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マニアックレジンの最近のブログ記事

治療出来ないと言われた歯

患者さんは20代男性

歯科医院に行ったら「歯の色が変わっており虫歯かもしれない、ただウチでは治療できない」と言われた。

とのこと

現在、症状などは一切ない。 

 

レントゲン

2025 EEdental SUS (1).jpg

レジン充填がしてありますが、その下にかなり大きな虫歯がありそうです。

 

一般的に言えば神経治療になりそうな歯ですが、痛みなど症状は一切ないとのころから覆髄+レジン充填をすることに

ただし、術後痛みが出るようなら後で神経治療の必要があると説明

 

治療時間:1時間15分

2025 EEdental SUS (2).jpg 

かなり大きな虫歯がありましたが、この歯にはレジンの下にサホライドも塗ってあり、

前の先生はわざと虫歯を残す「シールドレストレーション」をしたかもしれませんが・・・

 

たまにあるのですが、大人の歯にサホライド塗る!?と毎回思います。 

サホライドは銀イオンの力で虫歯の進行抑制をする材料なのですが、デメリットとして歯の色が黒く変色します。

これは1歳、2歳の歯科治療がまだできないような子供に使う材料で、個人的には大人の歯にこの薬品を塗るなら患者さんの了解を得てから行うべきだと思います。

審美的に汚く見えるし、次の歯科医師もまさかサホライドの影響で黒変しているとは思いもよりませんからね。

 

オペークという下地を隠すレジンを使用し

2025 EEdental SUS (3).jpg

う蝕検知液を使い虫歯は全て除去しましたが、サホライドによる黒変部を全て削って取ると300%神経は出てしまうので、下の黒変した部分をレジンで何とかごまかしました。

これだったら次に見た歯科医師も「あれ!?おかしい」とは思わないでしょう。

*すみません、充填した部分に気泡があり見えにくいですね。 

 

歯科治療は前の治療の修正も即座に行う必要があり、ホント1本1本がライブです(^。^;)

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神経保存活用術

今の親御さんの虫歯に対する意識は、ふた昔前に比べるとかなり高く

虫歯なし=当たり前

複数本虫歯=ネグレクト

とも捉えられます。

また虫歯1本作ると非常に落ち込むお母さんもいます。

 

ただ、安心してください。

歯科医師でも子供に虫歯を作ってしまいます(笑)

しかも複数本。。。

  

4年前の術前

2025 EEdental INS (1).jpg

同級生の小児歯科でレントゲンを撮った際に「虫歯あるよ」と指摘を受ける。。。

 

個人的には虫歯を見つけるのは結構得意なんですが、

この虫歯、歯と歯の間の歯茎のきわから虫歯が出来ており完全にステルス虫歯

やはりレントゲンを撮らないと虫歯は分からないなと再認識

  

同級生には、これは井野先生が治療した方がいいと言われ、 

メチャクチャ久しぶりに乳歯の虫歯治療をすることにしました。

レントゲンからでも神経付近まで進行しており、「神経を出さないように慎重にやらないとな」思ってスタートすると

ものの1分で露髄(神経が出る)

「あ~、覆髄(神経保護)するか・・・」

セラカルという材料で神経保護を行った後レジン充填

  

そこから半年して、神経死んでいないかチェックのレントゲンを撮ると

2025 EEdental INS (2).jpg

今度は奥から2本目のDにC2・・・

ここでチョコレート禁止令&おやつの回数の制限を発令

 

前回露髄させてしまったので、今度はエキスカを使いシールドレストレーションで神経保護を行うことに

*シールドレストレーション:虫歯を残したまま詰め物をして虫歯の進行を止める方法

シールドレストレーション 

2025 EEdental INS (3).jpg

虫歯を残したままレジン充填

6歳でしたが、30分頑張ってくれて麻酔から切削、レジン充填まで動かず全て顕微鏡下で治療できました。 

  

 

最近になり、咬むと何か痛い時があるとのことで久しぶりにレントゲンを撮り

神経死んでいないかチェック

2025 EEdental INS (4).jpg

数日パンなどを咬むと痛かったそうで、レントゲンを撮った日には痛みはない。

どうやら歯の交換期で歯根吸収が起こり症状が出ているようで特に治療は必要無さそうです。

このまま無事に永久歯に移行してくれればと願っております。 

  

