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歯内療法日記: 2012年11月アーカイブ

ニッケル・チタンファイル 「ボルテックスブルー」

http://eedental.jp/eeblog/2012/10/vortex-blue-rotary-files.html

以前書いた

Vortex Blue  Rotary Files

 

先週から実戦投入をし始めましたが、

 

最強に良い!

 

サクサク削れるし、ファイルもベンディング出来ちゃう!

 

歯科医院にあるファイル全部処分しようか・・・(ー_ー;)

 

 

 

と思うぐらい良い!

 

穿通にハンドファイルを何本も使用しなくても良い!

 

革命ですがな!

 

こんなファイルを待っていた!ヾ( ・ω・)ノ

 

ただ、今の感覚として小さな根管口の場合、ハンドファイルの#20、#25で根管口の上3mmぐらいは触る必要があるかな!?(穿通はする必要はないです)

と思います。

(もう少ししたらパターン化出来そう)

 

たぶん根管形成はハンド1本、ニッケルチタン2本で形成が終わる日が来るでしょうね!

 

流石です、ベンジョンソン先生(ボルテックスブルーの開発者)m(_ _ )m

 

 

 

しかし、日本デンツプライはなぜこういったファイルを売らないの・・・

日本のデンツプライはメルファびいきでタルサ商品には冷たい対応とも聞きましたが真意は!?

 

 

ボルテックスブルーはGTXファイルやTFファイルより全然売れると思うんだけどねぇ〜( ̄o ̄)

(まぁ、知っている先生の秘密の道具でもいいんですけど)

 

因みに私は1箱(6本入り)96ドルでスマイルUSで購入しました。

(メールで売ってくれと問い合わせると売ってくれます)

 

 

 

すみません、この道具で解決出来るのは抜髄根管ケースだけです・・・

感染根管処置(やり直しの治療)は従来ながらの根気と根性のチマチマ治療が必要です(´ω`;)

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1年に1本 上顎第一大臼歯のMB3(第3近心頬側根)

休み明けの今日

エンドの患者さんが集中したのですが、たぶん今年初の珍しい神経管を見つけました( ´ ▽ ` )ノ

 

上顎の奥歯は3本の神経管の治療がしてあることが多いのですが、

実は 第2近心頬側根のという4本目の神経管があり、その存在は90%ぐらいにあると言われています。

ただし、実際歯内療法専門医が治療できる割合は

顕微鏡なしで17%

顕微鏡を使用して65%

ぐらいというのが上手な先生の発見率です。

私のMB2の発見率も⇒http://eedental.jp/eeblog/2011/02/ee.html

 

90%近くあると存在は分っていても治療ができない神経管。

 

何故か!?

 

4本目の神経管は他の3本に比べ細すぎる為に発見出来なかったり、

第3象牙質で入り口が隠されている時があります(>。<;)

 

では、この細い神経どうしたらいいのか!? 専門医のデーターを見ても顕微鏡を使用した方が優位に発見はできます。

多少トレーニングした学生さんで実験しても顕微鏡を使用した方が裸眼に比べ優位に発見率が高かったとの報告があります。

 

ですから、質の高い根管治療を行うには歯を拡大して見た方がいい訳です(・∀・)ノ

 

拡大することによってこんな珍しい5本目の神経管(第3近心頬側根)の治療まで行うことが可能な時があります\(>ε<)/

術前 赤丸の部分に感染があり膿が出てきます。

EEdental W.jpg

高価な被せ物と土台を外した所です。

EEdental MB3.jpg 

  緑色で囲まれた3つの部分の神経管の治療はしてあるようです。

 

ただ・・・

EEdental MB3 (1).jpg 

 この部分がメチャ怪しい!ミ(ノ゜д゜)ノ

 

 

顕微鏡を見ながらチマチマ治療を行うと。

EEdental MB3.jpg 

いつもより1つ多く出てきました( 。・o・)。

 

隠れていた神経管に細菌感染が起こり、膿が出ていたのかは分りませんが、

裸眼では見落としがちな部分の治療も顕微鏡を使用することで歯を残せるかもしれません。

 

もしこの歯、再び裸眼で治療してMB3が見つけれず抜歯になったとしたら・・・

 

 

 

怖いですねミ(ノ゜д゜)ノ

 

次回イスムス部分の掃除・消毒をして、最終的な薬(ゴム)を詰めてお終いです(・∀・)

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