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下の奥歯全部痛い・・・(どの歯も痛く感じる)
- 2023年8月 1日 09:06
- 歯内療法日記
患者さんは40代女性
以前、前歯の治療をさせてもらった患者さん
前々から右下は根尖病変があった部位なのですが、
患者さんから治療の希望が無かった為何もしていませんでした。
1年して電話があり、「右下が痛くて近医でクラウンと土台だけ外してもらったが、そのまま根管治療をしてくれるか!?」
と連絡がありました。
来院して頂き、レントゲンをみると
以前病変を指摘していた、右下の第1大臼歯が痛かったがクラウンを外したら反対の左下のブリッジも痛みが出てきた。
右下の他の歯も痛みを感じ始めどこが痛いか分からないという状態。
とりあえず、治療中の右下6を引き継ぎ治療スタート
治療2回目右下6の歯の痛みは治まったが、
反対側の左下のブリッジの歯にも大きな痛みが出てきた。 ←過去治療した先生が痛いまま治療の限界だからと言われブリッジを入れてしまった。
前々から右下4も痛い ←ここも以前から痛かったのだが、先生は痛みが残った状態ながら本歯を入れてしまった。
患者さんは痛みから「もう痛んでいる歯は抜いてしまいたい」
痛みが続くとこうなる気持ちも分からなくはないですが、後で後悔するのでまずはしっかり治療した方がいい。
また、痛みの断定が難しくなるので同時に根管治療はしない方がいいと説明し、1か所ずつ治療を行っていきました。
この辺りから「非原性歯痛」の説明も行い、根管治療で痛みが治まらなければペインに行ってもらうと説明。
下顎の痛い歯の全て根管治療を行い、多少の痛みが出たり引いたりの繰り返し
*大きな痛みと腫れが出ない限り様子をみてと説明
7ヵ月経過したレントゲン予後
患者さんは左右とも痛みは全くなく、普通に食べれるとのことで仮歯を本歯に変えていきたいということ
その際、悪い歯も同時に治して欲しいとのこと
まず言ったのが、
きちんとやるなら奥歯のクラウン(銀歯)もやり替えた方がいいよ。
左下7の近心(黄色線)は左下6の敷地内に入ってきているし、遠心(ピンクの線)はマージンも合っておらずレスカントゥア (ボリュームがない)
3本の仮歯だけ本歯に入れ替えは出来ないことはないが、物は詰まりやすし段差を毎回磨くのは至難の業だから、そのうちまた虫歯になる可能性:大
と説明
歯の治療は、1本の歯の痛みを取るのも難しいですし、歯を元の形に戻すのも難しいんです。。。(>。<)
個人的に思うのは、痛みがある中クラウンを入れてもまた外さないといけないので全然に2度手間です。
治療している先生が痛みが引かず「治療の限界」という言葉が出れば、その先生では治せないので速やかに根の治療の得意な先生の歯科医院に転院した方がいいと思います。
今の日本の医療は出来ない分野を他の先生にお願いするなどの選択肢を持っていない先生が多いので、結局痛みを取ることが出来ない先生に付き合っていればどんどん歯は無くなってしまいます。
私の肌感覚ですが、医原性の問題で痛みが出る場合は多いです。
先に書いたように歯科治療は、ホント難しいのでなるべくなら1回できちんと治療をした方がいいですよ!
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