神経を取った歯の変色と対策
- 2026年3月10日 09:00
- 歯内療法日記
一応、歯内療法を主でやっており、顕微鏡治療の使い手でもあるので
治療はどちらかと言うと手技的に難しい方法を選択しています。
3mmの穴からの抜髄根管治療+レジン充填 即日1回法 - EE DENTAL_Blog
歯科治療で1つ言えるのは、
なるべく削らない方が良い、治療の為に健康な歯を犠牲にしない方がいいと思っています。
今でもそうですが、基本的に根管治療をした歯というのはクラウンが前提になっていますが、
開業して見てくると、神経を取ったから必ずクラウンにしないといけないと言うことはありません。
ただ、削らないと言っても闇雲に削らない治療を選択している訳ではありません。
何事もそうですが、基本や原理原則に則ったうえでの方法を選択しています。
今回のケースの患者さん
3カ月前から前歯を根管治療中だがなかなか良くならないという30代女性患者さん
レントゲン
歯の裏側に穴を開け根管治療中のようです。
まずレントゲン見て、このパターンだろうなとすぐに感じました。
このケースは、削らなすぎ!
3~4年に1件ぐらいのケースで見るパターンです。
たぶん、先生は健康な歯が多く若い女性だったので、何とか小さく削って歯の保存を試みたと思いますが。
前歯はこれやってはダメ!
痛みなく治療出来たとしても1~2年後にすぐに歯の変色(茶褐色~グレー)が目立ち結局セラミッククラウンにすることになります。
これは神経の細かな部分の取り残しをすることで、そこの血液成分が歯の色に影響を及ぼすとされています。
ただ、今回のケース
なかなか膿が引いてこなくて、外科的歯内療法まで行いました。
髄角をきちんと処理する為に黄色線の穴から青い線まで削らせてもらっています。
このケースもまさか側枝が原因で膿が止らなかったとは・・・
先日患者さんが全顎検査で来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。
術後10年の口腔内写真(真ん中左の歯が神経を取った歯になります)
髄角の歯髄の取り残しが無ければ歯の変色はゆっくりにすることが出来ます。
ただ、このケースは出来過ぎの1例なので、全てがこんな綺麗に経過するとは思わないでくださいね。
歯の治療は必ず原因に対して適切な処置をしないと行けないので、アドバンス的なことはしますが、きちんと基本は抑えての治療をしているつもりですヾ(・ω・)
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