) 根尖は小さく!?・大きく開ける!?

 この日、一番楽しみにしていた、

「根の先端の拡大は大きくすべきか小さく処理すべきか」

 の話。

*AAEは同時に7部屋(大きな部屋は500人収容)ぐらいで同時進行で講義があり、自分で興味のあるセッションに参加できます。

ただし、有料のものもあります。


今回の会場の先生も演者の質問にボタンで参加できるというシステムが加わりました。

演者はブキャナン先生、セリナ先生(二人とも超有名人)



で、結論は全く出ず(*´-ω-`)

お互い好きなこと言っておしまい。

 

DSC00476.jpg

 

前日の夕食で佐藤先生

「たぶんDr.ブキャナンは小さくすべきと言うと思うし、Dr.セリナは大きくしろと言って終わりだと思うよ」



と言ってもらったのですが、その通りに(笑)

流石、佐藤先生昔からAAEに行かれているので全てを分っていたかのような流れに^^;



前日の夕食でも佐藤先生、奥村先生(師匠)、高橋先生と話していたのですが、

 

 DSC006201.jpg

 

根尖をどこまで拡大するかって、作業長(ワーキングレングス)を何処に設定するかでこの話って意味合い全く変わってくると思うのですよね。

分りにくいですね。

歯の解剖図

図1.jpg 

 

で、青丸の中の

根の先端のこの部分の話し

1根尖.jpg

 

黄色が根の先端は小さく削る派

青色が根の先端は大きく削る派

 

 と言っても1mm以内の設定場所のことなのですが、そこの1mmはある意味かなり大きな違いがあります。

大きく根尖削ると言っても日本のように30年以上前の考え方で、嚢胞治療(感染根管)の際にオーバーインストゥルメントでセメント・デンチンジャンクションまで大きく削りましょうではないですからね^^;

 

大きく削っても痛みは引きませんし、排膿はして来ないと思います。

むしろ根尖を破壊する方が痛みは出ると個人的には思います。

 

 

根の先端まで触るならそれは大きく削らない方がいいでしょうね^^;

 

因みに会場内のアンケート結果は小さく削る先生が圧倒的に多かったです。

 

私も西海岸側(シルダー派)のエンドの考えなので根尖は歯の先端まで掃除して、

その分根の先端は出来るだけ削らず小さく処理を行います(;-ω-)

 

専門でしているので根管充填は全て先端ぴったりの「フラッシュ」を狙いにいきます。

CI4.jpg 

 

 

この辺りは専門医の先生でも考え方が異なってきますね(* ゚,_っ゚)-,_っ-) 

 
結論は出ませんでしたが、セッションは面白かったです^^
 

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AAE(アメリカ歯内療法学会)へ、

この日は南港のホテルから出発

 

フロントでチェックアウトで15分並び⇒バスで関空まで移動して⇒飛行機のチェックインカウンター(エコノミー)で70分並び

 

2日で2回出国手続きを経験

搭乗手続きまで済ませると残り30分、

速攻で昼飯を食い(1500円のミルクーポン、1軒で1500円まで使えますが、アルコールは駄目とのこと。なんで!?)



飛行機は9時間

パソコン仕事をホテルして、寝て、本を読んで、ビール飲んで、寝て・・・

長い。(と言っても帰りは12時間^^;)





時差の関係で到着すると14時


時差ぼけのままAAEが開催されるコンベンションセンターへ、

 

DSC00453.jpg 

DSC00455.jpg

 

カウンターでネームプレートをもらい、ホテル付近を散歩(((((((っ´Ι`)

 

スーパーに水を買いに行ってみたら、面白いものを発見

DSC00955.jpg

 

これは、テンポラリー

詰め物が外れたりしたらこれで仮付けしたり、詰め物が取れた所に詰めておく仮の詰め物

 

 

*アメリカでは医療費が高いので、詰め物が取れたりしたらこれで詰め物をくっ付けたり

隙間に詰める仮の詰め物です。

 

これが1つ5ドル

1つ買ってみました(^―^)

 

使わないけど^^;




 


時差ボケを取るつもりでいたのですが、飛行機のせいで時差ぼけのまま明日からいきなりセッション・・・


セッション中寝ないようにせねば(;´ρ`)zzz。。。...

  

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意図的再植術

  • Posted by: EEデンタル
  • 2010年4月 7日 10:29

歯内療法動画

http://www.youtube.com/watch?v=_BZsSUzOL4Q

 

歯の中から治療する根管治療後、根の病気が治らない場合、一度抜いて病変を処理する『意図的再植術』の動画です。抜いた歯を元に戻す方法は最新の技術ではなく昔からある成功率の比較的高い方法です。 歯が残ればインプラント(40万)を行う必要もありません。

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破折ファイル 除去

歯内療法動画

http://www.youtube.com/watch?v=O5UQsoI8GBE

根管治療を行っていると『ファイル』と言う針金のヤスリが折れこんでしまうことがあります。一度折れこんでしまったものを安全に除去する為には顕微鏡治療が必要になります。ファイル除去には30分を要しました。

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抜歯!? いえ、根管治療

4月の12日~19日までお休みさせて頂きます。

AAE(アメリカ歯内療法学会)に行ってきます( ̄∇ ̄)

 

ゴールデンウィークはカレンダー通り診療を行います。

 

動画を上げたのでその説明を

 http://www.youtube.com/watch?v=wtaBAEnuWiM

 

患歯は右下4番(第1小臼歯)

CI10.jpg 

               

 

この歯の問題点

・根に大きな病変

・太いメタルポストが入っている

・健康な歯の部分が少なくラバーダムもかけれない

 

インプラントをしている先生なら。。。

抜歯してインプラント。

 

それも1つの方法だと思います。

 

 

私色々患者さんと相談させてもらったのですが、

「治せるなら、自分の歯を大切にしたい」

ということで歯の保存処置をこころみました。

 

得意分野によってこのような難しい歯は診断が異なってきてしまいます。

どの方法が正し答えと言うことはないと思います。 

 

 動画の術前にレントゲンが2枚出てきます。

歯のような3次元のものを2次元の影絵で判断する必要がある為少し角度を変えて2枚のレントゲンで頭の中で立体化させます。

(ケースによってはCTで3次元的な判断をする必要があります)

 

今、今年のAAEのプログラム見ていたら、CTネタ出てきていますね。

今年はどこの部分を聞こうか。。。(* ゚,_っ゚)-,_っ-)゚,_っ゚)-,_っ-)。。。

 

 

被せ物を外すと金属の土台が出てきました。

 

個人的に思うことなんですが、メタルコアっていつまで作り続けるのでしょうか!?

