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根尖孔外感染で外科的歯内療法が必要と思われた1ケース
- 2026年4月17日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは50代女性
レントゲン
根尖病変が見られ、根尖には吸収とセメント質の添加のような所見があり、
長い間根尖病変があったように思えます。
このように根尖の形が変わっていると、根尖孔外感染を疑うことをします。
本来根尖病変は歯の中の細菌感染で起こっていることが殆どですが、稀に歯の外にも細菌がコロニーを作り歯の外も外科的に掃除しないと治らないことがあります。
ただ、個人的にはそのような所見があってもまずは根管治療からスタートすることが殆どで
根管治療で治らない場合に外科処置に踏み切ります。
この辺りは歯内療法専門医でもマチマチで、外科介入で早期に決着を付ける先生もいます。
このぐらいの長さのメタルコアに関しては、難なく外せるのでコア除去のリスクは高くはありません。
長目に時間をもらい2本を1回法で治療
根尖は吸収があり根尖が大きく開いていたのでMTAセメントを使用
ここから仮歯で経過観察
術後1年
レントゲンでは骨は出来てきてくれています。
この状態であれば外科的歯内療法せずにもう少し待ってみましょうと提案
術後2年
腫れなどもなく、骨も出来てきているので仮歯から本歯に入れ替えることに
術後
ここまで骨が出来ればもう大丈夫でしょう!
根尖の形は病変のなかった右側に比べると左右差はありますが、
問題はありません。
個人的に根管治療の質にはある程度自信がありますが、正直手ごたえがあっても
治らないケースもありますし、今回のように外科的歯内療法とセットになるかも!?と術前時に思うケースでも外科処置なしに治ってしまうこともあります。
ホント目に見えない細菌を相手にしているので、術者の手ごたえというのは術者の満足感でしかないところが根管治療の悲しい所です。
先日の審美治療のように術後すぐに患者さんに感謝される
分野でないので、根管治療は歯科治療の中でも難易度が高い分野なのですが患者さんからは評価されにくい治療なんです。。。
中には歯の保存を喜んでくれる患者さんもおられるのでそれはそれでモチベーションの維持にもなります(^。^)
なるべくなら外科処置なしに治したいとは思います!
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