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歯内療法日記の最近のブログ記事

第6回 超実習型エンドセミナー(アドバンス) 終了

お疲れさまでした。

無事アドバンスコースが終わりました。

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南は長崎、北は千葉と参加して頂いた先生ありがとうございました。

 

9時~19時までの10時間

*すみません、少し質疑が延長してしまい帰りの時間があった先生にはご迷惑をおかけしました。

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顕微鏡を覗いての実習なのでさぞかし疲れたと思います。

講師の私も帰りの電車で爆睡でした(笑) 

 

 

最後の70分で根管治療+レジン充填

O先生

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S先生

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G先生

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F先生

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M先生

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A先生

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S先生

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K先生

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たぶんS先生は智歯だと思います。

他の上顎6は綺麗に出来ていたので、手順などはマスターは出来ていると思います。

 

みなさん3mmの穴から綺麗に洗浄ができているので側枝、フィン、イスムスにシーラーが入っています。  

 

 

アンケートの方もありがとうございました。

満足度も高かったので安心しました。

 

今回習得できたこと、印象に残ったこと

・根治とCRのコンビネーションが井野先生だからだと思いました。

・質問の時間が多くて良かったです。

・新しいファイルをどんどん使うと上手にできる。

・時間を決めての実習で緊張感があった。

・ブキャナン模型で洗浄の難しさを実感できました。

・穿通の仕方、Ni-Tiの使い方、洗浄の仕方

・端的で分かりやすかった。

・コンサバティブなアプローチの優位性、いかに今まで大きく削っていたのか知ることができた。

・超実践的でとても楽しく、明日からの臨床に役立つ内容でとても良かったです。

・髄腔開口をより最小限に留める勘所を習得できました。

 

最大の支援企業にマニーがあり、受講される先生は贅沢にファイルが使用できます。

IMG_7972.jpg  

大体1回のセミナーで130本が廃棄になっているそうです。

たぶん、ここまで贅沢にファイルが支えるセミナーは無いかと思います(笑)

  

  

今回は去年ベーシックコースを受けて頂いた先生が数名おり、そういった先生からも

「昨年のエンドベーシックセミナーを受講してから、抜髄における穿通が確実に達成しているのを実感できます。」

「エンドのストレスが半分ぐらいになり治療時間が明らかに短くなりました。今回のセミナーで学んだ内容をしっかり実行して、自己流からの脱却を図ります」

と意見を頂きました。

 

そうなんですよね、大学教育でもやり方などは教えてもらえませんので穿通は全ての先生が我流で行い

故にレッジを作りエンドの難易度を上げ、あげく「石灰化根管だった」と訳分らない結論になります。

ある面、「歯内療法の技術力」=【ハンドファイルの穿通力】ですから、Ni-Tiなどを覚える前に穿通の仕方を覚えた方がいいと思います。  

  

穿通にもやり方があります、私の中でも時代時代で便利な道具を使い時間の短縮を今でも図っています。

ただ、原則はクラウンダウンです。

 

  

来年2023年もベーシック2回、アドバンス1回を行なわさせてもらいます。

来年は多くの先生に受講してもらう為、私の技術継承という意味から

過去にエンドセミナーに参加していない先生から優先的に受講して頂こうと考えております。

 

参加条件は

・顕微鏡を使用して臨床を行っている 

・抜去歯を準備出来る 上顎第一小臼歯 上顎第一大臼歯×2本 下顎第一大臼歯

*必ず指定の歯をご準備ください、智歯などは根管治療に不向きな為 実習の意味があまりなく高い費用を支払って聴講状態になってしまいます。

 

  

後、2023年、2024年、2025年とセミナーを開催する予定ではいます。

たぶんその後は50歳を機にセミナー業はやらないと思います。

基本的に教える柄ではないので未だになぜ自分が講師をしているのか不思議に思います。

     

たぶん来月中には2023年の日程などを発表できると思いますので、もし参加して頂ける先生がおられましたら、知立研修室のHPからご予約ください。

一応、2023年のセミナー希望の先生がおられますので、来年の空き枠は現時点でベーシックセミナー9名、アドバンスセミナー8名となっております。

*アドバンスコースは「コンサバティブエンドアクセス」のやり方と、その穴のレジン充填を行いますが、ベーシックコースに比べ難易度が高いので注意してください。

 

 

以上、 2022年エンドハンズオンに参加して頂いた先生方ありがとうございました。

少しでも先生方の臨床の役に立てれば幸いです。

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抜歯になるから治療しない方がいい!?