エコ、エコ国もいうなら口の中に使う金属少しでも減らした方がいいと思うのですよね。。。

 

すみません、言ってますm(_ _)m 

 

動画の0:20~

金属の土台を除去したら歯ぐきの上に少し歯が残る程度でした・・・

 

『金属の土台+被せ物』 を入れ、被せ物が取れないようにすることも非常に大切ですが、

「歯」は大きく歯を削ります(-∀-。)

 

その後、レジンで隔壁を行います。

レジンを渦巻き状に盛って作ります。

『隔壁』:煙突のように壁を作り唾液、細菌が入ってこないように、『歯の補強』

 

ラバーダムをしてガッタパチャー(ピンク色のゴム)を除去してみると・・・

 

今回の『歯』

1根管2根尖(大きな入口1つ出口2つ) 

 

 

 ただこのような歯って全く珍しくないんですよ!((φ(。_。;)φ))。_。;)φ))。_。;)

 

 

4番 全体.jpg 

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enndoネタ

MTAセメント、

 

3万切りましたね。

 

安くなってきました。

http://www.shika-mall.com/shop/?action=itemview&item=195&cate=19

 

 

 

 

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外科的歯内療法(歯根端切除術)

寒いですねぇ~、雪が凄い地方が凄いことになっているみたいです。

幸い豊橋全く雪降っていないです(*´∀`)

 

さて、外科的歯内療法

治療法はこちら⇒ http://eedental.jp/surgery.html

動画:http://www.youtube.com/watch?v=kx4dKA5o304 (外科処置です気の弱い方は見ないでください)

 

 

過去一度口腔外科で外科手術を受けたようなのですが・・・

 

CI2.jpg

3本治療して3本病変の再発。。。(o´_`o)

 

思うのですが、病変を取って根の先をカットしても。。。(´w`*)

やはりカットした根の先端をセメントなので逆根管充填しいと再発してくると個人的には思うのですよね・・・

歯の先端には大きな穴があいており、歯の中の細菌は自由に体(骨)に悪さが出来る状態なのですから・・・

 逆に細菌が体に攻撃する出口大きくしているのでは!?

 

歯の中の細菌が外に出れないような状態を作った方が個人的にはいいと考えています。

と言うか、歯内療法の世界では当たり前になっています。

 

逆根管充填は「臭いものに蓋をする」的発想です(」゜ロ゜)」

歯の中に細菌を封じ込め体に悪さをしないようにする処置=逆根管充填

 

私は逆根管充填にMTAを用いる訳ですが、MTAは非常に扱いにくい材料です。

過去最強とも言えるでしょう (;-A-;)。。

 

今回のケースもMTAの逆根管充填を通法通りおこないました。

untitled.jpg

 

3本同時にオペしたので、2時間近くかかってしまいました。。。

(もう少し腕があれば・・・)

 

明日も外科的歯内療法が1件あります。

 

明日の歯は私が歯内療法を行っても治癒しなかったケース。。。

 

外科的歯内療法は毎回言いますが、最後の歯を残す手段です!!

 

言わば最後のカードな訳です。

簡単には切らない 方がいいですからね!!━━━(゜Д゜;)━

(外科の切るとカードを切る;上手くない!?(^~^;)ゞ

 

 

utamaru.jpg

 

 

根の先の病変を切ったところで治らないですからね、病変は歯の中の細菌が問題を起こしている訳であり

言わば「病変」は原因ではなく歯の中の細菌が作った『結果』なのです(≧ロ≦;)

 

私の経験ですが、

きちんと通法の感染根管処置だけで約8割方の病変って治ってきますよ。

自分で治療した歯が外科処置になる割合は2~3 ヶ月に1~2本程度ですから

(あっ、私1日5~6人しか治療していませんけど・・・(★★))

 

 

 

ある歯内療法専門医の先生がおっしゃられていましたが、

 

歯内療法専門医がしているのは外科的歯内療法

外科的に精密な歯内療法(根の治療)を行っている

のであって切るだけの処置とは異なる  

 

 

とおっしゃられていましたが、ホントそうだと思います ( ゚,_・・゚)

 

 

 

 

 

 

 

今回の3本の歯、狙うは『3本ともの治癒!!』(>人<;)

 

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原因不明の痛み (実は隠れた神経管が!)

左下の大臼歯(第1大臼歯)治療を続けていたも、痛みが引かないとのことで紹介を頂きました。

 

レントゲンを見ると確かに病変(膿の袋)がありました。

 

術前(顕微鏡 ×13倍)

1.jpg

*歯の中を顕微鏡で拡大して見ています。

 

きちんと根管形成などしているようなのですが、顕微鏡で覗いてみると

ん~、なぁ~んか怪しいなぁ・・・(゚ω゚)(。_。)           (お考えください)

 

怪しい所を顕微鏡を見ながら音波で削っていくと・・・

2.jpg

 

2本の神経管の間にKファイル(0.06mmの金属のヤスリ)が入っていきました。

 

*解剖学的に言ってこの場所に神経管があることは珍しいです。

 

 全ての歯で顕微鏡を使用して治療していますが、ここに神経管があるのは年に1本ぐらいの割合です

 

その極細の神経管を掃除していくと・・・ 

3.jpg

 

ビンゴ (-ω-*)

ファイルが入った所を慎重に根管形成(Ni-Tiファイル)すると が溢れ出てきました。

 

歯の中から膿って出てくるんですよ^^;

例えば⇒http://www.youtube.com/watch?v=MFm6Tf2te_Y

 

今回の場合は幸いにも、10分もすると膿は止まってくれました。

歯ぐきの中の膿の圧力で痛みが出ていたのかもしれません(´-ω-`)

 

 

消毒、根管形成後

4.jpg

下の方に 黒い丸いが3つ あるのが分るでしょうか!? 

