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原因も分からず治ってしまった1ケース
- 2024年12月28日 09:00
- 歯内療法日記 | EEデンタル NEWS
今日の午前中は大掃除です、今年1年ありがとうございました。
今年も色々な経験を積ませてもらい、人の体はホント奥が深いと再認識させられる1年でした。
また今年は7月末にGRヤリスも購入して早7,000キロ、
念願のサーキットデビューも果たせました。
(とりあえず2~3年ぐらいはハマってみるつもりです)
今日が今年最後のブログになります、最後は原因も分からず治ってしまった1ケース
患者さんは40代女性 近医の先生からの紹介
右上7の根管治療中だが腫れて痛みがあるとのこと
術前時のレントゲンを見ると右上6は問題無かったのですが、
治療2回目の来院時、主訴の1本前の歯が腫れてきており根尖病変のような所見が見られます。
患者さんに今回の腫れの原因は治療している1本前の歯で神経が死んで腫れてきていると説明
ただ、この歯・・・
十字にクラックが入っている・・・
ヒビは歯の手前から奥(近遠心)にクラックが出ることが殆どで、頬舌側にクラックが見られるのは稀
しかもこのケースはその両方で「十」字
この時点では、神経が死んですぐだと思っていたので保存する方向で治療を行ったのですが・・・
治療3回目 一旦腫れは引いたのですが2か月後また右上6が腫れてきました。
レントゲンを撮ると、根分岐部の骨も溶けてきています。
これは歯根破折で保存不可能と判断し、患者さんに右上6は口腔外科で抜いてもらうことに
ただ、紹介先の口腔外科のY先生に、
「ダメ元で根管充填までやってもらったら!?」と言われたようで
患者さんは『先生、最後までやってくれる!?』と
根管治療の費用(根管充填まで)も頂いているし、いかんせ凄くお世話になっているY先生の提案とあっては無碍にはできない・・・
患者さんには【一応やってみるけど期待しないでね】と説明し
4根管ガッタパーチャーで根管充填
とりあえず、このまま経過を見ることに、
1か月後に来てもらいインタビュー
根管充填後2日目にはフィステル(膿)も無くなり、痛みも減ってきた。
前まで咬めなかったのだが、今は咬めるようになってきた。
とりあえず、また3ヵ月後に来てもらいレントゲンを撮ることに
術後4ヵ月、腫れもないし痛みもない。
レントゲンでも第一大臼歯は骨も出来てきている。
よく分からないが、治ってきている。
患者さんにこのままもうしばらく経過を見させてもらうことに
今月また来院されたので、レントゲン
第二大臼歯にはまだ透過像が見られますが、第一大臼歯はしっかり骨が見えます。
患者さんも痛みもなく順調とのこと
基本的に原因があって、処置があって治癒と考えているのですが、今回の場合は悪い原因が分からず治ってしまうのが非常に不可解ではあります。
まぁ、患者さんが喜んでくれているのでとりあえずかかりつけに戻ってもらいクラウンを入れてもらうこととなりました。
今年最後のブログはこんな不思議なケースで締めくくろうと思います。
因みに今年最後の患者さんは大きな痛みが出てしまった患者さんの抜髄でした。
ラバーをして、抜髄即充+コアまで1時間弱
そういえば、最終日にエンドセミナー最終回に参加してくれた先生から手紙をもらいました。
第10回 エンドハンズオンセミナー終了! - EE DENTAL_Blog
今年でセミナー講師を辞めたんだったなと思いだしました(笑)
1年間、関わらさせて頂いた患者さん、先生、業者の皆さん、友達ありがとうございました。
来年も特別抱負はありませんが、肉体的にピークを迎えた身としてはフォームピークを維持できるように健康管理には気を使っていきたいと思います。
レントゲンの今年最後の患者さんに治療後に、「長いことEEデンタルに通っているが先生は年々進化しているね!」と言ってもらえましたが、上手になっていると患者さんに感じてもらえて安心もできた2024年でした。
来年は1月9日 13時から診療をスタートします。
年明けからGRヤリスで九州一周をしてきます!
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