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症状のない大きな虫歯

患者さんは

左下6に大きな虫歯があり穴が開いています。 

2023 EEdentalUMU (1).jpg

ただ、患者さんは一切症状はないそう。

レントゲン上ではかなり神経に近い場所まで虫歯が進行しております。

   

この歯レントゲン上では根尖に透過像もないし、歯根膜腔の広がりも無い為

患者さんに「正攻法で虫歯全て削って取るなら神経を取る治療が必要になる可能性:大」

「ただ、虫歯を部分的に残すシールドレストレーションなら神経の保存治療が行える可能性はある」

「個人的にはなるべく神経を取るのは後回しにした方がいいので、今回はシールドレストレーションを勧める」と説明

 

患者さんにOKをもらい   

シールドレストレーションで神経付近の虫歯を多少残しレジン充填

2023 EEdentalUMU (2).jpg

見事に髄角ギリギリでしたが、露髄はさせていません。

*覆髄材にはテンポラリーセメント(ソフト)使用

 

 

患者さんが別件で来院されたのでレントゲンを撮らせてもらいました。

2023 EEdentalUMU (3).jpg 

症状もなく普通に咬めるとのこと

レントゲンでも神経は弱っていないように見えます。

 

今回のように、虫歯が大きい ⇒ 神経を取る1択 ではなく

きちんと診断して手間をかける治療をすることで神経を残せる場合もあります。

 

個人的には、昔はシールドレストレーション否定派でしたが、今はケースを選んでたまに行っています。

歯科の考えは自分の経験則のなかでも日々変わっておりますが、基本的に体の法則に則った治療を心がけております。

(極論:歯科で私の目指す治療は、「究極の延命治療」だと思っています。使っていれば必ず歯は悪くなります。使っていて悪くならないものはこの世の中の殆どありません。) 

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