 

本来ここの場所には黒い丸は2つ(神経管は2本)なのです。

1本の根に3本神経管が現れることは非常に珍しいです。

 

専門で行っていても年に1本ぐらいしかない珍しい症例でした(。゚ω゚)

 

こういったケースは拡大して歯の中をみてみないと分らないケースです。

凄いな顕微鏡!!

  

 

 

これで痛みが引いてくれれば年明けに根の治療は終了になります(・∀・)ノ

(今回の治療時間:1時間半 )

 

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基礎が大事

外傷で前歯を折ってしまい、神経が残せないか経過を診られていたのですが、左上の前歯1本は神経が壊死してしまい・・・

根管治療が必要になってしまいました。

 

術前 レントゲン

CI3.jpg

神経が死んでしまい膿が骨を溶かし病変を作っています(T.T)

 

 根管治療をおこなうと、患者さんはまだ若く根の先端が大きく開いてしまっていましたので根管充填を少し工夫して行う必要が出てきました。

 

MTAセメントを用いて根管充填(アピカルバリアテクニック)することにしました。

http://www.youtube.com/watch?v=OqWRJvVoeLk

 

根管充填後

  CI5.jpg  

白い部分がMTA

 

レントゲンでMTAがきちんと入っていることをレントゲンで確認します。

「OK」非常に綺麗に入りました!!(≧∇≦)

 

*MTAは一度固まるとガチガチに固まるのでその日のうちに綺麗に入るまで根管充填します。

今回はたまたま綺麗に入りましたが、たまに先端まで入っていないことがあるのでそう言った場合その日のうちにやり直しを行います。

 

アピカルバリアテクニックは色々とコツがあるのですが、秘密にしておきます(・m・)

 

その後、空間にガッタパチャーを入れて

術後

図1.jpg

オレンジ:MTA

青色:ガッタパチャー

赤色:レジン(オペークA1)

 

MTAの上にガッタパチャーを入れその上に色を遮光する真っ白なレジンを詰める3層構造にしました。

*今私が使用しているMTAは元々白い色なのですが、

たまに硬化すると黒変することがあるのでMTAは下の位置までしかいれません(・д・)

 

黒変する理由色々調べてみても報告が上がっている程度で分らないんですよね。。。

メーカーに聞いても。。。(と言うかメーカーが分からないって・・・(▼_▼)) 

既に3ケース(直接覆髄2本、MTA根充1本)黒く多少変色しているものが私の歯科医院ではあります。

 

 

MTAが黒くなると歯の見た目が悪くなるので、そのまた補正でオペークレジン(色を遮断する特殊なレジン)で念を入れて( ´^ิー^ิ`)

 

また、レジンを詰めたもう1つの理由は、歯の色を少し白くしたかったのでインターナルブリーチを行う際にホワイトニング材が歯の先端の方向に漏れ出さないためレジンでシールを行います。

(歯科治療において、保険は出来るだけかけておきます、何かあった際のリカバリーは非常に厄介で手間も数倍かかりますから^^;)

 

以上ここまでが基礎の治療

ここの治療次第で上の白い部分が長く持つかが決まってきます(。≖ิ‿≖ิ)

 

歯を長持ちさせるには白いセラミックを入れれば良い訳ではなく、日本では全く評価の対象にならない歯ぐきの下の処置がポイントになります!!(-□-+)

 

 

この後、ホワイトニングを行い少し歯のベースを白くして、レジンのビルドアップを行っていきます。

 

 

 

レジンのビルドアップ症例はまたいつか☆(^∀^)ノ~~

http://eedental.fine.to/eeblog/2010/01/composite-front.html

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歯内療法 症例

 

up24194.jpg

 

開業して2年6ヶ月が経ちそろそろ感染根管の治癒レントゲンが貯まってきたので

新たな症例ページを作ろうかと計画中

 

抜髄症例もあるのですが・・・

専門でしているので根管充填は入って当たり前で綺麗に入るまで行うので

あまり見せ場がないと言うか・・・

 

気づくと抜髄、今年は10本ぐらいしかしていないですね^^;

 

 感染根管9.5 : 抜髄0.5 みたいな割合でしょうか

 

2年半の間に、たまたまうまく行ったカッコイイ症例10を作ります!!

 

 

 

たぶん3月ぐらいにはお見せ出来るように頑張ります。

 

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メタルコア(金属の土台)

CI3.jpg 


 

7番(一番右の歯)の根管治療を依頼されたのですが・・・

(*一番右の歯の「白い部分が金属」です。



ん~~~、長いポストだ!!(Д`)



ポストとは鬼の角のような突起です。

歯の中に金属の芯が入れてあるのです。



歯内療法(根の治療)を行うにはまずこの長いポストを外さなければいけません。



また、 患者さん20代前半の女性で開口量も少なく(口が大きく開けれない)。。。



「ん~、難しい!!」

と言うかメタルコアを入れた先生ははたしてこのコア取る自信があるのだろうか・・・

保健の流れで金属の芯は入れないといけないのですが、これが歯の補強になっているとは考えにくい!!

http://www.eedental.jp/buildup.html

ただ保健は国のルール通り仕事をしないといけないので極々一般的な治療です



根の再治療を専門に仕事をしていると思うのですが、

歯の治療とは再治療のことまで考えて治療する必要があると思うのですよね・・・



特に根の治療においては4割ぐらいが再治療になっていると考えると、難攻不落のものは作らない方が・・・

ピラミッドの様に「一度作ったら中に誰も受け付けない」

個人的には、歯では作る必要ないと私は思うんですよね。



虫歯が大きくなると、

神経の治療(基礎工事)をして⇒メタルコア(骨組み)を入れる⇒更に大きく削ってクラウン(被せ物)を入れる。

 

図.jpg  

実際根の再治療になった時には(基礎工事に問題が起こった時)

被せ物を削って外す⇒メタルコアを削って外す⇒神経の治療を行う。



すると歯ぐきの上の健康な部分は3割ぐらいしか残りません ガ━(Д;)━

 

