EE DENTAL_Blog
祭り巡り
- 2025年2月14日 09:00
- 院長の趣味の世界
今週の月曜日に初めてはだか祭りに行ってきました。
*地方テレビで生中継もある地域のイベント
当日午前中にサーキットで一走りして、午後から電車に乗り国府宮へ
駅に着くとすぐに
凄い人、
友達が何人か参加しており
その団体について行き、楼門へ
境内でなおいを返却
楼門近くで見学をすることに
ヘリもバタバタ飛んでいます。
徐々にこちらの方へ神男が(テレビ放送見ながら待ちます)
熱気で湯気も凄い!
気温4度の中、桶隊が水をバシャバシャ集団にかけます。
聞いた話、肌が擦れて火傷をしない為に水をかけて冷却と摩擦係数を少なくするみたい
こんな祭りです。
毎年テレビで見ているので生の臨場感は凄かったです。
翌11日 昼休みに近所の鬼祭りを見てきました。
40年ぶりぐらいに見てきました。
メインの鬼と天狗は時間的に見れませんでしたが、
鈴と飴を買ってきました。
歳を取ったからでしょうね、こういう神事が面白く感じ始めました(笑)
裸祭り1回見ておいた方がいいですよ、面白い!
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根管治療は歯の先まで掃除出来ないと治らない!?
- 2025年2月12日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代女性
かかりつけの歯科医院でCTを撮った所根尖病変が見つかった。
話を聞くと小学生の頃に神経を取った歯で今まで症状は出たことがないとのこと
レントゲン
副鼻腔を上に押し上げるよな形で根尖病変が見られます。
ただ・・・
小学生時代の神経がかなり太い時だったのにも関わらず、殆ど根管治療していない・・・
口蓋根の上だけ太く削った痕
こういう根管治療って多いですけど、患者さんはきちんとやってくれていると思ってしまいますよね。
根管治療は非常に手間がかかるので、手を抜きたい気持ちも分からなくなないですが・・・
こういう根管治療する先生に限ってインプラント押しの先生が多いイメージがあります。
一度人工物を全部外し、オリジナルの根管を探すものの根管は石灰化しており根の先まで分からない。
ここからどうするか!?
①、削れる道具で根の先まで道を作り根の先端まで消毒をする
②、オリジナルの根管が分からないので、分かる部分まで消毒する
熱量の高い先生は①を選択しますが、私は②を選択
何故か!? 細菌感染があると推測されるのは元々あった神経管部分
根の先まで人工的に穴を開けても、その部分が感染している訳ではない、むしろ根の先に出口を人工的に作りパフォレーションを作ってしまう(医原性の問題を作る)
レントゲン上でガッタパーチャーがきちんと入っているような画像が欲しければ①をやってもいいですが、成功率の観点からいえば下げている可能性もあります。
根の先までゴリゴリ削らなくても6割ぐらいは治ってくれますし、それでダメなら外科的歯内療法
①の術式で根尖付近にパフォレーションを作ると、外科的歯内療法の際にそこの処置もしないといけなくなるので、削る量が増え、ステップが多くなり術式が煩雑になります。
因みにオリジナルの根の先まで掃除出来ても成功率は8割程度です。
追える所まできちんと治療して、
土台と仮歯を入れて待ちます。
*口蓋根は過去の治療で極太でしたのでMTAをチョイス、MB,DBはガッタパーチャー使用
治療後6ヵ月
根尖病変は治ってきてくれており、副鼻腔の白い線も下がってきてくれています。
半年でこれだけ骨出来てくれていればクラウンを入れて大丈夫でしょう!