患者さんは40代女性

小学校の頃に根管治療を行った歯(第一大臼歯)、今の歯科医院では根尖病変はあるが抜歯になるから根管治療はしない方がいいと言われている。

手前の歯(第2小臼歯)も大きく削って治療した後から脈打つように痛み、神経を取った方がいいと言われ3年仮蓋のまま

どちらの歯か分からないが右下が痛い。 

 

レントゲンを撮ると

2022 EEdental Ha g (1).jpg

第一大臼歯:根尖病変+根分岐部にパーフォレーションの疑い

第二小臼歯:仮蓋状態

 

ん~、痛みは第一大臼歯の気がするので、先に第一大臼歯の治療

3年間仮蓋の第二小臼歯はレジン充填で治し、痛みが出たら後で抜髄しましょうと説明。

  

治療一回目 第1大臼歯は根管治療 & 第二小臼歯はレジン充填

2022 EEdental Ha g (2).jpg

慎重にメタルコアを外すと、首の皮一枚でパフォレーションはありませんでしたので、

薄くなっている部分をレジンで補強と人工物の排除と徹底的な洗浄

*近心二根は穿通はありませんでした。

  

 

治療二回目

2022 EEdental Ha g (3).jpg

ガッタパーチャーで根管充填+レジンコア+仮歯

レジン充填をした第二小臼歯には痛みはないそう

 

このまま経過を見ていくことに、

  

 

術後8ヵ月 右下に腫れや痛みはないとのこと

2022 EEdental Ha g (4).jpg

レントゲンでも骨がしっかり出来てきてくれています。

 

この状態であれば本歯を入れても大丈夫でしょう!

 

 

小学校の頃に抜髄(神経を取る)した歯というのは、私のイメージではだいたい40~50代ぐらいで抜歯になる傾向が強いです。

確かに術前の状態では治療難度は非常に高く一般歯科の先生では、「治療=抜歯」になる可能性もあったと思います。

ただ、歯内療法専門医はこういった難しい歯の治療は日常的に行っておりますので、もしかかりつけの先生が難しいと判断された場合、歯内療法専門医に相談するもの1つでしょうね。

 

今回のケースも患者さんが何とか残せないかと、友人の方に相談して「歯内療法専門医」を教えてもらいEEデンタルに来院されました。

もうちょっと、歯内療法専門医が歯科医師に認知されないと歯科医師からの紹介というのは難しいんでしょうかねヽ(ー_ー ;)

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Conservative Endodontic Cavity

改めてスライド作っていて思いましたが、

3mmの穴からの根管治療やってもう10年以上経過しているんですね。

  

今でもまだまだマイナーな方法ですが、4壁しっかり残っていれば

トラブルもなく順調に経過しているケースが殆どです。

 

 

このケースは2016年の特に難しかった1ケース

親知らずの虫歯からの抜髄でしたが、3mmの穴からMB2も治療は可能です。

 

最近来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。

2022 Y.jpg

問題無く経過しています。

  

3mmの穴からの根管治療は1か所露髄させた後に、

エアースケーラーに「No68チップ」と「EENOボール」を使用して必要なだけ拡大します。

*今月のハンズオンはこれをやります。  

 

 

以前、3mmの穴から根管治療した患者さんにメンテナンスに行ったら先生に

神経のある健康な歯って言われたので、

「いえ神経取ってますよ」と伝えたら

『そんなことはない、この歯は神経あるよ!』と言われたと話されていましたが、

実際治療した私も、レントゲン見たりカルテ見ないと神経取ったか殆ど分かりません(笑)

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膿が酷いので取り除けない難しい状態の歯!?

