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歯内療法日記の最近のブログ記事

根管治療後の仮歯の寿命は何年!?

スタッフの奥歯に根尖病変があり、違和感が強いとのこと

2020 EEdental my (1).jpg

レントゲン・CBCTで確認すると結構大きめの根尖病変が確認できます。

   

 

空き時間を使って、2回法で根管治療から土台+仮歯まで 

2020 EEdental my (2).jpg

遠心根は2根が癒合した形状で、1本の神経管は手付かずの状態

遠心根の根尖は広く開いていた為MTAで根管充填! 

  

 

レントゲンで経過観察

2020 EEdental my (9).jpg

4か月後には症状も無くなり骨もだいぶ出来てきてくれています。

  

で、仮歯のまま  

 

2年経過 レントゲンでチェック

2020 EEdental my (3).jpg

かなり良い感じで治り骨もばっちりできています!

  

個人的な意見ですが、

仮歯は基本的に暫間的なもので【即時重合レジン】で作る一般的な仮歯の場合:目安は1年

仮歯の材料にもより金属の仮歯などは3~6年ぐらい使用することもあります。

 

 

次にフルジルコニアクラウンの作成に 

2020 EEdental my (5).jpg

最近奥歯は患者さんに了承を得て、縁上マージンで仕上げることも多くなりました。

  

側面:マージン下にはエナメル質が残るような状態に。

2020 EEdental my (8).jpg

 

縁下マージン、審美性のメリット以外には個人的にはあまりメリットが見えません。

というか縁下マージンは治療難度が格段に上がってしまい、不適合クラウンが多い気がします。

*削るのも歯茎の中、型取りも歯茎をどけて、石膏模型も精密なトリミングが必要など

 

歯茎に中に継ぎ目を隠すので患者さんからしたら、適合の善し悪しは闇の中です。

*レントゲンや、顕微鏡でのチェックで段差はすぐに分かります。

 

   

縁上にすれば。、仮歯を作業用模型に合わせた所

2020 EEdental my (6).jpg

縁下に比べ段差を少なくすることができます。

   

ただこれは審美的な問題が出てしまう為、前歯には使用できない方法にはなってしまいます。

  

今回、単冠だったので【咬合印象】

2020 EEdental my (7).jpg

 http://eedental.jp/ee_diary/2019/07/post-1931.html

 

時代は口腔内スキャナー+CAD/CAMなんですが、EEデンタルではアナログな方法でやっております。

*こちらの方が融通が色々利くので

 

以上、仮歯で2年は超レアケースでした(笑)

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根管治療で入れたガッタパチャーは無くなる時もある

以前書いたガッタパチャー(GP)のこと

http://eedental.jp/ee_diary/2019/07/post-1929.html

 

この中で書いた

・吸収する(痩せる)

極稀にこんなこともあります。 

   

 

2011年 歯茎が腫れてきたという40代の女性患者さん 

2020 EEdental HT (1).jpg

チョロチョロっと詰められたGP、 長いメタルポスト・・・

 

患者さんに説明を行い

2020 EEdental HT (2).jpg

基本、第一小臼歯は2本の神経管があるので、その2本を探し清掃後にGPを入れました。

 

2020 EEdental HT (3).jpg

セラミッククラウンSet後、

根管治療がうまく行き、症状もなくなり骨の方も出来上がってくれています。

  

   

また、今年に入り奥歯の歯が浮いた感じがするとのことで、

医院にあったレントゲンを見てみると。

 

2020 EEdental HT (4).jpg

「?」

GPが無くなっている!?

 

CBCTで無くなったGPの根に問題があることを確認して、この歯も根管治療をさせてもらい

2020 EEdental HT (5).jpg

ほぼ手づかづのMB,MB2を探し根管治療

 

昔のクロロパチャー(GPをクロロホルムで希釈したもの)などは

根充後はしっかりレントゲンで見えるのですが、経年的にレントゲンで確認できなくなります。

  

こんなこともたまに起こっていることがありますが極稀のケースですが、報告まで

 

患者さんの歯この後経過観察をしていき、治癒傾向があればクラウンの作成をしていきます!