以前、私の好きな松〇先生の講演を聞かせてもらった際に〇浦先生もオリジナルの根管が無ければ、
「ラッキー、作業長はここまでね!」とすぐに割り切っているみたいです。
歯内療法専門医で外科的歯内療法が出来るからなんでしょうけど、
先に書いた①の工程は無駄な作業であって治療にはなっていない可能性が高いです。
楽して、リスクが低くなり、成功率もそこそこあるのであればそちらの方が良くないですか!?( ・д・)つ
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歯科医師の先生の治療
- 2025年2月 8日 09:00
- 歯内療法日記
勤務医時代の問診表の項目の1つに職業欄があり、開業当時は勤務医時代のノウハウを参考にしていたので問診表にも「職業欄」がありました。
職業を知っておくとそこから話が広がったり、患者さんのステータスを知ることも出来することも出来色々歯科医院経営にとっては好都合でした。
ただ、無記入の方もおられ書くの嫌なんだろうなと薄々は気づいていましたので、10年前ぐらいに問診表にはこの項目はいらないな、むしろ、もっと患者さんに聞くべきことがあるなと思い、問診表のそこの場所は「当院までの交通手段(車・電車・その他)」に替えました。
これを見て車の方なら駐車券を渡したり、電車の方だと電車の遅延の恐れがあるなど把握しています。
ですから、患者さんがどういった職業科は分からず治療をする訳ですが、たまにあるのが治療が終わった後に同業者と分かるパターン(笑)
保険診療をしていれば、保険証からある程度の職業は知ることもできるのですが自費診療専門の為に保険証を見ることもありません。
*最初だけ本人確認の為に身分証明書を見せてもらいます。(免許証でもパスポートでも本人が確認出来れば何でもOKです)
患者さんは30代女性
2020年ぐらいにMTAで直接覆髄を行ったが、3ヵ月前から咬合痛とフィステルが出来てきた。
歯の保存を行いたい。
レントゲン
神経がしんでしまい、根分岐部まで広がる根尖病変が見られます。
ただ、この歯膿の出口が頬側、舌側に見られ何か嫌な予感・・・
*通常、根尖病変1つに対して膿の出口は1つ形成されます、2つ膿の出口があるということは2つ原因があると推測します。
1回目の治療で髄腔開口
女性に多い樋状根で覆髄をした為か凄く石灰化物が多い。
またエンド三角も発達しており、その当たりを顕微鏡下で処理
「く」の字の部分をストレートに修正
*顕微鏡下で必要最小限の切削でも樋状根の必要性最小限はこんな感じ
治療2回目
不安であった2個のフィステルチェック
幸い2つとも膿の出口は無くなっており、1回目の治療である程度感染が取れたと判断
治療3回目 根管充填+レジンコア
ガッタパーチャーを使用
*近心根と遠心根はイスムスで繋がっていたのですが、MTAよりガッタパーチャーの方を選択
ここまで治療した後に同業の患者さんと知りました(笑)
歯科医師であろうと、一般の方であろうと対応や治療は変わることはないのでいいのですが、
歯科医師と知っていれば、専門用語を会話の中で使います。
術後4ヵ月のレントゲン検診
凄っ! だいぶ骨が回復してくれています。
第一大臼歯も多少の透過像ありますが、このまま経過することも多いので
先生にはこのまま様子をみて、症状出た時に介入しましょうと説明
この状態であれば勤務先の歯科医院で補綴してもらって大丈夫でしょう(・∀・)∩
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メタルコアが除去できない奥歯の根管治療
- 2025年2月 5日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは30代男性
10年以上前に神経を取った第2大臼歯
膿んでいて根管治療が必要であるが、かかりつけの先生はメタルコアが除去できないということで現在仮歯の状態
何とか歯の保存を行いたい。
レントゲン
大きな金属の土台が入っており、近心頬側根には大きな根尖病変があり副鼻腔を上に上げています。
この状態が長く続くと、歯が原因の副鼻腔炎になることもあります。
かかりつけの先生は自分がメタルコアを外すのはリスクが高いと、客観的な技術評価が出来ている先生だなと思います。
出来ないのに頑張ってしまうと先日のような
こんなことも起こりえます。
歯科の不思議な所で、来院された患者さんの治療は出来ようが出来まいが全て担当してしまう先生がおり、「頑張ったですけどダメでした」みたいない昭和感覚の先生もおられます。
個人的にはもうそういう時代じゃないと思うんですが・・・