患者さんは小柄な30代女性

15年前に抜髄をした歯が痛み出し腫れてきた。

近医の歯科医院でクラウンを外し、抗生剤をもらい腫れと痛みを抑えた。

先生には膿が酷いので取り除けない難しい状態の歯と言われた。

とのこと

 

レントゲンを撮ると 

2022 EEdental YaA (1).jpg

根は大きく二股に分かれていますが、前側の神経管は手づかずで大きな根尖病変が広がっています。

   

これは軸の問題で、

2022 EEdental YaA (0).jpg 

黄色の軸は口の入り口から入りやすいのですが、

ピンクの軸は道具を奥から神経管に入れないといけないので難しくなります。

 

特に患者さんが今回のように小柄な女性だと、

開口量が小さく物理的に道具を入れるのが出来ない場合もあります。

  

 

こういうケースはやはり攻め方があります。

2022 EEdental YaA (2).jpg

 マイクロオープナーで突いて、ガイドを作りプロテーパーのSXで根管上部を拡大し、

ショートファイルで根管中央辺りまで入り口を広げる。

その後、ハンドファイルの#08Kを穿通後にNi-Tiで拡大

 

このブログメーカーの人も見ているようなので知っておいてもらいたいのは、

抜髄でもフルレングスで治療できる歯ばかりではないこと

このような最初からハンドファイルもはいらないような根管には長いNi-Tiファイルは入りません。 

ショートファイルが必要になるのですが、そのファイルは時代の流れからか廃止の方向になっており・・・

そういったクラウンダウン用のファイルを開発してください。 

 

治療2回目に根管充填+レジンコア

2022 EEdental YaA (3).jpg

根尖は以前の治療で破壊されてなかった為、根管充填材には ガッタパーチャーを使用

綺麗に治療出来たので後は半年待ってレントゲンでの成否の判定

 

をする予定だったのですが、 

  

根管充填から1か月後連絡があり、

痛み止めを飲むほどではないが、時々痛みその回数が多くなっている気がするとのことで来院してもらい

口腔内を見させてもらいましたが、腫れや歯茎からの膿は出ていないので

「今回はとりあえず様子をみてください」となりました。

   

患者さんには治る過程でも弱い痛みを感じる人はいます。

腫れや膿は治療の失敗を殆どの場合で意味しますが、患者さんの弱い痛みは指標には使いづらく

痛みというのは私は絶対的指標には使っていません。

 

一般的に根管治療後に痛みが出ると失敗と考えられがちですが、

私の経験では無菌アプローチできちんと治療した場合、腫れや膿が出ない限りとりあえず待ちます。

 

 

で、今回の患者さんの

 

術後6か月

2022 EEdental YaA (4).jpg

レントゲンでは綺麗に骨ができてきてくれています。

臨床症状は「腫れはない、痛みは前に比べだいぶ小さくなってきている」とのこと 

  

患者さんにはこれだけ骨が出来てきてくれていれば、弱い痛みは日にち薬で収まる可能性があることを説明させてもらいました。

  

小柄な女性だと一番奥の歯は道具が物理的に入らず治療の難易度が高くなってしまう場合もありますが、何とか残せれて良かったです。

ケースによっては一時的にラバーなしで治療することも稀にあります。

ラバーダム出来ない歯の根管治療 - EE DENTAL_Blog

 

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主訴:根管治療中だが痛みが取れず不安

患者さんは30代女性

根管治療中だが痛みが取れず不安

とのことで来院

  

3カ月前から知覚過敏が酷くなり、温かいものが凄く凍みて痛みも出てきた為

A歯科医院で抜髄治療(初めて神経を取る)を行う。

その後固いものが当たると痛かったが、根管治療が終わりクラウンを入れると痛くて咬めない。

 

入れたクラウンを外し、再根管治療を行うことになり週に1~2回治療をしているが歯茎の痛みも出て来ている。

治療後1~2日後には痛みが再び出て治療の繰り返し。

だったが、先生は最終的な薬まで治療を終えてしまった。 

 

痛みが続く為、B歯科医院に転院をして、洗浄を行ってもらった。

 

その後、EEデンタルへ

 

レントゲンを見ると、

2022 EEdental SAN (1).jpg

わずか3カ月余りでかなり歯を削ってしまったよう

また遠心根にはパーフォレーションを疑わせる所見もあり。

CT上では遠心根に根尖病変様の透過像も出て来ている。

  

患者さんには、歯の保存は難しそうだがトライしてみるか!?

