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その治療って必要!? 特に根管治療
- 2021年2月13日 09:05
- 歯内療法日記
患者さんは60代男性
初診は2009年に口腔外科で歯根端切除術を行ったが上手く行かず、
膿が止まらないとのことでEEデンタルで外科的歯内療法(再外科)を行いました。
5年予後でも経過はよくしっかり骨も出来てくれていました。
いました。。。!?
2019年 電話があり痛みが取れないので見てほしいとのこと
話を聞くと
根管治療を行ったら痛みが取れずオープンにしたままとのこと・・・
なぜ問題ない外科までした歯の根管治療をする!?
一般的に言うと被せをやり替える歯で神経の治療がしてあると
問題ない歯でも根管治療からやり直しましょうという先生は一定数はいます。
理由は被せ物を入れた後に問題が起こると、被せを入れた歯科医師に責任がくるので
その歯の治療を着手するなら全部自分で治療を行いたい。
というところでしょうか。
ただ、私はこの考え方は反対!
根管治療はできる回数が決まっており、問題ない根管は触らない方がいいと考えます。
外壁(クラウン)を綺麗にしたければ外壁だけリフォームした方がいいと私は思います。
外壁工事の為に、基礎からリビルドするのは・・・
歯の寿命を無駄に縮めているようにも思えます。
また根管治療は歯科治療の中でも予知性が低く、今回の歯も手をつけたはいいものの
今の先生はお手上げで、何もできない為「バイ菌さんいらっしゃい!」のオープン状態(仮詰めなし)
またこの歯フェルールも全くなく、長期間根管治療を行っているので歯肉が歯を隠すような状況。。。
患者さんには相当条件の悪い歯であることを説明し
何とか残したいとのことで、1回法で根管治療を行うと話
MTA根管充填+ファイバーコア+仮歯
治療後定期検診に来られなく、経過が分かりませんでしたが、
今月になり
他の歯が痛いとのことで来院があったので、ついでにレントゲンを撮らせてもらうと
問題なく経過しており、治ってきてくれています。
歯の治療、本当にその歯の治療必要!?と思えることもあります。
保険治療費が安いが故に過剰診療に繋がっている面も確かにあるかと思います。
歯を残したければ、同じ歯は何度も触っちゃダメですよ。
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