特に根管治療は歯科治療の中でも細かく繊細な、治療で0.1mm以下の肌感覚が必要です。
歯科医師のライセンスを取った人間全てが、0.1mm以下の単位の感覚を持っている訳ではありません。
*あんまりこういう事言うと敵ばかり作るのでこの辺で・・・
治療1回目に人工物(メタルコア、セメント、ガッタパーチャー)を除去すると近心頬側根はかなり太く削られており根尖からは排膿が見られました。
また膿んでいる近心頬側根はオリジナルの根尖口とは違う所が削られており、根尖にはパフォレーションが見られます。
*Hファイルなどごりごり強引に削る道具を使うとこうなります。
空にして徹底的に洗浄
メチャ太く削られていたのでMTAで根管充填
仮歯を入れるスペースがないので土台で咬めるようにして経過観察
術後6か月
腫れや痛みもなく順調のようです。
レントゲンでも副鼻腔が下に下がってきており正常所見に戻ってきてくれています。
副鼻腔が元の状態に戻ってきてくれている所を見るとこれは治るケースだなと思います。
ただよく見ると第一大臼歯と第二大臼歯の間に若干の透過像がありますが、これは第一大臼歯のオーバー充填(歯の外にはみ出した人工物)が原因の透過像だと思われるのでそれほど心配していません。
今回のケース、もう1回1年後のレントゲンを撮って終了となります。
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見えない治療で起こってしまうパフォレーション
- 2025年2月 4日 09:00
- 歯内療法日記
白い歯に入れ替えようと治療をスタートした歯
金属の土台を外す際に歯に大きな穴を開けられてしまい、抜歯が直前の状態でした。
何とかパフォレーションリペアを行い
ようやくクラウンまで入りました。
*セラミッククラウンを入れさせてもらいました。
患者さんが知っておいた方がいいのは、
銀歯を白い歯にしたいなどは、クラウンだけ丁寧に治療すればそこまで大きく歯にダメージを与えることはありませんが、土台を替えるは見えない部分の治療になるのでかなり歯にダメージが及びます。
金属の土台が嫌だからと言って問題無いメタルコアを触るとこのようなことになってしまうことがあります。
個人的にはきちんと入っていて、根尖病変のないようなメタルコアはわざわざ外すようなことはあまりしません。
歯科治療は1回触った歯というのは触れば触るほど自分の歯が無くなり、医原性の問題が埋め込まれ抜歯がどんどん近くなります。
個人のブログでこういったことを言っても、実際歯科医師・歯科医院は歯を削らないとお金にならないので削る&削るの繰り返しですが個人的にはあまり白い歯の為に問題無い歯を触るのはお勧めしません。
今回の歯何とか残せて良かったです( ・ω・)ノ
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完成していた蟻鱒鳶ル
- 2025年1月29日 09:00
- 院長の趣味の世界
昨日Youtube見ていたら、蟻鱒鳶ル(アリマストンビル)が去年の年末に完成した
みたいな動画があり、
調べて見ると、ヤフーニュースにもなっていたよう
「東京のサグラダ・ファミリア」三田の蟻鱒鳶ル、完成へ。建築家・岡啓輔が笑顔で語る奇跡のような20年(CINRA) - Yahoo!ニュース
「え~~~ぇ、知らなかった」
自分は「蟻鱒鳶ル(小)」を購入しており(待合室に飾っています)
*「蟻鱒鳶ル(小)」は数年後の【蟻鱒鳶ル完成パーティー招待券】にもなっています。
パーティーやるのだろうか!?
やるんだったら是非参加してみたい(笑)
岡さんお疲れさまでした、今の世の中でこんなこと出来るのはかなり限られた人なので尊敬に値します(笑)
パーティーお願いします!
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面白かった技工士学会
- 2025年1月28日 09:00
- EEデンタル NEWS
日曜日に日本歯科技工士学会の大会に参加してきました。
一般社団法人 日本歯科技工学会 第7回国際歯科技工学術大会 第46回日本歯科技工学会学術大会 | 一般社団法人 日本歯科技工学会 第7回国際歯科技工学術大会 第46回日本歯科技工学会学術大会
当院がお願いしている技工士さんも講演されており、色々知らないことが知れ面白かったです。
中でも技工士の世界はデジタル化の進歩が凄まじく、
客観的に最先端についていこうとするとアンテナを張り絶えず新しい情報に目を通し、良い物は購入し初期投資の繰り返し。
ただ、気になるのがいくらお金かかるんだか・・・!?
