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3mmの穴からの抜髄根管治療+レジン充填 即日1回法
- 2017年9月 7日 09:01
- 歯内療法日記
歯の治療は術者がどれだけ
「よし!完璧!」と
自分で納得できる仕事をしても結果に結び付かないことがあります( ̄ロ ̄lll)
今回の患者さんは1本の根管治療で来院され、
その後、これを機会にしっかり治したいとのことで全て治療をさせてもらっています。
そのウチの1本の歯
術前時
詰め物の下に大きな虫歯があります。
*黒い部分
神経を保存する方向でレジン充填で行うことに
術後
かなり大きな虫歯でしたが、神経の保存を行いました。
(露髄なし MTAなし)
かなりの手ごたえのある治療でこれで大丈夫だろうと思っていると・・・
術後から咬むと痛い、冷たい物・温かいものが沁みるとのこと。。。
Hys処など沁み止めで2カ月様子をみてみましたが、
症状は一向に収まらないので患者さんと話し合って抜髄を行いました。
今回のように
神経が出ていなくても神経付近まで削ると15~20本に1本は痛みが出てしまいます。
ここからが私の特に専門のエンドの仕事
健康な歯が多く残っていたので
3mm程度の穴を開けさせてもらい
↑この穴からアプローチを行いました。
治療が終わればこの穴だけレジンで埋めておしまい!
根充+レジン充填後
MB2も治療可能です。
*因みにこれシングルポイント根充です。
患者さんからすると、
「根管治療を1回で行って大丈夫!?」
ブログ見ている先生からすると
「こんな穴から治療して髄角などの処理は!?」
大丈夫です!
きちんと取れている自信があります(笑)
穿通:#08、#10
作業長:P根23mm MB/MB2 DB根22mm
Ni-Ti ボルテックス、プロテーパーゴールド
個人的には抜髄は1回法が感染のリスクの軽減、貼薬・仮封剤の問題などからメリットが大きいと感じています。
今回のケース 治療時間1時間45分
治療費:抜髄13万+コア2万+レジン充填7万
今回フル動画で撮影をしましたので、
またそのうち依頼されている講演で道具と私の術式の説明したいと思います。
動画編集していると
3根(MB,DB,P)の穿通・拡大時間は15分30秒
MB2 の穿通・拡大時間は17分30秒 でした。
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