Home> 歯内療法日記 > 根管治療はまず診断!

根管治療はまず診断!

今年に入って

「根管治療専門」とホームページに書いてある歯科医院にかかったがなかなか治らず

根管治療+レジン専門(CrEndodontist)のEEデンタルへ転院

という患者さんがチラホラおられます( ゚ □ ゚;)

 

インプラントブームも終わり今は根管治療ブームが来ているので

巷では「根管治療専門」、「歯内療法専門」の歯科医院が増えてきています。

 

歯を残す歯科医院が増えているのはいいことだとは思います!

  

ただ、ブームに乗るような形の根管治療専門の歯科医院があるのも事実です

(顕微鏡とCTとラバーダムを揃えれば専門とか。。。(p・Д・;))

 

私が開業する際には根管治療専門という歯科医院は日本でも10件ぐらいでした。

http://eedental.jp/ee_diary/2011/02/post-243.html 

 

 

 

先日来院した患者さんは、犬歯の外科処置をしたが膿が止まらないとのこと

レントゲンを撮ってみると・・・

2015 EEdental kur (1).jpg

? レントゲンで影が見られるのは犬歯ではなく側切歯

 

「犬歯!? 治療途中の側切歯からの膿じゃないの?」

 

話を聞いてみると、どうやら外科の治療の際に骨補填剤(人工の骨)を入れたとのこと

2015 EEdental kur (2).jpg 

なるほどね、原因自体は取れていない為膿は出続けるが、人工骨を入れた為に骨は健康に見える(´-ω-`;)ゞ

 

膿を出して骨を入れたところで原因が除去できなければ、治らないのに・・・

 

 

正直、「なんでこの先生、切開して骨いれたんだろうか!?」( ̄ω ̄;)

 

根尖病変が原因であれば切開した所で治りません、治療とは原因に対して適切な処置を行わねば治りません。

  

 

因みに、私は基本的に外科処置には骨は入れない派 (・ω・)ノ

http://eedental.jp/ee_diary/2015/04/2015-2.html

どうでもいい情報ですが^^;

 

  

 

とりあえず治療中の歯のファイル除去から行い、その後

膿のでる犬歯の治療をしてみると・・・

2015 EEdental kur (3).jpg

なんと犬歯の2根管! (非常に珍しい)

 

つまり1本神経管を見逃してしまっていた訳です。

(これは顕微鏡がないと治療は不可能なので仕方がありません)

 

原因であろう神経管を処理せず外科をしても治らない訳です。

 

 

 

ついでに言うと、なんとこのケース

2015 EEdental kur (4).jpg

側切歯も2根管でした (; ̄Д ̄)なんじゃと?

 

 

患者さんはHPなどを見て、専門医の先生を探されると思いますが、個人的に言えば

「根の治療だけしかしていない先生の歯科医院」を探して受診してもらった方が

専門性の高い先生に巡り合える確率は高いと思いますよ。

*根管治療だけでセラミックなどの被せ物(銀歯など)は他院での治療となります

 

大都市にしかありませんが徐々には増えてきています。

  

 

ということで、

EEデンタルみたいなレジン治療もやってしまっている歯科医院は、

根管治療で考えた時には2番目の選択肢で考えてください。

根管治療後にセラミックの被せ物まで入れたければEEデンタルとマッチングします

 

 

昔、ある専門医の先生に言われましたが、

「専門医を名のるなら歯内療法のみで治療をしてほしい」

  

ホントその方が患者さんには分かりやすいですよね!

 

  

ただ、田舎で歯内療法だけとなると・・・

 

たぶん半年で潰れると思います( ̄。 ̄;)

 

 

 

よって、私は『歯内療法』と『レジン』を専門にしています

 

が、

 

エンドとレジンを中心にしている歯科医院って世界にでも数えるほどしかないんですけどね( 'Θ')ノ( 'Θ')ノ( 'Θ')ノ

Index of all entries

Home> 歯内療法日記 > 根管治療はまず診断!

購読
Powerd By

Return to page top