咬合痛、当たった時の痛みは治るケースでも半年程度はかかる可能性があると説明 

  

30代の最も大切な第一大臼歯ということもあり、残す方向で治療させてもらいました。

 

治療1回目

遠心根に2か所大きなパフォレーションが見られました。

たぶん、再治療の際、自分で入れたメタルポストを除去する際に歯に穴を開けてしまったのでしょう。

健康な歯が2壁があればメタルポストなどは入れなくてもいいとガイドラインがあるのですが・・・

 

また同一歯科医院だと根管治療後のやり直しの治療は治療費が頂けないので、治療が雑になってしまったのかもしれません。。。

かなり大きな穴2か所をMTAにてパーフォレーションリペア 

でこの日の時間が来てしまい1日目終了

2022 EEdental SAN (2).jpg

   

  

治療2回目

治療後3~4日痛みがあったが、今は腫れ、痛み共にない。

とのことで、残りの根管の治療を行い、根管充填+土台(レジンコア)+仮歯

2022 EEdental SAN (3).jpg 

 

 

今月に入り、6か月予後のレントゲンで来院してもらいました。

患者さんは、最近になって咬むときの違和感、痛みはだいぶ減ってきた。

違和感などを忘れる日も増えてきているとのこと

レントゲン

2022 EEdental SAN (4).jpg

パフォレーションした場所、遠心の歯根膜腔も正常に戻っており

このパターンなら待てば収まるなと判断し、もう半年仮歯で様子をみて

1年予後で問題がなければ本歯を入れましょうと計画

 

患者さんも「抜かずに済みそうで安心しました!」とおっしゃられていました。

 

 

根管治療は0.1mm以下の単位での治療が求められる繊細な治療です。

闇雲にガシガシ削ってもどんどん歯は無くなってしまいます。

繰り返しになりますが、歯科医師の先生も自分の手に負えないと思われたら

口腔外科で親知らずの埋伏歯を抜いてもらうように、歯内療法専門医を使う時代だと思います。

  

そうしないと患者さんが可哀そうです。(自分の子供にも同じことするのか!?と毎回思います)

先生の技術の問題で抜歯 ⇒ インプラント(40~50万)って。。。

 

歯を残したい方は根の治療が得意な歯科医院で相談された方がいいですよ。

今回の患者さんも普通の抜髄スタートで歯を失う直前まで行っていた訳ですからね(>。<)

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スライド修正

極々一般的なファイル操作の「ターン&プル」

私は、抜髄で細い根管を追う場合は回転20~30度の繊細なターン&プル

感染根管などでGPを溶解して取る場合は60度ぐらいの大き目のターン&プル

というようにファイル操作って、目的により操作法を変える必要があります!

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根管治療後10年

今日から診療スタートです。

本日は15時まで診療を行っております。

何かありましたらご連絡ください。

 

今回は長期症例を1ケース  

患者さんは当時40代の方

4か月前から痛くなり水やお湯で痛みが出る。

その後、近医で根管治療をしてもらうも痛みが増してくるので、再び根管治療をやり直してもらうも痛みは治まらず。

受診時は咬むと激痛という状態

 

レントゲンを撮ると

2022 EEdental IK (1).jpg

ん~!?過去に2回根管治療した割には、根充剤もなく根管治療をした歯には見えないのですが・・・

遠心のポケットも8mm ただ、動揺はなし

大きなアンレーには咬合調整で穴が開いてしまっています。

  

患者さんには推測にはなるが折れている可能性が強いこと、P-Per(歯内歯周病変)の可能性も僅かにある。

抜歯も1法であることを説明しましたが、患者さんは残せるようであればトライしたいとのことで、根管治療をさせてもらいました。

  

治療1回目、前の治療は冠部歯髄は触ってあったのですが、髄床底まで到達しておらず、

顕微鏡下で怪しい場所を丁寧に削って行くと、3根根管を発見!