メタルコアを外すのは結構歯を削ります。

場合によっては歯に穴を開けたり、歯にヒビを入れたりと結構リスクがあります。



ですから再治療を考えた設計でコアを入れた方がいいと思うのですが・・・

実際、私は健康な歯質が多く残っている場合はレジンで蓋をする程度の土台しか入れていませんが、

きちんと接着処理してやればまず問題は起こらないと思っています。

http://www.youtube.com/watch?v=66AMRwHg78c 

 

実際1ケースも外れてきたことありませんし(゜゜)(。。)(゜゜)(。。)

現状、国の方針もありメタルコアで治療を行うことが一般的ですが、そろそろこの治療法は見直す時期にきているのではないかなと思います。



  

あっ、最初の鬼のように長いメタルコア



CI5.jpg

取れました!!+.(・∀・*)♪

 

除去にはマイクロ見ながら1時間近くかかりましたけど。。。

メタルコアを入れるのは5分ぐらいで終わっていると思います・・・

 

 

 

保健治療だとメタルコア除去、治療費500円⇒3割負担で150円 

因みに、

1500円の削る道具2本廃棄になりました(*-ω-)

 (その他色々道具使いました)

 


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いぃ~んじゃない!?根管治療

昨日、インプラント治療をお願いしている石川先生の歯科医院に見学に行ってきました。

色々症例を見せて頂いたのですが、日本のトップレベルのインプラント医の凄さを目の当たりに。。。


いやいや、凄いです。

どこがインプラントか分らない・・・


診療後23時近くまでお邪魔してしまい、ご迷惑おかけしました。



さてさて、私はと言うと最近、エンド症例を編集しています。
そのうちまたHPの方に症例集を作る予定です。

今回はその1症例を


7番 病変1.jpg

 

患歯は右下7番
病変は親指の頭ぐらい大きく広がっていました。

http://www.youtube.com/watch?v=VylhjFoUAH4&feature=channel

この方は近医の歯科医院を受診した際に右下に大きな病変があると言うことを指摘され、
⇒口腔外科へ


ここまで大きくなった病変は私も久々・・・

年に2ケースがらい見る症例なのですが、まずこのレントゲン写真を診たら100人の歯科医師のうち95人は、

『抜歯+外科処置』

と言うと思います。
(私も95人の方に入りそうなぐらい大きな病変です)


ただ病変が大きいと言っても、この場所の抜歯は神経管にも近いですし、知覚麻痺などのリスクのある非常に難しい手術になると思います^^;
(見方によっては病変の直下に神経管があるようにも見えます)

またうまく抜歯+病変の除去は出来たとしても、
抜歯後は大きく骨も無くなり、うまく骨が出来なかった場合、転倒した際には簡単に下顎の骨が折れてしまうような細い下顎の状態になっていたかもしれません。



この患者さん非常に幸運だったのが、出会った口腔外科の先生(知り合いの先生です^^)

この先生口腔外科が専門なのですが、他科の知識量がハンパではなく
患者さんが始めて来院された際に30分近く説明をおこなったのですが、

「○○先生に殆ど聞きましたので大体把握しています」

「・・・、そ、そうですか」^^;
(かなり専門的なことまで)


と言う流れで治療に入らせて頂き
治療回数7回
治療期間4ヶ月


膿が歯の中から出てくる期間もありましたが、治療後6ヶ月でかなり骨が出来上がってきてくれています。



いやいや、良かった良かった。


大きな病変があってもまず、根の治療で何とかならないか判断された先生と、それにかけた患者さんの勝利ですね。
(遠い所何回も来院してもらいすみませんでした^^;)
 


後半年もすればもう少し骨の密度も上がってくると思います(゚▽゚)

術前・術後6ヶ月

 

7番 病変.jpg


 

 

 

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大きな病変

術前(左) 術後(右)

根管充填はコンテ二アスウェーブで^^



実は、この歯年に1本あるかどうかの歯でかなり時間がかかっています。
長期治療と言っても水酸化カルシューム入れて放置しているだけなのですが(笑)

治療期間8ヶ月ぐらいかかっています。

治療スタート時には毎回膿が出ていた歯なのですが、治療の後半では全く膿も出なくなってきました。
根の治療から根管充填まで時間が経過しているので根管充填時には骨が出来てきています。



何とか治ってくれぇ~!!

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流注膿瘍

qqq.jpg

流注膿瘍(レアケース症例)

根に病変が出来ると根の先から膿が出てくる時があります。
口の中を見た時にニキビやイボ様のものが見られたら・・・

要注意です。

これを 『フィステル』と言います。
関連動画
http://www.youtube.com/watch?v=7zPbUMRRVgM

動画の最初のフィステルが写真と同じものになります。



フィステルが出来ていると排膿ロが確保されており大きく腫れてくることはありません。

難しいですかね。

根の病変は
①歯の中に細菌感染が起こる ⇒ ②根の先に膿の袋が出来る ⇒ ③膿の袋が大きくなる ⇒④袋に治まりきらなくなると腫れる、ズキズキ痛む

と言う流れを作る訳ですが、 フィステルが出来ていると③⇒④に移行することはまずありません。
言い変えると小さな箱の中(骨)に風船(膿の袋)があるような状態で、病状が進行している場合、この風船の中にどんどん水が入っていっている状況です。
これが③の状態です。

水がどんどん入り過ぎてしまうとどうなるでしょう。。。
風船は破裂しようとしますが、箱の中にあるので風船は割れないまま中の圧力だけ上がっていきます。。。

体で言うとこの圧力が痛みに感じます。
また風船の圧力が上がり破裂すると。。。


体でこれを言うと、大きく腫れてきます。


ですが、この風船と箱に穴があいていれば風船の圧力も上がらず、水も箱から漏れ出てきます。
この状態を作っているものが『フィステル』です。

言わば、体の防御システムの1つがフィステルなのです。


フィステルの説明はここまで

通常フィステルは原因歯の近くに出来ます。

ですからもし、口の中にニキビやイボの様なものが見られれば近くのの歯科医院でレントゲン撮影をすることをお勧めします。
フィステルは原因の歯の根の治療を行うことで多くの場合治ってきます。
動画

http://www.youtube.com/watch?v=0ApsqJwfL3g&feature=channel


ただ、C4や歯が折れている場合、歯周病の際にもフィステルは見られますが、多くの場合、根に問題を起こしている時に見られます。

写真は初診来院時です。
第2大臼歯(7番)の横の歯茎の盛り上がりがフィステルです。
他院で7番の病変を疑い治療を開始したのですが、いつまで根管治療を行っても治らないということで
私の歯科医院来院されました。

