初任給
- 2023年8月11日 09:01
- 院長の趣味の世界
先日、読んだ冊子に寺内先生の記事に
アメリカの歯内療法専門医の初任給4500万 という衝撃的な内容が!
この給与なので非常に狭き門で合格率2%で、学生でも優等生が多いみたいです。
一方・・・
先日の日本歯内療法学会の委員会で言われていた、「歯内療法学会員の入会数が増えていない・・・」
会員数 : 2,736名 (2022.9.30)
という問題があるそうです。
*因みに日本は歯科医師は10万人いて、歯内療法に興味がある先生は2736名
議長がそれを言われた瞬間に即答で
「そんなの明確ですよ、儲からないからだと思いますよ!!」と末席の私が意見を言ってしまいました(笑)
そうなんですよね、日本の場合医療って殆ど福祉扱いでビジネスという扱いにあるとすぐに反発を受けますが、従事している側としては儲かるから手を出すというビジネス原理があります。
また、儲かるからそれに対して企業がお金を出資し更にその分野が更に発展する。
過去にパ〇ソニックも歯科分野に入ってきましたが、利益が見込めないということで速攻で撤退していきました(笑)
正直、手間と時間と繊細さ(技術)が必要な割には1回の治療費が500円とかの根管治療にお金出して勉強するって・・・
ビジネス的に言えば、センスゼロ!
ただ、歯を残す為には非常に重要な分野なのですが、日本の場合
歯が無くなってインプラントで大きく収入が得られるシステムでは日本人の歯ってどんどん無くなる傾向はあります。(極端に言えば一番儲かるインプラントしかやらない先生もいます)
根管治療は0.1mm以下の単位の治療の連続です。
かたやインプラントはドリルで骨のに穴を開け、インプラントを入れ歯茎を整える。
手間のかかりで言えば、圧倒的に根管治療の方が手間がかかります。
以前、インプラント専門医の先生の根管治療をして、治療後に動画を見せたら
「え~、ここまでしているの!? これで治療費13万って安くない!?」と言われました。
会員数が物語るように、インプラント学会は16,231名(2022.3.31現在)と歯内療法学会の6倍近く会員数がいます。
お金の動くところに人は集まるので、これは自然なことだと思いますしビジネス的に言っても正しいと思います。
ただ、歯を残す勉強より歯が無くなった後のことを熱心に勉強するって患者さんからしたら寂しいですよね。。。
あんまり内情をバラすと怒られそうですが(笑)
安い治療費で多くの国民が医療を受けれる面が保険診療の1番のメリットですが、
保険診療の1万(窓口負担3000円)で、アメリカの専門医が行う1本20万の根管治療内容と同等のことはほぼ不可能だと思います。
おかしな話で、材料や器具代はアメリカの方が安く仕入れることが出来ます。
日本は海外製品を輸入して、材料屋が販売しているのでマージンが上乗せされるので仕方がありません。
色々なものが高騰しておりますが、医療もそろそろ医療費を上げないとどんどん質は落ちていくと思いますね。
マイナンバー保険証とか無駄なものにお金使うよりもっと根本の部分に税金を使ってもらいたいと思いますね。
しかし、初任給4500万は凄いですね。
そら「歯内療法(根管治療)」は人気あるはずだわ!(笑)
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