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クラウン治療の保障期間

EEデンタル 部分的に保障を設定しています。

http://eedental.jp/ee_diary/2012/07/post-569.html

 

この保障という言葉が悪いのか、「5年間は問題が出ませんよ」という意味ではなく、

クラウンなどは外れたり、かけたりした場合

5年間は初診代だけ頂く形になりますが、再セット、再作成の費用はかかりませんというものです。

*多くの不具合は噛み合わせ(噛みしめ・歯軋り)によるものと思われます。    

 

 

ただ、極まれに(年に1本ぐらい)クラウンを入れた後にこんな事例もあります。

  

患者さんは50代女性

「虫歯を治したい、銀歯を白く治したい」とのことで来院

レントゲンを撮ると、

2020 EEdental MS (1).jpg

根尖病変もないししっかり土台も入っているので今回は根の再治療なしに

セラミッククラウンを入れましょう。

と治療方針を出させてもらいました。

 

基本的に根管治療はできる回数が決まっています。

問題のない歯を触ることで歯の寿命を一気に縮めてしまうこともあると私は考えますので、

今問題なさそうな歯であれば患者さんに話して根管治療なしでクラウンを入れることをしています。 

 

ただ、この辺りは先生、歯科医院毎に判断の分かれる所で、自費のクラウンを入れるのであれば

根管治療をセットで行うという判断もあります。

今回の歯、メタルポストの軸が本来の根管の軸とは異なるのが少し気になるが・・・

「触らぬ神に祟りなし!」 

  

で、クラウンSet後のレントゲン

2020 EEdental MS (2).jpg

*クラウンSet後はセメントの取り残しをレントゲンで判断しています。

たまにこのように取れたと思っても残留していることがありますのでレントゲンで一度チェックを行います。

   

で、この状態でフィニッシュしたのですが・・・

 

2年後、「何となく浮いた感じがする」とのことで来院

レントゲンを撮ると・・・ 

2020 EEdental MS (3).jpg

あら!? 根尖病変が見られます。。。

 

2016年時は問題ないと判断していた歯に・・・

  

患者さんに

根管治療が必要であることメタルコアの軸がおかしいのでパーフォレーションリペアが必要になるかも!?

と説明し2回法で根管治療

2020 EEdental MS (4).jpg

首の皮一枚でパフォは無かったですが、たぶん裸眼でメタルコア除去をしたら・・・

根管治療は顕微鏡下での治療がベターです。

 

仮歯を入れ

2020 EEdental MS (5).jpg

半年経過すると骨も出来てきており、症状も改善してくれました。

 

 

その後、再セラミッククラウンSet

2020 EEdental MS (6).jpg 

問題なく経過してくれています。

 

 

今回のケース

根管治療費+土台+仮歯 の治療費は頂きましたが、

5年保障のセラミッククラウン代はEEデンタルで負担を行いました。

  

なぜ以前セラミッククラウンを入れる際に根管治療をしなかったのか!?

私は歯を長く使うためには!?というのを基準に考えますので、不要と思われる根管治療は行いません。

それによって稀にこのようなことも起こってしまいます。。。

 

このようなことにならないように患者さん側から「根管治療してくれ!」と言われれば

普通に根管治療をおこないますので、もしこのようなことが心配であれば言ってきてください。

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歯の先からファイルが飛び出すファイル破折

患者さんは40代女性

昔、右上6の治療方針をお話しさせて頂き

2020 EEdental ST (1).jpg

大きな金属が入っており、私が治すとしたら

「神経を残したままハイブリットアンレーorセラミッククラウンのどちらか」

と説明させて頂き。

     

費用面の問題で他の歯科医院で治療されるとのことでした。 

  

 

基本的に私は昔同級生に言われた

「お願いされた患者さんだけ全力を尽くせ!」

*性格的に私は仕事を拾いに行きトラブルになるタイプらしいので、

客観的に説明をして治療する・しないは後(家)で患者さんに決めてもらえばいいというスタンスでやっています。

 

 

年に3回ぐらいしているカルテ整理の際に、

「あぁ~、あの患者さん来なかったな」と思うぐらいで、

連絡があればまた普通に診ますし患者さんに怒るようなこともありません。

  

 

で、レントゲンの患者さん

2年後に何か変ということで来院、レントゲンを撮らせて頂くと

2020 EEdental ST (2).jpg

 

「何でやねん。。。」

 

・なぜ神経を取ったのかな・・・!?

⇒  症状のない歯の神経はだいたい残せます。(虫歯が神経に近いのはケースbyケース)

・なぜ折れたファイルが5mm以上飛び出ている!?

⇒ 作業長の測定ってしているのか・・・

・なぜ、フェルールがあったのにメタルポスト3本!?

