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歯内療法日記: 2012年8月アーカイブ
根管治療を上手く行うには穿通が肝心
セミナーの時にお持ち帰り動画(DVD-R)を用意しました。
「コンテニアスウェーブ」
15分の動画になります。
うまく抜髄を行うにはまず穿通がポイントになります。
ニッケルチタンファイルも穿通が出来ない限りその効果は数分の1になってしまいます。
こんな感じのレントゲンでも根管がはっきり分らないような左上4
ポイントとさえ押さえ根管治療すれば
綺麗に治療が行えます。(簡単ではないですけど、治療は可能です!)
このケースも時間の半分は穿通に時間を取っています。
ニッケルチタン操作は大体4〜5分、その後徹底的に次亜塩素酸Naで洗浄して、根管充填
根管充填に主眼が置かれがちの日本のエンドですが、
根管充填を上手く行うには、根管形成
根管形成の前に『穿通』なのです。
ですので、エンドのテクニックだけを見れば、まずは穿通能力を極端に上げた方がエンドが上手になります。
私もあまり上手ではありませんが、
一応専門でしているので自分の中ではエンド大好きです(*`・з・)ノ
こう言った治療は、エンド好きの先生の一部にしか分ってもらえないかもしれませんが、それでも小さな部分からコツコツ積み上げるのがエンドの面白いところですね!
私見ですけど、抜髄根管においては99%穿通は可能ですね!(*MB2を除く)
穿通の『勘所』をお話します!
と言うか、午前中のスライドが減らない。。。(> <;)
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歯内療法専門医の『根管治療⇒外科的歯内療法』
- 2012年8月16日 09:31
- 歯内療法日記
セミナーのスライド作りに明け暮れていたお盆休みでした(笑)
思い出深い1ケース
他院でメタルボンドブリッジを入れたのだが歯ぐきから膿が出てくるとのこと、
*上と下は同じレントゲンです。
見事に赤丸の部分に膿が。。。
さすがに入れて直ぐの30万以上払われたセラミックを壊す訳にも行かず・・・
得意のチマチマで、顕微鏡を活用してメタルコアに2mm程度の小さな穴を開けて根管治療をすることにしました。
黄色の矢印の方向に金属を削って、徹底的な消毒後に根管治療(MTAを根管充填)をしました。
でも、治らず結局外科的歯内療法をすることに・・・( ノω< ) アチャー
外科後2年
完全に骨が出来あがってくれました!d(ゝ∀・)
非常に難しい治療の繰り返しだったことは鮮明に覚えていますがホント治ってくれて良かったです。
高価なセラミックを入れるなら、
きちんとした根管治療を受けてからにされた方がいいですよ。
歯の寿命を決めるのは高価なセラミックではなく、歯ぐきの下の組織(神経の治療、歯ぐきの状態)が非常に重要になりますヾ(・ω´・ )
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