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歯内療法日記: 2015年7月アーカイブ

矯正治療により神経が死んでしまうリスク

患者さんと話していると、

矯正治療とは歯が綺麗に並ぶイメージだけであまりリスクというものを気にしていません。

 

特に成人の矯正は子供に比べリスクがありますヾ( ̄o ̄;)

 

例えば、矯正をすることによって、

1、歯茎が下がる

2、歯根が短くなる

3、歯を抜く矯正⇒ほうれい線が深くなる

 歯を抜かない矯正⇒顔の下のボリュームが出る(鳥貌に)

4、歯の中の神経が死んでしまう

5、外部吸収(歯茎付近の歯が溶けてくる)

 

などがあります。

 

 

多くの患者さんは矯正後問題を知ってから、後悔するパターンが殆どです。

  

理想的な医療を行う為にはリスクもそれなりにあり、リスクのない医療というのは存在しませんΣ(´Д`;)

 

 

矯正治療後、神経が死んでしまい神経を取ったが違和感が治まらないという患者さん

今月1年予後で来て頂きました。

2015 EEdental t2 (1).jpg

違和感もすっかり治まり、綺麗に病変が治ってきてくれています。

 

歯の色の方も

術前

2015 EEdental t2 (2).jpg

ホワイトニング1年後

2015 EEdental t2 (3).jpg

今の所、茶褐色の変色は出てきていません。

 

 

成人の矯正、こういうこともあると知っておいてくださいね!ヾ( ̄o ̄ )

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奇跡的に保存できた1ケース

膿が出たりレントゲン上で骨が溶けてしまったやり直しの治療を『感染根管治療』 といいますが、

治療費が安過ぎる日本の保険治療場合、成功率は低い(おおよそ50%以下)と推測できます(´ ω `)

(きちんとした治療を行おうとすると赤字にってしまうのが根管治療です。。。) 

  

上手な歯内療法専門医の先生でだいたい70~80%ぐらいといわれます!(・∀・)

  

 

統計とは全体の数でみるもので、難しいケース、簡単なケースを含めてですから

中にはこれよく残せたね!というケースも含まれています。

  

 

個人的も、術前時にこれは難易度高いなぁ~と思う歯はよくあり、

(専門でやっているとそういう歯の遭遇率は必然と高くなります)

そういう特には患者さんには残る見込みが少ないこと、

またそんな歯に限って問題が多いのでオプションの治療が必要になることをお話します。

 

 

ただ、今の私の感想は、

根管治療はやってみないと残る・残らないは分からない

簡単そうに見えても予後が悪くなったり、また難しそうに見えても長く残ってくれる歯もあります。

  

  

そんな奇跡的な1例

2015 eedental  kar.jpg

 

仮歯で1年経過しましたが、順調に骨が出来てくれました!(^ω^ )/'''

 

残ってくれそうですから、セラミッククラウンを被せて行きます。

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【歯内療法専門医】 歯根端切除術(外科処置)後の感染根管治療 

患者さんは一度外科処置を行ってみたが治らず、膿がでるとのこと

2015 EEdental  I (1).jpg

 

四国の先生からの紹介で。。。 

(四国ってかなり遠いですよ^^;)

 

再外科処置の依頼でした。

 

口腔外科などで行われている従来式の『歯根端切除術』は

成功率が57.7%という文献もあります。

 

ですので、4割の歯は抜歯になってしまいます。。。(´_`。)

 

 

ただ、 歯内療法の世界では1990年代の歯内療法革命において、この『歯根端切除術』を改良した方法が生まれました

 

今までの歯根端切除術との違い、

1、顕微鏡下での手術 (今まで見えなかった部分が見えるようになった)

2、切った断面にセメントを詰めて細菌を生き埋めにできるようになった(MTAセメント)

 

これらの術式を『外科的歯内療法』と言います。

 http://www.eedental.jp/surgery.html 

昔は口腔外科の先生が担当し行っていたものなのですが、現在は歯内療法専門医が顕微鏡下で行う『外科的歯内療法』は

5~7年予後で成功率91.5%というデーターがあり、成功率が34%と革命的に上がる方法があります。

 *個人的にはこの91.5%というのは滅茶苦茶外科の上手な歯内療法専門医のデーターで、普通の専門医はフリードマン教授が言っていた成功率8割という数字の方が私はしっくりきます。

 

が、 

この外科処置の成功率を左右する因子の1つに前回の根管治療の『質』がいいか!?があると個人的には思います。

 

