もの作り
- 2023年11月 3日 09:00
- 院長の趣味の世界
先日 静岡の匠宿に行ってきました。
匠宿 - TRADITIONAL HAND CRAFT ARTS CENTER (takumishuku.jp)
子供が物を作るのが好きで、日曜日は工作をすることが多いのですが
たまたまネットで見つけた「木製スプーン」作り
大まかに削られた木片から
デッサン⇒電動彫刻刀⇒グラインダー⇒紙ヤスリ⇒ロウを塗る
の順で作って行きます。
これは大学時代の歯型彫刻に似ています。(電動工具は使いませんが)
略して「シケチョウ」
この作品を作りながら歯の特徴を覚えさせられます。
因みに、実技テストもあります。
同級生の中には「チューリップ」のような歯を作る生徒もいました(笑)
基本的に覚える(座学)のは大嫌いでしたが、実習は得意な生徒だったので結構好きな授業でした。
さて、スプーンですが、まずデザインを書き電動彫刻刀でスプーンの口当たり部分を掘ります。
インストラクターは側面(2面)にまずイメージする絵を書いてくださいと言われましたが、
「?」
2面にしか絵かかないと残りの4面は想像で削ることになるのでは!?
ということで、シケチョウで培ったノウハウで最大豊隆部に点をまず決め、6面にもれなくデザインを決める。
一般的な形状は面白くないので少し変わった形にしました。
初めて電動彫刻刀があるのを知りましたし、使いましたが使って数分で後の工程で修正できるなと感じガンガン削って行く、木の木目に対して削ると削りやすいです。
また小さい物を掘るので大事なのは固定だなと感じやっていると
インストラクターに
「職人さんみたいな手つきですね!そういったお仕事ですか!?」
『一応物作る仕事です(笑)』
次にグラインダーで柄の部分を削って行く、
これも初めてでしたが、初心者ながらどうせ作るなら左右対称の形にしたい
削りながらなんとなくグラインダーの使い方が分かり、これも固定と削る面の見る角度と木の滑らせ方だなと感じやっていると
またインストラクターに
「後姿が職人(笑)」と声をかけられ、
最終工程の紙ヤスリ工程
これは、大学の補綴科(銀歯製作)の先生に教えられた
「研磨は粗研磨ほど時間をかけて丁寧に仕上げなさい、深い傷は後の工程では修正できない」
という教えだろうなと思い。
粗めの紙ヤスリで、面取りと修正を行っていると
子供に「もうお腹減った帰ろう!」
気付くと既に2時間弱もやっている、子供は当の昔に終わっている
『頼む、もう30分やらせて下さい・・・』
インストラクターは
「うち、19時までやっているのでエリア内でお昼ご飯食べてやってもらってもいいですよ~」と
で、出来上がった物がこちら
側面
スプーンの柄の部分を「へ」の字にして持ち手は「卵型」にしてみました。
ただ、使ってみるとスプーン先端をもう少し薄くした方が良かった。。。
後、研磨が甘い、甘すぎる。。。(多少ザラつく所がある)
初めてやってみましたが、自分の中でこれはこれをたたき台にして
どうすれば使いやすくなるか考え、修正点を見つけていけば後3つぐらい作らせてもらえれば
使いやすいスプーンが出来るのではないか!?と思っています(笑)
このスプーンは後30分ぐらい紙ヤスリ当てれば良い感じになると思います。
ものを作るのはある程度共通点があるんだなと再認識し、日本の技術が残り続けて欲しいなと思いました。こういった施設は是非愛知県にも作ってもらいたいですね。
もの作りの好きな方は是非とも匠宿行ってみて下さい。
現在タミヤ(プラモデル・ラジコン)が特別出店しているのでそちらも。
私はタミヤのステッカー買ってきました(笑)
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