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根と根の間に広がる根尖病変

患者さんは20代女性

 

セラミックブリッジを入れた歯がよく腫れるとのこと

レントゲンを撮ると

2023 EEdental NEA (1).jpg

根と根の間に透過像があり、難易度が高そうに見えます。。。

*根の病変の形を見て原因を病態を推測するのですが、この病変の形はレア 

  

患者さんには折れている可能性があること、通常の根管治療後外科的歯内療法が必要になることがあると説明

 

2回法で治療を行いました。

2023 EEdental NEA (2).jpg

病変のある近心根はイスムスもあり、その部分を可能な限り清掃&消毒しました。 

  

半年後のレントゲン診査

2023 EEdental NEA (3).jpg

短期間でだいぶ骨が出来てきてくれています。

 

ブリッジの支台歯ということもあり、もうしばらく仮歯で生活してもらいセラミックブリッジを入れていきます。

今回のケースは根管治療のみで外科処置なしで行けそうです。

 

下顎の第一大臼歯は2本の神経管の根管治療がしてあっても、その根と根を繋ぐ溝(0.1mm以下)がありそこにある細い神経管が感染源になっていることがたまにあります。

こういったケースは裸眼では識別できず、適切な処置が難しいことがあります。

 

第一大臼歯は口の中でもかなり重要な歯なので、この歯の根管治療でトラブった場合はお近くの歯内療法専門医に頼った方が残せる確率が多少上がるかもしれません。

 

根管治療の成否は、歯の中の細菌をどの程度減らせたかによります。

顕微鏡で細かく細部まで確認&清掃した方が残せる確率が高くなるのは言うまでもありません。 

 

 

 

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