以前聞いた技工所の所長の講演も1億近いデジタル投資は必要になることが多くそんなこと出来るのは体力のある大き目の技工所に限られてくる。
など聞いてましたが、1億投資して保険のクラウン1本で得られる利益は数千円、
海外で同じことを行えば1本で数万円は利益が出るので、1億円の回収も早いかとは思いますが・・・
技工士の世界に比べると歯科臨床の世界は相変わらずアナログ&アナログ、ちょっとデジタルが入ってきている。
特に手間のかかる根管治療は、機械に行わせるコンセプトの研究なども出てきていますが、数年前からあまり進展はないような状況
ただ、こういった機械が出てきても1台数千万円は最初はするでしょう。
こういった物を買える歯科医院はやはり大きな法人歯科医院となってきます。
自分が引退設定をしている年齢まではアナログテクニックが主流だろうなとは思っていますが、デジタルは急に革新的なことが起こるので、オールドタイプの人間でもデジタル化で今出来ることは知っておきたいなと思っています。
主で行っていない分野の学会でしたが1日楽しめました。
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レントゲンから読み取る
- 2025年1月25日 09:00
- EEデンタル こだわり
レントゲン検査とは単なる白黒写真であり、血液検査のように数値で出るものではありません。
レントゲンは本来白っぽくないといけない場所が黒く映っていたりと、正常所見から逸脱した場所を探し病気の予想をします。
ですから、術者の読影能力が直結するものです。
例えば、同じレントゲンを見ても卒後間もない先生と30年レントゲンを見てきた先生では読み取るものも違います。
またレントゲンメーカーでも鮮鋭度に差があり、より鮮明に映るレントゲンの方が読み取れるものも多く診断の手助けになります。
EEデンタルは虫歯治療と根管治療をメインに行っているのでレントゲンには凄くこだわりを持ち、メーカーも嫌がるぐらいレントゲンの調整をしています。
(今はレントゲンもデジタル化しているのですが、ソフトである程度像の調整ができます。)
で、今回のケースは、虫歯の大きさを読み間違えたケース
患者さんは30代男性
1年前にレントゲンを撮っており、虫歯があるよと告知はしていました。
顕微鏡で歯を見ても特に大きな虫歯のようには見えません。
私は虫歯を発見は、顕微鏡6割、レントゲン3割、患者さんの症状1割で見つける感じです。
ですから、虫歯の発見は顕微鏡がメインとなるのですが、この歯に関しては全く虫歯に見えずたまたまレントゲンを撮ると黒い穴があったので、「たぶん虫歯ありますよ」という診断
レントゲンを撮って1年後に患者さんから連絡があり、以前言っていた右上の奥歯の治療をして欲しいとの依頼
で虫歯を削ったのですが、イメージしていたより思いの外虫歯が大きい
削って行くと歯茎のかなり下の方にも穴が空いており、この時点でレントゲンを見返しまさか。。。
この紫色のラインが虫歯の場所!?
その後2か所神経が見え、セラカルにて直接覆髄を行いました。
で、術後のレントゲン
紫色の部分とほぼ一致・・・
基本的になるべく最初の指針と処置に違いが無いように、顕微鏡&レントゲンはきちんとしているつもりなのですが、今回のケースは久しぶりに虫歯の大きさを読み間違えました。
普通ここまで虫歯が大きくなると、顕微鏡で見ると歯の色がグレーに見えたり、彩度が落ちたりしていて見逃すことはまずないのですが、今回の歯はもの凄くイレギュラーで歯の色が健康そのもの色をしていました。
ここまで虫歯が大きくなっても症状が出ないことはよくあります。
患者さんには動画で説明を行いましたが、今回の反省点は1年前のレントゲンで治療をスタートするのではなく、1年ぶりに来た際にもう一度レントゲンを撮るべきだったなと反省しました。
ホント虫歯の治療も発見も難しい。。。 (>。<)
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虫歯除去から根管治療+レジン充填 2時間
- 2025年1月24日 09:00
- 歯内療法日記
親知らずを抜いた後に詰め物をしてもらったが何度か外れてきた。
親知らずを抜いた後から知覚過敏に症状が続いているという40代の患者さん
レントゲンを撮ると、
詰め物はしてありますが、歯の形になっておらず詰め物の下には虫歯が見られます。
また根尖病変様の所見も疑えたので、電気歯髄診断を行うと神経に多少の反応はあるものの数値的に今後神経は死ぬだろうと予想できました。
患者さんは少し歯科に恐怖心も持っていた為、咬合調整を行い歯の当りだけ弱めて他の歯科医院でも相談してもらうことに
