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炎症で溶けた骨、待って作る!?人工的に作る!?

患者さんの中には、レントゲンで黒く見える部分は骨が溶けている場所と話すとビックリされる方もいます。

レントゲンで黒く見える場所は歯の中に入った細菌感染により歯骨細胞が活性化され骨が溶かされてしまった部分です。

 

体を攻撃している細菌感染を取れば、後は勝手に造骨細胞が骨を作ってくれます。

 

ただ、ケースによってはかなり時間がかかることもあります。

 

今回のケースなどはスルー&スルーという骨がトンネルのように無くなったケース

2025 EEdental NAY (1).jpg 

こういったケースは骨が出来るのもかなり時間を要します。

 

久々に来院されたのでレントゲンを撮ると

2025 EEdental NAY (2).jpg 

黒い部分は綺麗に骨が出来てくれていました。

 

この部分をレントゲン上で問題無い状態を作る為に、外科的に造骨(GBR)など人工骨を使用する方法もありますが、

個人的には細菌感染さえなければ時間の経過と共にこのように治るので、わざわざ痛い思いをしてお金を出して「外科をしましょう!」などはしません。

 

この辺りは先生毎に判断が異なりますが、色々経験をして時間はかかるが治るケースなどは患者さんに予見だけしてあげれば患者さんは心配せずまってくれるので、個人的にはこれでOKだと思っています。 

 

スルー&スルーケースは2年に1ケースぐらい見ますが、殆ど前歯の側切歯に起ることが多いですね。 

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