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先生に痛いと言っていたのに。。。
- 2023年10月 4日 09:00
- 歯内療法日記
患者さんは60代女性
以前のブログで使わせて頂いた歯が主訴
手間はかかるが可能な限り歯の神経保存 - EE DENTAL_Blog
この歯の治療は無事終わり、経過も良好です。
健康な状態をキープしています。
今度の歯は反対側の第2大臼歯
左下7に根尖病変が見られます。
患者さんに話を聞くと、
10年前にセラミックインレーを入れた、3年前から咬む度に痛みがあったし2回ほど大きな痛みが出た。
1~2年先生に毎回「痛い」と訴えたが「問題ない」と言われ続けた。
問題無いと言われ続けた歯が実は悪くなっており、神経まで死んでしまった状態・・・
根尖病変の形も違和感がある形状
患者さんには、根管治療をする必要のあることを説明し根管治療をさせてもらいました。
神経管は3根でしたが、1本が石灰化しており少し超音波で攻めましたが、
ある程度攻めた所で「これパフォるな・・・」と撤退
患者さんには根管が閉じていて、これ以上治療してもパフォレーションという医原性疾患を作るだけだから無理に治療しませんでしたと説明
レントゲンでも歯軸も違っており、撤退の時期はよかったかな!?と思います。
このまま経過観察をすることにしました。
術後6か月
患者さんは治療後から痛みなどは全くないとのこと。
レントゲンでも根尖病変は小さくなってきているように見えます。
この状態ならクラウンを作って行っても大丈夫でしょう!
痛みのある歯、診断に困ることがありますが長く痛みが続く場合は何らか原因があります。
1人の歯科医師が診断できない場合、そのままにしておくよりセカンドオピニオンなどを求められた方がいいでしょう。
また歯茎などが腫れた場合は多くの場合で細菌感染がある証拠です、原因歯を探し適切な処置を行う必要があります。
先生も1年以上、患者さんが「痛い」と言っているのなら大学病院や他の歯科医院に紹介状を書いてあげてもいいと思うのですが・・・
今回のケース 1本穿通できませんでしたが治ってくれて良かったです。
またこういったショート根充見ると、「根管治療をやり直した方がいい!」などいう先生がいますが、ガッタパーチャーの入りでやり直す必要はありませんのでね(¬з¬)σ
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