⇒ 現在2壁以上の歯質が確保できていればメタルポストは入れなくていいという見解です。

・なぜこの根管治療でメタルボンド(自費治療)!?

⇒ 強靭なメンタルをお持ちの先生で・・・

ファイルが折れてしまったとの説明は一切なかったようなのです。

 

 

患者さんには「問題はあるが今はこのままにしておきましょう」

「腫れや膿が出るようになったら再治療はするが次の治療がこの歯の最後の治療になる」

ことを話しました。

  

で、

 

 

2019年 コアごとクラウンが外れたと連絡があり見せてもらうと

2020 EEdental ST (4).jpg

ファイルが折れた根に根尖病変 

*この間に右上4・5・7はEEデンタルで治療させて頂きました。

   

来院時、他の先生が応急処置で仮の蓋がしてくれています。

2020 EEdental ST (7).jpg

歯茎の上にほぼ歯なし・・・   

何のためのメタルポスト×3だよ。

   

個人的に思うのは、

抜髄後はレジンをきちんと接着処理すれば金属の土台(ポスト)を入れる必要は感じません。  

*金属の土台を入れるためには歯を大きく削ってしまというデメリットがあります。

   

 

今回患者さんには残す方向でトライさせてもらいました。

 

ただ、ファイルは歯の外に出ているので根管治療では除去不可能なこと

ファイル自体は感染源にならないので、無理に取る必要はないこと

うまく治らなければ外科的歯内療法を行い、その際ファイルの除去も試みると説明

 

再根管治療

2020 EEdental ST (5).jpg

MB2が出てきましたのでその部分も綺麗に治療を行いました。

*もしかしたら手づかずのMB2が感染源かも!? 

 

仮歯を入れ経過観察

 

 

1年後

2020 EEdental ST (6).jpg

症状などは全く無くなり、綺麗に骨が出来てきてくれています。

 

この状態までくれば自費のクラウンを入れても問題は無さそうです!

*外に飛び出たファイルはこのままにしておきます。  

 

  

たまたま保存できそうですが、自費治療の歯科医院選びだけは慎重にね。。。(>。<)

 

歯科医師は全て同じに見えますが、先生の得意分野(歯を残すのが得意)は異なります。

先生の得意分野ぐらいは知っておいた方がいいですよ。

EEデンタルの提供できる歯科治療

http://www.eedental.jp/treatment.html

歯の保存を考える人にヒントとして

「歯科保存学会」や「歯内療法学会」などに属していれば歯の保存に力を入れている1つの指標になります。

専門医制度などもあります。 

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歯内療法専門医が行う「基本に忠実な根管治療」

患者さんは40代女性

 

歯に痛みがあり、近医を受診

根の先の根尖病変を指摘され、さし歯を取らずに根管治療を始めるも

痛みが取れず激痛が出ることも・・・

*過去にはフレアーアップも起こしたそうです。

  

そんな処、痛みのあるまま次回根管充填を行い根管治療を終えると言われ、

心配になりEEデンタルへ

 

  

現在の症状を聞くと、

「常に違和感あり、歯が動いている感じがする」とのこと

  

レントゲンを撮ると、

2020 EEdental MaM (1).jpg

中程度の根尖病変があり、長期間あった為か歯根吸収も見られる・・・

治療中ではあるが、過去のガッタパチャー(GP)ポイントのカスも見られる。

*後の顕微鏡治療で水酸化Caでないことを確認  

 

私が大学の頃の教科書的には

高価なクラウン(セラミッククラウン)が入っているような場合は「外さず根管治療」 or 「外科的に歯根端切除」

と書かれていましたが、

 

個人的にはですが、過去に神経を取りクラウンが入っているような場合は

クラウンからきちんと外して根管治療をすることを勧めます。 

  

理由はクラウンを外さず虫歯を残したまま治療しても問題が起こることが多いです。←経験者

また虫歯が進行すると将来的にクラウンが外れ二度手間になるからです。

  

まず歯を残したければ、大原則である「根管治療の失敗は細菌感染によるもの」ですから、

菌の巣窟である上の虫歯の除去なしには治療は成立しません。

  

 

さて、今回の患者さん

遠方であったこともあり、仮歯を準備して長めに治療時間を取り

【1回法で根管治療】

2020 EEdental MaM (2).jpg

クラウンを外すと案の定、虫歯で歯はドロドロに溶けており、

中には多量のGPのカス

根の先ばかり削っていたのか、根尖は#70まで拡大されていました。

*個人的な意見ですが、根の先を大きく削るよりまずは歯の上の問題から処理した方が治癒率は高くなります。

  

