Home> 歯内療法日記アーカイブ
歯内療法日記の最近のブログ記事
エンドセミナー動画(穿通)を見て来てください。
ようやくスライドの終わりが見えてきました。
現在動画本数18本
一部をYou Tubeに上げてあるので先に見て来てください。
当日は時間がなさ過ぎて、セミナー前に一度動画をみてきてください。
セミナーの際に解説を行いますが、初見より一度見た方が理解が深いと思います。
当日はプッシュ&プルで治療を行います。
午前中はファイルの回転は絶対禁止予定です。
穿通技術①「プッシュ&プル」
穿通技術②「ベンディング」
穿通技術③「オープナー」
Ni-Ti(プロテーパーゴールド)
そのうちまた追記します。
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
根管治療の中断は歯を失う元
- 2021年4月16日 09:05
- 歯内療法日記
根管治療、日本のスタイルだと何回も歯科医院に通院しなくては行けなくて、
特に仕事の忙しい男性だと、
「えっ!?また来週も根の治療!?」というパターンから
もう痛みもないし、しばらくこのままでも大丈夫だろう!?と
通院が途絶えることがあるかと思います。
転院してくる治療期間が長い方だと、1年以上同じ歯の根管治療をしていて・・・
という方もおられます。
難しい根管治療と転院の時期 - EE DENTAL_Blog
ただ、根の治療の中断というのは最も歯を失う中断の仕方です。
今回の患者さんは30代男性
根管治療を行っていた歯の詰め物がとれたまま半年が経過し痛くなったのでEEデンタルへ
レントゲンを撮ると、
根管充填までは終わったようだが、そこから仮蓋が崩壊し、
中にかなり大きな虫歯が出来た状態・・・
縁下(歯茎の下)に及ぶ虫歯なので、抜歯も妥当な所か。。。
ただ、残したいと来院して頂いた患者さんなので
話し合って保存する方向で治療スタート
まずは虫歯の徹底的な除去
かなり薄い歯質です。
レジンで補強後、
根管充填+レジンコア+レジン充填
治療回数2回
これから何年持ってくれるでしょうか!?
かなり綺麗に治療はできたのですが、いかんせ咬合(かむ力)に
第2大臼歯がどこまで耐えられるか!?
4か月 口腔内
*一番上の歯を治療しています。
仮蓋の患者さんは早めに歯科医院で治療してもらった方がいいですよ。
1本歯を失うと、それを補う為に次には40万近く治療費がかかってきます。
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
ファイル破折ゼロ 連続記録が・・・
- 2021年4月10日 09:02
- 歯内療法日記
専門医でも2~5%程度は折ってしまいうというファイル
私は2018年からモリタのトライオート2に変更してから
奇跡的に「ファイル破折していなかった!」のですが、昨日記録は途絶えました。
「根管治療傾向」と一致するもの - EE DENTAL_Blog
(↑毎年調べています。)
昔懐かしGTファイル!(2世代目の超旧式ファイル)
先端1mmが!1mmが!!
折れて無くなってしまいました。
今回のファイル、根管に入れた瞬間にカチカチと音がして「ヤバ!」と引き上げると
時既に遅し、ファイルの先端が無くなっていました。。。
*クリック音がする場合はファイル破折に繋がります。
根管内のファイルは折った所が入り口だったので、2分で除去できましたが・・・
折れた理由は明白です。
使い過ぎによるファイルの疲労!