ただレントゲンを撮ってみると。。。
フィステルの横の7番が原因になっている訳ではなさそう。。。

既に7番は治療されていたので、まずは7番の治療を行いました。
しかし、7番の根の治療後もフィステルは無くならないので、私が原因だと疑った銀歯(5番)の治療を開始しました。

すると・・・、

根管治療を1回行い1週間経過すると7番の横のフィステルは見事に無くなりました。

(実は初診時に特殊なレントゲン撮影で検討はつけて患者さんには5番の可能性:大であることをお話しておきました)


今回のように隣の歯の横にフィステルが出来ることを『流注膿瘍』と言います。(すみません、最近この言葉私知りました・・・^^;)
歯2本分も離れた場所にフィステルできた流注膿瘍は私も数回しか見たことがありませんでした。

レントゲンは術後1週間⇒術後2ヶ月

赤丸内の黒い部分を見てください。

左のレントゲンが術前

右のレントゲンが術後


赤丸の部分の黒い面積が減っているのが分るでしょうか!?

黒い部分が減る=病変の面積が減っている=骨が回復してきている になります^^v

 

転勤で海外に行かれてしまったのでこの先のレントゲンは帰国後なのですが、
術後2ヶ月で病変(赤丸の中の黒い部分)は少し小さくなってきています。

術後の推測ですが、
黒い病変部分が歯の横に残っているので、今回の原因は歯の横に出来る神経の枝の側枝(木で言うと枝、葉のようなかなり末端の部分)の感染が原因だったのかもしれません。
目で見えないぐらい小さな部分に細菌感染が起こっても、このように大きな問題を引き起こすことがあります。



いやいや、体とは不思議です。
数年後に日本に帰られたら是非レントゲンで確認したい1ケースです。




EEデンタルで根管治療を受けられた方の6ヶ月後レントゲン診断(10分)は無料で
行っておりますので、治療を受けられた方で6ヶ月経過した方は一度来院ください。
 

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根管治療

顕微鏡歯科学会(別名:虫眼鏡学会)の認定医試験を受けようかと準備を色々している院長です。

動画の提出が義務付けられているのですが・・・

You tubeで編集した動画をそのまま提出しようかと(―_―;)_―;)―;);)



さてつづきを行きましょうかね。

質問
  1.神経をとる治療が不完全だと,必ず膿がたまる?
○2.レントゲンで,膿はどのように確認できる?
  3.痛みがないけど,膿があるという可能性はありうるのか?
  4.このまま,放置するとどうなるか?


今日の回答
2.レントゲンで,膿はどのように確認できる?(? ?)

レントゲンで見ると。。。
黒い丸いように見えます。

今日の写真の赤い丸の中の黒い部分です|д・)
 
黒い影とはこれ

黒い影のある歯を抜いてみると。。。


歯の先にある赤い肉団子|*゚Д゚|┛

これがレントゲン上で黒い丸い玉のように見えます。



矢印が2つあり肉団子が2つ見えると思います⊂(゜Д゜⊂

小さな上の肉団子は側枝(細い神経の枝)にできた膿の袋なのです。


側枝に出来た病変は歯科医師の道具(ファイル)では掃除できません(@・`ω´・)ノィョ―――──――――ゥ★


ですから1回目の根の治療できちんと側枝まで掃除しておいた方が良い訳ですm(_ _)m




この部分は骨が無くなり、細菌が作った肉団子があります。
外科処置なので気の弱い人は回避してください!!
http://www.youtube.com/watch?v=2SlhMPJ-gOs&feature=player_profilepage

骨が無くなりそこには肉団子が埋まっています。 


病変は人が手に入れた歯 (右側の赤い丸の歯) に起こりやすいですが、
虫歯が大きくなり放置した歯(左側の小さな赤い丸の歯)にも病変はできてきます(▼∀ ▼)


今回は小さな歯の治療を行いましたが、
きちんと化学的な洗浄さえ行えば側枝(根の先の細い神経)にも根充剤を充填することはできます(・。・)
(白い線がY字になっているのが分かりますかね!?)



このレントゲン上で黒く見える病変はここまで大きくなるのは年単位でおおきくなりますので、
治療後直にこの黒い影が無くなる訳ではありません。。。

治るのも年単位と考えてもらった方がいいでしょう、私は6ヶ月後、1年後で診断をおこなっていますが、
治りが早い方で3ヶ月後に「少し骨出来てきたかな!?」と言うものです(゚□゚*)


ですから、
病変があった歯の根の治療をした歯は1年後ぐらいにレントゲンを撮られた方がいいでしょうねヾ(´c_,`*)



さて3問目はまた次回の機会に

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 知っておいてもらいたい根管治療

歯チャンネルで書いてあったのですが、なかなか良い質問で書き込みをしたかったのですが、
最近忙しいので回答しないまま終わってしまいました。。。

ではここで、
『俺チャンネル』━━━(=゚Д゚)ノ

スタートです【σ´エ`】σ

質問
1.神経をとる治療が不完全だと,必ず膿がたまる?
2.レントゲンで,膿はどのように確認できる?
3.痛みがないけど,膿があるという可能性はありうるのか?
4.このまま,放置するとどうなるか?


1.神経をとる治療が不完全だと,必ず膿がたまる?

不完全と言う定義が難しいのですが・・・
歯の中の神経は複雑に走っており全てを取りきることができません(=゚ω゚;)

ですから100%の歯髄を取ると言うことを完全と定義するなら根管治療を行う全ての歯が不完全となります。。。


根の先は朝鮮人参のような状態です(写真のような形です)
我々歯科医師が触れるのは主根管だけであり細い枝などは触れません。

「木」で言うと「幹」は拭き掃除が出来ても、「枝」の拭き掃除は出来ないということですガ━━━━━━━∑(゚□゚*川━━━━━━━━ン!


