EEdental:MTA直接覆髄法

歯内療法専門医,根管治療(根幹)専門医,レジン治療,ラバーダム,マイクロスコープ
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歯内療法専門医,根管治療(根幹)専門医,レジン治療,ラバーダム,マイクロスコープ

 歯の神経を保存する(下記の4つの項目でご案内します)

神経を保存する治療(MTA直接覆髄法)

神経を保存する治療(MTA直接覆髄法)

MTAを用いた直接覆髄法MTAを用いた直接覆髄法
大きい虫歯から神経を保存する治療です。今まで神経を取らなければならなかったケースも、この材料を用いることで症例を選べば神経を保存することができるようになりました。

歯内療法

日本の神経の治療は、4割が再治療・抜歯になってしまる現実がある。日本の神経の治療は、4割が再治療・抜歯になってしまる現実がある。
EEデンタルで行う歯内療法は、歯の中で問題となる感染物質を20倍の顕微鏡を使用して綺麗に取り除き、徹底的な消毒をした後にきっちりお薬を詰めることで飛躍的に治療成績が向上した方法です。

外科的歯内療法

歯根端切除術歯根端切除術
神経を抜いた歯の4割近くは細菌感染を起こし、膿の袋が形成されてしまいます。この病変の治療は2パターンに分けられます。

歯内療法が大切な理由

長持ちさせる大きなポイント長持ちさせる大きなポイント
基礎ほどしっかりする必要があります。

MTAを用いた直接覆髄法(大きい虫歯から神経を保存する治療)

  • 何とか神経を保存させた方への治療法
  • 2007年4月より認可のおりたPRO ROOT MTA(ケイ酸カルシウム)
  • この薬は今までの材料(水酸化カルシュウム)に比べ、生体親和性・封鎖性・抗菌性に優れ、新生硬組織形成を伴う治癒形態で神経を残せる確率が上がった優れた材料です。
  • 今まで神経を取らなければならなかったケースも、この材料を用いることで症例を選べば神経を保存することができるようになりました。
  • ここ最近の歯科材料の中では革命的な材料で、医療先進国では当たり前に使用されています。
  • 詰め物がしてある歯は要注意です。
  • 詰め物の下に2次カリエスができていると通常は抜髄(神経を抜く)治療になることが多いです。
  • 詰め物がしてある歯は要注意です。
  • レントゲンで大きな虫歯を確認
  • レントゲンで大きな虫歯を確認
  • 絵で見る適応症
  • プラスチック治療
  • 適応症 不適応症
    症状のない歯 症状がある歯(温かい物がしみる歯、ズキズキと痛む歯)
    神経に近接している虫歯 完全に神経まで虫歯が達している場合
    既に神経が死んでしまっている歯
    その歯に症状が出ていないこと。 その他
    *適応症の範囲は狭いですが、神経が残ればこれほど大きな費用対効果が望めるものはありません。