このファイルだけ、かれこれ2年ぐらいは使っているでしょうか・・・
他のニッケルチタンは折れる前に変える派で、
ファイルに疲労をかけたなと思ったら治療をおこなったら廃棄しています。
このファイルだけ使い続けるのには理由があります。
今のニッケルチタンファイルのトレンドは「フルレングステクニック」です。
*早い段階で根の先まで細いファイルで削る方法
ただ、このフルレングステクニック、結構中級者、上級者向けのテクニックで
根管が細いような場合、ファイル操作が非常にテクニックセンシティブになります。
例えるならゴルフクラブ、飛距離の出るドライバーを使いこなす。
公演の際に私の考えも話させてもらいますが、
私は、ファイル操作の原則は「クラウンダウン」だと私は思っています。
例えるなら、ドライバーで1オンを狙うより、アイアンで刻んで確実にグリーンへ
その方がファイル破折のリスク、レッジの回避に繋がると私は考えており、
その為の化石のような2世代目の「GTファイル」
*GTシリーズ懐かしい! ブキャナン先生が監修していたファイル
根管上部を形成するファイルとして使用していたのですが、
トレンドの波に完全に飲まれ、このような形状のファイルは市場から無くなってしまいました。
*ゴルフ市場が1オン狙いにシフト アイアンは生産中止に
知っていますか!?ファイルの開発をアドバイスしているのは超一流超有名歯内療法専門医です。
「うわぁ、この根充綺麗!」というレントゲンを載せている先生方です。
やはり一流処のテクニックは半端ないです。
ファイルの癖を知っています、使い方勘所も凄いです。
その先生たちはフルレングスで出来ても、
私のような平均的な歯科医師や一般歯科の先生にはラク出来る反面破折などのリスクも大きいので、
私は歯の難易度で判断し根管上部を先に開けるクラウンダウンの術式を取ることもたまにあります。
また今日からまたファイル破折0を目指していきます。
はぁ~、どこかメーカーさんグレートテーパーの根管上部拡大用ファイル作ってくれないかな・・・
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
何度治療しても腫れが引かない感染根管治療
- 2021年4月 3日 09:09
- 歯内療法日記
患者さんは40代女性 近医の先生からの紹介
根の治療を2か月間毎週続けるも腫れが引いてこないとのこと
レントゲン
大きく骨が溶けており、口腔内には膿が溜ったような大きな腫れ
レントゲンでイメージすると根尖はオリジナルな根尖口とは多分違う所が削られており根尖付近のパーフォレーションケース
だと判断
こういった根尖とは違った部分が削られ感染した場合、
通法の根管治療のみでは成功率が低く、残すためには外科的歯内療法が必要になることが多いことを説明
ただ、まずはきちんと根管治療を行い治癒してくれるか様子を見るのが通法
治療をスタートし、治療2回目には腫れも痛みもなくなったことより根管充填を
治療回数:2回
やはり根尖は大きく削られており、遠心根だけMTAを使用させてもらいました。
近心根は通法通りGPを使用(少しシーラーが出てしまいました)
その後、仮歯で生活してもらい半年予後の検診
レントゲン
腫れもなく綺麗に治癒してくれています!
この状態であれば外科処置は必要ないでしょう。
ということで、
紹介先のかかりつけの先生の歯科医院でクラウンを入れてもらう運びとなりました。
根管治療は闇雲に根尖を削って、貼薬する昔ながらの方法より、
必要なだけ削って、徹底的に消毒液で洗う方法の方が治癒率は高い気がしておりますヾ(´▽` )
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
太く削るに重きを置く根管治療文化
- 2021年4月 2日 08:58
- 歯内療法日記
50代女性の患者さん、
わざわざ遠方から来院して頂き2016年に全顎治療を行わせて頂きました。
ただ、右上の第一大臼歯は前の歯科医院で治療してすぐ
ということで今回触らず経過観察をすることになりました。
結構根管が太く削られており、根尖病変が治る見込みのある歯だったので
下手に介入しない方がいいと判断
根管治療の成否は「細菌感染の有無」ですが、その感染状況というのは
今の歯科の世界では判断することが出来ません・・・
非常に判断の難しい所なのですが、再び治療介入するか!?それとも待つか!?
これは、歯科医師毎、患者さん毎に判断が異なります。
今回に関しては患者さんと話し合って経過観察の方向を選択しました。
1年近く他の歯の治療を行わさせて頂き、最後の日にもレントゲンを撮ったのですが・・・
病変に良くなってきている変化は見られません。
*個人的な意見としては治療後1年経過しても所見の変化が少ないものは治癒しにくいですが、
腫れや痛みなどの症状がなければそのまま経過観察も1つだとは思います。
それから4年
「ズンズンする感じで痛い」と連絡があり、来院して頂くと
根尖病変がまだ見られるのでまだ細菌感染が続いていると思われます。
患者さんも再根管治療を希望され、
根管治療をスタートさせました。
すると病変が見られるMB根(近心頬側根)
に破折にも思えるような深いイスムス(溝)があり、その部分を超音波で切削するとMB2を発見!