またクラックなどは根管壁には見られず。

 

穿通・拡大・洗浄まで行いこの日は終了

 

治療2回目、痛みは無くなったとのこと

根管内が綺麗なのを確認して根管充填+支台築造

2022 EEdental IK (2).jpg 

綺麗に根管治療ができましたが、この後腫れたり、大きく痛んだらその時は抜歯を考えた方がいいと説明

患者さんにはこの状態(土台)でしばらく経過観察をすると説明。

 

根管治療から6か月後に一度遠心のポケットが腫れ、プロービングを行うと排膿あり。

やはり保存は出来なかったか・・・と思いましたが、患者さんは治療後調子がよく

この状態でも噛めているとのことで「今は抜きたくない」と話される。

話し合って経過観察をすることに 

   

治療後1年

2022 EEdental IK (3).jpg

第2小臼歯に大きな虫歯が出来てしまってます。

また根管治療を行った第1大臼歯の骨にもあまり変化なし。。。

 

ただ、患者さんは痛みもないとのことで、使えるのであれば今は抜歯したくない。

 

コアのままだったので、レジンで歯を作ってみました。

2022 EEdental IK (6).jpg

*写真左側の大きな歯

    

その後はレントゲンを撮るだけ

2022 EEdental IK (5).jpg

遠心根根尖に骨が出来てきてくれています。

噛むのも全く支障ないとのこと。

  

 

2022年、他の治療で来院された際に久しぶりにレントゲンを撮らせてもらいました。

2022 EEdental IK (7).jpg

レントゲンの角度が多少違いますが、遠心の方にも骨が出来てきてくれています。

歯根破折に思えるような透過像は無くなっています。

 

術後に腫れた際には残らないように思えた歯でしたが、10年経過しまだまだ使えそうな所見に変わってくれています!(・ω・)ノ

*たぶん歯周病の問題で腫れたのかな!?と推測されます。

  

ホント歯の治療は分からないことだらけです(゜∀゜;)

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女性に多い、下顎第2大臼歯の樋状根

今日から顕微鏡学会ですが、私は今日の診療後歯科医師会の夜間当番なので

東京には行かずWebで拝見させて頂きます。

 

佐藤先生頑張ってください!(^。^)

  

 

今回のケースはかなり難易度の高かったケースでしたが、

結論的にいえば無事治ってくれたケースです。

  

患者さんは40代女性

凄い痛い訳ではないが、前々から時々鈍い痛みがあった。

ここ1~2週は特に痛みを感じる、特に疲れた時などは痛みが出る。

6年前、再根管治療を行っている とのこと

 

レントゲン

2022 EEdental SS (1).jpg

第2大臼歯は前の先生も相当頑張って治療した跡が見られますが、

樋状根の為か、手づかずの神経管がありそうで根尖病変が見られます。

 

根尖病変があるので、たぶん痛みの出ている歯は第2大臼歯と思われます。

 

患者さんは小さな女性の方で、この手づかずの神経管に道具が入るか!?が心配ではありました。

過去に2回根管治療していますが、探しきれないということはたぶん見つけにくい場所に隠れていると推測できます。 

 

治療1回目

人工物を除去して、隠れていた神経管を1本探し出し穿通・拡大・洗浄

これで綺麗に処理出来ただろうと、レントゲンでの術中チェック

2022 EEdental SS (2).jpg

術前時に手づかずと判断していた部分は触れていません。

つまり今回探し治療した場所とは違う場所にもう1根あったようです。 

 

顕微鏡でも入り口が隠れていると見つけれないこともあります。

 

治療2回目

CTでだいたいの当たりをつけ、その部分を徹底的に攻めると

入り口部分が石灰化をして隠れていましたが、無事入り口発見!

