EE DENTAL_Blog
シリコン印象材、これが現実なのよね・・・
- 2026年10月10日 09:00
- EEデンタル こだわり
お知らせ:10月11日(日曜日)~10月19日(月曜日)まで秋お休みを頂きます。
今回は症例ケースではないのですが、
現在、クラウンなどの型取りには大きく分けて2つの方法があり、
1つは従来の方法で行うゴム、寒天を用いた印象
もう1つは、カメラで歯をスキャンして行う光学印象
光学印象はいいのですが、ネックになるのがコスト・・・
おおよそ200~700万ぐらい そして、古くなる度に機械の入れ替えがあります。
*10年前のデジカメをイメージしてもらえば分かりやすいと思います。
患者さんを沢山診る歯科医院なら手間などを考えても導入するメリットも多くあると思いますが、
EEデンタルのような1日4人ぐらいの診療、しかも印象などは週に多くて2~3回となると、まず導入してもコストが回収できない・・・
*高価な機械を導入するということは、その投資分回収する為に余計な治療まで行う感じになってしまいます。
なので、私は昔ながらのアナログなシリコン印象をしている訳なのですが、
この印象材、ロットによる商品のクオリティーの差がかなり大きい・・・
数年前にも書いたのですが、
教えてください!シリコン印象材 - EE DENTAL_Blog
なかなか安定した質を確保できているシリコン印象材がない。
今週印象をしてみたら、マージンに凄い気泡ので調べて見ると、
その時のシリコン内面
ポツポツとした穴が気泡
この体積で1つ、2つぐらいならまだ許せますが1つの断面で何個出てくるんだよ!という質
実はこれ比較的高めの印象材です。(2本で5100円)
以前使っていた印象材
カット面の気泡「0」
正直、商品買う側からするとこういう材料が欲しい訳ですよ。
印象材の濡れ角だとか親和性、寸法変化というのは、気泡が入っていたら全く意味ないんですよメーカーさん
ホント良い印象材ないもんですかね。
メーカーも利益の大きな光学印象押しなんで、貧乏歯科医院はこれで我慢しろってことなんでしょうか・・・!?(>。<)
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下顎前歯の根管治療は意外と難しい・・・
- 2026年10月 9日 09:00
- 歯内療法日記
歯の神経というのは歯の大きさによって本数が異なります。
当然小さい前歯ほど神経管の数は少なく、奥歯のような大きな歯の方が神経管の数は多くなります。
歯の神経管の数が少ないほど簡単か!?といわれればそうでもなく、
特に厄介なのが下顎前歯
この歯は口の中でも最も小さいのですが、実は2割程度は神経管が2本あり、神経管を見逃しやすい代表格でもあります。
患者さんは30代男性
2022年に来院された際、唇と顎に違和感が出てきた為
近医の歯科医院に行くとレーザー治療をしたが収まらないとのこと
この歯は10年ぐらい前から凍みたり、色々症状があった歯でここ最近歯の色が変わって来たとのこと
レントゲン
左下1に大きな根尖病変が見られます。
1回法で根管充填、レジン充填まで
普通にしている時にも違和感はなくなったとのこと
根の先の病変も治ってきてくれているように見えます。
ここで終診としたのですが、
今年になり、また歯茎から膿が出来てきたとのことで来院
2022年の術前と同じような骨の溶け方になっています。
患者さんに外科的歯内療法もあるが、まずはもう1回根管治療をさせて下さいと説明し
根管治療で病変を治すことにしました。
今回の治療は2回法にしました。
根管充填にはMTAプラスを使用しました。
先日全顎検査をさせてもらいレントゲンを見ましたが、
術前に比べ骨は回復してきてくれているように見えます。
患者さんも違和感はだいぶ減ったということで、しばらく後にまたレントゲンを撮らせてもらう予定にしました。