MTA直接覆髄法 治療の流れ

  • 1.インレー(小さな銀歯)を外した状態
  • ここからは顕微鏡を見ながらエキスカ(スプーン)を用いて手作業で虫歯を除去します。
  • ここからは顕微鏡を見ながらエキスカ(スプーン)を用いて手作業で虫歯を除去します。
  • 2.虫歯の染め出し液(青)を使用して確認しながら治療を進めます。
  • もう取れただろう!?と思い染め出すとこの通りまだ青く染まり虫歯が残っていることが分かります。
  • 5~6回この作業を繰り返します。
  • もう取れただろう!?と思い染め出すとこの通りまだ青く染まり虫歯が残っていることが分かります。
  • 3.再び良く切れるエキスカ(スプーン)で虫歯を除去
  • (3-1)
  • 青く染まった虫歯部分を選択的にエキスカ(スプーン)で除去して行きます。
  • ※青く染まった部分は非常に軟らかくスプーンでもすくえます。
  • 青く染まった虫歯部分を選択的にエキスカ(スプーン)で除去して行きます。
  • (3-2)
  • スプーンで除去できない届かない部分については音波を用いて青い部分を除去します。
  • (青く染まっていない健康な部分は一切削りません)
  • スプーンで除去できない届かない部分については音波を用いて青い部分を除去します。
  • 治療イメージ
  • 虫歯を除去する際、タービン(キュイーンと音をたてる道具)で削ってしまうと健康な歯質まで大きく除去するので、すぐに神経まで到達してしまいます。(イラスト)
  • 神経を保存する為には、時間と、0.1mm単位の繊細な技術が必要とされ、「1本の直接覆髄に1時間を要します。」
  • 遺跡発掘作業の際に、ショベルカーで一気に行うか(保険治療)、ハケを使用して時間をかけて行うかの違いあります。
  • 治療イメージ
  • 4.gif
  • 顕微鏡を使用するとこのように確認できます。
  • process4_p.jpg
  • 5.MTAを神経が露出した面に被せます。
  • MTAを用いて、神経が露出した所をシールします。
  • process5_p.jpg
  • 6.露出した神経の穴、MTAが唾液に汚染されないようにレジン(プラスチック)を盛っていきます。
  • フロアブルレジン(流動性のあるプラスチック)を層状に盛っていき、神経+MTAの保護、歯の補強を行い終了です。
  • 次回、元の大きさと同じ詰め物(セラミック、 ハイブリッド、ゴールド)を作っていきます。
  • ※健康な部分の歯質は殆ど削りません。
  • process6_p.jpg
  • dentinbridge.gif
  • 参考文献MTAによる直接覆髄(イヌ歯髄)ー水酸化カルシウムの組織学的比較ー
      被験歯数 dentin bridge形成 炎症性細胞浸潤 細菌侵入
    MTA
    (保険不認可)
    15 15 0 0
    水酸化カルシュウム
    (保険認可材料)
    15 5 12 4
    Faraco Jr and Holland 2001
    上記の表は、犬の歯を用いた被験歯数15本の比較実験です。
    使用した薬剤はMTA(保険外材料)と従来から使用されている水酸化カルシュウム(保険適用材料)です。
    両薬剤とも神経を残す為に用いられる物ですが、結果には大きな開きがあります。
    dentin bridge dentin bridgeとは神経を保護する層のことです。
    dentin bridgeがしっかり出来ることにより神経が残せます。
    逆に言うと高い確率でdentin bridgeが出来ないものについては予後にばらつきが出ます。
    炎症性細胞浸潤 神経の露出した面にお薬を塗布すると、必ずそれをやっけて食べようとする細胞が現れます。
    これが炎症性細胞浸潤です。
    MTAは体に優しい材料ですから炎症性細胞浸潤が1ケースも見られませんでした。
    細菌侵入 お薬の下の神経の中に細菌が入り込んでしまった数です。
    神経の中に細菌が入り込んだものでは高い確率で神経を取る処置へと移行します。
    実験より言えることは従来使用されている水酸化カルシュウムよりMTAを使用した方が高い確率で神経を保存することができると言うことです。
    *MTAは保険の利くお薬ではありませんので自費治療になります。
    治療費 25,000~30,000円
  • 直接覆髄法の5年生存率
    (5年間で問題の起こらなかったもの)
    根(神経)の治療に比べ、成功率の高い方法です。
     ・神経が残れば、治療費、治療期間を抑えることができます。
    ( Horsteds の研究より )  ・神経が残れば、感染根管で悩まされる必要がありません。
    10〜30歳 92%  ・神経が残れば、将来抜歯になるリスクを小さく出来ます。
    30〜50歳 85%  ・神経が残れば、健康な部分を大きく削る必要がありません。
    50〜80歳 70%  ・神経が残れば、歯根破折のリスクを小さくできます。
     神経を取る前に1度、トライした方が良い、メリットが多い治療法です。
     MTA直接覆髄法を希望される方は、事前にお申し付け下さい。

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