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根管治療で治らない歯(外科的歯内療法)
- 2011年12月16日 09:23
- 歯内療法日記
根管治療(神経の治療)を専門でしていると
・担当の先生に抜歯と言われた
・大きな痛みが出ている、
・歯ぐきから膿が出てくる、
・根の治療中だがなかなか良くならない
・大きな病変をかかえている
色々な症状を持った患者さんが来られます。
このように問題を抱えた歯でも、通法の根の治療だけで治ってくれる歯は多いのですが、残念ながら専門の歯科医院で治療をを受けても全ての膿の袋は治ってきません。。。(><;)
成功率100%にはなりません。
特に奥歯は神経の走行が複雑で色々なパターン、色々な枝に分れ一筋縄ではいかないことが多々あります。
では、根の治療で治らない歯は抜くしかないのか!?
いいえ、専門の歯科医院で『第2の選択肢』を持っています。
それは【外科】です。
一般的には歯根端切除術と言われますが、根の専門の間では「外科的歯内療法」と呼ばれています。
何が違うのか!?
従来の根の先の膿の袋と根の先を切って終わりの方法では成功率が50〜60%と一か八かの勝負でした。
でこの方法を根の専門医が突き詰めた方法が外科的歯内療法と呼ばれ、成功率は90%近くになりました。
術式が変わったことにより30%もの成功率が上がる!
驚異的なことなんですよ!(゚Д゚|||)
最近の治療例
術前、治療を数ヶ月続けられているのですが、大きな痛みがあるそうです。
治療後半年
治療をして痛みは直ぐに無くなったのですが、半年経っても病変は治ってきません。
赤丸部分の黒い玉は小さくなってきていません ⇒治って来ていない
たまに違和感が続くということで、
患者さんに説明をして外科的歯内療法をすることに
術前 ⇒外科直後
病変(膿の袋)除去+根の先のカット+MTA逆根管充填
*MB(MB2)根、DB根に
外科後半年
赤い丸で囲んだ所の黒い部分が見えなくなり骨が出来あがってくれました。
めでたしめでたし! (≧ε≦)
歯内療法専門医とは歯を残す最後の砦になることもあります!
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