虫歯をきちんと取ってから、根管内を治療をする   

基本ルール・原則に乗っ取って初めて治癒する可能性が出てくるわけです。

 

   

ラバーダムや顕微鏡はそれを助けるものであり、道具・設備がいいから治る訳ではありません。 

 

ただ、今回の歯・・・

根尖が非常に歪な吸収所見があったので、患者さんには「治らなければ【外科的歯内療法】を行う」

と術前時に説明していましたが、根管治療だけで治る可能性もある為、仮歯で様子をみていくことに

 

その間、反対側の同名歯も根管治療

2020 EEdental MaM (5).jpg

  

こちらも1回法で根管治療

2020 EEdental MaM (6).jpg

こちらは以前の治療で根尖(根の先)はそれほど触られていなかったので

通法通りガッタパチャーで根管充填

側切歯は根管治療の失敗の多い歯ですから気をつけてください。  

   

 

仮歯で生活してもらい経過を見ていくと、

・3か月後 :痛みは少なくなったがたまに違和感が右上2にある

       痛む回数は減っている。

・1年後 :極たまに気になる程度

 

レントゲンで診査

右上2(痛みが大きかった歯) 

2020 EEdental MaM (3).jpg

1年後 :根の先の黒い部分が小さくなってきており骨が出来てきています。

左上2 

2020 EEdental MaM (7).jpg

こちらも問題なし!

 

両方とも治癒傾向が見られたためセラミッククラウンSet

2020 EEdental MaM (9).jpg

 

経過のレントゲン

2020 EEdental MaM (10).jpg

 

たまたまですが両歯とも綺麗に治療が終わりました!

 

前歯ですから何とか残したいですよね。

そんな時は基本に沿った根管治療を行う「歯内療法専門医」を頼った方がいいですよ(・∀・)v

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どうする外部吸収!?(根管治療⇒外科的レジン治療)

50代の女性患者さん 

歯茎から膿が出てくるとのことで来院

*ここ最近は暖かいもので痛みが出てくるとのこと

  

レントゲン、CBCTで診査すると・・・

2020 EEdental NH (1).jpg

外部吸収・・・

 

外部吸収とは破歯細胞という体の細胞が歯をムシャムシャ食べてしまう状態のことで、

吸収された場所(凹み)に細菌感染が起こると腫れたり膿が出てきます。

 

基本私は吸収があっても、症状が無い限りそのまま経過観察するのが歯を最も長く保存できる方法だと割り切っていますが、

今回のように腫れたり、膿がでたりと

この状態になると何らかの処置をしないいけない状態です。

 

CBCTで吸収されている場所を確認すると、頬側側の骨縁上に吸収が見られた為

2mmの穴から根管治療を行い ⇒ 外科的に吸収部を削除+レジン充填  

 

患者さんに抜歯になる可能性含め一通り説明を行い、歯の保存を行う方向で治療スタート

  

まずは根管治療

2020 EEdental NH (2).jpg

2mm以下の穴から根管治療

*現在この小さな穴からの根管治療用のファイルを試しています。

歯の神経は死んでおり、1滴も出血がありませんでした。。。

  

次に歯茎を開いて外科的にその凹みを修復(レジン)

2020 EEdental NH (3).jpg

  

出来ることは全てやった!

  

後は経過観察

 

2020 EEdental NH (4).jpg

 半年後のレントゲンでは問題なさそうです。

 

口腔内

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綺麗な歯肉の色で腫れや膿などは出ていません。

  

 

基本、「内部+外部吸収」は治療が難しい難症例が多いです。。。

http://eedental.jp/ee_diary/2018/01/2018.html 

 

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ありだと思う生活歯髄切断法(断髄法)

日本のざっくりとした根管治療の成功率40~50%

 

一方、専門医の初回根管治療の成功率は90%近くあります。 

http://eedental.jp/ee_diary/2020/03/post-2026.html

 

何故か!?

