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毎日歯は動きます。

仕方がありませんが、歯科医師であれば当たり前のことでも、患者さんからしたら知らないことがよくあります。 

 

その1つが「歯は微妙に毎日動いています」 

歯と歯は上と下で叩き合いをし、前後の歯で押し合いをしています。

で、その力のバランスが取れた所に歯があります。 

 

ですので、患者さんによっては、詰め物を入れた数年後に隙間ができ物が詰まりやすくなったり、

逆にフロスが通せていた所が窮屈になってフロスが通らなくなることもあります。

 

私見ですが、この現象は40代以上の方によく見られます。

特に歯周病で骨のない方だと歯の支えが減っている為、よく動きます。

 

 

患者さんは60代女性

たまに痛む左下に根尖病変があり、根管治療をさせてもらいました。

2023 EEdental IY (1).jpg

赤丸部分の骨が溶けています。  

根管充填⇒レジンコア+レジン充填

2023 EEdental IY (2).jpg

歯質があまり無くてもレジンで補綴したケース 

*最近はクラウンにすることが多いです。

  

治療後から7年の再初診時

左下の奥歯にものが詰まりやすくなったとのこと

再初診時のレントゲン

2023 EEdental IY (3).jpg

 歯が動いたようで奥2本の間に隙間が存在します。

術後7年のレジン

2023 EEdental IY (5).jpg

手前の小臼歯のセラミック

奥のゴールドアンレーも治させてもらっています。

  

患者さんには根尖病変も治っているし、とくにレジンも問題無さそうなので

レジンで接触点を作れば物は詰まりにくくなると説明し、

エリオットのセパレーターを使用して、 

極細のチップとデブライダー(根管治療の道具0.08mm)でコンタクトを作りました。 

2023 EEdental IY (6).jpg 

顕微鏡がないと左下6を大きく削ってクラウンにするとは思いますが、

私的にいえばクラウンはまた将来で良いかなと思います。 

  

顕微鏡がありレジンが得意な先生であれば、大きく削らず即日修復で治すことも可能です。 

 

 

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