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歯内療法日記: 2021年2月アーカイブ

治る歯・治らない歯

患者さんは40代女性

右下の歯茎から膿が出るとのこと

 

レントゲン

2021 EEdental SM (1).jpg

第1大臼歯の近心・遠心根に病変

第2大臼歯にいかなり大きな病変(CBCTでは下歯槽管に接するぐらいの病変の大きさ)

 

両歯とも病変のあった期間が長かった為か根尖に歯根吸収が見られます。

    

また、過去に2回根管治療をされているようで、今回が最後の根管治療になりそう。

*1本の歯で根管治療はできる回数があり、おおよそ3回で打ち止め⇒抜歯になることが多いです。

  

 

両歯とも治療を行いたいと最初に言ってもらえたことで、

2021 EEdental SM (4).jpg

必要最低限の3回の来院での根管治療を行いました。

治療期間1カ月

*副数本ある場合なるべく少ない回数で行います。

  

 

 

実は、このケースは2017年に治療させてもらったケースで、その予後を

  

 

2本とも同じ熱量で治療させてもらい経過をみていますが、

 

3年後のレントゲン

2021 EEdental SM (3).jpg

*クラウンの多少の段差は保険治療なので仕方がないと割り切っています。

  

神経管も複雑でかなり大きな病変のあった第2大臼歯は治ってきてくれています。

*根尖までの穿通(到達)がなかったのに綺麗に病変は治ってくれています。

  

一方手前の第1大臼歯

病変は少し小さくなったかな!?程度で3年経過してもまだ病変(骨欠損)が見られます。

  

が、腫れも痛みもなく快適に過ごせているということで、患者さんと話し合って

外科的歯内療法は再び症状が出てしまった時に行いましょうということになりました。

 

 

個人的な意見ですが、

病変の大きさと場所も気にしますが、病変内の歯根の吸収所見の有無も同じように気にします。

根の先が元の綺麗な形状でない歯は予後が悪いように感じる時があります (- ω -;)ゞ

 

難しいです、根管治療・・・

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抜歯宣告された歯の根管治療

患者さんは30代女性

ずっと続く違和感があり、歯茎から膿が出てくる為、近くの歯科医院に行くと

「抜歯した方がいい」といわれ、何とか残せないものかとEEデンタルへ

 

レントゲンを撮らせてもらうと

2021 EEdental SU (1).jpg 

根管治療を過去にしたような跡は見られるのですが、かなり中途半端なフィニッシュのようで・・・

根の先に大きめの病変初見+根分岐部の骨も無くなっている様子。

 

確かにこの歯の保存は難しそうなので、「抜歯」というのも1つの選択肢には入ってくると思います。

 

 

患者さんは歯の保存を希望されたので、根管治療で歯の保存を試みました。

治療1回目

過去の治療で神経管はかなり太く削られており、根管内が空洞であった為か根管内はかなり汚れていた。 

 

治療2回目

歯茎からの膿もとまり、腫れや痛みも無くなった為根管充填

*根の先も太く削られておりMTAにて根管充填

2021 EEdental SU (2).jpg

レントゲンでは近心オーバー根管充填、遠心根微妙にショート根管充填

*意図的に行った訳ではありません・・・

  

 

レントゲン検診

2021 EEdental SU (3).jpg

5か月経過ですが、綺麗に骨が出来てきてくれています。

懸念していた根分岐部の骨も綺麗に出来てくれています。

   

この所見であれば歯を抜かずにすみそうです( ・ω・)ノ

 

抜歯宣告された歯、個人的には折れていたら抜いたほうがいいと話しますが、

根管治療由来での抜歯宣告であれば、抜く前に歯内療法専門医に一度相談されるのも1つですよ。

 

 

先日もインプラント押しの歯科医院に受診したら2本抜歯と言われ心配でEEデンタルへ

見せてもらうと、

「痛み、腫れもなく咬めているこの歯抜いちゃうの!?」

 「以前の治療の質はあまり良いとは言えませんが、膿んでもいないし使えているのなら使えるまでこのまま使ってみては!?」

という患者さんがおられました。

  

抜歯基準という画一的なものは存在せず、その歯科医師の技術と経験則で判定が下されます。

丁寧な治療を行うことで残せる歯も存在するということは知っておかれた方がいいと思います。  

 

*難しい所ですが、保険治療の歯の保存の評価が低すぎて労力に見合った診療報酬でない為

そこまで保険治療では手をかけれない現状は確かにあります。

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小学生で歯の神経を取った歯

1年前に書いたブログの予後

膿の出る前歯の根管治療 - EE DENTAL_Blog

 

20代の男性患者さん

2021eedentalW (1).jpg

隣町の先生からの紹介でした。

根管治療の難易度判定ができる先生は素晴らしいと思いますね。

自分で対応できる歯なのかまず診断 - EE DENTAL_Blog

  

 

術前のレントゲン

2021eedentalW (2).jpg

非常に根管・根尖が太く、難易度が高いと思える歯

 

1回法にて治療

2021eedentalW (3).jpg

MTAで根管充填

   

 

1年後のレントゲン写真

2021eedentalW (4).jpg

綺麗に治ってきており、腫れや痛みなども無いそう!

