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歯内療法日記の最近のブログ記事

根管治療からのフルオーバーホール(全体的な治療)

患者さんは50代女性 根管治療後、

2018 EEdental OK1 (4).jpg 

http://eedental.jp/ee_diary/2018/04/post-1755.html  

一度全体的に治しておきたいとのことで全顎治療に着手しました。

 

患者さんは、定期的に歯科医院に行きメンテナンスを受けているのだが、

ことある毎に歯が痛く・悪くなる為

歯科医院通いがずっと続いているとのこと。 

 

 

私は、歯の治療続きの40~50代の治療本数が多い患者さんには、

この時期に一度同じ先生に同じ時期にきちんと治してもらのをお勧めします。

 

歯の治療は必ず寿命があります。
歯科治療は一度治せば一生安心という永久修復ではありません

 

治した本数が多ければ多いほど右上を治したら、今度は左下が腫れてきた

など負のサイクルに陥っていることが多いです。

 

その【負のループ】を一度断ち切る為にも

40~50代の間に一度全部の歯をきちんと治療することをお勧めします。

 

50代の一般的な方の口の中は

2018 EEdental OK0(1).jpg

この患者さんは自費治療の歯も多いのですが、

セラミックが割れたり、根の先に病変があったり・・・

 

一度全顎検査で、

細かくレントゲンを撮り、顕微鏡で歯を観察して、口の中の写真撮影 

をして、口全体を調べてみました。

  

3か月に1度の定期健診で先生は「全く問題ない」と

おっしゃられていたのですが。。。(-ω-;)

 

多くの歯に虫歯、根尖病変、不適合充填物 

 

 

客観的に口の中の状況をお話して、

一度きちんと治療しておきたいとのことで、

全顎治療をさせてもらいました。

2018 EEDENTAL OK0.jpg

治療期間:10か月

レジン治療:17本

歯内療法:3本

セラミッククラウン:4本

  

綺麗に修復することができました!d(・ω・)

   

 

「EEデンタルに来ていなかったら・・・、ずっと歯は悩みの種だった」と

根の病変も綺麗に治り、快適に過ごせ患者さんには非常に感謝されました。

*かなり上手く行き過ぎた1症例です。 

  

EEデンタル1本からでも治療はお受けしております。

もし全体的な口の現状のことをお知りになりたければ、

治療前に一度全顎検査を受けてください。

*全顎検査後に治療の見積もりの紙をお渡しします。

 

以上、自分の歯を長く残す為の全顎治療でした。

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治療難度の高い樋状根 感染根管治療

日本人女性に多い【樋状根】

この神経管は通常の神経管より複雑な形態であり

それが故に根管治療のトラブルも多くなってしまいます。

 

*通常の根管はストロー状の管なのですが、それが癒合しカーテンのような繋がった形状をしています。

 

患者さんは50代女性

「膿の貯まっている歯の治療をしてもらいたい」  

とのことで来院

 

話を聞くと過去に1年以上根管治療をしていた歯もあり、

根管治療の大変さを身を持って経験しており、是非とも歯内療法専門医へと 

  

術前時

2018 EEdental OK1 (1).jpg

大きな病変が見られます。

*6抜歯後に7が近心傾斜した模様

5番のコアもかなりヤバい方向に入いっていますが・・・(p・Д・;) 

 

長めの治療時間をもらい、カーテン状の神経管の処理

超音波でカーテンの汚れた場所の切削wして消毒液(NC)の洗浄効率が増す形状にします。

 

治療回数:2回

2018 EEdental OK1 (2).jpg

根尖:MTA 根管上部:GP

コアはレジン:SDR(デンツプライ)

カーテン状に削った部位の補強も兼ねてのMTAチョイス!