今回のケース2根管あるケースでしたが、はやり小さな歯で2本神経管が近接して出てくるようなケースは治療も難しいですね(^。^;)
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抜歯宣言からの歯の保存
- 2026年10月 6日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性 昔から来院して頂いている患者さん
別件で来院された際に、クラウンの縁に虫歯が出来ておりレントゲンを撮らせてもらいました。
この歯に関しては、過去に大きな根尖病変もあり大きなメタルコアも入っており、
一般的に言えば抜歯適応の歯でした。
2013年のレントゲン
幸い揺れや深い歯周ポケットはなく、患者さんも出来れば自分の歯は残したいとのことで
トライケース的に治療をさせてもらいました。
先日ブログにした
歯を残したいなら早目に歯内療法専門医へ - EE DENTAL_Blog
この歯の治療をした先生はこの長さのメタルコアを長いと判断し除去を諦めていますが、
専門医的に言えばメタルコアであれば上記のレントゲンの長さぐらいであれば
「ちょっと長いね、注意して除去しましょう!」という感じです。
治療回数:5回
過去の治療で根尖が大きく削られ破壊されていたので、MTAセメントを使用
術後1年
腫れや痛みもなく骨も少し出来てきてくれている感じ
ただ、いつまで持つか分からなかったので、プラスチック系の弱目のクラウンで補綴
をして終了としました。
今回昔入れさせてもらったクラウンの縁に虫歯が出来てしまったのでレントゲンを撮らせてもらうと
14年前に比べると骨は出来てきてくれて、患者さん的にも症状はなく安定した状態を維持していました。
術前時は抜歯を考えていた歯で、どのぐらい持つか全く分からないような状態でしたが
10年以上経過して安定しているのでまずは一安心といった所でしょうか。
世間一般的には抜歯適応の歯でもきちんと治療することで何割かはこのような結果を得ることもあります。
ただ、治療と診断は難しいです・・・
因みに私が初診時に抜いた方がいいと判断する歯は、破折歯、根尖病変があり歯に動揺が大きな歯
このケースに関しては治療しても予後が悪いので、この2つのケースに関しては抜歯を勧めています。
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数年ぶりに起こしたパフォレーション
- 2026年10月 2日 09:00
- 歯内療法日記
今回のケースは2023年にやってしまったパフォレーションケース
EEデンタル2023年 歯内療法専門医 根管治療傾向 - EE DENTAL_Blog
調べて見ると2019年にも1件ありました。
顕微鏡を使用した根管治療をしてもどうしても起こってしまうリスクの1つではあります。
患者さんは40代女性
以前右下7の抜いた場所が痛むということでレントゲンを撮らせてもらっていました。
レントゲン
急にクラウンの中に大きな虫歯が出来てしまっています。
患者さんと話し合って虫歯を除去して根管治療をやり直しましょうとなりました。
ファイバコアの除去をしていくと・・・
何処が歯でどこが人工物か分からなくなり、レントゲンを何度か撮り直しながら慎重に削っていたのですが・・・
パフォレーションを起こしてしまいました。
パフォレーションはきちんと止血して、その日のうちに穴埋めをすれば比較的予後が良いので
MTAを使ってパフォレーションリペアを行いました。
レントゲン
このまま仮歯を入れ経過観察を行うことに。
術後1年
右下にたまに痛みがあるとのことでレントゲンを撮らせてもらうと、
パフォレーション部に透過像が現れ始めており、この部分が痛みの原因になっているかも?
