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根管治療だけでは治らないセメント質剥離
- 2026年4月 3日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは20代女性 同級生の歯科医院の衛生士さん
小学校の頃に転んで前歯を折ってしまい根管治療をした歯
1週間前に腫れ、その後歯茎から膿が出てきている(フィステルあり)
レントゲン
根尖から側面にかけて透過像があり、患者さんには折れている可能性、側枝の可能性もあり外科的歯内療法が必要になるかもしれないが、まずは残す方向で根管治療を行いましょうと説明
(根尖寄りのガッタパーチャーが細く、きちんと根尖閉鎖が出来ていない可能性もあり)
また左上2の側切歯も気になる透過像があるものの、電気歯髄診断では多少反応がある為矯正治療中の歯根膜の肥厚と判断し、側切歯は様子をみることにしました。
治療は1回法で
根尖の汚れを掃除してMTAプラスで根管充填
やはり根尖はきちんとシール出来ておりませんでした。
ここから一旦フィステルは無くなったのですが、
再びフィステルが出来てしまい外科的歯内療法を行うことになりました。
レントゲン
透過像に変化はありません。
個人的な判断の1つとしては、多少の痛みは様子をみてもらう明確な腫れやフィステルは感染源が取れていないという証明なので外科処置に移行と判断しています。
正直、根管治療にはかなり手ごたえあったんですけどね。。。
外科的歯内療法
根の側面に破折線は無く、側枝も無い。
セメント質のようなものが病変内に見られ、たぶん今回の病変はセメント質剥離が原因のように思われます。
術後6ヵ月
フィステルも治まり、痛み、違和感もないそう。
病変もだいぶ小さくなってきており、経過観察を行えば問題無いと思います。
極たまにあるセメント質剥離、自分の組織ながら何故感染源になるか不思議な病気です(?。?)
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