ですから先ほど書いたように全ての神経を取るということはできません。
あるデーターではアメリカの一流のエンドドンティスト(根の専門医)が治療しても6割程度しか神経が取れていなかったとの報告もあります。

日本の根の治療費より20倍近く高い治療費を貰う専門医がです。。。

人間のすることには限界があるということです。
(ただ、手で触れない部分を効率的に綺麗にする方法はあります、それが専門医の腕の見せ所です)


また根の病変を作るのは歯の中に入って増殖した細菌です。
根の病気は細菌が原因なのです( ゚Д゚)<

個人的な意見ですが(このブログ自体思い込ばかりですが)、
神経を取った歯には必ず細菌は入っていると思います。
しかし、病変(根の先の出来る膿の袋)が出来る為には色々な条件が必要です。

特にやり直しの感染根管治療などは歯の中の細菌をゼロにしている訳ではありません(´・д・`)ノ
(ゼロを目的に治療されておられる先生もおられますが、個人的にはゼロは無理かと・・・)

根管治療、特に「感染根管治療」は、
歯の中の細菌を可能な限り減らすと同時に、細菌が悪さが出来ないような環境を作る治療です。
結果として細菌が減り、悪さが出来なくなり病変が治ってくるという治療なのです((φ(・д・。)


例えると、
ほら穴に入ったクマの入口に大きな岩を置いて穴から外にクマが出れないようにしてしまう

このようなイメージなのです。
岩を置いて出れなくしても、ほら穴(歯)の中にはクマ(細菌)はいます。

ですが、ほら穴の外(歯の外)にクマ(細菌)が出れなければ人に危害は加わりません((φ(・д・。)
(細菌には一生冬眠してもらいます)

ほら穴の中にコンクリートを流し込んでクマが動けないようにしてしまうのも1つの方法です。
このコンクリートが根管充填のガッタパチャー(ゴム)なのです((φ(・д・。)


また、ほら穴のクマは生きていく為には食料が必要です。ほら穴の中に食料がなければ寝るしかすることはありません。
歯で言うと細菌は歯の中の神経の取り残し(たんぱく質)を餌とします((φ(・д・。)

ですから治療で出来るだけ歯の中のたんぱく質(神経)を取る必要があります。


言わば兵糧攻めです。
三国志で例えると、
曹操が、袁紹軍の兵糧を絶つべく烏巣(うそう)の兵糧庫に攻め入ったようなものです(相変わらず分かりにくい例えですが(≧∇≦))

弱みを見つけ攻めるのは基本的な兵法です。
(有能な軍師がいれば言うことはありませんが)

兵糧がなければ絶対的に数の多い袁紹軍も引かざるを得ません^^
=兵糧が無くなった細菌は歯の外の病変を維持できません ⇒ 病変が無くなってきます(゚ー^*)

どうでも良いことですが、これ『官渡の戦い』です。
この戦いで文醜、関羽にヤラれちゃうんですよね。。。
偽関羽:http://www.eedental.jp/blog/archives/2009_8_10_507.html


だいぶ話がそれたな・・・


ですから、
1.神経をとる治療が不完全だと,必ず膿がたまる?

答え、
病変(膿の袋)が出来る為には色々な条件が整い出来てきます(´-ω-`;)



私が思う治療時のポイント
1、虫歯をきちんと全て取りきる 
2、無菌的な治療(ラバーダム、きちんとした材料での仮蓋)
3、神経の除去(機械的な除去:削る+化学的な洗浄:消毒液で細菌と神経の残りカスを溶かす)
次点、
根の先端まで根管充填(ゴムで空間を埋める)





1問目でここまで書いてしまった・・・

 

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シルバーポイント

レジンばかり書いているのでたまにはエンドの話でも^^;

今日めずらしい治療を行いました。



今現在根の治療後にはガッタパチャーポイントと言うゴム上のものを根の中に入れるのですが、
この歯はシルバーポイントと言う銀の棒が入っていました。

レントゲンの一番左の歯

左:術前 歯の中の白い線がシルバーポイント
右:術後 歯の中の白い線が無くなっています(シルバーポイント除去後)


昔に行われていた方法で非常にめずらしいものです。
私も年に3本ぐらいレントゲンで見るのですが、その多くが根に病変もなく思い出せる範囲では・・・

今回歯科医師人生で2回目となるシルバーポイント除去でした。


いつも根に病変がなければ私はわざわざ再治療を行わないのですが、
この歯は中に大きな虫歯が広がっており感染が疑われたので根の再治療となりました。

ゴールドクラウンもきちんとした根の治療の上の方が長く持つでしょう^^


でも何でなんでしょう、シルバーポイントが入っている歯って病変ないんですよね!?
銀の効果で細菌を押さえつけているのでしょうか!?


不思議だ!!



根管内のシルバーポイントは折れたファイルを取るのと同じで金属の棒の周りを削っていき除去していきます。
(そのうち動画編集します)

今回の歯は4本のシルバーポイントが入っていました。

取れたシルバーポイントです。
長いもので大体7mm


こんな小さなものでも一度歯の中に入ると取れないのですよ・・・




一昔前では再治療が不可能だったシルバーポイント根充・・・
マイクロスコープ(顕微鏡)の登場が再治療を可能にした。


でも取るのは非常に疲れる・・・
ガッタパチャー(ゴム)取る方がラクです。
(実際シルバーポイント除去するだけで1時間近くかかりました)


と言っても根管内に入ったガッタパチャーを完全に取りきるのも本当は激難しいのですが。。。
昔、顕微鏡を使用していなかった頃は直にガッタパチャー取れていたのですが、実はレントゲンに映らないレベルでは除去出来ていたと言うもので、

