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治る歯・治らない歯

患者さんは40代女性

右下の歯茎から膿が出るとのこと

 

レントゲン

2021 EEdental SM (1).jpg

第1大臼歯の近心・遠心根に病変

第2大臼歯にいかなり大きな病変(CBCTでは下歯槽管に接するぐらいの病変の大きさ)

 

両歯とも病変のあった期間が長かった為か根尖に歯根吸収が見られます。

    

また、過去に2回根管治療をされているようで、今回が最後の根管治療になりそう。

*1本の歯で根管治療はできる回数があり、おおよそ3回で打ち止め⇒抜歯になることが多いです。

  

 

両歯とも治療を行いたいと最初に言ってもらえたことで、

2021 EEdental SM (4).jpg

必要最低限の3回の来院での根管治療を行いました。

治療期間1カ月

*副数本ある場合なるべく少ない回数で行います。

  

 

 

実は、このケースは2017年に治療させてもらったケースで、その予後を

  

 

2本とも同じ熱量で治療させてもらい経過をみていますが、

 

3年後のレントゲン

2021 EEdental SM (3).jpg

*クラウンの多少の段差は保険治療なので仕方がないと割り切っています。

  

神経管も複雑でかなり大きな病変のあった第2大臼歯は治ってきてくれています。

*根尖までの穿通(到達)がなかったのに綺麗に病変は治ってくれています。

  

一方手前の第1大臼歯

病変は少し小さくなったかな!?程度で3年経過してもまだ病変(骨欠損)が見られます。

  

が、腫れも痛みもなく快適に過ごせているということで、患者さんと話し合って

外科的歯内療法は再び症状が出てしまった時に行いましょうということになりました。

 

 

個人的な意見ですが、

病変の大きさと場所も気にしますが、病変内の歯根の吸収所見の有無も同じように気にします。

根の先が元の綺麗な形状でない歯は予後が悪いように感じる時があります (- ω -;)ゞ

 

難しいです、根管治療・・・

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