ただ、なかなか穿通出来ない・・・

 

30分近くかけ探し出した神経管に#06穿通(0.06mmの金属ヤスリ)

そこからはフォーマット通り、#06を少し出しレシプロでガイドを広げ

(このケース一度#06抜くと元に戻せない気がしたので2分近くレシプロでガイドを太くしました)

 

開口量の少ない(口が開かない)患者さんでしたが、時に患者さんに時に大きく開いてもらいNi-Ti(プロテーパーゴールド)で拡大

  

この拡大もコツがあるのですが、

なんで日本ではもっとプロテーパーゴールドのSXが評価されないのか不思議

個人的にはこのファイルが無くなると作業効率が格段に下がると言っていいぐらい優秀なファイルだと思うのですが・・・

 

  

隠れた根管を拡大し、洗浄を行い根管充填+支台築造(土台)

2022 EEdental SS (3).jpg 

歯根の前側に2本線が増えているのが分かりますかね!?

歯の外に押し出されたガッタパーチャーは除去出来ませんでした。   

   

 

1年予後で来院して頂くと、左下は全く痛まないとのこと

2022 EEdental SS (4).jpg

綺麗に骨が出来てくれています。

 

結果論的にいえば、未処理の根管が細菌感染して根尖病変ができていたと思われます。

つまり、ここを綺麗に処理できなければ抜歯になってしまった可能性があります。

 

レシプロの使い方とプロテーパーの「SX」があったからこそ治療できた1ケースでした。

根管治療は使いやすい、攻めやすい道具に出会えることも技術を上げる1つになりますヽ(・ε・ )

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治療の難しい根管治療(パフォレーションリペア、ヘミセクション)

患者さんは50代女性 隣町の歯科医院からの紹介

  

歯が痛く痛み止めがかかせないとのこと

 

レントゲンを撮ると

2022 EEdental NaM (1).jpg

第2小臼歯:歯が揺れており咬合性外傷に思える歯髄死(ネクローシスパルプ)

第1大臼歯:近心、遠心に根尖病変 また近心根は破折を疑わせる所見あり

  

紹介状には、上からレジンコアを外そうと思ったがレジンでびっちり埋めてあり

パフォレーションの恐れがあった為、治療の途中で専門医で治療した方がいいと判断していますとのこと

 

 

患者さんには根尖病変も大きく、所見的にだいぶ難しい治療になりそうであること

やることは最大限やってみるが、抜歯の可能性もありと説明

 

治療を開始

顕微鏡下で慎重にレジンコアを除去して行くと・・・

大きなパフォレーション×2 と近心根にうっすら破折線

 

前の先生も頑張って根管口を見つける為に起こしてしまったことだとは思いますが、

裸眼で髄床底削るのは非常にリスキー! 

 

とりあえず、パフォレーション部分をMTAを使用してリペア

2022 EEdental NaM (2).jpg

第一小臼歯は1回法で根管充填まで行い、咬合性外傷によると思われる動揺を取る為に

咬合面を大きく落とす(噛み合わせの負担を軽減させると揺れが収まることがある)

 

遠心根は2根であったが、1つの根は全く手づかずであり、根尖病変はその根が原因だと思われる。

   

1か月後に来院してもらうと腫れてきており、だんだん痛みもまた出てきたとのこと。

診断を行うと、第1大臼歯の近心根の破折による腫れと推測でき、

患者さんにヘミセクションを行い手前の歯とブリッジにすることを提案

 

そこからしばらく残す為の洗浄を2回行ったのですが、

腫れは引いてこないので、 

提案から2か月後に「ヘミセクション(分割抜歯)」

2022 EEdental NaM (3).jpg

傾斜歯なので慎重に分割

年に4~5本分割抜歯していますが、やはり分割は顕微鏡があった方が切断面を綺麗に切れます。

*極論を言えば歯科治療は全てにおいて顕微鏡下での治療を勧めます(笑)

 

分割後に仮歯のブリッジを入れて経過観察を行うことに、

半年後には第2小臼歯の揺れもほぼ無くなりました。

 

その後患者さんから矯正をするとのことでした。

 

 

矯正中でしたが、レントゲン検診にきてもらい

2022 EEdental NaM (4).jpg

理想的に骨が回復してくれています。

  

この状態であれば、矯正後にかかりつけの先生にブリッジを入れても問題無さそうです!