基準が顕微鏡に変わった瞬間全ての治療のハードルが・・・


もの凄く上がりました。







教訓、
見えるって素晴らしいけど、その分手間もかかる。

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石灰化した第4根管 【 動画】

動画 ⇒
http://www.youtube.com/watch?v=5vPbrEpETrI&feature=channel

動画説明

治療歯は左上第一大臼歯になります。

今まで第一大臼歯(奥歯から2番目:親知らずがない人)は3本の神経管が存在していて、3本の神経管を治療することが一般的でした。

保険治療の治療設定費も神経管が
神経管が1本の歯、 5000円ぐらい 
      2本の歯、 9000円ぐらい
      3本の歯、12000円ぐらい

の3パターンの治療費設定があります。

4本目の神経管は・・・   
治療費設定がないです。。。!(゜ロ゜)


最近になり極細の4本目の神経管の治療が言われ始めています。
顕微鏡の登場です。
1990年ごろ歯科にも導入がされ初めました。
歯科分野で始めにに導入されたのが歯内療法(根の治療)なのです。

マイクロエンドは20年近く前から行われていたのです_φ(・_・")


今まで裸眼での治療が行われていたので4本目はあるとされていても極細の4本目が治療できる割合となると・・・
かなり低い割合でした。


私の歯科医院では、根の治療の90%が感染根管処置(バイ菌が貯まって化膿している歯)になりますが、ホントこの4本目の神経管は非常に多くの歯に見つけられます。
*統計では60%ぐらいに見られるとありますが、私の歯科医院でも半数ぐらいで見られます。

EEデンタルのMB2発見率⇒http://eedental.fine.to/eeblog/2011/02/ee.html

今回の動画ですが典型的なパターンのものでした。
どのようなものかというと、
『根の治療を受けたのだがなかなか痛みが治まらず腫れてきた』 というものでした。
3本の神経管は非常に上手な治療がしてあったので直に4本目の神経管の存在、細菌感染を疑いました。

で3本目のガッタパチャー(既に入っている薬:ゴム)を取り顕微鏡(マイクロ)で覗いたのですが・・・

「ない・・・」、
「えっ、・・・、ない!?」

たぶん隠れているだけであるだろう。
(洞窟の入口が落石にあい入口が分からなくなっている状態)

そこで消毒剤を入れ発砲してくるか歯の中を顕微鏡で観察( ここ裸眼では難しいです)
すると動画の10~14秒(13秒で止めて!!)にかけて真中(少し右寄り)あたりから大きな発砲が見えてきました。

「あ~、ここですか!!」

とさてさて、ここからが専門で治療を行っている人間が本領を発揮するところ _ψ(‥ )
顕微鏡の拡大率を8倍から13倍に上げまた観察。
スコープドックのレンズがカチンと代るのに似ています。 『ボトムズ』知らない人は・・・  DVD買って是非見てくださいm(_ _)m)

Kファイルのマイクロオープナー(金属のヤスリ)で探りを入れ、大体の見当を付け
音波で歯を削って行きます。

ここでは通常の歯を削る道具は使えません。
ホント繊細な細かい作業で動画の30秒あたりで使用しているマイクロオープナー、この先端は0.2mmです。
根の治療において1mmは物凄く大きな単位です。
たまに持つファイルで0.06mmのものもありますが、殆んど使い捨て状態の器具です。。。。。。。。。。。。

音波チップですが、
だいたい0.2~0.3mmずつ削り確認します( ・_<)σ・・...‐‐‐‐‐ 

いつも歯を削る道具で削った場合歯に穴を開け ⇒ パフォレーション ⇒ 痛む・腫れる ⇒ 予後不良 ⇒ 抜歯
になる可能性もあるので、音波チップ(金属にダイヤモンドがコーティングされた特殊な道具)で顕微鏡を見ながら少しづつ削って行きます。(動画の38秒あたりから1分過ぎまで使用)


その後またマイクロオープナーで入口を探索していきます。

例え、
洞窟の入口の落石を少し取り除けたので、その隙間から器具を入れ、洞窟の広がりと方向:向きを探ります



1分17秒4本目の神経管の拡大形成が終了しました。
その後1分30秒からまた気泡の観察で大きな発砲がないかチェックします。

稀に第5根管:5本目の神経管が隠れている時があります。
ですから4本目を処置して、もう一度顕微鏡を用いて発砲を見必要があります

今年はまだ第5根管はないですが、去年はこの方法で上顎第1大臼歯で1本見つけました。

1分39秒
その後きっちり最終的なガッタパチャーを詰め終了。

無事痛みも無くなり治療が終了しました。



「安心、安心」 byシロ (鉄コン筋クリート) 
 





このケースは顕微鏡なしには治療は成立しませんでした。
第4根管は裸眼でも経験と勘で治療することは可能ですが、歯に穴をあけたり、見逃したりとエラーがどうしても出やすくなってしまいます。

注)顕微鏡は見る為の道具です、顕微鏡が治療をする訳ではありませんから顕微鏡がある=良い治療が受けられる歯科医院とは考えないでくださいね。

 

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第4世代のニッケル・チタンファイル

ブキャナン先生の話を聞きにいったのですが、

エンドドンティストの寺内先生の話の方が私的には面白かったです(*^ー^)/



面白かったのが、

歯内療法(大臼歯の根の治療)  マクドナルド1食平均 をアジアとアメリカの平均価格を書いていました。

まずアジア

           歯内療法(大臼歯の根の治療)     マクドナルド1食平均
・日本            9500円(保険)               490円
・フィリピン        72000円(専門医)             100円
・マレーシア       60000円(専門医)             120円
・シンガポール      72000円(専門医)             150円
・アメリカ        180000円(専門医)             300円

*初診代、レントゲン、CT撮影、隔壁は別に費用がかかります。

桁を打ち間違えた訳ではないですから・・・(_ _|||)

日本の治療費なんと9500円!!
しかも今なら3割負担なので3000円ちょっと!!


毎日がお値打ち です。  

 

新鮮です。

                        

スーパーじゃないんだから(>。☆)



と言うか「日本のマック」世界的に見ると高いんですね( -з)



因みに水酸化カルシューム貼薬、日本では300円(窓口負担90円)ぐらいですが、

ブキャナン先生は125ドル(12500円)だそうです。。。

40倍の差・・・
どこにこんな差が生まれたのか!?(。_+)



ブキャナン先生も
「良い治療をする為には治療費を貰うべき」とおっしゃられていましたが。。。

日本は保険で決められた金額で何とか良い治療をしないといけないんですけど!?