*この辺りの材料や入れる材料・位置など自分なりにこだわっております。 

  

 

根管充填後、患者さんには6カ月間

腫れ、膿が出ない

6か月後のレントゲン所見で影が小さくなっていたら

本歯のセラミックを入れると説明し

 

半年仮歯で膿・腫れのない様子をみて

 

今週、無事にセラミッククラウンをSet

2018 EEdentak O.jpg

5番/6番:セラミッククラウン(ジルコニアベース)

4番/5番:レジン充填(プラスチック治療)

 

レントゲンチェック

2018 EEdental OK1 (3).jpg

術前の大きな病変は綺麗に治ってきてくれています!(ノ゚▽゚)ノ

*最後にレントゲン1年チェックをして最終確認をします。   

 

 

根管治療は歯を長く残すには非常に重要な治療です。

2018 EEdental OK1 (4).jpg 

特にセラミックなどの高価な被せ物を入れる場合、

根の状態をきちんとされておいた方がいいでしょう!( ・∀・)ノ

  

 

完全にまぐれですが綺麗な症例ができましたね!!v(^ 。^)v

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歯を長く残すには、正しい知識と診断 ファイル破折編

先日、根管内の破折ファイルを先生に指摘され

「自費根管治療でファイル除去しないと抜歯になる」

言われ来院された患者さんがおられました。

 

私は、レントゲンを見て

「病変もないし痛みが無ければそのままでいいよ」

と診断しました。

 

【治療しないと抜歯 ⇒ 治療しなくても大丈夫】

 

当然患者さんは驚きますよね。

 

 

私は歯の中に残ったファイルでも病変さえなければ積極的に取る治療はしていません。

むしろ、積極的にファイルを除去する方が歯の寿命を大きく縮める場合もあります。  

 

日本では、

毎日のように口の中に金属(銀合金)の土台、銀歯(金パラ)を入れています。

しかも電解質である唾液に触れる場所にです。

  

歯の中の金属が駄目!で口の中は金属OK!? その根拠は!?

  

 

私のケースでこんなケースがあります。

術前時

EEdental  MK (1).jpg

歯の中にファイルが残存しています。

 

このケース遠方からの患者さんで、何度か歯科トラブルにあっており

一度きちんと全ての治療をやりたいということで根管治療に着手

 

EEdental  MK (2).jpg 

攻め方を間違えて歯の中のファイルを歯の外の骨の方に出してしまいました。。。

 

患者さんに説明をして、問題が起こってしまったら外科的に除去しますが、

今回は徹底的な洗浄をしてこのまま経過観察します。 と説明

 

治療後4年半の今年

EEdental  MK (3).jpg

なんら問題ありません。

 

ネットなどにもファイル破折のことが色々かかれていますが・・・

(ネットの医療記事が正しいとは限りません) 

  

「根管治療に付きもののファイル破折」

http://eedental.jp/ee_diary/2016/05/post-1383.html 

ここにも書いたようにファイルが飛び出ても病変が治ることもあります。

  

 

歯を長く残すには不要な根管治療しないことです。

治療の度に歯は削られ結果歯を失います。

 

本当にその治療が必要なのか!? ここが最も大切な診断・判断だと思います。

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治療した自分でも分からない。。。

大学病院の口腔外科からの紹介患者さん

神経が死んでしまった歯の1年予後検診

 

治療後1年の口腔内

2018 EEdental  HS (1).jpg

えっと治療した所は・・・ 

 

カルテを確認して(汗)

レントゲン診査

2018 EEdental  HS (3).jpg

 

3mmの穴からの根管治療をしたので

2018 EEdental  HS (2).jpg

治療痕が分かりにくくなっています。

 

1年経過後症状もなくレントゲン所見も異常がないので

これにて終了!(・∀・)v 

 

 

先日、全顎治療を受けられた東京の患者さんからメールがあり、

かかられた先生が

「あれ?あれ?わからない。これは治療した歯?え?これ?え?見分けがつかない!」

と驚いていたそうです(笑)

  

正直、自分でもパッと見ではよく分からないことがあります。。。 

*カルテに詰めた部分が書いてあるので大丈夫ですよ(・д・;)

  
 

後、先生は東京から豊橋まで治療に行っていたことも驚かれたそうです(笑)

 

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虫歯診断のとびきり難しい治療ケース 

奥さんの紹介で、来られた70代の男性患者さん

 

2年前ぐらいから違和感と弱い痛みが続き、

近医の歯科医院を何件か行くが痛みの原因が分からない。。。

 

1か月前から強い痛みがでてきて、痛みが5分ほど続く

後、歯と歯の間にモノがよく詰まる。

 

 

レントゲンを撮ってみると

2018 EEdental SS (1).jpg

はぁ!?、全く原因歯が分からない・・・

 

第一大臼歯に多少の透過像も見られるが、痛み方と所見が一致しない・・・

 

顕微鏡で色々な角度から問題のありそうな歯を探すも全く分からないので、

CBCTを撮らせてもらい再診査を行うと!