すみません、私は小児やっていませんのでこのブログ見て問い合わせされても治療は行えません。

小学校の高学年ぐらいになると治療出来る子は多くなります。

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古くなってきた修復物

治した人工物は必ず寿命があります。

たまに「何年ぐらいですか!?」など聞かれますが、

私の考えは「一生持つことはないですが、問題が出るまで使ってください」です。

 

同じ材料を用いても、患者さんの咬む力だったり、扱い方・メンテナンスの仕方、後口の中の質にもより劣化は様々です。

  

先日来院して頂いた患者さん

2013年にメタルアンレーをレジン充填にて修復しました。

2025 EEdental TAK (1).jpg

当時のことをよく覚えており、名古屋での会合前に急いで治療し、時間は1時間45分ぐらいかかりました。 (今ならもうちょっと早く詰めれると思います)

 

現在の口の中

2025 EEdental TAK (2).jpg 

レジンのマージン部に着色が目立つようになってきましたが、機能的には全く問題ありません。 

また第2大臼歯と同じような咬耗も見られ、きちんと機能してくれています。

 

個人的にはこの状態であれば何も触りません、もし大きくかけたなどの問題が出た際に何か治療を考えます。  

 

たまに患者さんで先生に「古いからやり替えを勧められた」などたまに聞きますが、大きな問題さえなければそのままにしておくのも1法ではあります。

積極的な治療はむしろ歯の寿命を短くすることの方が多いですからね(¬з¬)σ

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神経を取った歯のレジンアンレー(11年予後)

11年前に治療させて頂いた患者さんが来院されたので見させてもらいました。

 

2013年

2025 EEdental KAT (1).jpg

奥から2本目の歯に痛みがでてしまい、神経を取る治療を行い

この当時私のレジン熱が高かった為かレジン充填をおこないました(笑) 

2025 EEdental KAT (2).jpg

第2大臼歯もレジンアンレーを行いました。

 

2025年 右上7が咬むと違和感があるとのことで見させてもらうと

2025 EEdental KAT (5).jpg

レントゲン 

2025 EEdental KAT (3).jpg

 特に根尖病変もないですし、電気歯髄診断でも問題無かったのですが、

咬み合わせのチェックを行うと、咬合紙の当りが強かった為

たぶん咬合性外傷だろうなと推測し、咬み合わせの調整だけ行わさせて頂きました。

 

術後11年経過していますが、レジンも問題無さそうです。

個人的な経験則ですが、直接法で詰めるレジンって結構強いんですよね。

レジンアンレーが詰めれなかった時代、間接法でハイブリットアンレーを作っていましたが、

間接法のアンレーはよく割れるしレジンの擦れが激しい!

  

正直、11年前の治療を見ると攻めた治療していたなと思います(笑) 

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レジンの難易度を上げるアンレー&スライスカット

最近のブログ、根管治療ばかり書いていますが、一応レジンも毎日やっています。

マニアックレジンアーカイブ - EE DENTAL_Blog

1月は1回も書いていなかったです。

 

今回のケース、

患者さんは30代女性 銀歯の歯に虫歯があると歯科医院で言われた。

現在症状などはない。

 

レントゲン

2025 EEdental KON (0).jpg

 

最初の予定では

左上6 金属部分(人工物)&虫歯が大きいので ⇒ 神経をの残したままセラミッククラウン

左上7 レジン治療

と治療計画 

 

メタルを外した所

2025 EEdental KON (1).jpg

過去虫歯も無かったのに、左上6遠心面、左上7近心面にスライスカットが入っていました。

スライスカットが入っていると、レジンで詰めた場合かけやすく問題が起こりやすいです。

前の先生は何の為に虫歯のない隣接面を削ったのか・・・!?

 

ただ、今回のケース残ったエナメル質を残した方がいいなと判断し、仮歯まで準備しましたが患者さんに

「レジンで詰めれそうなので、レジンでいいですか!? 沢山削るクラウンは将来にしましょう!」と説明

患者さんにOKをもらい

2025 EEdental KON (2).jpg 

レジン充填 

*アンレーは結構時間かかるので1本ずつ詰めます。  

2025 EEdental KON (4).jpg

治療時間2時間

 

個人的には、削った象牙質はなるべくその日のうちに封鎖した方が痛みなどが出にくいですし、

セラミックインレーなどに比べると圧倒的に削る量も抑えられるし、術後の不快感も出にくいです。

ただ、デメリットとしては非常に歯科医師の手間と時間がかかり歯科医師の技術力がものをいう治療です。

ですので、患者さんの多い歯科医院では歯科医師の拘束時間が長くなり不向きな方法となります。

 