以前聞いた話では、
アメリカの先生などは日本の歯科医師が行った根の治療を馬鹿にするらしいです。
「レベルが低いとか・・・」

じゃあ、
「痛いから9500円で治療してくれ」とアメリカの先生に言えば200%断るでしょうね。
あちらはお金がないと医療そのものが受けられない国ですから・・・

病院に行ってまず、『支払能力』があるか調べる国




怖っ!!( ̄д ̄;)


同じ土俵で技術だけを見れば絶対日本人歯科医師の方が上を行くと思いますけどね(TεT;)

でも医療は技術だけではなく、
1、患者さんの話から情報を聞き出す能力
2、適切な検査をチョイスする能力
3、検査の結果から診断を下す能力
4、適した処置・治療を選択する能力

その後に『技術』が来るので
技術が凄い=素晴らしい先生 とはなりません。
1,2,3,4、に関しては海外の歯科医師に比べて劣っているかもしれません。(自分含め)



話がそれました。


今回ブキャナン先生が来日講演したのは、
先生がデザインした4世代目のニッケル・チタンファイル(GT-X)のCMの為です。

Rフェイズと言う折れにくい特殊な処理がされたニッケル・チタンファイル
いいですよ、このファイル!!

個人輸入して使用していますが、前のGTファイルよりフレキシブルで使いやすいd (>◇< )
写真が医院にあるTFGT-Xです。

と言っても私的にはTFファイル(同じRフェイズ)の方がいい感じですが・・・
でもTFは太いファイルに関してはあまり対応しきれていないので、トータルで見るとGT-Xの方に軍配が上がりそうです。
*最近になりTFファイルも太いファイルがラインナップされているようです。
http://www.sybronendo.com/index/sybronendo-shape-tf-02

日本でももう少ししたら販売されるようなのですが、ここでネックになるのがコスト。。。(ー'`ー;)

私が個人輸入しているTFファイルは激高です。
ファイル1本24ドル 約2400円です。

これを最低3本以上使用して根管形成していきますが、4本ファイルを使用したと過程して、
2400×4=9600円

ほぼ保険の治療費と同じです。。。
消耗品はファイルだけではありません、他にも色々あります。
治療費の中には技術代、人件費、など色々含まれます。


いくら良い材料が出ても日本で使われるというと・・・







難しい問題です。。。( ̄~ ̄;)



個人レベルでは海外に勝つつもりではいますけど(`0´)

 

 

関連ブログ:Newニッケルチタンファイル『WAVE ONE』

  •      :AAE(アメリカ歯内療法学会) GT-Xファイル
  •      :連続記録が・・・
  •  

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    排膿した歯の根管治療

    10月25日~11月2日までお休みさせて頂きます。

    _____________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________________


    久々に歯内療法の話でも・・・

    毎日している仕事なのですが、いかんせ歯内療法は結果がでるまで期間がかかるので今一ネタにしにくい( ̄∇ ̄)


    動画
    【根管治療 膿の法則】

    http://www.youtube.com/watch?v=MFm6Tf2te_Y&feature=player_profilepage

    で膿が出ていた歯の根管治療がようやく終わりましたd(ゝc_,・*)






    治療期間は3ヶ月

    術前 赤く囲んだ場所に病変が見られこの部分から膿が出てきたいたと考えられます。

    実はこの歯、5本がつながったメタルボンドブリッジを数か月前に入れられたぶんで、(゚ω゚`)
    数か月前に入れたメタルボンドを外す訳には。。。

    しかし非常に長い金属ポストが入っており・・・
    ガッタパチャーも一一切見られず・・・(>Д<;)

    出した結論は歯の裏側から2.5mmぐらいの穴を開けそこから根管治療!!



    メタルコアを顕微鏡を見ながら少しずつ削り・・・!?
    実はこのポスト以前非常に長いポストが入っていて、次の先生がそれを取りきれずにそのまま上にまた金属ポストを入れていました。
    ですから1本の歯で2つポストがありました(>Д<;)

    動画は2つ目のポストから撮っています。


    コア外した瞬間から膿が。。。


    膿を吸うこと1時間全く止まる気配がないので、
    「蓋をすると歯の中の圧力が高まり以前と同じ激痛になるので、今日は蓋をしないのでまた明日絶対きてね」(*´・д・)*´。_。)

    で1日目終了

    その後2回消毒剤で歯の中を洗浄して、後は水酸化カルシューム入れて放置(他の部位の治療を行う)


    3ヶ月全く症状がでていなかったので根管充填と行きたいところなのですが、
    実は、この歯・・・

    前の先生が根の先端を非常に大きく拡大していて
    (通常前歯の根の先端は0.3mmぐらいですが、この歯は0.8mmぐらいになっていた)
    通常のガッタパチャーでは予後に不安が残る(綺麗にここまで大きく開いた穴を塞ぐのは難しい)のでMTA
    を用いてアピカルバリアテクニックで根管充填をしました(・∀・)

    http://www.youtube.com/watch?v=OqWRJvVoeLk&feature=channel



    今回は根管内全てをMTAで詰めました(*`д´)b

    Because(E.YAZAWA 風に)
    この歯に関しては最後の根管治療であり、もし悪くなったら ⇒ 外科的歯内療法
    http://www.eedental.jp/surgery.html

    その際MTAを逆根管充填する訳ですが、MTAを詰めておけば3mmカットしてもそこはまだMTAがあり
    わざわざ難しいMTAの逆根管充填をしなくて済むので戦略的にMTAのみで根管充填をしました(ゝ∀・)

    (少しマニアックですが・・・)

    E.YAZAWA(是非一度読んでみてください、カッコイイ)
    http://d.hatena.ne.jp/tvhumazu/20090812/p1



    根充後数週間様子を見ましたが問題がなかったのでメタルボンドに穴を開けた部分にレジンを詰めて終了!!OK(ゝω・´★)


    最近MTA根管充填のコツが分かり始めました。

    と油断しているとミスるので、いつもおっかなびっくり治療行っています。。。



    半年後・1年後のレントゲンが楽しみだ!!


    と言うか治ってください!!

     

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