2018 EEdental SS (2).jpg

 

これか! 

2018 EEdental SS (3).jpg

銀歯の下の歯ぐきの部分に大きな虫歯  

どうやらこの部分に問題がありそうです。

(この部分は解剖学的に凹んでいるので虫歯っぽくレントゲンで見える場所です)

 

 

凡人の私にはこれを2Dのレントゲンで診断するのは確かに難しいですね・・・(>。<;)  

 

先日の講演で聞いた話では、

2Dのレントゲンは3Dのレントゲンに比べると3割程度情報量が少ないそうです。 

 

ですから、私は2Dのレントゲンを撮って原因が分からなければ、

その3割の情報を拾いにCBCTを撮り再診断します。

 

『治す為の処置』は原因に対して行うものですから、

原因の診断が最も重要です!  

  

 

歯ぐきの中の虫歯でかなりアプローチしにくい場所ですが、

とりあえず、何とか残す方向で虫歯の治療スタート

2018 EEdental SS (4).jpg

長めに時間を頂き1回法で根管治療+土台まで終了!

*このケースは感染の面から見れば1回で治療した方がベターと判断しました。 

 

1カ月仮歯で様子をみてもらい症状が無くなったのを確認して

2018 EEdental SS (5).jpg

ゴールドクラウンSet

 

60歳以上の年配の患者さんは、

1、歯ぐきが下がること、

2、唾液量が減少することで

3、ものが詰まりやすくなる

などの環境の変化で歯ぐきのキワなどに虫歯が出来やすくなります。

 

不思議なのですが、虫歯は年齢によって出来る場所が異なります。

 

また若い人でも、食べカスが詰まりやすい場所というのは

特に虫歯にもなりやすいので毎日食べカスの除去はしてもらった方がいいですよ(・。・')

  

特に今回のように奥歯の歯ぐきの中に虫歯が出来ると、

発見するもの非常に難しくなります。

  

 

今回のケース初めてCBCTで虫歯の診断を行いましたが、

困った時にはCTは有効な診断ツールだなと改めて再認識しました!

2018 EEdental SS (5).jpg

痛み・違和感もすっきり治ってくれてよかったです!(・ω・)ノ 

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見える人と見えない人で差が出る歯科治療

セラミックインレーが外れたままになっており

私がレジン治療をさせてもらった患者さん

  

しばらく問題がなかったのですが、急に大きな痛みが出てしまい

EEデンタルの治療枠がなかった為、近医の歯科医院で根管治療をスタート

 

治療後は痛みが1日は引いたのだが、2日目から痛みがぶり返し

そこから痛み止めを飲まないと耐えられない状況とのこと

 

で、EEデンタルに

  

レントゲンを撮ってみると、

2018.3.21.jpg

根管治療中だが、仮蓋の厚みが薄いような・・・
*水硬性セメントの仮蓋の厚みは3.5~4mm必要と言われています。

厚みがないと「菌」が歯の中に入りやすい⇒治療の失敗に

  

で、治療スタート

すぐに、問題発見!

DSC01432.jpg

天蓋の部分が削りきれていない・・・

 

案の定、その部分から2本目の神経が出てきました。

DSC01434.jpg

白い線維のようなものが神経

  

取り残していた神経の処理をすると

DSC01436.jpg

穴が2つになりました。

*下顎の小臼歯は10%ぐらいが神経管が2本の場合があります。 

  

2週間後の来院時、痛みは無くなったということで、

根管充填+レジンコア+レジン治療

2018 EEdental HY (1).jpg

2つ穴があっても正面方向では1本の白い線

 

別角度のレントゲンでは

2018 EEdental HY (2).jpg

白い線が重なって見えます。

  

綺麗に治療が出来たかと思います。

 

今回のケースは前の先生がなるべく大きく削らず治療しようとアプローチ

たまたま、神経管が隣にもう1本ありそこに細菌感染が起こってしまったと推測します。

 