  

0.5本は歯を抜かせてもらいましたが、最悪2本抜くことは避けることができました(・ω・;)ゞ  

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根管治療が終わらない原因不明の痛み

患者さんは20代女性

根管治療をスタートして週に1回治療をつづけ早4か月

先生に「痛みの原因が分からない」と言われ不安になり歯内療法専門医の歯科医院へ

  

レントゲンを撮ると

2022 EEdental SiA (1).jpg 

治療中の第1大臼歯には根尖病変は見られませんが、

その隣の第2大臼歯には根尖病変+上顎洞内に入るGP、近心パフォレーションの疑いがみられます。 

  

患者さんには①治療途中の第1大臼歯の根管治療を行い

痛みが引かない場合は根尖病変のある②第2大臼歯の方を治療する必要があると説明

ただ、過去の治療で残っている歯質がないので、根尖病変を治すために第2大臼歯は抜歯も考える必要がある。

  

患者さんには経験上、痛みが長期化したケースは治療してもすぐに痛みは消えないことを説明

また半年やっても症状に変化がない場合は非原性歯痛を疑い、ペインクリニックなどで投薬治療になると説明

 

この日は診断だけ行い初診は終了

 

  

2週間後「凄く痛い」と連絡があり、抗生剤の投与

  

痛みがある程度引いたあとに1回目の第1大臼歯の根管治療スタート

手づかずのMB2はあるものの根管内はさほど汚れている感じはない

MB2を処理して徹底的に根管洗浄を行いキリのいい所まで治療を行う。

  

1回目の治療から2週間後

また大きな痛みが出てきたが一番奥の第2大臼歯が痛い感じとのこと

また抗生剤を3日飲んでもらう。

 

そこから更に2週間後

痛みは治療前と変わらない。半日ぐらい痛みが出る時もある。

口腔内を触らせてもらうと第1大臼歯を触ると痛い

  

確かに前の治療していた先生が言われた「痛みの原因が分からない」も納得できる。。。

 

ただ経験上、第2大臼歯の方が怪しい・・・

次の展開として、ここを治療をして痛みの改善があるかを見た方が良さそう

  

患者さんに了解を得て第2大臼歯の根管治療 

過去に2回根管治療をしており、かなり歯質がない歯ですが、とりあえず残す方向で治療を行うと

案の定、パフォレーション。。。

 

歯頚部だったので、レジンでパフォレーションリペア

口蓋根は太く削られており、ガッタパーチャーは上顎洞に入り込んでいましたが除去出来ず。

 

とりあえず根管内を綺麗にして仮蓋

 

先日他の患者さんに驚かれましたが、

歯科治療の見えない所は手の感覚のみで治療しているので隣の歯を削ったり、歯に穴を開けたりは残念ながら避けれません。

患者さん的に言えば、歯科医師はよく見えているものだと思われていますが、

正直前歯でも歯の裏側はミラーを使い手の感覚を頼っての治療が多いです。

奥歯などは多くの場合で盲目的に手の感覚で治療を行っているのが通常治療です。 

 

ですからYouTubeの顕微鏡下での治療というのは、スーパーセントのイレギュラーなものだと思ってください。

 

で、話を戻して

  

スタートから2か月後の治療4回目 インタビュー+洗浄

痛みは変わらずあるが3種類に分かれる

1、激痛が1カ月で3回ぐらい 数分続く感じ

2、じんじんする痛みが夕方から寝るまで毎日ある

3、冷たいもの温かいもの、甘いものが凍みる

日中はあまり気にならなくなってきた。

それより手前の第2小臼歯が気になる感じ

処方された痛み止め10回分は全て飲んだ 

 