 

 

基本的に日本の歯科医師は細菌感染に対する考えが薄いような気もしますが、

一番の問題は根管治療の治療費が安過ぎるのではないか?と考えられます。

  

当然、費用が安ければ、かけられる時間も手間も少なくなります。

当院の患者さんが通っているベトナム現地の歯科医院より安いと教えてくれました。。。 

 

個人的に想像するには、

治療費が安い

→1回の治療時間がかけられない・材料費をかけられない

 言い方を変えれば、感染予防的なアプローチである隔壁もラバーダムも無料で行わなければなりません。

すると、→感染リスクが高い状況で治療を行うことになり、治療時間がかけれない

すると、→何度も繰り返し治療を行う(1回300~600円の治療費では出来ることに限りがある)

すると、⇒いつの間にか細菌感染する(治療の失敗)

 

治療の繰り返し、つまり治療期間が長ければ細菌感染する割合も増えるので、

個人的には最初の抜髄治療はいかに短期間で終わらすかが成功率に繋がってると想像します。

 

最初の抜髄の神経には殆ど細菌はいません、いても冠部歯髄などの限られた部分です。

  

私は繰り返す治療で菌をファイルや綿栓などで歯の中に入れ込んでいると推測しています。 

  

ではどうすればいいのか!?

 

そもそも健康な状態の神経をを取るという初回治療は

神経をどこで切り取るかの話であり、歯科医師は切り取るのが最も難しい根の先で神経を切断しています。

私はこれがそもそもの問題であると考えます。

 

2020 zu (2).jpg

赤線で神経を切り取るより、黄色線の上の位置で神経を切り取る方が手間もかからず時間もかかりません。

 

レントゲン的には

2020 EEdental OO (1).jpg

こんな感じで、白い線が歯の先端まで行っていません。

ただ、根の先には病変もなく経過は良好です!

 

 

ただ、この切り取る方法が上手く行くかは「神経が健康な状態である」ことが前提で、

神経治療の時期が遅いような場合、神経が健康であるか、ダメージを受けてるか今の所判断することが出来ず・・・

ダメージを受けているような神経はこの切断する方法は上手く行きません。

 

個人的にはこの歯髄断髄は

・CBCTで根尖部の透過像の有無と、

・顕微鏡での断髄後の歯髄の状態

で判断できるのではないかな!?と思っています。

(後、やるなら「電気歯髄診断」 ただ個人的には痛い検査はあまりやりたくない・・・) 

 

断髄した歯の銀歯を治したいとのことで、

2020 EEdental OO (2).jpg

 

2020 EEdental OO (3).jpg

 

良い感じで経過しております!

 

世界の歯内療法を変えた「MTA」ももうちょっとで登場30年

ただ、治療の基準は今も昔も変わらず・・・

 

言い方は悪くなりますが、保険治療のような決められた低予算の財源で治療を行うのであれば

手間のかかる処置などは効率的な治療に変えて行くべきではないかなと思います。

かけた歯の根尖病変

40代の女性患者さん

  

前歯の治療中でしたが、奥歯の歯がかけたとのこと腫れや痛みはないとのこと

見せてもらうと大きな銀歯が入っており、根の先には根尖病変×2、銀の下には大きな虫歯。。。

2020 EEdental MM(1).jpg

紫色の〇の部分が虫歯ですが、銀歯と歯の適合が悪く磨き残しが長期にわたるとこのような虫歯となってしまいます。

  

2次カリエスの多くは詰め物と歯の境界線から発生します。

根管治療スタート

2020 EEdental MM1 (1).jpg

虫歯が歯茎の中に入り込んでいたので、電気メスを使い、お決まりの縁下からレジンで隔壁

一度歯の中の人工物を除去と見逃されていたMB2を穿通・拡大・洗浄  

  

2回目の根管治療で根管充填まで

2020 EEdental MM1 (2).jpg

根尖が開いていた為MTAを使用

口蓋根の根尖が2つありましたが、人工的に作られたのかは分かりませんでした。

 

今回のケース 

根充後、しばらく痛みが続いてしまいましたが、患者さんに根充後の痛みは

文献的に「2か月後には99.1%の患者さんの痛みは引く」からこのまま待った方がいいと説明させてもらい経過観察

 

3か月後には殆ど痛みは引いてきたので、このまま待ってもらい

 

9か月後のレントゲン診断

2020 EEdental MM1 (3).jpg

症状などは完全に引き、レントゲンでもかなり綺麗に骨が出来てきてくれています!