CBCTで神経管の数を確認するのも1法ですが、

今回のケース顕微鏡と経験で治療することができました。

根管治療は設備も大切ですが、知識や経験はそれ以上に大切なものになります。

 

根管治療に目覚めてそろそろ15年ですが、

未だに新たな経験をさせてもらっています。

私の臨床は、「上手く行かない⇒推測・考える⇒リ・トライ」の繰り返しです。

   

突き詰めれば「職人のような仕事」ですから

たぶんこの先15年も同じ繰り返しだろうなと思います。

悩み・考える臨床です(・∀・;)

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大きな根尖病変 その後

膿の出続ける大きな根尖病変 『根管治療+外科的歯内療法』

http://eedental.jp/ee_diary/2018/01/post-1709.html 

 

の、続き

 

外科後半年

2018EEdentak HM1.jpg

レントゲンで黒く溶けた骨の回復が見られます!

 
根管治療しても膿&痛みが取れず外科処置に踏み切った歯ですが、

何とか残りそうな雰囲気が出てきています!ヾ(・∀・)/

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下顎第2大臼歯の「樋状根」

根管治療の中でも一番トラブル多く、保存が難しい上・下第2大臼歯

特に裸眼だとこの奥歯は見えない為に手探りの勘頼りの治療になってしまいます。

(顕微鏡があっても全て見えている訳ではないですが、顕微鏡が「ない」より「ある」方がいいとは思います) 
  

また、教科書的な位置から神経管が出てくる割合は7割程度(私見)で

3割ぐらいはかなりイレギラーな神経管の形をしています。

  

上顎第2大臼歯の神経は本当に色々なタイプがあります。

7.jpg

過去に治療した歯の神経は1本~5本と色々出てきます。 

  

また、下の歯で有名なのは「樋状根」という歯になり、

日本人の女性に多くみられ20~30%が樋状根だそうです。 

 

それ故に奥歯の感染した歯を残すのは難しい治療になります。

 

 

患者さんは30代男性「悪い所は治したい」とのこと

2018 EEdental KK (0).jpg

緑の○:虫歯 赤○:根尖病変

 

まず口腔外科で邪魔な親知らずを抜いてもらい

根管治療スタート 

2018 EEdental KK (2).jpg

樋状根という複雑な神経管の形状で

前回のゴムを除去出来たと思ったのですが・・・

 

1回目の治療後のレントゲンではまだ白い線(ゴム)が見られます(-ω-;)

 

これはCBCTを撮って、戦略を立て直さねば! 

2018 EEdental KK (3).jpg

3Dである程度把握できるので診断には有効なツールです。

 

何とか、除去でき根管充填 

2018 EEdental KK (4).jpg

 

根管治療から半年

2018 EEdental KK (8).jpg

根の先も正常所見に近づいたので

 

ゴールドクラウンの製作

2018 EEdental KK (5).jpg

  

術前⇒術後 の口腔内

2018 EEdental KK (7).jpg

左下5:レジン充填(C色)

左下6:レジンアンレー(A色)

左下7:歯内療法+コア+ゴールドクラウン

 

綺麗に治療を行うことが出来ました! 

2018 EEdental KK (6).jpg 

樋状根は難しいですが、自分の中でだいたい攻め方が決まりつつあります(・∀・)v

でも、奥歯の根管治療はホント難しい・・・

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Cr-endodontist(クレドドンティスト)ならではの1回法による根管治療

2007年のEEデンタル開業当時

日本には根管治療を専門とする先生は5~6名ぐらいで

しかも大きな都市にいるという非常に専門医の少ない時代でした。

  

私もこの1人になろうと豊橋で開業してみたものの

流石に田舎で自費専門の歯内療法専門医は成立せず、

「これは、食えない・・・」となり

 

虫歯治療、特にレジンにも力を入れた次第であります(・∀・)ゞ

 

 

私のレジンの恩師 高橋先生にレジン症例など見てもらい懇親会の席で

「レジンとエンドの2つの専門になるならCr-endodontistだね」

と命名してもらい早10年

  

今思えばこの2つの専門を組み合わせたことにより

【独自色】を出せるようになってきたなと思います(  ̄0 ̄)ノ

  