とりあえずもうしばらく仮歯で様子をみさせてもらいました。
術後1年半
とうとう歯茎から膿が出てきてしまい、外科的歯内療法を行うことにしました。
*私が起こしてしまったパフォレーションなので外科の費用はかかりません。
側面の穴の部分を少し削ってMTAセメントでリペア
外科後1年
膿も無くなり、術前にあった痛み・違和感も引いてくれました。
言い訳としては、やっぱり長いファイバーコアは除去しにくい。
メタルコアなどの歯と色が違うものなら、顕微鏡で少しずつ削ってパフォレーションのリスク少なくできるのですが、歯の色と同じような色調のものは何処が土台で何処が健康な歯か分からないので・・・
審美的に歯と同じような色と切削感にされると、除去する立場からすると大変です。
なるべくこのようなエラーが無いように治療は行っておりますが、どうしてもたまに起こしてしまいます。
その際は患者さんへの告知は必ず行うようにしております。
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膿が治らない歯の根管治療と保存
- 2026年9月29日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代男性
1年前に寝れないぐらいの痛みが右下奥歯に出た。
その後何度か腫れが続き、最近は腫れはしないがうずく感じが絶えずある。
左下7を根管治療しているが治らず、右下6も治療をし始めたがこちらは症状はない。
半年以上根管治療しているが治らず、かかりつけの先生から歯内療法専門医を紹介された。
術前
右下7 近心根に大きな透過像があり
右下6小さな透過像が近心・遠心根に見られます。
また右下6に関してはファイル破折もありそうです。
近心頬側根のポケットからは排膿が見られます。
治療をスタート
疑っていたクラック(ヒビ)は根管内からは確認できませんでした。
治療を何回か続けるのですが、違和感は無くならずポケットからの排膿も無くなりません。
治療スタートから4ヵ月、改善がなく折れている疑いをかけ右下7の近心根を抜歯することにしました。
この後、仮歯でブリッジを作り
4か月後に仮歯が外れたと来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
患者さん的にも違和感は無くなり、レントゲンでも骨は出来てきてくれています。
今回のケースはっきり破折線は見つかりませんでしたが、腫れ・違和感の原因は右下7の近心根で間違いなかったようです。
今回のように治療しても治らない歯が年に1~2本あります。
こういう歯というのは残す為の条件がかなり悪い歯で、たぶん誰が治療しても難しい歯だと思います。
歯の保存は悪くなってから着手する歯ほど抜歯になりますので、悪くなり過ぎる前での治療をお勧めします。
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歯を残したいなら早目に歯内療法専門医へ
- 2026年9月25日 09:00
- 歯内療法日記
根尖病変(根の先の膿)が原因で歯を残したいと思われた場合
早目に歯内療法専門医の歯科医院で相談することをお勧めします。
今回のケースなどは、早目に来 てくれていたら保存できていたかな!?と思うケースでした。
患者さんは40代男性
外科を行ったがまた腫れてきて一度診てもらいたいとのこと
レントゲン
赤丸の部分に根尖病変があります。
隣の健康な第一小臼歯に比べかなり歯が短くなっています。
話を聞くと、メタルコアが大きく除去が難しく除去中に歯が折れる可能性があるので
歯根端切除で外科的に治した方がいいと言われ、外科を行うもの治らず
先週再歯根端切除を行ったが、歯茎からの膿は止まらない。
ん~~~、一般的と言われれば一般的な保存治療なんですが・・・
歯内療法専門医の立場からすると、
まずこの大きさのメタルコア、全く問題無く外せます。
後、メタルコア除去で歯根破折が起こるってまず暴力的な力をかけないと起こらす、コア除去で起こるとすればパフォレーションになると思います。
個人的に歯、小臼歯なのでまだ道具も普通に入るのでコア除去の難易度的にいえば「普通」
ここまで長いと難易度は高いと判断しますが
また外科なのですが、歯根端切除は成功率で言うと50%程度
一方、歯内療法専門医が行う外科的歯内療法は成功率80~90%
ですので、歯内療法専門医が治療すると
まずメタルコアを外して根管治療 これで治る確率は80%
もし20%の不成功になってしまった場合、外科的歯内療法で保存治療を行えば、
悪く見積もっても100本中96本は保存が行えます。
今回の患者さんのケース根の先を2回の外科で大きく削ってしまっており、