イメージでは 

大きな箱の中に10匹のアリがいて、しっかりした蓋でアリが外に出れないようにする。

一方、

大きな箱の中に1000匹のアリがいて、しっかりした蓋でアリが外に出れないようにする。

(アリ=菌)

当然、箱のなかのアリの数が少ない方が、外に出れない配慮は色々できますよね。 

 

それと同じでまずは歯の中の細菌の数を減らすことを行うことが歯を残す為のファーストステップと考えましたv(= ̄ω ̄).。o○

 

術前のレントゲンを診て、

「今回はもう一度通法の根管治療をしましょう、予後が悪ければその時に再外科処置できるような下処理も同時にします」

 

と話、感染根管をしてみました。

 

長いネジが入っていましたが、根の専門であれば問題なく除去することは可能です!

(たぶん前の先生は長いネジの除去が難しいと判断したんだと思います)

  

 

昨日治療後3か月でわざわざ遠方から来院してもらいましたが、治療後から歯ぐきから膿も全く出ていないそう。 

2015 EEdental  I (2).jpg

3か月で少し骨が出来てきてくれているようにも見えます。

 

今後もうしばらく経過をみて行きます( ・∀・)

(でも10分のレントゲン診断の為にわざわざ四国からして頂くのは気が引ける・・・)

 

 

歯を長く残したければ、『保存学会』や『歯内療法学会』などに所属する先生を探された方がいいと思いますよ。

設備が最新でも「インプラント専門」などでは人工の歯を作る専門であって、歯を残す専門ではありませんからね!ヾ( ^ д ^)

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根尖病変による垂直的な骨吸収とMTA根管充填 と治癒過程

痛くないからといって長年病変を放置しておくと、

知らないうちに歯を支える骨がどんどん骨が溶けていってしまうことがあります。

 

特に歯茎にフィステル(ニキビのような小さな膿)が見られるような場合は早目に歯科医院に受診した方がいい場合があります。

 

今回のケースは病変が横に広がらずに唇側から喉の奥の方向へ骨が溶け、骨にトンネルが出来てしまった患者さん

2015 EEdental  su3 (1).jpg

見にくいのですが、赤丸の部分の黒い小さな穴は骨が貫通した部分と推測されます。

 

太い金属の芯(土台)が入っており、根管治療不可能なので外科処置で治すか?言われたそうなのですが、

確かに太い金属の土台が入っています( ´ З`;)

 

患者さんが知っておいた方がいいのは、治療の度にご自身の歯は失われ人工物の体積がどんどん増えるということです(´ヘ`;)

つまり前歯であれば根管治療を2回行えば、このような太い金属が中に入っていることが多いということです。

 

『歯科医師が入れたものだから取れるでしょ!?』

とお思いになるかもしれませんが、ここまで金属の芯が太く長いと除去はかなり困難な場合があります。

 

また企業の努力によって、現在のレジン系のセメントはかなり強固に歯にくっ付きます。

詰め物、被せ物が外れないようにする為の物が再治療の際には仇となります(´Д`;)

 

と言うか、普通はそこまで再治療のことまで考えて治療はしないと思いますが、

個人的には歯を残す為には非常に重要なポイントだと思っています( ̄∀ ̄)

 

 

何とか太い芯は除去できました。(顕微鏡でピンポイントに削っていきました 所要時間30分)

*保険診療ではこれを500円でしなさいというのですから、保険治療費には無理がある気がすると同時に保険治療で治療してくれる先生に感謝すべきかと思うのですが・・・

2015 EEdenntal  su3 (2).jpg 

  

また、長年病変に浸かっている歯の先は歯根吸収が起こり、

根の先にも大きな穴が開いてお根管充填剤による封鎖性も悪い為に予後が更に悪くなる・・・

 

これも統計でありますが、

1回目の根管治療より2回目の根管治療、2回目の根管治療より3回目の根管治療の方が成功率が低くなります。

すなわち歯を長く持たせたければ1回目の根管治療がポイントになります。

  

また、やり直しの治療というのはより専門性の高い先生に診てもらわないと治らず抜歯⇒インプラントとなる訳です。

 

 

今回のケースも根の先の穴(根尖)が0.8mm(#80)と正常な根尖の倍以上に大きく開いていたので、

ガッタパチャーを使用せずにMTAを選択

2015 EEdenntal  su3 (3).jpg

綺麗に先端を封鎖できました。

(一応、根管充填メインではなくこの前に洗浄を徹底的に行っています iNPニードル使用して)

 

 

 

そんなこんなで仮歯で経過をみていくと

2015 EEdental  su3 (4).jpg

8か月後骨の回復が見えてきました!