 

上の歯の根管治療を2カ月やっているが治らないという患者さん

2回目の治療予定だった前日に

「急に左下の歯に激痛が出て痛すぎる!」

とのことで、急遽治療内容を変更して

 

レントゲン

2018 EEdental BA (1).jpg

神経にまで達する大きな虫歯・・・

 

ちょうど治療時間を1時間45分頂いていたので、

神経の処置を行い、そのままレジン充填で治療を1回で終わらせました。

2018 EEdental BA (3).jpg

レジンコア+レジン充填後

2018 EEdental BA (2).jpg

レジン充填

  

本来、歯内療法専門医とは本来歯内療法だけを専門に行います。

*ただ、アメリカなどの専門医はインプラントまでやっちゃっていますが・・・

 

 

歯内療法専門医は分業制であり、根管治療後被せ物担当の他の先生が引き続き治療を行います。

多くの場合被せ物を前提で治療をしますので健康な歯が半分以上残っていても

最後は「ドバッ」と削って被せで咬み合わせの復活を行います。

   

現状自費の根管治療を受けた患者さんの多くは、

できるだけ自分の健康な歯を残したいとの希望が多い気がします。

  

2つの専門を持つことでそういった患者さんにもマッチング出来ているかなと思います。

 

以前、あったのは他の歯内療法専門医で抜髄+レジンコアまで行い

レジンで治して欲しいと来院された方がおられましたが、

 

これは無理なんですね・・・

 

最終的にレジンで治す前提で根管治療を行うのか、

最終的に被せ物で治す前提で根管治療を行うのかによって

同じ根管治療でも削り方が大きく異なります。 

 

患者さんには「ここからレジンは無理です」と返事をしました。 

  

歯内療法専門医で治療を受けられるのであれば、

その後咬めるようにするにはどの方法を選択するのかにもより歯科医院選びは代わってきます。 

 

と言っても、「Cr-endodontist」は造語でこんなカテゴリーありませんので

根管治療後にレジンで修復してくれる先生を見つけるのは難しいかもしれません。。。(>。<)

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歯の神経を殺すペリオドンの誤った使い方。。。 根管治療

日本に住んでいると、

医療は世界でも比較的新しいのものが受けられている

と多くの方が思われていると思います。

    

ただ、歯科医療においては、どうも雲行きが怪しく。。。

 

私の専門の「根管治療」

これはかなり日本オリジナルな方法が根強く

世界的な根管治療とズレている部分も多々あります。

   

世界の根管治療費でも群を抜いて安い日本では、

ガラパゴス化された基準での治療となってきております。

  

客観的に言ってもこの保険治療費では、まともな治療が難しい所まできていると思います。

  

日本では3000円程度の負担で済む根管治療がフィリピンの専門医7万円

ベトナムでも一般歯科で2万円以上するそうです。

 

http://eedental.jp/ee_diary/2016/03/post-1352.html

 

 

私が思うに日本の根管治療は問題・トラブルを「薬」(貼薬)で何としよう。

とか、

最終的に入れるガッタパチャーが先端まで入っていればOK

とかなり世界基準とは異なった物差しでの治療となっています。

 

ですので、

成功率は40~50%程度と神経を取った半数以上で問題が起こってしまっている現実があります。。。( ̄ロ ̄lll) 

 

それでも日本人は医療に関しては非常に恵まれていると思いますよ。

 

  

さて、話を戻すと、

日本では1人に1時間とかの治療時間の確保が行われていない為、

根管治療では歯の中に薬を入れ仮の蓋をしてしばらく後に薬の交換 

の繰り返しというガラパゴスな治療が行われています。

 

貼薬剤には色々な種類が存在しますが、共通して言えるのは「臭い」です。

    

貼薬剤は菌を殺す作用を期待して、入れる薬ですが人にも害が出てしまいます

菌だけ殺し人には無害という「選択毒性」は今の所ありません。

 

  

日本ではまだまだ現役のホルマリンクレゾール(FC)

このホルマリンクレゾール【シックハウス症候群】の原因である

ホルムアルデヒドを希釈したものがホルマリン溶剤であり

この劇薬を歯の中にいれ菌を退治する治療が行われています。

  

家には使わないのに、

希釈したホルマリンクレゾール(FC)を歯に入れるのはOK!