半年後に連絡があり、
1ヵ月前から凍みるのが強くなり、2週間前に歯科医院で凍み止めを塗ってもらった。
数日前から持続する痛みが出てきた為、また歯科医院で抗生剤を痛み止めをもらう。
その後顎の方を触ると痛みも出てきている。
とのこと、
予想できるのは神経が死んでしまい、そこに炎症も加わり歯の外まで痛みが広がっていると考えられます。
患者さんにはもうこのまま様子を見ない方がいい、たぶんこの後腫れてきて更においておけば抜歯の確率がどんどん上がると説明
根管治療+レジンコア+レジン充填まで
2時間頑張ってもらい治療を行いました。
1回法で仕上げました。
樋状根であり、近心根は0.06mmのファイルを用いても石灰化していた為か穿通出来ませんでした。
*弱り始めた神経は防御反応で神経管が細くなり難易度が上がるので、治療する側としては半年前に治療を行っておけば・・・と思ってしまいます。
治療する・しないは患者さんが決めることなので私は強要は一切しませんが、ホント治療は適した時期がありその時期を過ぎると治療の難易度が上がる為に予後が少しずつ悪くなることもあります。
歯科治療は痛みも伴うことが多い為患者さん的にはできるだけ避けたい気持ちも分かります。
私は出来るだけ痛みがないように丁寧に治療は行いますので、適した時期に治療は受けられた方がいいですよ!(^。^;)
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何回治療しても治らない歯
- 2025年1月21日 09:07
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性
銀歯を入れた歯が臭い、2回ほど根管治療をしたが治らず今回で3回目の根管治療中
セカンドオピニオンを受けた歯科医院で歯が折れているのでは!?と言われた。
何とか残せないか!?ということでEEデンタルへ来院
レントゲンを撮ると
近心根のみ根管治療中のようですが、口蓋根にも根尖病変はあります。
自分的にも治療中の近心頬側根は歯根破折だと思い、患者さんには根管治療をしても治る見込みはあまりないと説明
歯科の難しい所なのですが、先生は必死に患者さんの為を思い残す治療をしてくれるのですが、やはりそこは専門性と経験がもの言うのが根管治療
患者さんには3本あるうちの1本は抜いて2本の根っこで使えるところまで使うか!?と説明
患者さんも残せれば自分の歯を残したいとのことで根管治療+分割抜歯を行うことに
1回で根管治療+レジンコア+分割抜歯
今の先生はメタルコアやレジンなどを外さずピンポイントで治療しているのですが、
個人的には感染根管であれば、一度全部の人工物を外します。
理由は人工物を外すことで歯の状態がより視覚的(顕微鏡)に見えるから。
すると1発で
「はい、歯根破折ね!」と画像を見れば患者さんでも分かります。
*頬側にはWSDでレジンが詰めてありましたが、それも除去しています。
多くの患者さんは同じ材料を使えばどこの歯科医師がやっても同じ質、同じ持ちと勘違いされます。
*歯科医師的に言えばこれ不思議で仕方がありません、歯科なんてかかった先生で予後の殆どが決まっているという現実(材料の種類で予後が大きく異なることはほぼありません)
トライセクション(分割抜歯)治療を行った後、1か月後に仮歯を入れさせてもらい骨の治りを待ちます。
術前時に大きく骨が溶けていたのでどこまで回復してくれるか!?
*抜歯するにしろ、抜く時期というのは非常に大切です。悪くなり過ぎた歯を残し過ぎると骨が大きく溶けてしまい、次の入れ歯、ブリッジ、インプラントに問題が出やすくなります。
術後6ヵ月で患者さんに来てもらいレントゲン検診
患者さんは痛みも腫れもなく凄く快適に咬めると喜んでくれていました。
たまたまですが、仮歯もかなり精密に作れており歯茎の下がりもそんなに無かったので、もう半年仮歯で生活してもらうこととなりました。
仮歯と言えば、先日2年半ぶりに仮歯で来院された患者さんは
かかりつけの先生に「これ仮歯!?、本歯に見えるからこのまま使ったら!?」と言われ2年半仮歯の人がいましたが、個人的には仮歯は1年ぐらいで替えてもらってくださいね(p・Д・;)
先週報告したように去年は分割抜歯を珍しく7本もやっているので、そのうちの1本になります。
EEデンタル2024年 歯内療法専門医 根管治療傾向 - EE DENTAL_Blog
根管治療中でなかなか治らない歯
無駄に時間を費やすより、専門医に適切な処置をしてもらった方が解決は早いと思いますよ。
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