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根管治療時の歯を削る量に関して(髄腔開口)
- 2011年12月22日 07:28
- 歯内療法日記
治療の際に歯を削る量をできるだけ減らしたいですよね?( ・ノロ・)
教科書的には神経の入り口(根管口)が見やすい所まで削るように言われています。
削らない方法【動画】
すみません、とある筋から突っ込み入ってしまいました。
(まぁ、いつか入るとは思っていましたが)
一般の方へ、
この動画の方法全く一般的ではありませんし、
エラーの起こりやすい方法なので否定はされてしまうような方法なのです(; ̄Д ̄)
「削らない=エラーが起こりやすい」
なんです。
先日セミナーを行った先の院長先生も
「今の若い先生は歯質保存という考えが強すぎて根管治療時に歯を削らないからエラーが起こりやすい」
と話されていました。
教科書的に言えば、根管治療後はクラウンというのがセオリーなので、最終的にクラウンを入れる予定であれば根管治療がしやすいように、歯を大きく削る方がセオリーです。
被せ物でどうせ後で大きく削るなら根管治療時から削るべきかと思います(;・∀・)
私の考えなのですが、神経を取らなくては行けなくなってしまった歯
第一目的は
「問題ないように根管治療を行う」
少しあいて
第2目的が、
「可能な限り歯質保存」
なのです ( ・∀・)
私も根管治療のクオリティーを下げてまで歯質を残すことはしません。
削ると決めたらドラクエ並の「ガンガン行こうぜ」で! c(`Д´)
『歯を残す方法』を選んでも、
治療がしにくいと思えば少しずつ治療がしやすいように歯を削って行きます。
「全ての歯を削らない方法で治療している訳ではありませんのでね」(汗)
と言いつつ、今日も3mmぐらいの穴から根管治療を・・・
だって、これで十分治療出来てしまうんですもの・・・ヾ(・_・;)
必ず、「根管の見逃し」や「髄角の取り残し」がと突っ込まれますが
(簡単に言うと神経の取り残し)
上のレントゲンの歯も治療中、神経管が2本しかなく
「えっ、2本しかない!」
「あと1本はどこに・・・」(p・Д・;)
(普通この歯の神経管は3本 多い時は5本ありますが)
そそくさ方向転換
「はい、じゃあ今日の治療はここまで!」
「後にCT撮りますよぉ〜」(⌒・⌒)ノ
で、CTを撮影してみると、な、なんと!
この歯の神経管は今年初の2本でした(っ゚Д゚;)
(根管の数を調べる為にCT撮ったのは初めてでした)
たまには役に立つねCT!
髄角の取り残しの有無のチェックは
「企業秘密」 (零細企業ですけど・・・)
こんなことしていますが、
顕微鏡を7年近く使い始めてようやくたまに出来るようになった術式です。
何本も何本も顕微鏡見ながら根管治療して、7年かけて何となく出来あがって行ったアプローチです。
ただ、この治療の仕方がベストだとは思っていませんのでm(_ _ )m
顕微鏡導入して1,2年目でこの方法は・・・
私は考えもつかなかったです( ̄_ゝ ̄)
顕微鏡はあくまでも拡大ツールです。
どう使うか!?は熟練度などにもよると私は考えています。
(当たり前ですが、顕微鏡があるから良い治療が成立する訳でもありません)
では、何でこんな特殊なことばかりするのか!?('∀';)
<普通だとつまらないから!
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