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側面に出来る根尖病変

患者さんは40代女性

痛みはないが違和感を感じる歯

 

レントゲン

2026 EEdental AZY (1).jpg

 MB根に少し大き目の根尖病変があります。

  

先日患者さんに聞かれたのですが、

「何で私はこんなに過去の根の治療が出来ていないのですか!?」と

ん~、難しい問題なのですが、私が思うに

そもそも保険診療というのは除痛がメインであって、長く歯を持たせるという治療コンセプトでない

歯を長持ちさせたい患者さんとの間にギャップがあると思います。

 

1番の問題はこのコンセプトだと思います。

2番目は神経治療が歯科治療の中でも細かく難しいから

  

歯を長持ちさせる治療を行おうとすると、歯科医師の拘束時間や材料など技術料がかかってくるので、

患者さんに1時間以上付きっ切りの根管治療は最低でも数万は治療費を頂きたい所でしょう。

現在専門医の根管治療費は世界的には20万をゆうに超えています。

これが日本では窓口負担は約4000円程度なので、同じようなコンセプトでの治療は難しいと思います。

 

日曜日の中部歯内療法学会での林先生の講演で言われていたのは

日本(岡山県)の根尖病変のあった率:78.5%

世界(21か国)の根尖病変があった率:44.3%

だった、

と個人的にはなんとなく理解できる数字をおっしゃられていましたが、

これを見ると日本の根管治療の成功率ってかなり低いんだろうなと推測できます。。。  

 

  

今回のケースも治療しにくいMB根、神経管が激細のMB2は手付かずでした。

2026 EEdental AZY (2).jpg

病変の原因であるMB根はきちんと治療出来ました。

 

術後1年

2026 EEdental AZY (3).jpg

根尖病変はかなり小さくなっています。

術後半年にまだ残っていた違和感は消えてきたそう。

   

 

健康な歯質が多かった為に、ゴールドアンレーで最終補綴させてもらいました。

2026 EEdental AZY (4).jpg

   

手先の器用と言われる日本人ですが、根管治療の成功率はたぶん世界的にも低いという現実 

ただ、この費用で除痛メインでも治療が受けられる国は、まずないのでそういった面では日本人はまだまだ恵まれていると思いますが、自分の歯を長持ちさせたいと思われる患者さんに関しては保険治療には限界があることは知っておかれた方がいいと思います。 

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