治療から2カ月続いていた違和感もだいぶ減った所で、
根管充填という運びになりました。
前回の治療でMB根がかなり太く根尖も削られていたので、
根充剤はMTAを選択させてもらいました。
治療から10か月後
違和感もなくなったとのことで、レントゲンにも病変の縮小傾向が出ています。
術後1年経過した所でクラウンSet
今回の場合結果論的にいえば「イスムス部+MB2」が感染源だったかもしれません。
前回の治療もきちんと治療して
裸眼で見て触れている部分は綺麗そのものでした。
我々歯科医師は、歯の掃除と称してヤスリで歯をゴリゴリ削りますが、
これって見えない感染源を、感覚だけで治療し歯の中に薬剤を入れ治そうと試みますが、
ピンポイントで怪しい汚れている部分を治療した方が治癒率は高い気がしております。
顕微鏡で強拡大しても細菌(0.003mm)は見えませんが、細菌が蔓延っているような怪しい部分の発見はできることがあります。
全ての歯が治せる訳ではありませんが、拡大視野下での根管治療というのは
歯の保存に関しては非常に有効だと思います( ・∀・)ノ゙
- Comments: 0
- TrackBack (Close): 0
エンドセミナーの動画を編集しております。
- 2021年3月25日 11:59
- 歯内療法日記
歯髄をNC(6%)に浸けて30分後、歯髄ってなかなか溶けない。
根管内を綺麗にする為にはNi-Tiファイルでの切削後は、ある程度の洗浄時間が必要になると思います。
1時間半後には全ての歯髄は溶けました。
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
小さなレントゲンの診断限界
- 2021年3月23日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは40代男性
医療従事者の方で、違和感が出た際に病院の口腔外科でCBCTを撮った所
大きな病変を指摘され、先生に歯内療法専門医への受診を勧められたそう。
レントゲンを撮ると、
ん~、大きな病変!? 良く分からん・・・
でCTを撮らせてもらうと
メチャデカイ病変が・・・
小さなレントゲンで上顎洞のように見えていたものが病変!
かなり大きな病変と分かりました。
第2大臼歯の根尖も病変内に入っていたので、電気歯髄診断を行うと
完全には神経は死んでいないものの、数値的に神経治療が必要になるかも!?
と説明。
治療1回目、
クラウンを外すと過去に大きな虫歯を治療したようで露髄したままレジンでベースがしてありました。
そのレジンを外すと歯髄は死んでおり、浸出液がダクダク出てくる状態・・・
治療3回目に頬側3根を根管充填
治療5回目には浸出液も止まり根管充填
根充後1年9カ月
全く違和感なく咬めているとのこと。
第2大臼歯の方の透過像も綺麗に無くなり、処置をせずに済みました。
診断の付きずらかったケースなので、CBCTで調べさせてもらいました。
あれだけ大きな病変でしたので、まだ完全に骨は出来上がっていませんが、
ほぼ消失したといっていいぐらい治ってくれています。
上顎の上の奥は上顎洞があるので、
診断がしにくい場合が多々ありますがそんな時はCBCTが有効だと思います。
ただ、病変を見つけても治せるかはまた別問題になってしまいますが。。。ヽ(・_・;)
今回のような大きな病変でも抜歯せずに残せることもあります!
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
超石灰化根管治療
- 2021年3月19日 09:09
- 歯内療法日記
超石灰化根管の続き
歯内療法専門医 難易度高し!超石灰化根管 - EE DENTAL_Blog
術後8カ月
綺麗に病変は治ってきていましたので、ゴールドクラウンSet
*遠心歯頚部はレジンマージン
非常に難易度の高い歯でしたが、綺麗にクラウンまで入りました!
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
水酸化Caの押し出し根管治療
- 2021年3月17日 09:09
- 歯内療法日記
以前治療させて頂いた患者さんが他の部位のお困り事で来院されたので
過去に治療した歯のレントゲンを撮らせて頂きました。
術前
奥歯2本に根尖病変があり、奥歯の方は大量の水酸化Caが押し出されています。
感染源は歯の中にあり、根尖病変内に人工物突っ込んでも治らないと思うんですけどね・・・
とりあえず、根管内を徹底的に清掃
一度外に押し出された人工物は根管治療では除去できません。
手前の歯もかなり大きな病変が確認できるので根管治療を行いました。
口蓋根はかなり太く削ってありましたので根管充填にMTAを選択
で、
先日来院された際に撮らせてもらったレントゲン
綺麗に治っているように見えるのですが・・・
7番の根尖あたりは何かモヤモヤ!?
個人的な意見ですが、たぶん根尖部には造影性が無くなった水酸化Caが残っているような気が・・・
抜歯をさせてもらい病理切片をとれば正確な答えが出るんでしょうけど、問題ない歯にそれはできませんね。
水酸化Caの押し出し根管はなんとなく綺麗に治りずらいなぁ~
というのが私の感想
水酸化カルシューム 貼薬剤 まとめ (根管治療・歯内療法)押し出し禁止派 - EE DENTAL_Blog
痛みもなく問題なく咬めているのでこのまま使ってもらいますヾ( ̄∇ ̄)ノ
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
石灰化感染根管
- 2021年3月12日 09:07
- 歯内療法日記
以前ブログで書かせてもらった患者さんの予後報告
術前
術中⇒根管充填
術後6カ月
症状もなくなり問題なく咬めるとのこと
病変所見も小さくなってきており、順調に経過しております。
個人的には根尖病変は根管治療で治したい派です。
ただ、根管治療で治らないものも3割近くあるので、その場合は「外科的歯内療法」で歯の保存を行います!
- Comments (Close): 0
- TrackBack (Close): 0
Home> 歯内療法日記アーカイブ
- 購読
- Powerd By