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パンドラの箱を開けるような根管治療
- 2026年3月11日 09:00
- 歯内療法日記
根管治療をする際に顕微鏡での視診やレントゲン・CTなどである程度の予想をしながら治療を行うのですが、
被せ物(クラウン)が入っていたりするとその中や直下はどうなっているか全く分かりません。
今回のケースがそうなんですが、
患者さんは50代女性 左上に痛みを感じるとのこと
はっきり根尖病変はないのですが、赤丸の部分に何か違和感を感じる所見・・・
根管治療をスタートすると髄床底部に大きなパフォレーション(歯科医師が開けた穴)・・・
そこから排膿があり、膿んで膿の逃げ道がなく圧力で痛みが出ていたと推測
患者さんに穴の開いた部分を顕微鏡動画で見せ、この部分が痛みの原因である可能性が高いこと、
残す方向で治療も出来るが、予後が悪かったら抜歯になることを説明し残せるように治療を行うことに
(ホント前の先生、穴開けたら患者さんに説明して欲しいです。こっちは知らずにパンドラの箱開けた気分です)
MTAセメントでパフォレーションリペアを行い根管充填を行いました。
また以前の治療で手付かずだったMB根は石灰化しており根管が分からず根管充填出来ませんでした。
毎回言うように、根管治療は1回目の処置を誰にやってもらうかで、その歯の運命はほぼ決まってしまいます。
悪くなった歯を残す治療も出来ないことは難易度はメチャクチャ高くなっています。
経過観察中に前後の左上の大き目の虫歯治療をさせてもらいました。
術後1年 あれから腫れ感などはないそう。
レントゲン所見も悪くなっている感じはないので、もう少し仮歯で様子をみさせてもらいました。
術後2年
たまに違和感を感じるが術前のような痛みはあれから出てない。
レントゲン所見も悪い感じはない。
ということで、かかりつけでクラウンを作ってもらう運びとなりました。
いやぁ~、ホント歯茎よりの診断は難しい。。。(>。<)
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