  

根管充填後に痛みが出ると、すぐに人工物を外すからドツボにハマる患者さんのケースも多いですが、

基本的に虫歯をしっかり取り隔壁をきちんと作り、ラバーダムをして顕微鏡下で行った治療後の痛みは待った方がいいです。

 

根管治療は【小外科手術】です。

無痛で終わる場合もありますが、根管治療は根の先の骨や肉を突き消毒液でその部分を触り、

最後に歯の中に人工物を詰めていますので術後痛んでしまう歯は出てしまいます。

   

歯に痛みが出ると非常に不安になってしまいますが、適切な処置と適切な判断を行なえば歯の保存が出来る場合もあります。

 

と言っても全ての歯が保存できる訳ではないので、今回のケースもたまたま上手く行ったと言うべきかもしれません(笑)

 

 

ここまで治癒傾向がみられるので、この後クラウンを製作します。

当然段差が出来るだけ無いようには作りますよ!

根管治療後の長期感染予防はクラウンの適合と質に依存しますからね。

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歯科医師の先生の根管治療(歯内療法)

30代の歯科医師の先生

歯を保存できるか!?診てもらいたい とのことで来院

  

症状はたまに浮いたような感じがするだけで、腫れや痛みはないとのことで2018年に来院

 

 

レントゲンとCBCTで診察

2020 EEdental AY (1).jpg

歯根破折にも思えるような所見があり・・・

第1・第2大臼歯の間にも病変が広がるような結構厄介な病変の広がり方

 

歯茎には根尖側にフィステルあり。

   

私は根の病変(骨の溶け方)の形、膿の出口の位置も診断の材料としています。

 

先生には折れている可能性があることを話、破折線が出てきたら抜歯した方がいいと説明

第2大臼歯はオリジナルの根管孔とは違った所にパフォっている恐れもあり・・・

 

結構、難しいケース

 

  

2本の歯、 第1大臼歯を3回、第2大臼歯を2回で治療

 

 

で、仮歯を入れ1年経過し、腫れや症状がないことを確認して、

クラウンSet

2020 EEdental AY (2).jpg

 根の病変も無くなり、クラウンも綺麗に段差なくフィットしています。

 

術前はクラウンに段差があり、もしかしたらこういった段差から細菌感染していたのかもしれません。

 

歯の寿命は、治療の短期予後は【根管治療の質】、治療の長期予後は【クラウンの質】に依存します。

つまり長く持つ歯を作るにはクラウンの質も重要になります!

 

歯内療法専門医でもクラウンもやってしまっていますから邪道と言われれば邪道ですが、

クラウンの質まで私がコントロールできるので、その辺は安心感があります(笑)

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顔の特定の部分を押すと痛む・違和感がある

顔の前方部 【特に鼻の周辺を押すと局部的に痛い、違和感がある】

 

生活の中で

特に顔を洗った際、タオルで顔を拭いた際、女性であれば化粧をした際

に痛みや不快な違和感を感じる場合、もしかしたら歯が膿んでいる可能性があります。

 

私は、

鼻の穴の下であれば、中切歯・側切歯、

鼻の横(鼻翼)であれば犬歯

頬(頬骨の下)であれば小臼歯に根尖病変がないか疑います。

 

 

患者さんは30代女性

過去に口全体を調べさせてもらい、その際過去に行った根の方は問題ないと判断していたのですが、

1年経過した頃に、前歯、特に鼻の下を触ると痛い症状が出てきた・・・

とのことで来院

  

レントゲンを撮らしてもらい調べてみると

2020 EEdental Y (1).jpg

2018年には綺麗だった歯根膜腔が多少肥大しているように見られ、

病変の位置と違和感の位置が一致するので、まずはここの根管治療をして様子をみましょう!

  

1回法でその日のうちに根管治療+コア・レジンを行いました。

2020 EEdental Y(3).jpg

MTA+GP+rezin

 

根管治療後1年経過して来院してもらい

 

レントゲンを撮ると

2020 EEdental Y (2).jpg

再び歯根膜腔が綺麗な状態に戻ってきてくれるのが確認できます。

  

気になる違和感は・・・

 

患者さんがおっしゃるに押して痛かった症状は、根管治療後翌日には無くなった。

根管治療3か月後も多少の違和感は残っていたが、1年経過した今全く症状は無くなったとのこと

 

顔を洗ったりして感じる違和感があれば、

一度歯科医院でレントゲンでチェックしてもらった方がいいですよ( ・∀・)ノ 

  

 

追記:

今日も一人急患で、歯茎を押すと痛いという患者さんが来院されました。

レントゲンを撮ると今回のブログと同じ根尖病変がありました。

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