逆根管充填するスペースがないこと、歯根が短く動揺も出てしまっているので、
残念ながら抜歯が妥当と判断しました。
治療した先生も歯を残そうと治療されたと思いますが、
結果として言えるのは、根尖病変が原因で悪くなってしまった歯で担当の先生が難易度が高いと判断された歯は歯内療法専門医の歯科医院で治療した方が残せる確率は高くなります。
患者さんも帰り際に「今後、歯のトラブルになったら先生の所に来ます」と言われて帰られました。
ホント、歯科医院選びで歯の寿命の多くは決まってしまいます。
基本的にかかった歯科医院の先生が自分の出来る治療範囲で治療を行うので、患者さんが歯科医院を受診したら後は殆ど運任せとなってしまいますが、そこには確実に技術差というのもは存在します。
材料や設備というのはあったにこしたことはありませんが、まず患者さんがやるべきことは歯科医院選びだと個人的には思います。
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根の先のクレーター状の歯根吸収
- 2026年9月23日 09:00
- 歯内療法日記
以前書いたブログ
根管治療(外部吸収と側枝)とインプラント - EE DENTAL_Blog
久しぶりに来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
術前
根尖病変があり、根尖が凹状に吸収しており根尖病変も見られました。
どういった作用機序でこんな吸収が起こるのか!?
(細菌感染もその1つだとは思いますが)
別の歯の治療相談で来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
レントゲン
症状もなく経過は良好で、とりあえず外科的歯内療法は今の所行う必要は無さそうです。
隣の犬歯の根尖病変も綺麗に治ってくれています。
今日も歯根吸収ケースの治療がありますが、歯根吸収の治療は結構大変(・д・;)
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今週の土曜日はお休みを頂きます。
- 2026年9月22日 09:00
- EEデンタル NEWS
シルバーウイークの今日、明日は診療の方を行っております。
今週9月26日(土曜日)はお休みを頂きます。
よろしくお願いします。
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二昔前の接着性ブリッジ
- 2026年9月18日 09:00
- 院長の趣味の世界
患者さんは60代女性
30年前ぐらいに接着性ブリッジを入れた場所が悪くなってしまっているとのこと
元々左右の側切歯が先欠(歯がない)で側切歯のスペースを埋めるために
中切歯と犬歯の裏面を削り接着性ブリッジを入れてありますが、
左右両ブリッジとも中切歯側の接着が外れており、その隙間から歯の中に大きな虫歯ができてしまっていました。
また患者さんに金属アレルギーもあり、外れている接着性ブリッジをやり替えることになりました。
昔の接着性ブリッジは前歯でも奥歯でも取れやすい現実があります。
術前
今回私が出した方針は左上1~3、右上1~3までのブリッジを2つ作るいうものでした。
またブリッジは経験上、神経が生きた状態で入れた方が長持ちするので、なるべく神経は取らずに行う。
というものでした。
治療スタートすると、ブリッジの外れた左右中切歯は大きな虫歯がありましたが、ブリッジの外れていない左右の犬歯は全く虫歯がなかったので、ここで方針転換
左右中切歯2本で左右2~2の4本ブリッジを作るという方針に
理由は患者さんが前々から前歯は怖くて硬い物はなるべく食べないような生活をしていた為
2本支台でもそこまで負担はかからないだろうと思ったのと、犬歯を大きく削るのがもったいなく思いこのような設計に途中で変更しました。
また犬歯の裏面(口蓋側)の削ってあった場所はレジン充填で凍みる層を遮断
形成後
セラミッククラウン試適
患者さんの希望で少し白めに技工士さんに作ってもらいました。
昔から、健康な天然歯を大きく削りたくないという患者さん思いの先生が必要最小限の切削でブリッジなどを入れられますが、やっぱり強度的に難しい面はあります。
またここ10年で接着材料も大きく進化し外れにくくなってはきているものの、やはり咬む力が毎日かかる歯に関しては、ある程度の切削というものは仕方がない面があります。
この状況で20年ぐらい持たせたいですね!(^。^)
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