とりあえず洗浄を行いましたが、根管内は綺麗な状態で膿などは見られません。 

レントゲン

2022 EEdental SiA (2).jpg 

第2小臼歯の銀の下には小さな虫歯はありそうですが、これが痛みの原因になるとは考えにくいので今は触らない方がいいと説明。

*複数本触ると更に診断が厄介になるので 

  

 

ここからは根管内を特に削る必要はないので、

1カ月おきに来院してもらい症状に変化があったかインタビュー

2カ月おきに根管内洗浄(15分)

の繰り返しを行います。

 

  

更に1か月後の治療から3か月後 インタビューのみ

1週間に1~2回痛い 痛みは1時間ぐらい続く

今回は痛み止めを1回も飲んでいない。

⇒ 患者さんには、痛かったら我慢せずに痛み止めを飲むように指導(痛みのない時間を作るように)

  

更に1か月後の治療から4か月後 インタビュー+洗浄

痛みが再び出てきた時があり、ロキソニンもあまり効かない

歩くと歯に響く 

ただ、痛みの頻度は減ってきている初診時の痛みを「10」とすると今は「5」ぐらい

レントゲン

2022 EEdental SiA (3).jpg

悪くなっているようなレントゲン所見はなし!

ラバーダムをして洗浄を行うも根管内からは膿のよう所見一切なし。 

  

更に1か月後治療から5か月後 インタビューのみ

痛みはだいぶ減ってきた。

寝るときに少し気になる程度 

  

症状もだいぶ減ってきたことより、

次回第2大臼歯の根管充填+支台築造(土台)を行うことにしました。

  

治療開始から6か月 第2大臼歯の根管充填

治療中によく見るとMB根に小さなストリップパフォレーションがあり、MTAにて根管充填

 

更に1か月後 治療開始から7カ月 第1大臼歯の根管充填

来院2日前に噛みしめをしてしまい、一時的に痛みが出たとのこと

2022 EEdental SiA (4).jpg

 

根管充填を行うと一時的に痛みがぶり返す可能性もあるが、その場合は

待てば収まることが殆どだから痛み止めを飲んで散らすように説明

 

ここからもう少し痛みが 引いたら仮歯を入れ咬めるようにする予定を立てました。

  

  

根管充填から3か月後のレントゲン検診

2022 EEdental SiA (6).jpg

第2大臼歯:痛みはない

第1大臼歯:押して痛い時がある、痛みもたまに出る感じ

特に悪くなっている症状、所見がないことでこの日仮歯を2本の歯にセット 

 

根管充填から6か月後

痛みはだいぶ引いて来た、腫れもない

仮歯で食事も取れており、問題無さそうなのでかかりつけで補綴してもらうことに

  

 

根管治療後1年

2022 EEdental SiA (5).jpg 

第2大臼歯の根尖病変は綺麗に治ってきて上顎洞底線がはっきり確認できます。

症状は時々痛い日もあるが、その日は痛み止めで散らしている

1カ月間なにも痛みもない月もあり、痛みの頻度はだいぶ減ってきている。

 

とのことで、このまま様子を見て行けば症状はもっと減るような気がするので更に待つことにしました。 

 

今回の場合は患者さん自ら歯科医院を探し受診をされました。 

前に治療をしていた先生は保険の先生でしたが、やはり難しい場合というのは個人でかかえるのではなく、早目に大学病院や専門医の歯科医院へ紹介してあげた方がいいような気がします。

我々歯科医師の仕事はまず第一に「患者さんの痛みを取る」ですから、自分の技量で症状を改善できるか!?

 

根管治療は痛みというトラブルを抱えやすい治療の代表格です。

特にこのようなトラブルは女性の上顎に多く見られます。

痛みが長期化すると、痛みが引くのにも時間がかかりますので痛い中根管治療を続けている患者さんはある程度の所で一度専門医に相談するもの考えられた方がいいでしょうね! 

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