良い治療だと思うんですけど、保険適応されており治療単価が安すぎるため利益率の高いセラミックインレーを勧めることが日本では多いと思います。

*歯を沢山削れば治療単価が上がるという不思議な国日本 技術で小さく処理する方が価値ある治療だとと思うのですが。。。

  

  

今回は一応毎日レジンもやっていますよという報告でした(・∀・;)

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大きくかけた歯の治療

患者さんは40代女性 患歯は、

2011年の13年前に歯ぎしりで歯が半分以上大きくかけてしまい、私がレジン治療した歯でした。

その後、詰めたレジンは問題なかったのですが、また自分の歯が小さくかけ2019年(5年前)に再びレジンで補修した右下5 

今年の10月に詰めたレジンが全て外れたと電話がありました。

 

診せてもらうと、

口腔内写真

2024 EEdental TTI (2).jpg

過去に2回詰めたレジンが全て外れてしまっています。

歯の無い部分を全てカバーしたレジンアンレーでした。

2024 EEdental TTI (1).jpg

 

一般的に治すならセラミッククラウンだと思います。

が、

患者さんにはクラウンにしますか!?と説明したのですが、

いざ顕微鏡で歯をよく観察するとレジンで詰める難易度はそれほど高くない。

(と言っても一般的にはレジンで詰めるには激難です)

  

患者さんは「治療は先生に全て任せます」と言ってくれているので、

今回もう一度レジンで詰めてみて、すぐに外れたらセラミッククラウンにすると説明

 

患者さんにOKをもらい

1時間後

2024 EEdental TTI (4)a.jpg

上1/3が自分の歯

下2/3がレジン

症状もなく神経は生きていると判断できたので歯髄保存を行いました。 

*神経取るのは後でも出来ますからね。

 

患者さんの方から先生に任せると言ってもらえると、自分の歯のようにまず必要性最小限の治療から始まます。

大きく削るより残っている歯の同じ状態を維持させる。

自分の歯ならまずこれを優先させます。

歯科医院毎に同じ歯を診ても方針が分かれますが、厳密に言えば同じ歯科医院でも患者さん毎に治療法や材料は変わります。

2024 EEdental TTI (3).jpg 

今回の歯、5~8年ぐらいレジンで行けないかな!?と思っています(・∀・)ノ

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1年に1回の歯科医院への受診

EEデンタル、歯周病の治療などは一切しておらずメンテや管理などは患者さん任せとなっております。

その為治療が終わった後は、「年に1回でいいから誰かに口の中見てもらってね!」と言って終了となっています。

 

今回の患者さんは昔から来院してくれている40代の患者さん

クラウンが取れ久しぶりに来院してもらうと、

「先生に治してもらってから一度も歯科医院に行っていないので、たぶん虫歯があると思います」

と宣告虫歯宣言(笑)

 

一通り見てみると右上5・6に大きな虫歯

2024 EEdental IAK (1).jpg 

この状態を見ると、2本とも神経を取る治療も視野に入れるべきか!?

 

ただ、ここまで虫歯が大きくても患者さんは「一切痛くはない」とのこと

 

難易度高目ながら神経保存を行うか!?

(今月は大きな虫歯の覆髄治療が続いています) 

 

治療時間を2時間もらい、虫歯治療を行うことに

2024 EEdental IAK (2).jpg

何とか神経を保存してレジン充填

 

先日他の歯のレントゲン検診に来られた際に一緒に見せてもらいました。

2024 EEdental IAK (3).jpg

4ヵ月経過後のレントゲンも悪い感じはない。

患者さんも症状なく普通に生活出来ているとのことでこのまま使ってもらうこととなりました。

4か月後の口腔内 

2024 EEdental IAK (4).jpg

このまま神経取らずに行ければいいのですが。

 

基本的に歯は自然治癒力がないので悪くなる方向にしか進みません。

悪くなってしまっていないか!?年に1回ぐらいは誰かに見てもらった方がいいと思います。

 

ただし、個人的には3カ月に1回歯科医院に行くようなメンテナンスは推奨しません。

歯石が3ヵ月で付着してしまう人は体質もありますが、歯磨き能力を上げた方がよっぽど歯にとってはいいと思います。 

 

 

 

