審美メニュー(治療オプション)(下記の3つの項目でご案内します)
- 今まで、神経の治療を行った歯は、健康な部分を大きく削って来ました。
- ビルドアップ治療は、必要最低限歯を削って神経の治療を行った後に、歯の補修を行いレジン(プラスチック)を盛り上げて歯を作っていく方法です。特に若くして抜髄となった方へお勧めできる治療法です。
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適応症 (1)健康な部分が大きく残っていること (2)当院で抜髄処置(神経の治療)を受けていること (3)大きな詰め物が入っていないこと 注意
神経を取った歯は将来変色します。その際には漂白処理やセラミック治療が必要になることがあります。
*気になる神経を取った前歯の変色
大きな虫歯にこの方法を無理矢理用いると破折のリスクが上がることがあります。
治療可能かどうか総合的に判断します。
*大きな虫歯で神経の治療を行い、残った歯にプラスチックでビルドアップしました。
- Q 神経を取った歯はモロくなる?
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神経の生きている歯 Sedgley(1992年)の研究から(神経がある歯と神経を取った歯の比較になります) 神経を取った歯 神経のある歯 せん断強度(Mpa) 69.76±11.69 ← 有意差なし → 70.42±12.39 曲げ強度 40.08±6.91 ← 有意差なし → 42.51±10.38 微小硬度(Vickers) 69.15±4.89 ← 有意差なし → 66.79±4.83 荷重強度(N) 574±153 ← 有意差なし → 611±148 NO! 上記のデータからも神経の有無で歯の強度は変わりません。
- Q 神経を取った歯は折れやすい?
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YES! 神経を取った歯の方が破折する傾向は強いです。ただし、この原因は (1) 神経を取る治療の際の過度の力 (2) 被せ物を入れる為の大きな歯質削除(健康な歯の部分が少なくなる為) (3) 歯の物性とは大きく異なった材料の使用(歯という軟らかい所へ硬い金属の土台を入れる為) (4) 感覚受容器の変化(神経を取った歯は神経がある歯に比べ鈍感になり強い力で噛んでしまう為) などの原因が大きいと言われています。
- 神経を取った歯の大きなリスクである破折を回避するためには?
(ビルドアップのメリット)
- 接着技術を用いることで自分の歯を多く残せます。(自分の歯が多く残ることは歯の寿命を延ばします)
- 再治療の際にも自分の歯が多く残っている方が有利です。
- 白い被せ物(セラミック)を入れた際の半分の治療費で済ますことが出来ます。