 

ただトンネル状に骨が貫通してしまった場所は、骨を作る細胞の足場がない為に回復しないこともあります。

 

ですから歯茎から膿が出てくる患者さんについてはこうなる前に治療をしておいた方が良い場合もあります。

 

何とかこの歯も残せる雰囲気が出てきてくれました!( ^ ω ^)

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根管治療はまず診断!

今年に入って

「根管治療専門」とホームページに書いてある歯科医院にかかったがなかなか治らず

根管治療+レジン専門(CrEndodontist)のEEデンタルへ転院

という患者さんがチラホラおられます( ゚ □ ゚;)

 

インプラントブームも終わり今は根管治療ブームが来ているので

巷では「根管治療専門」、「歯内療法専門」の歯科医院が増えてきています。

 

歯を残す歯科医院が増えているのはいいことだとは思います!

  

ただ、ブームに乗るような形の根管治療専門の歯科医院があるのも事実です

(顕微鏡とCTとラバーダムを揃えれば専門とか。。。(p・Д・;))

 

私が開業する際には根管治療専門という歯科医院は日本でも10件ぐらいでした。

http://eedental.jp/ee_diary/2011/02/post-243.html 

 

 

 

先日来院した患者さんは、犬歯の外科処置をしたが膿が止まらないとのこと

レントゲンを撮ってみると・・・

2015 EEdental kur (1).jpg

? レントゲンで影が見られるのは犬歯ではなく側切歯

 

「犬歯!? 治療途中の側切歯からの膿じゃないの?」

 

話を聞いてみると、どうやら外科の治療の際に骨補填剤(人工の骨)を入れたとのこと

2015 EEdental kur (2).jpg 

なるほどね、原因自体は取れていない為膿は出続けるが、人工骨を入れた為に骨は健康に見える(´-ω-`;)ゞ

 

膿を出して骨を入れたところで原因が除去できなければ、治らないのに・・・

 

 

正直、「なんでこの先生、切開して骨いれたんだろうか!?」( ̄ω ̄;)

 

根尖病変が原因であれば切開した所で治りません、治療とは原因に対して適切な処置を行わねば治りません。

  

 

因みに、私は基本的に外科処置には骨は入れない派 (・ω・)ノ

http://eedental.jp/ee_diary/2015/04/2015-2.html

どうでもいい情報ですが^^;

 

  

 

とりあえず治療中の歯のファイル除去から行い、その後

膿のでる犬歯の治療をしてみると・・・

2015 EEdental kur (3).jpg

なんと犬歯の2根管! (非常に珍しい)

 

つまり1本神経管を見逃してしまっていた訳です。

(これは顕微鏡がないと治療は不可能なので仕方がありません)

 

原因であろう神経管を処理せず外科をしても治らない訳です。

 

 

 

ついでに言うと、なんとこのケース

2015 EEdental kur (4).jpg

側切歯も2根管でした (; ̄Д ̄)なんじゃと?

 

 

患者さんはHPなどを見て、専門医の先生を探されると思いますが、個人的に言えば

「根の治療だけしかしていない先生の歯科医院」を探して受診してもらった方が

専門性の高い先生に巡り合える確率は高いと思いますよ。

*根管治療だけでセラミックなどの被せ物(銀歯など)は他院での治療となります

 

大都市にしかありませんが徐々には増えてきています。

  

 

ということで、

EEデンタルみたいなレジン治療もやってしまっている歯科医院は、

根管治療で考えた時には2番目の選択肢で考えてください。

根管治療後にセラミックの被せ物まで入れたければEEデンタルとマッチングします

 

 

昔、ある専門医の先生に言われましたが、

「専門医を名のるなら歯内療法のみで治療をしてほしい」

  

ホントその方が患者さんには分かりやすいですよね!

 

  

ただ、田舎で歯内療法だけとなると・・・

 

たぶん半年で潰れると思います( ̄。 ̄;)

 

 

 

よって、私は『歯内療法』と『レジン』を専門にしています

 

が、

 

エンドとレジンを中心にしている歯科医院って世界にでも数えるほどしかないんですけどね( 'Θ')ノ( 'Θ')ノ( 'Θ')ノ

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上顎第二大臼歯の4根管の根管充填後 

http://eedental.jp/ee_diary/2015/06/post-1190.html

根管充填後 この後仮歯を入れて経過を見て行きます。

2015 EEdental sa(5).jpg

口蓋根が2つのタイプ 

2年に1本ぐらいの頻度でありますね!

 

この歯は流石に顕微鏡がないと根管治療は難しいですね(・∀・)!

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