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手間はかかるが可能な限り歯の神経保存
- 2023年2月24日 09:00
- EEデンタル こだわり
根管治療のブログばかり書いていますが、一応毎日普通の虫歯治療も行ってはおります。
その際痛みのない歯に関しては、なるべく神経を取らないような配慮を行って治療をしています。
歯内療法を専門にしている人間がいうのも何ですが、神経を取った歯はトラブルが出やすいです。
また神経を取って残した歯というのは元の健康な状態に戻している訳ではなく、しばらく使える程度に治している感じになります。
ですから、虫歯が大きくても症状がなく神経が弱っているような感じがなければ神経の保存を行います。
私の考えが一般的な先生と大きく違うのは薬剤の種類で神経を残せるとは考えていません。
正直、特殊な薬剤を使わなくても体の法則に従えば神経は保存できると考えます。
ただし、手間と時間は非常にかかります。。。(←ここが保険の先生が薬剤に頼る理由 費用的に仕方がない面はあります)
今回の患者さんは50代女性
右下に6年前にセラミックを入れたが、セラミックが取れた(今回外れたのが3回目)
顕微鏡がある歯科医院に行ったが、神経を取る治療になる。
顕微鏡は使ってくれるか聞くと、「顕微鏡は使わないで根管治療する」とのことで
一度、EEデンタルでも話を聞こうと来院
レントゲンを撮らせてもらうと
過去にかなり大きく削ったようです。
20年以上前の大学を卒業した勤務医の頃は、
一義的に「虫歯が大きい=神経を取る」という基準を教えられました。
これは保険治療である程度売り上げを上げる為には仕方がないと思います。
ですから、前の先生が「神経を取る」というも分からなくはないです。
ただ、顕微鏡あるのに使わないというのはよく分からないのですが。。。(笑)
今回の患者さん
オープンバイトで前歯が噛んでおらず、反対側は大臼歯しか咬んでいない。
今回セラミックが外れた理由も、奥歯しか咬んでいないので力がかかり過ぎてセラミックが外れたのだと推測します。
*と言うか、外れたセラミックは1回ならいいですが、2回も3回もくっ付けちゃダメ!
このような奥歯しか咬んでいない患者さんの神経を取ると、今度は歯根破折を起こし将来的に抜歯になることがストーリーなので、患者さんには症状が無ければ神経保存を行い金属でかぶせ物を作った方がいいと説明
特別な材料は使わずに神経保存を行い
仮歯で1.5カ月ほど様子をみてもらい症状が出てないのを確認して
ゴールドクラウンSet
現代は見た目の悪さから嫌われる「ゴールド」修復ですが、個人的には凄くいい材料だと思っています。
歯科材料は長く使われているものが良い材料であり、新しい最新の材料が良い材料とは言えません。
今回の場合は神経の保存の為、オープンバイトに耐えられる為に、ある程度固い材料が必要と判断し
ゴールドを使わせてもらいました。
新しい材料・技術に目が向かれがちですが、昔から構築されている治療も悪くないですよ(笑)
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