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マニアックレジン: 2023年12月アーカイブ

歯茎の下の虫歯

歳を取るということは、誰でも体の変化はあるものです。

これは口腔内でも例外ではなく、30代、40代では問題無かった方でも50歳超えた辺りから

疲労を受けた歯がかけたり、割れたり、歯周病で骨が無くなったり、歯茎がやせてきたりします。

 

これはある面仕方がないことであると思っています。 

  

医学の進歩でそれに抗うような再生治療もありますが、長期的にみてどの程度患者さん利益があるのか少し疑問がありますが、医学とはより良いものを目指して発展し続けます。

   

  

話が脱線しました(笑)

 

今回の患者さんは40代 女性 主訴は虫歯を治したいとのこと

レントゲンを撮ると

2023 EEdental MAE (1).jpg

歯茎の際から歯茎の下にかけて大きな虫歯が確認できます。 

推測になりますが、加齢により歯肉の退縮が起こり歯根面を磨いていなかった為に出来てしまった虫歯にも思えます。

 

個人的には口の中で最も治療が難しい場所に虫歯が出来てしまった感じ・・・

 

可能であればこういったアプローチ

 

をしたかったのですが、歯茎の中過ぎてこのアプローチは不可能

 

一度神経の残す方向でトライはするがカリエスも大きく、患者さんには根管治療になる可能性があること 

もし神経を取るようならクラウンになると説明し

 

 

患者さんにOKをもらい、

歯髄保存の方向で露髄させないように慎重にアプローチ

2023 EEdental MAE (2).jpg

電気メスを駆使して何とかレジン充填で治療を行いました。

縁下はフリーハンド、縁上までレジンを詰めそこからマトリックス操作

顕微鏡がないとできない方法ではありますが、30年前にはできなかった治療が今は可能な方法となりました。  

 

患者さんには、痛みが出たら神経を後で取るから言ってください。

後、1~2日ぐらいは安静にしておいてください。 と説明し

 

次回来院の1か月後

2023 EEdental MAE (3).jpg

症状は一切出ていないそう。

 

この状態であれば、このまま経過観察していけばOKかな。

 

歯茎が下がってくる40代以降は奥歯には歯間ブラシ(小さめ)をいれてもらう癖をつけた方がいいと思います! ( ・д・)ノ

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なかなか良い感じ!

術前写真のない左下7  治療後のレジンアンレー

IMG_4988.jpg

最初、体積的にも部位的にもゴールドアンレーを予定していましたが、

術前時に患者さんに「詰めれそうならレジン(プラスチック)でいいですか!?」と聞き

何とかレジンで修復しました。

 

ゴールドもいいのですが、他面に虫歯が及ぶ場合健康な歯の切削量が大きくなるので

詰めれそうで、レジンでも強度的に無理がない場合このように治療計画をかえることが稀にあります。

 

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