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歯科治療の「質」は診断ありき

患者さんは50代男性

先日の患者さんのように横向き親知らずの影響で虫歯が出来てしまったそうなのですが・・・

横向きの親知らず 手前の歯(第2大臼歯遠心)の虫歯 - EE DENTAL_Blog

 

既に虫歯の治療は行ったそうなのですが、ちょっとおかしい感じ

 

口腔内

DSC01222.jpg

レントゲン

2024 EEdental IIN (1).jpg

歯茎の中に詰めてある凹凸だらけの不適合レジン

 

「マジかぁ~。。。」

これだけ歯茎の中と上にモリモリレジンを詰めると取るのもめちゃ大変

 

治療をした先生はたぶんできる限りのことをしてくれたと思いますが、

言葉を選ばず言えば、患者さんがこの先困る病気を作っている

 

歯科の名言の1つに

「歯科治療はまずは診断」と言う言葉があります。

その中の診断の1つに

「自分で治療出来るケースか!?」

があります。 

 

虫歯治療は虫歯の部位毎、患者さん毎に難易度が変わります。

この所見を見る限り、前の先生は難易度の見極めを失敗していると思います。

(出来る範囲で頑張れば結果は関係ないという時代ではないと思います) 

  

 

最初にリンクしたブログの患者さんの先生は、

自分はこの虫歯は専門外だからEEデンタルへ行ったら!?と紹介までしてくれました。

横向きの親知らず 手前の歯(第2大臼歯遠心)の虫歯 - EE DENTAL_Blog 

2024 EEdental OO M (2).jpg 

シンプルに虫歯の穴を発見、顕微鏡下で必要最低限の切削を行い。

削った穴に過不足なくレジンを流し込み硬化させる。 

*言葉にすると簡単ですが、ここの虫歯の難易度は高いです(笑)

  

 

患者さんはやり直しの治療を希望されるので、やり直しの治療をさせてもらいました。

(結局誰かがリカバリーをしないといけないので・・・)

   

当然この状況だと歯磨きなどはきちんと出来ませんし、汚れが溜りやすいので麻酔を行うと歯茎から出てくる膿。。。 

狭い空間からレジンを除去し、何とか無事に治療を行いました。

2024 EEdental IIN (2).jpg 

歯のボリュームを合わせフロアブルにてレジン充填 

 

誰も触っていない状態の難易度を1とすると、このような治療後のリカバリーは倍以上難易度が上がっています。

 

私は自費治療しかしていないので、「医療は結果が全て」だと患者さんに教えてもらいました。

また、治療の質というものが結果に大きく影響すると思うので、可能な限り妥協のない治療を目指しますが・・・

でも、結局は処置前の診断が歯科治療の最重要ポイントなと改めて感じました( ・ д ・ ;)

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