 

現在の歯ぐきの状態

2021eedentalW (5).jpg

膿の所見もなく、かかりつけの先生に綺麗に歯を入れてもらえたようです。

  

めでたし、めでたし!(・ω・)b

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その治療って必要!? 特に根管治療

患者さんは60代男性 

 

初診は2009年に口腔外科で歯根端切除術を行ったが上手く行かず、

膿が止まらないとのことでEEデンタルで外科的歯内療法(再外科)を行いました。

  

2021 EEdental UT (1).jpg

5年予後でも経過はよくしっかり骨も出来てくれていました。

  

 

いました。。。!?

 

 

2019年 電話があり痛みが取れないので見てほしいとのこと

2021 EEdental UT (2).jpg

話を聞くと 

根管治療を行ったら痛みが取れずオープンにしたままとのこと・・・

  

なぜ問題ない外科までした歯の根管治療をする!?

 

 

一般的に言うと被せをやり替える歯で神経の治療がしてあると

問題ない歯でも根管治療からやり直しましょうという先生は一定数はいます。

 

理由は被せ物を入れた後に問題が起こると、被せを入れた歯科医師に責任がくるので

その歯の治療を着手するなら全部自分で治療を行いたい。

というところでしょうか。

 

   

ただ、私はこの考え方は反対!

 

根管治療はできる回数が決まっており、問題ない根管は触らない方がいいと考えます。

 

2019 EEdental(4).jpg

外壁(クラウン)を綺麗にしたければ外壁だけリフォームした方がいいと私は思います。

外壁工事の為に、基礎からリビルドするのは・・・

歯の寿命を無駄に縮めているようにも思えます。

  

また根管治療は歯科治療の中でも予知性が低く、今回の歯も手をつけたはいいものの

今の先生はお手上げで、何もできない為「バイ菌さんいらっしゃい!」のオープン状態(仮詰めなし)

   

またこの歯フェルールも全くなく、長期間根管治療を行っているので歯肉が歯を隠すような状況。。。

  

   

患者さんには相当条件の悪い歯であることを説明し

何とか残したいとのことで、1回法で根管治療を行うと話

2021 EEdental UT (3).jpg

MTA根管充填+ファイバーコア+仮歯

    

  

治療後定期検診に来られなく、経過が分かりませんでしたが、

  

   

 

今月になり

他の歯が痛いとのことで来院があったので、ついでにレントゲンを撮らせてもらうと

2021 EEdental UT (4).jpg

問題なく経過しており、治ってきてくれています。

 

歯の治療、本当にその歯の治療必要!?と思えることもあります。

保険治療費が安いが故に過剰診療に繋がっている面も確かにあるかと思います。

 

歯を残したければ、同じ歯は何度も触っちゃダメですよ。

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神経の治療をした歯が痛い 感染根管治療

患者さんは、40代男性

右上の歯が1週間前から違和感が出てきて

その後ものを咬むと痛い、昨日からは食べた後に2時間ぐらい痛みが続く

  

レントゲンを撮ると、

2021 EEdental TJ (1).jpg

病変の他に、クラウンの隙間(不適)+セメントの残渣・・・

 

個人的にはですが、

根管治療の長期予後は、根管治療後の土台と被せ物の質だと思っていますので

なるべく隙間が少ない修復物の方がいいと考えています。

 

新築の家でも雨漏りが凄い家であれば長く住めないのと同じです。

 

治療を行うと、MB2が手づかずでした。

2021 EEdental TJ (3).jpg 

根管治療後半年仮歯で生活してもらい、痛みや腫れが出ないのを確認して

2021 EEdental TJ (4).jpg

 

 

ようやく今月クラウンまで終了!

2021 EEdental TJ (2).jpg

根尖病変も治癒傾向があり、クラウンも段差なく入れることが出来ました!

歯の保存ってすごく手間がかかります。

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8年経過後の根尖病変の骨の治り

患者さんは70代女性

 

2012年に来院され全顎治療をさせていただいた歯の1本

 

問題の歯は一番奥歯 症状は何もないが根尖病変が見られます。

2020 EEdental TA (1).jpg

 

根管治療させてもらったのが2013年

2020 EEdental TA (2).jpg

 

そこから1年後

2020 EEdental TA (3).jpg

少し影は小さくなっていますが、治癒とは判断しにくい状態・・・

 

患者さんにもう少し様子をみさせてもらい

 

根管充填から2年半

2020 EEdental TA (4).jpg

治っているとは言いにくい所見

   

ただ、無症状で仮歯で何でも咬めるとのこと

患者さんがご高齢ということもあり、経過観察していき症状が出たら意図的再植術を行うと説明し

硬質レジン冠をSet

 

 

更にレントゲンを撮ると

2020 EEdental TA (5).jpg

骨が出来てきているようにも見えますが・・・

 

  

先日来院されたのでレントゲンを撮らせてもらうと!

2020 EEdental TA (6).jpg

これは治癒でいいよね!?という所見に変わっているように見えます。

 

 

根尖病変の治癒は歯にもより速い・遅いありますが

傾向としてやはり若い患者さんの方が治る場合骨の治りはいいですね! 

 

13歳

中心結節が折れたことによる歯髄壊死(歯髄感染) - EE DENTAL_Blog

17歳 

若いと治るのも早いね! - EE DENTAL_Blog

 

基本1本の根管治療でここまでレントゲンを撮ることはありませんが、

全顎治療をさせて頂き、定期的に来院して頂ける患者さんだったの経過を追わせてもらいましたが、

こういうこともあるんだな!と知ることのできた1ケースとなりました。

  

根管治療、奥が深い。。。(ーω ー ;)ゞポリポリ

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