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必要最小限の医療介入

今回の患者さんは40代男性

私が14年前にゴールドアンレーを入れさせてもらったのですが、

数年前に歯がかけてしまい症状もなかった為にそのまま放置・・・

 

したのですが、

左上4が大きくかけてしまい14年ぶりにEEデンタルへ

話を聞くと14年ぶりの歯科医院とのこと(笑)

 

レントゲン

2024 EEdental IA (1).jpg

 ゴールドアンレーの下には虫歯は無さそう。

 

患者さんにはかけた所から中に虫歯はあるが、前にやったゴールドを外して治療しようとするとクラウンになる可能性があることを説明

患者さんに、「かけた所から必要最低限の切削でレジンを詰め、レジンがすぐに外れるようなら咬み合わせ的に材料が合っていないからその場合はクラウンにするか!?」

と提案

  

患者さんもなるべく削らない方向でとのことでしたので、レジン修復を行うことに

その時の治療動画

 

術後レントゲン

2024 EEdental IA (2).jpg

段差なく綺麗に充填できたと思います。 

 

患者さんにも、術後に「最小限の治療で済ませてもらい感謝します」と言われましたが、

こういった小さな処置に価値を感じてくれる患者さんにこちらこそ感謝です(笑)

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10年ぶりに歯科医院へ

患者さんは10年前にブログにさせて頂いた患者さん

酸蝕症患者さんの前歯の審美治療(レジン) - EE DENTAL_Blog

2024 EEdental FUE (1).jpg 

前歯が少し削れてきたとのことで来院

話を聞くと、EEデンタルで治療を受けてから歯科医院に行っていないとのこと

  

ただ、口の中を見せてもらうと非常に綺麗!

虫歯や歯肉炎などもなく、普段からかなり綺麗に歯磨きが出来ていると推測できます。

 

肝心の治した部分のレジン

2024 EEdental FUE (2).jpg

全く問題無く見えます。

象牙質の接着がここまで上手く行っているのは驚きです。(奇跡!?) 

患者さんは歯ぎしりがあり、下顎の切端などもすり減ってはいますが、まぁ年相応と判断

またこの部分にレジンを詰めてもすぐに取れるし、一度触ると治療の繰り返しになる可能性が高いので治療はしない方がいいと説明

 

今回は全顎検査を行いましたが、特に虫歯などの悪い所見は無かったのでホームホワイトニングだけやることになりました。

*10年歯科医院に行っていなくて悪い所ゼロというのも奇跡!

 

たぶん酸蝕症の治療は開業以来2~3ケースぐらいしかしていませんが、このケースは上手く行っているケースですね!( ・ω・)ノ

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難易度の高い奥歯の歯茎付近の虫歯とレジン治療

ズボラ院長は患者さんに

「1日夜だけでいいから歯間ブラシかフロスは入れてね!」と歯ブラシ指導をします。

まぁ、理想を言えば朝、昼、晩とフロスや歯間ブラシは入れて掃除するのが理想ですが、

正直、メンドクサイ! 

 

だいたい、虫歯や歯周病などは唾液の動きが止る夜に進行するものなので、私は

「寝る前だけは時間をかけて丁寧に歯ブラシやること! 朝、昼は適当でいいよ!」とかなりオリジナルな説明をします。

歯磨きは一過性の120%の情熱を注ぐより、60%程度の労力で長く継続する方の方が大切です。

 

それでも虫歯が出来てしまいことがあります。

頑張って磨いている人ほど、治療が難しい位置に虫歯を作ってしまいこともチラホラ

 

患者さんは30代女性

1ヵ月前ぐらいから歯の調子が悪い、法則性はないが左下に鈍痛を感じる。

奥歯の間をフロスをするとフロスが毛羽立ち、凍みる。

 

顕微鏡で見ても悪い感じはなく、レントゲンを撮ると

2024 EEdental HMI (1).jpg

これか・・・

 

歯茎のきわに虫歯が出来てしまっており、これは難易度高いぞ。。。  

  

患者さんにはレジンで治療することを伝え、

2024 EEdental HMI (2).jpg 

治療時間1時間15分 銀歯の中からも虫歯は出てきました。

  

段差なく綺麗に出来たと思います。 

虫歯の出来た位置にもより歯科治療は難易度がガラッと変わります。

特に開口量の小さな女性だと更に難易度は上がる傾向となり、治療にトラブルは出やすくなってしまいます。

 

虫歯を作らないは難しいですが、可能な範囲でフロス・歯間ブラシ頑張ってください! 

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