  

歯に入れたホルマリンは、24時間で

血液、リンパ節、副腎、腎臓、脾臓、 肝臓、脳に移行しているとの報告もあります

また、根尖から出たホルマリン化学的障害で痛みが長期化することもあります

 

こんな怖い薬を歯の中に入れないと治らないのか!?

 

そんなことはありません、

私は「貼薬」に全く重きを置いていないですが、治るものは治ります。

*貼薬とは根管治療後次の治療まで歯の中に入れる薬のことです。

 

じゃあ、私は歯の中に何をいれるのか!?

 

⇒「何も入れませんという無貼薬派」

(しいて言えば次亜塩素酸Naが根管壁に付いているぐらい)

 

無貼薬と聞くと大丈夫か!?と多くの先生が思われますが、

2018 PERIODON2.jpg

私はデメリットの方が気になるので、貼薬剤はほぼ使用していません。

 

貼薬剤入れなくて本当に大丈夫!?

成功率が落ちるんじゃない!?

 

これが、大丈夫なんですねぇ~!

システマチックレビュー(科学的根拠の強い論文)でも

貼薬しても・しなくても成功率に差は出なかったと結論が出ています。 

 

 

 

さて、この貼薬剤の中でも特に厄介なのがFCより害の大きい「ペリオドン」☠

これが歯の外に漏れ出すと大きな問題になります。

  

日本ではまだまだ現役の薬なのですが、

AAE(アメリカ歯内療法学会)では

「意味のない薬使うな!」というスタンス

2018 PERIODON.jpg

怖いことを話すと、

このペリオドン仮蓋があまく漏れ出すと歯肉が腐るように溶けてしまいます。

歯の中に入れたペリオドンが浸透し過ぎてしまうと骨が吸収してしまい、

同時に化学的な作用によるダメージで長期間の痛みが出ることがあります。

 

 

今回のケースは、 

A歯科で歯髄保存療法を行う

⇒痛みが出た為転院

B歯科医院で抜髄(神経の治療)

治療3か月経過しても痛み・違和感が取れない為 EEデンタルへ

 

レントゲンを撮ってみると

2018 EEdental SA (3).jpg

何か違和感のある所見

折れているようにも見えるのですが・・・ 

 

とりあえず残す方向で治療をスタートすると!

「ハイ!出ましたペリオドン貼薬」

歯の中から立ち込める独特の匂い

 

何で3か月も治療して今更ペリオドン!?

と専門でしている私は思ってしまいます。。。

  

患者さんに話をして、

ペリオドンが漏れ出してホルマリン化学的障害になっている恐れが強いことを話し

解決策はよく洗って待つしかない。

待っても痛みが無くならなければ「ペインクリニック」で治療を受ける必要がある

と説明 

 

治療2回目徹底的に次亜塩素酸Naで洗い根充

すると・・・

2018 EEdental SA (2).jpg

わずか2カ月で骨は回復してきてくれています。

 

ただ、痛みは3か月経過した現在も残っており

硬いものは咬めない、ジィ~ンと鈍い弱い痛みがある、歯ブラシで響く感じ、

 

救いとしては、前より悪くなっている感じはなく多少マシであるとおっしゃられているのでもう少し経過をみて行く必要がありそうです。

 

体は損傷した部位(骨)を治そうと頑張ってくれています、

ただ神経毒による痛み・違和感は治るのに時間を要します。

 

ホント歯の保存の為に使う薬で健康被害になっていては・・・

と思います。

 

【激安の保険治療費】 

お財布には優しいかもしれませんが、その代償は大きいこともあります。

 

正しい医療を行うにはそれなりの費用はどうしても必要になります。

【崩壊している日本の歯科保険治療】立て直す為にはまず適正価格にならないと・・・

 

こんな末端兵士が何言っても無駄ですが、このような怖いケースもあることは知っておかれてください。

 

因みに私も勤務医時代

残髄していたのでファイルに付けた極小量のペリオドンを歯の外に出してしまい、

患者さんに2カ月咬めない経験をさせてしまったので人のことは言えないんですけどね。。。(★。★;)

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