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歯ぎしりによる歯のかけをレジン修復で治す!

患者さんに「歯ぎしりしていますね」と言うと 

2割ぐらいの方は「私歯ぎしりしていませんよ、家族からもいわれたことはないです」

と言われますが、実際程度の違いはあれほぼ100%の方は歯ぎしりしています。

  

この歯ぎしりが原因で歯は徐々にダメージを受け、歯は失われます。

 

保存系の仕事をしていますが、この歯ぎしりは殆ど治療はなく対症療法が主となってしまいます。

私が出来ることは、①マウスピース、②ボトックス注射(咬筋を小さくします)ぐらいでしょうか。

(教科書には自己暗示という方法も記載しています) 

 

歯というか、体は不思議なもので色々なかけ方をしてきます。 

奥歯が小さくかける程度なら、研磨する程度で私は積極的に削って金属やセラミックで修復することはありません。

それをやったからと言って、歯ぎしりは無くなることはなく抜本的な改善にはなりません。

 

ケースによっては天然歯が大きく割れてくることもあります。

コンポジストが『隔壁(レジン)』にこだわった超オリジナル治療  - EE DENTAL_Blog

  

今回のケースは10年前に全体的に治療させてもらった40代男性患者さん

久しぶりに電話があり、歯がかけてしまったので診て欲しいということでした。

 

来院時

2025 EEdental UME (1).jpg

右上1の切端がチッピングを起こしています。

隣の前歯にも歯ぎしりの痕があり、前々からすり減っていたのですが、

今回右上1はすり減るのでなく、かけています。

 

レントゲン

2025 EEdental UME (3).jpg

こういうケース見ると、なぜ他の歯はすり減って徐々に歯の長さが短くなるのに、

この歯だけ他の歯と違う変化をするのだろう!?と思ってしまいます。

 

患者さんには、

①かけた部分にレジンを詰める(かける可能性が高いので下の歯を少し削って当たりを弱める)

②ラミネートべニア(①とそんなに大差はないが削る量は少ない)

③大きく削ってセラミッククラウン(健康なエナメル質はほぼ無くなる) 

お勧めとしては、侵襲のすくない①の方法から

ただ、健康なエナメル質の硬度より今回詰めるプラスチックの方が圧倒的に弱い材料だから、詰めた後噛み方など気を付けないとすぐ取れる可能性があることを説明

 

30分後

2025 EEdental UME (4).jpg 

左前歯のすり減った部分は患者さんも気にしていないので特に何もしません。 

この後右下1の咬み合う歯の当りを少し削って落として、負担がなるべくかからないようにしました。

  

レントゲン

2025 EEdental UME (2).jpg

EEデンタルで詰めるレジンは造影性のあるものなのでレントゲンを撮れば白く映ります。

 

患者さんにも、から揚げとか、とんかつ食べる時は少しずらして食べるくせ付けてね!と言って終了。 

 

ホント、歯ぎしりと咬む力で歯をダメになるんだなと実感します。。。

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