2026年7月アーカイブ
メタルコアが長く抜歯になる可能性:大
- 2026年7月 4日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは30代女性
現在、マウスピース矯正治療中 20年前に根管治療した歯が2ヵ月前から腫れてきており歯茎からは膿も出てくる。
かかりつけでレーザー治療をしたが再発してしまった。
先生にはメタルコアが大きく抜歯になる可能性が高いと言われた。
セカンドオピニオンで行った歯科医院にも病変が大きく抜歯した方がいいと言われた。
とのこと
レントゲン
どうやら根尖病変は各根にそれぞれ3つあり、少し長いメタルポストも入っています。
推測でたぶん既に2回根管治療を受けていると思われます。
患者さんは何度も同じ治療が出来ると思われていますが、根管治療は出来る回数が決まっており一般的には2回
上手く行っても3回で打ち止め抜歯になります。
今回のケース
多少難易度は高いですが、最後の根管治療出来そうなので根管治療をさせてもらうことになりました。
治療回数2回
隠れていた根管などを探し4根管にMTAセメントを詰めました。
半年予後で来院してもらいレントゲンを撮らせてもらいました。
時々、痛むような感じもあるが腫れや痛みはないそう。
レントゲンも根尖病変は小さくなって来てくれているのでこのままもうしばらく様子をみてもらうことになりました。
経験上、根尖病変(膿)のあった歯は治ってきている最中にも弱い症状を出すことがあるので
個人的には腫れや歯茎からの膿が無い限り少し待ってもらいます。
患者さんに症状をうったえられると、すぐに再治療に踏み切る先生おられますがきちんと治療していたのであれば、待機診断した方が吉と出る場合も少なくありません。
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根管治療(歯の神経の治療)1回目がポイント
- 2026年7月 2日 09:00
- 歯内療法日記
根管治療を専門にしていると、だいたい膿んだ歯の治療が主となりますが、
歯内療法専門医としては最初の神経を取る治療
ここでその歯の殆ど運命が決まってしまうと言っても過言ではありません・・・
トラブルと数年後には歯が無くなります、そのぐらい重要な治療が根管治療です。
50代女性患者さん
左上6に根尖病変が見られます。
過去に神経の治療がしてありますが、
この歯は最小3本の神経管がりますが、2本しか治療がしてありません。
*正確に言うと多くの場合は神経管4本です、ただ4本目は激細で上手な先生で6割ぐらいしか治療出来ません。 (たぶん裸眼の治療だと1~2割程度だと思います)
基本的に保険歯科治療は治療の質に関しては問われないので、歯科医師が見つけれないと判断すればそこで治療は終了となります。
たぶん、治療している先生が神経管1本見つけれなかったなどのアナウンスは患者さんにはありません・・・
因みに歯内療法専門医であれば初回根管治療でここの神経管はほぼほぼ99%は見つけ治療可能だと思います。
治療させてもらったのですが、CTでも石灰化が進行しており根管は分かりませんでした。
1回目の根管治療から時間が経過しており、石灰化(体の防御反応)が進行してしまっておりCTで見た所見と同じで、
入り口から2mmぐらいしか見つかりませんでした。。。
*初回根管治療の数倍再根管治療は難しくなります。
仮歯で経過を見て行き、1年経過後痛みや腫れがでなかったのでセラミッククラウンを作らせてもらいました。
石灰化などで根の先まで掃除出来なくてもきちんと治療すると6割は治ってくれます。
その手術必要!?【穿通なし ⇒ 外科的歯内療法!?】 - EE DENTAL_Blog
3年6か月後 腫れてきたと連絡があり
レントゲンを撮ると左上6が原因になっているよう
患者さんに説明をして外科的歯内療法を行うことにしました。
外科的歯内療法から6年
痛みや腫れもなく順調に経過しております。
極論ですが、神経を取った歯の多くは一生使えません。
まずは虫歯が大きくても症状のない歯に関しては一度神経を残す治療をされた方がいいでしょう。
この神経保存も先生の知識と技術で大きく成功率が変わります、また不幸にも神経を取る必要が出てしまった場合は歯内療法専門医など、神経治療の長けている先生に治療してもらった方がトラブルが出る確率を減らすことが出来ます。
先日の初診患者さんにも言いましたが、
トラブルになって初めて歯の治療のことを知り、歯内療法専門医がいると知るのが一般的かと思います。
まぁ、日本にはアメリカのような大学で歯内療法専門医を育て要るようなプログラムはなく、歯内療法学会主導の専門医制度ですが、患者さんが根管治療でトラブった場合は1つの目安にしていいと思います。
今後国主導で、歯科保存学会、歯内療法学会の専門医を対象に歯を残す専門の「歯科保存専門医」を作っていくようです。
私はもうこの年齢でこういった肩書は要らないかな(笑)
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